JPS6230962B2 - - Google Patents

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JPS6230962B2
JPS6230962B2 JP58044536A JP4453683A JPS6230962B2 JP S6230962 B2 JPS6230962 B2 JP S6230962B2 JP 58044536 A JP58044536 A JP 58044536A JP 4453683 A JP4453683 A JP 4453683A JP S6230962 B2 JPS6230962 B2 JP S6230962B2
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JP
Japan
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gel
caries
sodium
solution
water
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JP58044536A
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English (en)
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JPS59175413A (ja
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Nikoraebichi Pakomofu Jennadeii
Yanobuna Rusute Anita
Gurigoriebichi Koresuniku Anatorii
Nikoraebichi Demishefu Bashirii
Ioshifuobuna Pashinina Eba
Bashiriebuna Morudobinoba Maria
Bashiriebuna M Riria
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RIZUSUKII MEDETSUINSUKII INST
TSUENTORARU NAUCHINO ISUSUREDO INST SUBYAJI
Original Assignee
RIZUSUKII MEDETSUINSUKII INST
TSUENTORARU NAUCHINO ISUSUREDO INST SUBYAJI
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Filing date
Publication date
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Publication of JPS59175413A publication Critical patent/JPS59175413A/ja
Publication of JPS6230962B2 publication Critical patent/JPS6230962B2/ja
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  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
  • Cosmetics (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
この発明は口腔科学に関し、さらに詳しくは口
腔内の日常衛生のため、歯根膜疾患の場合に抗炎
症作用を得るため、及び硬歯組織の感覚過敏の場
合に麻酔作用を得るために使用される、虫歯予防
効果を有する虫歯予防用ゲルに関する。さらにこ
のゲルは、生徒集団(例えば学校、育児所)にお
ける大規模な虫歯予防キヤンペーンにおいて、又
進行する虫歯を有する妊婦及び子供を含む外来患
者に対して有用である。 練歯磨剤、エリキシル、ゲル、歯磨粉、塗布
剤、錠剤のごとき種々の剤形の治療及び予防効果
を有する製剤が知られている。ある場合には練歯
磨剤は研磨力が強いためゲルに代えられている。
例えば既知のゲルは、ゲル化剤、保湿剤、界面活
性剤及び香味料を含有する。さらにゲル担体は乾
燥されることがあり、又硫酸アルミニウム、水酸
