JPS6233120Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本孝案は、背負形や肩掛け形に形成して、吐出
風力によるごみ類の吹き寄せや吹き払い等、或は
送風機に設けた吸入管による吸気吸引力と排気側
に設けた集塵袋の組み合せ構成により、ごみ、落
葉、紙屑類の集塵清掃機として用られるエンジン
送風機に関する。

従来の技術 従来は、この種送風機は、風掃機又は集塵機と
して夫々が専用形に作られているか、兼用式のも
のでも用途によるアタツチメントの交換が必要で
ある等、取り扱いが、繁雑になる欠点があつた。

考案が解決しようとする問題点 本考案はかかる点に鑑み、吹き払い及び吸引式
の両用に便利なエンジン送風機を提供するため
に、送風機のフアンケースに設けた吸入口及び排
出口に選択的に連通自在の摺動通気切換管を設け
て、取り扱いの容易な多用途エンジン送風機を提
供せんとするものである。

問題点を解決するための手段 即ち、本考案に係るエンジン送風機は、エンジ
ンの回転軸に直結するフアンを内装するフアンケ
ースを備え、該フアンケースを前記回転軸軸線方
向に沿つて外側区画室と内側区画室二室に区画
し、その区画内壁に前記フアンの中央部に対応し
て設けた連通口によつて前記二室を連通し、外側
区画室を吸入用とし、内側区画室を排出用にする
と共に、フアンケースの周側において前記両室の
吸入口及び排出口を同一平面の有する開口面を形
成し、前記吸入口及び排出口の夫々一個又は二個
を選択的に連通する通気切換管の一端を前記開口
面で前記軸線方向に摺動自在に設け、前記通気切
換管の他端に噴管を接続する第一のノズルと集塵
袋を接続する第二のノズルを設け、第一のノズル
を前記吸入口及び排出口に選択的に連通自在とす
ると共に、第一のノズルを吸入口に連通せしめた
時に同時に第二のノズルが排出口に連通される講
成を特徴とする。

作 用 従つて、本考案の構成によれば、フアンケース
４のフアンの回転軸線方向に吸込用外側区画室５
と排出用内側区画室６とをフアンの中央部の連通
口８で連通して形成すると共にその両開口面９，
１０を同一平面にし、その開口面で通気切換管１
２を摺動して吸込口と排出口を選択することによ
り集塵機や吹掃機に使い分けることができる。

実施例 以下、図面の実施例に従つて本考案の構成を説
明する。

本実施例は、背負形のエンジン送風機を示し、
エンジン１の回転軸２に直結するフアン３を内装
するフアンケース４をエンジン１と一体に結合し
たエンジン送風機として設けられている。

フアンケース４の外側は略対称形の外殻１４を
形成している。このエンジン送風機は第２図に示
す断面の如くフアンケース４が、前記回転軸２の
軸線方向に沿つて外側区画室５と内側区画室６の
二区画室を形成し、フアンケース４の周側の一部
に第５図に示すように夫々の区画室の吸入口９及
び排出口１０を並設して同一平面に有する開口面
１１を形成している。また、両区画室５，６の区
画内壁７に前記フアン３の中央部に対応して連通
口８を設け、前記吸入口９から外気を吸気し、前
記排出口１０から排気される。第５図に示すよう
にフアンケース４の周側に同一平面の開口面１１
を形成して、該開口面に開口している吸入口９か
ら大気を吸入し、排出口１０から排気する。従つ
て前記開口面１１に沿つて前記軸線方向に摺動自
在な通気切換管１２を設けることによつて、吸気
集塵、又は排気吹掃操作を選択的に得ることがで
きる。

前記通気切換管１２の装着手段は自由である
が、本実施例では、第４図に示す如く、開口面１
１にパツキン１６を介して通気切換管１２をネジ
１７，１７及び掛け具１８，１８によつて、前記
フアンケース４の外殻１４の開口周辺に設けた開
口縁１９に締緩自在に締着する。

第６図に通気切換管１２を示すが、同一平面に
並設された吸入開口９′及び排出開口１０′を有す
る開口面１１′は、あり溝等により前記フアンケ
ース４の開口面１１に係合し、両開口面の開口を
選択的に対向できるように前記軸線方向に滑動可
能である。両開口面の二組の開口９と９′、及び
１０と１０′が互いに対抗しているとき、前記通
気切換管１２の他端に設けられた第１のノズル２
０から外気を吸入し、吸入開口９′からフアンケ
ース４の吸入口９を介して両区画室５，６を経
て、フアンケース４の排出口１０から通気切換１
２の排出開口１０′を通り、通気切換管１２の第
２のノズル２１から排気される。

従つて、第１のノズル２０に吸塵管として噴管
１３を接続すると共に第２のノズル２１に集塵袋
１５を接続して使用すれば、噴管１３の先端から
吸塵した塵埃を集塵袋１５に収容できる。

次に、通気切換管１２を第３図に於いて左方に
移動すれば前記吸入開口９′とフアンケース４の
排出口１０が一致して連通する状態になる。この
結果、フアンケース４の吸入口９は直接大気に開
口し、送風機の排気は前記通気切換管１２の吸入
開口９′を経て排気されるので、第１のノズル２
０は逆に排気管になる。従つて、第１のノズル２
０に噴管１３を接続することによつて排気勢力を
塵垤の吹掃に使用できる。この場合第２のノズル
２１は何の作用もはたさないことになる。

考案の効果 以上詳記する如く、送風機の吸入口及び排出口
を同一平面に並設してその開口面に通気切換管を
摺動自在に設ける本考案の構成によれば、集塵機
及び吹掃機の両用の選択使用を一台の機械で簡単
に行なえる、取り扱いの容易なエンジン送風機を
堤供することができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る一実施例を示すもので、第
１図はエンジン送風機の正面図、第２図は第１図
の−断面図、第３図はエンジン送風機の吐出
口部を示す要部側面図、第４図第３図の−断
面図、第５図はフアンケースの開口面部を示す要
部側面図、そして第６図は通気切換管の摺接面を
示す図である。 ５……外側区画室、６……内側区画室、９……
吸入口、１０……排出口、１２……通気切換管、
１３……噴管、１５……集塵袋。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. エンジン１の回転軸２に直結するフアン３を内
   装するフアンケース４を備え、該フアンケースを
   前記回転軸２の軸線方向に沿つて外側区画室５と
   内側区画室６二室に区画し、その区画内壁７に前
   記フアンの中央部に対応して設けた連通口８によ
   つて前記二室を連通し、外側区画室５を吸入用と
   し、内側区画室６を排出用にすると共に、フアン
   ケース４の周側において前記両室５，６の吸入口
   ９及び排出口１０を同一平面に有する開口面１１
   を形成し、前記吸入口及び排出口の夫々一個又は
   二個を選択的に連通する通気切換管１２の一端を
   前記開口面１１で前記軸線方向に摺動自在に設
   け、前記通気切換管１２の他端に噴管１３を接続
   する第一のノズル２０と集塵袋１５を接続する第
   二のノズル２１を設け、第一のノズル２０を前記
   吸入口９及び排出口１０に選択的に連通自在とす
   ると共に、第一のノズル２０を吸入口９に連通せ
   しめた時に同時に第二のノズル２１が排出口１０
   に連通されるエンジン送風機。