JPS6233428Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、磁気ヘツドを取り付けたヘツドシリ
ンダを回転駆動することにより、映像信号を記録
再生する磁気録画再生装置（以下VTRと呼ぶ）
の妨害波排除装置に関するものである。

放送電波の送信所付近等の強電界地区で、
VTRを使用した場合、この電波が磁気ヘツドに
誘導され、再生画像が劣化する問題があつた。

この問題を解決するためには、VTRのキヤビ
ネツトの内側等に導電層を設けてシールドすれば
良いものであるが、凹凸のあるキヤビネツトの内
側に導電層を設けることは費用のかさむものであ
り、また、強電界でない地区で使用されるVTR
については、必ずしもシールドをする必要がない
ことを考えれば、製造される全てのVTRにシー
ルドを施すことは不経済なものである。

本考案は、シールド効果の必要の際には、一般
使用者においても、VTRの操作機能を低下せし
めることなく、容易にシールド効果を施すことが
できる妨害波排除装置を提供するものである。

以下本考案の一実施例を図面に基づいて説明す
る。第１図において、１はVTRデツキ本体で、
ヘツドシリンダ２を内蔵している。３はヘツドシ
リンダ２の径より巾広の可撓性の帯状シートで、
アルミ箔等の導電性材料５を中間に有し、表面に
は合成皮等のデザイン的に良い装飾用非導電性材
料４を、裏面にはデツキ本体１と接触するためそ
の保護を兼ねた非導電性材料６が積層され、該帯
状のシート３はその端部同士を着脱自在に接触せ
しめられて前記導電性材５により１ターンのシヨ
ートリングに形成される。すなわち、第３図に明
瞭に示されるように、シート３の両端部は前記導
電性材料５が露出されており、この露出部に設け
られたホツク７，７′により、着脱自在に結合さ
れる。また、デツキの操作つまみ８の突出する透
孔９を有している。そして使用時には第１図に示
すようにデツキ操作が出来る状態で、前記ヘツド
シリンダ２にデツキ本体１の上から巻き付けられ
る。なお、巻き付け方向は横方向または縦方向あ
るいは縦横の両方向であつてもよい。

以上本考案によれば、磁気ヘツドから誘導され
る外部の不要磁界を除去でき、一般の放送電波の
送信所付近の強電界地区においても、電波妨害の
ない良質の再生画像を得ることができるととも
に、妨害の発生しているVTRに対して簡単に取
付けることができて、容易に良質の再生画像とす
ることが可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の妨害波排除装置の使用状態を
示す概略斜視図、第２図は同実施例の一部切欠平
面図、第３図は同断面図である。 １……デツキ本体、２……シリンダヘツド、３
……帯状シート、４，６……非導電性材料、５…
…導電性材料、８……操作つまみ、９……透孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 磁気ヘツドの設けられたヘツドシリンダを内蔵
   する磁気録画再生装置本体の上から着脱可能に１
   ターンのシヨートリングを形成するよう巻付け可
   能に、かつ、巻付けた際に前記磁気録画再生装置
   の操作つまみが露出する透孔を設けた導電性帯状
   シートよりなる妨害波排除装置。