化カルシウム、弗化第一錫、硫酸第1鉄及び硫酸
カルシウムのごとき多価金属の塩及び水酸化物を
含有する(1973年3月7日発行の英国特許第
1309026号)。又過去において、ゲル担体中に磨き
剤が加えられていた。この磨き剤の組成物は炭酸
カルシウムと、組成物の全弗素含量に対してそれ
ぞれ40〜80%及び20〜60%の弗素イオン及びモノ
フルオロ燐酸イオンとを含有する。この含量は全
弗素含量に対してそれぞれ40〜55%及び45〜60%
の範囲である。ゲルの弗素含量は組成物に対して
0.025〜0.2重量%の範囲、好ましくは0.05〜0.12
重量%の範囲で変化する(1975年7月18日発行の
仏国特許第2251309号)。虫歯を予防することがで
きる他の弗素含有ゲルは、キサンタンガムでゲル
化した水溶性弗素イオン源を含有する。水溶性弗
素イオン源は弗化ナトリウム、弗化カリウム又は
弗化錫、四弗化チタン、モノフルオロ燐酸ナトリ
ウム又は弗化アンモニウムであつてよい。一般
に、水溶液は弗化ナトリウム、弗化水素酸及びオ
ルト燐酸である(1976年9月発行の英国特許出願
第1450881号)。 歯に使用される治療及び予防効果のある他のゲ
ルは「フロラリル」(フランス)なる商品名で知
られており、抗虫歯形成性を有し、そして次の組
成(重量%)からなる。 安息香酸ナトリウム 4.0 オイゲノール 0.025 パラオキシ安息香酸メチル 0.1 モノフルオロ燐酸ナトリウム 0.570 弗化ナトリウム 0.055 ゲル化剤 全体が100.00になる量 (弗素の合計濃度は0.1%である)(Goupil.S.S.研
究所の広告による)。 これらの歯用ゲルの共通の欠点は虫歯予防効果
が低いことである。 この発明の目的は、クサビ形欠損、侵蝕、酸性
壊死及び局所鉱物質欠損に対する耐性が最も小さ
い領域の石灰化を促進する高い虫歯予防効果を有
する歯用ゲルを提供することである。 抗炎症性及び麻酔性を有し、そして容認しうる
味と香を有する歯用ゲルを提供することもこの発
明の目的である。 上記の目的を達成するため、発明者等は、ゲル
化剤、保湿剤、界面活性剤、香味料及びモノフル
オロ燐酸ナトリウムと他の虫歯予防成分の混合物
1.7〜11重量%を含んで成り、該他の虫歯予防成
分が次の方法すなわち、骨組織に含まれている無
機質成分と水溶性蛋白質が完全に溶解するまで骨
組織を希鉱酸で処理し、こうして生成した溶液を
分離し、この溶液を安定剤としてのクエン酸又は
その塩を含有する水で希釈し、次にこの溶液を中
和し、そして乾燥することによつて調製されたも
のであつて次の成分(重量%)、すなわち カルシウム 2〜6 ナトリウム 19〜23 カリウム 0.04〜0.18 鉱酸陰イオン 6〜10.6 オルト燐酸陰イオン 1.5〜5.0 水溶性蛋白質 1.0〜5.0 マグネシウム 0.05〜0.2 弗素、マンガン、錫、亜鉛及び鉄を含む微量元
素の混合物 0.01〜0.02 クエン酸錯化合物(クエン酸陰イオンとして)
全体が100になる量 を含有している虫歯予防用ゲルを提供する。 本発明の虫歯予防用ゲルに使用する虫歯予防成
分は任意の種類の哺乳類、例えばウシ、ブタ等の
骨から調製することができる。 このゲルには、ゲル化剤としてカルボキシメチ
ルセルロースナトリウム又はテトラアリルペンタ
エリスレートアクリル酸の共重合体を含有せしめ
るのが好ましい。カルボキシメチルセルロースナ
トリウムをゲル化剤として選択する場合には、こ
のゲルは防腐剤の形で添加物を含有し、そして次
の組成(重量%)、すなわち カルボキシメチルセルロースナトリウム
2.0〜4.5 グリセリン 10.0〜20.0 界面活性剤 0.9〜1.1 モノフルオロ燐酸ナトリウム 0.7〜5.0 虫歯予防成分 1.0〜6.0 香味料 0.9〜1.0 防腐剤 0.05〜0.1 水 残 量 を有する。 ゲル化剤としてテトラアリルペンタエリスレー
トアクリル酸の共重合体を選択する場合には、こ
のゲルは次の組成(重量%)、すなわち、 テトラアリルペンタエリスレートアクリル酸の
共重合体 2.0〜4.5 グリセリン 10.0〜20.0 界面活性剤 0.9〜1.1 モノフルオロ燐酸ナトリウム 0.7〜5.0 虫歯予防成分 1.0〜6.0 香味料 0.9〜1.0 水 残 量 を有し、そしてPHが6.5〜7.5である。 この発明のゲルは、快い香りと味を有する無色
透明な塊であり、そして1年間貯蔵してもその性
質を保持する。ゲルの治療及び予防効果を、一部
