JPS6231338B2

JPS6231338B2 -

Info

Publication number: JPS6231338B2
Application number: JP53111230A
Authority: JP
Inventors: Futsusu Hainritsuhi
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1977-09-09
Filing date: 1978-09-08
Publication date: 1987-07-08
Also published as: US4230404A; DK395178A; JPS5451530A; BR7805829A; GB2007540A; NL7809207A; FR2392417A1

Description

【発明の詳細な説明】本発明は、バンド状またはシート状の、写真フ
イルム・ベースを連続的に現像するための構造体
に関するものである。本構造体は、前記フイル
ム・ベースが、順送り方向に前後継続して配列さ
れた幾つかの浴液槽を通過し、浴液槽内では、中
央列ローラーの直径を、両外側列ローラーの直径
より大きくした３列のローラーの間をルーピング
しながら前方へ転送されるフイルム・ベース搬送
のための幾つかの装置、最初の浴液槽の手前に設
けられた１個の送り込み装置、２個の浴液槽の中
間に設けられ、タブ内に浸漬しながら回転する受
渡しローラー１個、該ローラー上に自重だけで軽
く載置されている駆動されていない偏向ローラー
を少なくとも１個有する各１個の受渡し装置を具
備する。

本構造体の１つの特徴は、中央列ローラー対両
外側ローラーの寸法比にある。これによつて、転
回ローラー、すなわち中央列最下段ローラーのま
わりに、極めて密接させて円弧状に並べた幾つか
のローラーを取りめぐらすことが可能となつた。
その結果、わざわざ案内板を取り付けなくとも、
フイルム・ベースが転回ローラーから離隔するの
を防ぐことが出来、その上、浴液で濡れた状態に
ある極めて傷き易いシート状フイルム・ベースが
その前縁を、外側列ローラーのどれかの表面に激
しくぶつけるような心配も無くなる。

しかるに、本構造体の受渡し装置は、米国特許
公報第3561344号に公表されているものと同様、
従来通りの設計によつて構成されたままであつ
た。

しかし、実地に作動させて見ると、浴液槽か
ら、案内板なしで支障なく上昇受渡し装置の受渡
しローラーへ上昇して行くフイルム・ベースの前
縁の入射角が、必ずしも最適状態にあるとは言え
ない、ことが分つた。と言うのは、浴液で濡れた
フイルム・ベースの固有曲率は、種類の異なるに
応じて、種々様々であり、したがつてその前縁
は、理論的に算定した進路カーブから外れ易く、
とくにまた、この場合、受渡し装置のローラー間
には、転回装置の場合と同様、通抜けスリツトは
設けられていず、偏向ローラーが受渡しローラー
の上に自重で載置されているだけであるからであ
る。

本発明の基本課題は、浴液槽の搬送装置の送出
し側と受渡し装置そのものとに対応手段を講じ
て、構成要素のユニツトを増大せずに、フイル
ム・ベースの、受渡し装置内への送り込みを改善
しようとするにある。

この課題の解決は、浴液槽の送出し側に、中央
列の最上段ローラーに隣接させて、一連の回転案
内ローラーを配置し、そのうちの、搬送方向沿い
の後方にある２個の案内ローラーでフイルム・ベ
ース用の送出しスリツトを構成させ、さらに、受
渡し装置の偏向ローラーを密接させて円弧状に配
置し、かつその直径を受渡しローラーの直径に比
して著しく小さくする、ようにして行なうのであ
る。

このような案内ローラーを取り付けることによ
つて、受渡し装置までの素通しの通路は著しく短
縮され、歯止めがないためフイルム・ベースが横
様に進路から外れることもなくなる。また、受渡
しローラー上に円弧状をなして密に並べられた複
数個の、著しく直径の小さな偏向ローラーによつ
て、フイルム・ベースは、傷を受けないようにて
いねいに案内されて行く。受渡し装置内の搬送路
が液体中にはないにもかかわらず、フイルム・ベ
ースが湿り気を帯びているのは、洗浄浴をくぐつ
て来る受渡しローラーによつて常時湿り気を与え
られているからである。

本発明の好ましい１実施態様においては、浴液
槽の案内ローラーは相互に上下に連結されてお
り、また、そのローラーのうち、最下段のもの、
すなわち搬送方向沿いの最初の案内ローラーは、
中央列の最上段ローラーと連結されており、その
結果、１つの駆動チエーンが構成される。

