JPS6232361Y2

JPS6232361Y2 -

Info

Publication number: JPS6232361Y2
Application number: JP15950581U
Authority: JP
Priority date: 1981-10-26
Filing date: 1981-10-26
Publication date: 1987-08-19
Also published as: JPS5865657U

Description

【考案の詳細な説明】本考案はポーズ期間中にキヤプスタンを逆転さ
せて継ぎ撮りのためのテープ戻しを行えるように
した記録装置に関し、とくに、短時間のうちに精
度よくテープ戻しを行えるようにしたものであ
る。

記録装置、たとえば磁気記録再生装置では、継
ぎ撮りを行う際にキヤプスタンを逆転させてテー
プ戻しを行つている。すなわち、記録時には、第
１図に示すように、供給がわから繰り出した磁気
テープ１をテンシヨン・レギユレータ・ポスト
２、回転ヘツド・ドラム３、キヤプスタン４およ
びピンチローラ５間、ガイドピン６，７，８を介
して巻き取りがわに走行させていく。ここで、
９，１０，１１はそれぞれ供給がわリール台、巻
き取りがわリール台およびフオワード・アイドラ
を示す。そして、第２図Ａに示すように、時刻t₁
から時刻t₃にわたつて、継ぎ撮りのためにポーズ
動作を行うことを考えると、キヤプスタン４は時
刻t₁まで正転し、時刻t₁から所定の期間、たとえ
ば0.2秒間経過後の時刻t₂まで逆転し、そのの
ち、再度正転する（第２図Ｂ）。この0.2秒間は所
定量、たとえば15mmだけテープ戻しを行うための
ものである。この場合、時刻t₂〜t₃の期間では記
録も、テープ戻しも行われないため、ピンチロー
ラ５が後退させられている（第２図Ｃ）。なお、
フオワード・アイドラ１１はポーズ期間中（時刻
t₁〜t₃間）は非圧着状態とされる（第２図Ｄ）。

ところで、このような構成では、キヤプスタン
４の逆転時に、巻き取りがわのリールにトランジ
エント・テンシヨンが発生し、この結果、キヤプ
スタン４とリール台１０との間でハンチングが発
生する。そして、このハンチングにより、正確な
テープ戻し量が決定されず、継ぎ撮り精度が劣化
するおそれがある。

ハンチング防止策としては、第１に、キヤプス
タン４の逆転の立ち上がりを緩やかにすることが
考えられる。しかし、このようにするとテープ戻
しに要する時間が増大し、全体としてのロスタイ
ムが増加してしまう。

また、他のハンチング防止策としては、キヤプ
スタン４と巻き取りがわリール台１０との間にテ
ープ弛みどりのテンシヨン・アームを設けたり、
巻き取りがわリール台１０にブレーキ・リンクを
つけたりすることが考えられる。しかしながら、
前者では部品点数が増加して不都合である。ま
た、後者では記録、再生、巻き戻しおよび早送り
の各モードではブレーキ・リンクを後退させる必
要がある。このため、構成が煩雑になる。

本考案はこのような事情を考慮してなされたも
のであり、何ら部品を追加することなく、短時間
のうちに精度よくテープ戻しを行えるようにした
ものである。

以下、本考案記録装置の一実施例について第１
図および第３図を参照しながら説明しよう。

本例では、第３図に示すように、フオワード・
アイドラ１１をキヤプスタン４の逆転時にも圧着
状態にするものである。なお、第３図Ａ〜Ｄにお
いては、第２図Ａ〜Ｄにそれぞれ対応させて符号
を用いた。

この場合、継ぎ撮りのため時刻t₁でポーズ動作
を開始すると、これに応じてキヤプスタン４の回
転が正転状態から逆転状態に反転する。そして、
このときにも、フオワード・アイドラ１１はひき
続いて巻き取りがわリール台１０に圧着させられ
ている。したがつて、キヤプスタン４の回転状態
の反転にともなうトランジエント・テンシヨンに
よるハンチングは第３図Ｅに示すようにダンピン
グしていく。このため、フオワード・アイドラ１
１の圧着を時刻t₃で解除したときには、ハンチン
グをほとんどダンピングしおえているので、正確
に巻き戻し量を決定できる。

このような巻き戻しを行つたのちには、時刻t₃
でポーズ動作を終了させて継ぎ撮りを行う。

なお、第３図例では、キヤプスタン４の再度の
正転にあわせてフオワード・アイドラ１１の圧着
を解除している。しかしながら、フオワード・ア
イドラ１１の圧着の解除は要するに、ハンチング
をダンピングしおえたのちであればよく、たとえ
ば第３図Ｄに破線で示すタイミングで行つてもよ
い。

以上、述べたように、本考案記録装置によれ
ば、ポーズ期間中のキヤプスタン４の逆転開始時
点から、つぎの正転以前の時点にわたつてフオワ
ード・アイドラ１１を巻き取りがわリール台１０
に圧着させている。したがつて、この圧着期間で
ハンチングをダンピングさせることができ、短時
間のうちに精度よくテープ戻しを行える。しか
も、そのために特別の部品を要することがない。

なお、本考案は上述実施例に限定されるもので
はなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更が
可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の説明に供する模式図、第２図
は従来例を説明するためのタイムチヤート、第３
図は本考案記録装置の一実施例を説明するための
タイムチヤートである。１は磁気テープ、４はキヤプスタン、１０は巻
き取りがわリール台、１１はフオワード・アイド
ラである。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

ポーズ期間中にキヤプスタンを逆転させて継ぎ
撮りのためのテープ戻しを行う記録装置におい
て、上記逆転の開始時から、つぎの正転以前の時
点までフオワード・アイドラを巻き取りがわリー
ル台に圧着させたことを特徴とする記録装置。