分の成分の比率を実験的に変えることによつて求
める。モノフルオロ燐酸ナトリウムを5.0重量よ
り多く加えた場合、弗素イオンが0.6%を越えこ
のゲルを常用すれば弗素症が生ずる。モノフルオ
ロ燐酸ナトリウムを0.7重量%未満使用してもゲ
ルの治療及び予防効果は生じない。虫歯予防成分
を6.0%より多く加えた場合ゲル単体は、過度の
密度と粘度の不規則な分布を有し、その上発泡、
治療及び予防効果が悪影響を受ける。虫歯予防成
分が1.0重量%未満になればゲル単体は過度に液
状となり、そして治療及び予防効果が低下する。
ゲル化剤としてテトラアリルペンタエリスレート
アクリル酸の共重合体を選択する場合、ゲル担体
には塩基を加えてPHを6.5〜7.5にする。防腐剤の
含量が0.05重量%未満であればゲルの性質が劣化
し、他方防腐剤の濃度が0.1%を超えるのは好ま
しくない。この発明のゲルは虫歯の形成を効果的
に阻害する。ゲルは、クサビ形欠損及び種々の形
のエナメル質鉱物質欠損において、エナメル質の
鉱質強化を行う。この組成物を巣状鉱物質欠損に
対して使用すれば症例の72.5%において有効であ
る。この発明の新規なゲルは既知のゲル「フロカ
リル」に比べて1.5〜2倍を超える虫歯予防効果
を有する。動物実験及びヒトに対する臨床実験に
虫歯予防成分を含有するこの発明のゲルを使用し
た。虫歯予防成分の3%溶液を対照と比較して試
験した。試験は1箇月令のウイスターラツト80匹
を使用(40匹を試験溶液のために使用し、他の40
匹は対照群のために使用)した。すべての動物に
虫歯誘発性餌ステフアン(Stephan)―580を与
え、そして4週間の試験期間にわたつて、毎日3
分間、試験溶液を歯に適用した。実験が終了した
後歯を取り出し、一般に認められる方法に従つて
虫歯指数を測定した。
【表】 この発明の虫歯予防成分の3%溶液を、年齢7
〜10の子供に対して1月に2回ずつの投与計画に
従つて1.5年間以上使用した場合、虫歯予防効率
は、DMF―T指数の増加の相対的低下によれば
44.1〜53.7%であり、DMF―S指数に従えば40.2
〜58.0%であり、CRT―試験のデータに従えば
エナメル質の耐酸性は相当に増加する。 初期段階の虫歯治療における虫歯予防成分の3
%溶液の効果は高く、治療の積極効果、すなわち
鉱物質欠損斑点の消失又は減少は症例の72.4〜84
%において観察され、経過の安定化は14〜31.9%
において観察され、治療効果が認められないのは
症例の2〜8%であつた。 硬歯組織の感覚過敏の治療における虫歯予防成
分の3%溶液の効果は良好であり、歯頚の十分に
強化された感覚が症例の23.2〜36.4%において除
去された。 虫歯予防成分の臨床試験を、子供及び妊娠した
女性に対する予防効果を研究する観点並びに歯エ
ナメル質の巣状鉱物質欠損の存在療法における効
率を研究する観点から行つた。虫歯予防成分は
1.5〜3%の投与溶液の形で使用した。 疫学的検査の結果に従つて年齢7〜8の子供
176人を選んで、これらを2群に分けた。 第一群の81人には虫歯予防溶液を適用により投
与し、第二群の95人は対照群とした。 衛生用練歯磨剤によりあらかじめ歯を磨いた後
で溶液を適用した。そして、リグニン附着により
歯を唾液から隔離し、そして空気の噴射によつて
乾燥した。柔軟性のあるプラスチツクで作つたス
プーン上に十分に溶液をふくませた木綿球をおい
て、これにより溶液をすべての歯表面に適用し
た。適用時間は各顎につき10分間とした。適用
後、子供に対して2時間飲食を行わないように注
意を与えた。その後2週間に1回ずつ行う適用は
すべて上記の方法により行つた。 口腔内の予備観察により虫歯のDMF―T値は
1.12±0.13〜1.30±0.13の比較的均一なレベルに
達していることが認められた。 虫歯予防溶液の適用の結果を第2表に示す。 この表から、第一群の子供における虫歯の増加
は、DMF―T及びDMF―Sを基礎としてそれぞ
れ44.7%及び49.5%低くなることが明らかであ
る。 歯の種類に関する被験成分の虫歯予防効果の解
析において、すでに萠出している第一臼歯に対す
る効果及び観察期間中に萠出した切歯に対する効
果が確認された。 被験成分の溶液を、年齢7〜14の生徒81人の歯
の鉱物質欠損の治療に使用した。 生徒を、鉱物質欠損の型に応じて2つの亜群に
分けた。すなわち、 第3a群(合計42人):緩慢に進行している鉱物