受渡し装置の受渡しローラーと浴液槽の中央列
のローラー、また受渡し装置の偏向ローラーと浴
液槽の両外側列ローラーとは、それぞれ同じ大き
さの直径にしておくと有利である。それらの直径
比は、随意４：１ないし５：１にしておけば良
い。このようにしておけば、２組のローラー・セ
ツトで十分間に合うし、その結果、構造体全体と
しても構成ユニツトが一層簡単になり、経費が節
減できる。

本発明の個々の部分の配列に当つては、偏向ロ
ーラーは、受渡し装置の軸心方向に放射状に、機
枠の端板内で摺動可能に取り付け、一方、この枠
自体は、受渡し装置のタブまたは本構造体の台架
上で鉛直に摺動出来るように取り付ける。このよ
うにしておけば、ローラー中間の遊隙およびそれ
と同時に付加圧力が、簡単な方法で正確に設定で
きる。

以下、本発明を、図面に示してある１実施態様
を参照しながら、さらに詳細に説明する。線図で
描いた図面において：第１図は、１個の浴液槽の搬送装置と、これに
接続するタブ付き受渡し装置とを、共に側壁を取
り外して示した本発明構造体の側面図；第２図は、受渡し装置の偏向ローラーが摺動可
能に取り付けられている機枠の同構造体の側面
図；そして第３図は、第２図の―線に沿つ
て、前図の機枠を切断した断面図を夫々示す。

第１図には、単一の浴液槽２を、それに接続す
る受渡し装置５および搬送装置と共に、容器側壁
を取り除いて、実物大で示してある。

浴液槽内の搬送装置は、幾つかのローラー１
１，１２を上下に重ね上げて配列した３つの垂直
列から成り、この例で言えば、その中央例には、
たとえば、径の大きい４個のローラー１１．１〜
１１．４があり、その最下段ローラー１１．４
は、転回ローラーとしての機能を有している。両
外側列には、合計23個の、小径ローラー１２があ
る。この両種のローラーの直径比は、ほぼ４：１
である。隣接列のローラー相互の間隔は、0.8mm
から１mmまでとする。

両外側列の小径ローラー１２は、中央列の大径
ローラー１１と、伝達装置１６を介して連結され
ているが、この伝達装置は、ローラー１１の軸上
にある平歯車に噛み合せてある。これは理解を容
易にするため、フイルム・ベース６の送り出し側
で、中央列最上段ローラー１１．１に並立させて
取り付けた４個の小径ローラー１２．１〜１２．
４ユニツトの分だけが図示してある。この場合、
特異な点と言えば、中央列のローラー１１．１と
連結されているのは、その最下段のローラー１
２．２だけであり、一方、同ユニツトの残りのロ
ーラーとともに駆動チエーンを構成していること
である。

受渡し装置は、生水を満たした１個のタブ３２
から成つており、このタブの中に、受渡しローラ
ー３１が入れてある。タブに充たしてある水は、
絶えず取水管（図示せず）を通して入れ変えられ
ており、その水面は、周知の方法に従い、あふれ
管（同じく図示せず）によつて一定の水頭に維持
されている。受渡しローラー３１の上方には、６
個１組の偏向ローラー３３を、殆んどすき間なし
に追従するよう密接させて円弧状に取り付けてあ
る。これらの偏向ローラー３３は、自重だけで受
渡しローラー３１の上に載置されている。そこを
通つてフイルム・ベース６は、殆んど一定の曲率
で受渡しローラー３１のまわりを回つてループを
描きながら、斜め下方に向つて、受渡し装置から
（次の浴液槽、もしくは乾燥器に）導き出されて
行く。

受渡しローラー３１は、１セツトの歯車１４に
よつて上下に連結されている中央列の大径ローラ
１１と同期に駆動される。従つてフイルム・ベー
ス６の通過後も受渡しローラー３１は回転を続
け、それ自体が絶えずタブ浴内で洗滌されるだけ
でなく、偏向ローラー３３をも清浄にする。

案内ローラー・ユニツトの最下段ローラー１
２．２の軸の位置は、中央列ローラー１１．１の
軸よりも低目になつているが、これは、ループし
て来たフイルム・ベースの上昇端の向きを予め変
えておくためである。フイルム・ベース６は、強
すぎるぐらい曲げておけば、それは、上方にあつ
て、同じく回転している小径ローラー１２．３ま
たは１２．４によつて円滑に案内される。結局、
フイルム・ベース６は、最上段の１対のローラー
１２．１および１２．４で構成されているスリツ
トを通つて、浴液槽２から出で行く。これによつ
て、フイルム・ベース６は、受渡しローラー３１
と、その上に取り付けられている偏向ローラー・
ユニツトの、最初の偏向ローラー３３との間に形
成されているスリツト内に手際よく送り込まれ、
いずれにしても急角度で受渡しローラー３１に乗
り上げることなどないように保証される。