質欠損を有する生徒、及び 第3b群(合計39人):急速に進行している鉱
物質欠損を有する生徒、 とした。 第3a群の生徒については合計229本の歯におい
て、第3b群の生徒については合計248本の歯にお
いて、それぞれ鉱物質欠損が観察された(第3
表)。対照群は前記の群に対応して表中に第1a群
及び第1b群として示した。 被験成分の溶液による歯の治療により積極的効
果を得るためには、第3a群においては10〜15回の
適用(平均)を行うことが必要であり、第3b群
においては20〜25回の適用を行うことが必要であ
つた。 鉱質再強化治療は、緩慢に進行している鉱物質
欠損過程の治療においてより効果的であつた。小
形の斑点(2mm2のもの及び2〜3mm2のもの)は、
それより大形のものより急速に減少し、そして消
失した。第3b群の生徒の歯における急速に進行
している鉱物質欠損の保存療法は効果的でなかつ
た。但し、治療効果と斑点の大きさとの間に直線
関係が認められた(第4表)。 第3a群においては、積極的治療効果すなわち斑
点の消失は229本中193本(84%±2.4%)の歯に
ついて観察されたのに対して、対照群においては
270本中100本(36%±2.9%)の歯についてのみ
積極的治療効果が認められた。 安定化過程は、第3a群においては31本の歯(14
%±6.23%)において認められ、対照群において
は87本の歯(31%±2.8%)において認められ
た。 斑点の増加と窩洞の形成は、第3a群においては
229本中5本(2%±0.9%)の歯に認められたに
過ぎないが、対照群においては279本中92本(33
%±2.8%)の歯に認められた。 第3a群と第1a群(対照群)との差は統計的に有
意であつた(第4表)。 第3b群の急速に進行している鉱物質欠損の治
療においては248本中155本(63%±3.0%)の歯
において積極的治療効果が生じたが、対照群にお
いては305本中33本(11%±1.8%)の歯において
のみ自然的消失が認められたのみである。第3b
群の生徒の60本(24%±2.7%)の歯において鉱
物質欠損過程が安定化した。第3b群の生徒の33
本の歯の鉱物質欠損斑において窩洞が形成され
た。 第3b群と第1b群(対照群)の特性の間に統計
的有意差が存在した(第4表)。 以上の結果、歯エナメル質の急速鉱物質欠損過
程及び緩慢鉱物質欠損過程の治療における平均的
積極効果は73.5%であつた。
【表】
【表】
【表】 この発明の虫歯予防効果を有する成分の溶液を
妊婦に対して試験した。疫学的調査により、妊婦
においては、妊娠期間の経過と共に歯のエナメル
質の巣状鉱物質欠損が増加することが見出され
た。このような現象に対する予防効果を試験する
ために、69人の妊婦(第1群)に、この発明の虫
歯予防効果を有する成分の溶液を適用した。64人
の妊婦を対照群(第2群)とした。 両群の妊婦(妊娠期間1〜3箇月)において巣
状鉱物質欠損による歯の損傷は相対的に同レベ
ル、すなわち平均1.8±0.3本の歯の損傷を有する
もの29〜30%、であつた。 妊娠の終点において、対照群における歯のエナ
メル質の巣状鉱物質欠損は、平均5.23±0.7本の
歯の損傷を有する症例が64%であつた。 この発明の虫歯予防効果を有する成分を第1群
の妊婦に使用することにより、エナメル質の新た
な巣状病変の形成が予防できるのみならず、すで
に存在する巣状病変の過程を安定化することがで
きた(鉱物質欠損巣拡大又は窩洞の形成は観察さ
れなかつた)。 この発明のゲルについて他の試験を行つた。こ
のため、この発明の2種類のゲル、すなわち活性
成分として1%虫歯予防成分と0.7%のモノフル
オロ燐酸ナトリウムを含むもの、及び6%の虫歯
予防成分と5.0%のモノフルオロ燐酸ナトリウム
を含むものを使用した。試験は偽ゲルと比較して
行つた。 ゲル組成物と偽ゲル(研磨剤を含む)の研磨性
を、抜き取つた15本のヒトの歯を用いて行つた。
偽ゲルの研磨性の程度を基準として示した(第5
表)。 前記のゲルと偽ゲルを、1箇月齢の100匹のウ
イスターラツトを使用(25匹ずつを各ゲルに使用
し、他の25匹を対照として使用)した。これらの
動物は、6週間の実験期間中、エナメル質の激し
いカルシウム欠乏を惹起する特別の餌で飼育し
た。この発明のゲルと偽ゲルの両者を使用して毎
日1分間ずつ動物の歯を磨いた。実験終了後、顎
組織を取り出し、下顎の歯を用いてフランシス
(Francis)法(フランシスH.D.Arch.oral.
Biol.1966年、11、141〜148)によりカルシウム
欠乏指数を測定した。上顎を使用して表面エナメ
ル層中の弗素含量を使用した。そしてカルシウム
欠乏指数の低下を対照群と比率して%で示し、表
面エナメル層中の弗素含量の増加を対照群のラツ
トの歯と比較して計算した(第5表)。 Ca45のエナメル質への透過に対する被験剤の影
響を、生後3〜4年のイヌ8匹の歯35本に1時間
にわたつて1回適用し、その後数学的解析を行う
ことによつて調べた。次に透過性の減少を%とし
て算出した(第5表)。 表に示した試験結果から、この発明の組成物は
いずれも石灰化歯組織に著しい影響を与えた。第
1に、ゲルの研磨性が非常に低く、このためエナ
メル質が特に研磨感受性の状態にある歯及びクサ
ビ形欠損を有する歯を磨く場合にエナメル質の不
都合な機械的摩耗が回避される。この発明のゲル
は、エナメル質の石灰欠乏指数及び透過性を著し
く低下せしめ、そして同時に表面エナメル層の弗
素含量を著しく増加し、不都合な要因に対する耐
性を供する。従つて、このゲルの使用は、エナメ
ル質の部分が著しく研磨感受性になつた場合及び
クサビ形欠損に対して有用であるのみならず、種
種の形の石灰欠乏に対しても有用である。ゲルに
導入する虫歯予防成分及びモノフルオロ燐酸ナト
リウムの濃度を高くするに従つて生ずる効果も大
きくなる。
【表】 モルフルオロ燐酸ナトリウム及び虫歯予防成分
を最高濃度で含有するこの発明のゲルにより6週
間にわたり毎日歯を清浄化することにより、エナ
メル質の石灰欠乏指数は17.59±0.69低下し、こ
れは41.2%に相当し、対照(偽ゲルで清浄化した
場合)の値は35%低かつた(それぞれ17.59±
0.69及び28.01±0.53)。モノフルオロ燐酸ナトリ
ウム及び虫歯予防成分を最低濃度で含有するこの
発明のゲルにより6週間にわたり毎日歯を清浄化
することにより、エナメル質の石灰欠乏指数は
20.43±0.61低下し、これは31.6%に相当し、対照
の値は25.4%低かつた(それぞれ20.43±0.61及び
28.01±0.53)。 モノフルオロ燐酸ナトリウム及び虫歯予防成分
を最高濃度で含有するゲルを使用した場合、表面
エナメル層の弗素含量の増加は0.0283重量%であ
り、モノフルオロ燐酸ナトリウム及び虫歯予防成
分を最低濃度で含有するゲルを使用した場合は
0.0151重量%であり、そして偽ゲルの場合は
0.0012重量%である。 イヌにおけるエナメル質の透過性は、モノフル
オロ燐酸ナトリウム及び虫歯予防成分を最高濃度
含有するゲルを使用した場合37.2%低下し、モノ
フルオロ燐酸ナトリウム及び虫歯予防成分を使用
した場合20.6%低下し、そして偽ゲルを使用した
場合3.3%低下する。 モノフルオロ燐酸ナトリウム及び虫歯予防成分
を最高濃度で含有するゲルは2%又はそれより低
い研磨性を有し、モノフルオロ燐酸ナトリウム及
び虫歯予防成分を最低濃度で含有するゲルは1%
の前記の性質を有し、そして偽ゲルは100%の研
磨性を有する。 この発明のゲルは、エナメル質の各種の脱石灰
化において、エナメル質を石灰化することができ
る。耐巣状脱石灰化剤を使用することにより、
73.5%の症例において有利な反応が生ずる。 偽ゲルとの比較試験に加えて、仏国で製造され
た「フロカリル」ゲルとの同様の比較を行つた。
この発明のゲルは「フロカリル」ゲルに比べて