第２図および第３図に示すものは、偏向ローラ
ー３３を機枠３４内に、変位自在に取り付けた例
である。軸３３．１は両図とも、機枠３４の端板
３４．１内のスリツト３５に取り付けられてお
り、そのスリツトの長手方向はまた、タブ３２内
に置かれている受渡しローラー３１の軸心方向に
合わせてある。機枠３４は、コンソール３８（詳
細には図示せず）に固定してあるボルト３７に、
端板３４．１の垂直方向スリツト３６を介して搭
載されている。これではつきり分る通り、ローラ
ーはセツト全体としても、また偏向ローラー３３
個々としても、受渡しローラー３１の周縁に向つ
て２重の自由度において設定することが出来る。
このことは、許容付加圧力がいずれの個所におい
ても過度にならないようにするために必要であ
る。

本発明は、細目に渉つて変更を加えることが出
来る。例えば、偏向ローラー３３の数、および偏
向ローラーによつて掩うわれている受渡しローラ
ー３１周縁の扇形角は、構造体の規模に合せてサ
イズを決めることが出来る。また、長孔３５，３
７に代えて、ローラー軸３３．１ないしボルト３
８に必要な遊びを与える丸孔を備え付けても良
い。

【図面の簡単な説明】

第１図は、１個の浴液槽の搬送装置と、これに
接続するタブ付き受渡し装置とを、共に側壁を取
り外して示した本発明構造体の側面図；第２図
は、受渡し装置の偏向ローラーが摺動可能に取り
付けられている機枠の同構造体の側面図，第３図
は、第２図の―線に沿つて、前図の機枠を切
断した断面図を夫々示す。符号の説明、５…受渡し装置、１１，１…上段
ローラー、１２…両外側ローラー、１２，１〜１
２，４…案内ローラー、３１…受渡しローラー、
３３…偏向ローラー、３４…機枠、３４，１…端
板。

Claims

【特許請求の範囲】１バンド状またはシート状の写真フイルム・ベ
ースを連続的に現像するための構造体であつて順
送り方向に前後並列して配置した幾つかの浴液槽
内を前記フイルム・ベースを通過させ、浴液槽内
では、中央列ローラーの直径を両外側列ローラー
の直径に比して実質的により大きくした３列のロ
ーラーの間をルーピングしながら前方へ転送され
るフイルム・ベースの搬送のための幾つかの装置
と；最初の浴液槽の手前に設けた１個の送り込み
装置と；各２個の浴液槽の中間に設けられ、タブ
内に浸漬しながら駆動される受渡しローラー１
個、および該ローラー上に自重だけで軽く載置さ
れている駆動されていない偏向ローラーを少なく
とも１個有する各１個の受渡し装置とを具備する
ものにおいて、浴液槽２の出口側に、中央列の最
上段ローラー１１．１に隣接させて、１連の回転
案内ローラー１２．１〜１２．４を配置し、これ
ら回転案内ローラー１２．１〜１２．４を前記中
央列の最上段ローラー１１．１で駆動し、前記案
内ローラーのうち、搬送方向沿いの後方に位置す
る２個の案内ローラー１２．１と１２．４によつ
て、フイルム・ベース用送り出しスリツトを構成
させ、また、受渡し装置の幾つかの偏向ローラー
３３を、互いに密接させて円弧状に配列し、その
直径は受渡しローラー３１の直径に比して実質的
により小さくし、偏向ローラー３３を受渡しロー
ラー３１の軸心方向に放射状に摺動可能に機枠３
４の端板３４．１内に軸承し、且つ該機枠３４は
構造体に垂直方向に摺動可能に搭載されているこ
とを特徴としているバンド状またはシート状の写
真フイルム・ベースを連続的に現像するための構
造体。２前記案内ローラー１２．１〜１２．４は相互
に上下に連結されており、また、その最下段のも
の、すなわち、搬送方向沿いに見て最初のもの１
２．２は、中央列最上段のローラー１１．１と連
結されている、ことを特徴とする特許請求の範囲
第１項記載の構造体。３受渡し装置５の受渡しローラー３１は浴液槽
内中央列ローラー１１と、また受渡し装置５の偏
向ローラー３１は浴液槽内両外側ローラー１２
と、それぞれ同じ大きさの直径を有する、ことを
特徴とする特許請求の範囲第１項記載の構造体。４受渡しローラー３１と偏向ローラー３３間の
直径比は、４：１から５：１までの範囲内にあ
る、ことを特徴とする特許請求の範囲第３項記載
の構造体。