1.5〜2.2倍の虫歯予防効果を示した。 この発明のゲルは、ゲル化剤と保湿剤を混合し
てゼリー状塊を得、そしてゲル成分を導入するこ
とにより製造する。各成分を次々と導入した後撹
拌し、破砕し、そして空気の残留気泡を駆逐す
る。テトラアリルペンタエリスレートアクリル酸
の共重合体を選択した場合には、混合物に塩基例
えば水酸化ナトリウムもしくは水酸化カリウム、
又はトリエタノールアミンによりPHを6.5〜7.5に
調整する。ゲル担体に導入する虫歯予防成分は次
のようにして調製する。骨組織を希鉱酸中に浸漬
し、骨組織中に含まれる無機質成分及び水溶性蛋
白質が完全に溶解するまで撹拌下におく。こうし
て得た溶液を分離し、そして、安定剤としてクエ
ン酸又はその塩を含む水で希釈する。この溶液を
実質上中和する。輸送及び貯蔵のためにこの溶液
を乾燥状にする。このために溶液を乾燥機中で噴
霧する。こうして生成した粉末は白色不定形の臭
気のない物質であり、塩から味を有し、水に容易
に溶解し、95%アルコールにわずかに溶解し、そ
してエーテルに実質上溶解しない。 この発明をさらに詳細に説明するため、虫歯予
防効果を有する次の歯用ゲルを記載する。 例 1 次の組成(g)を有する虫歯予防用ゲル
【表】 保湿剤であるカルボキシメチルセルロースナト
リウムとグリセリンとを混合する。得られた混合
物を撹拌してゼリー状塊を形成する。各成分を次
次に導入し、次に撹拌し、破砕し、そして空気の
残留気泡を駆逐する方法により残りの成分を加え
る。 動的降伏強さ 300dyne/cm2 可塑係数 20.5 例 2 次の組成(g)を有する虫歯予防用ゲル
【表】
【表】 例1と同様の方法でこの例のゲルを得た。 動的降伏強さ 400dyne/cm2 可塑係数 23.5 例 3 次の組成(g)を有する虫歯予防用ゲル
【表】 例1と同様の方法でこの例のゲルを得た。 動的降伏強さ 375dyne/cm2 可塑係数 23.5 例 4 次の組成(g)を有する虫歯予防用ゲル
【表】 この例のゲルは次のようにして得た。グリセリ
ンにテトラアリルペンタエリスレートアクリル酸
の共重合体を加え、ゼラチン状の塊が形成される
まで撹拌する。他のゲル成分のそれぞれを次々に
加え、次に撹拌し、そしてPH6.5〜7.0に中和す
る。中和は水酸化ナトリウムもしくは水酸化カリ
ウムの溶液、又はトリエタノールアミンにより行
つた。こうして得たゼリー状塊に虫歯予防を加
え、そして撹拌し、破砕し、そして真空処理によ
り残留空気泡を駆逐した。 動的降伏強さ 310dyne/cm2 可塑係数 21.5 例 5 次の組成(g)を有する虫歯予防用ゲル
【表】
【表】 例4と同様の方法でこの例のゲルを製造した。 動的降伏強さ 390dyne/cm2 可塑係数 24.5 例 6 次の組成(g)を有する虫歯予防用ゲル
【表】 例4の方法と同様にしてこの例のゲルを製造し
た。 動的降伏強さ 370dyne/cm2 可塑係数 23.0 参考例(虫歯予防成分の製造例) 哺乳類、例えばウシ又はブタの骨組織に希鉱酸
溶液、例えば2〜7%の塩酸を注加し、そして出
発材料、すなわち骨組織中の鉱物成分及び水溶性
蛋白質が完全に溶解するまで撹拌しながらこの酸
中に保持する。次に、得られた溶液を、例えば溜
過により分離し、そして分離された溶液を水によ
り4〜6倍に稀釈し、そして安定剤、例えばクエ
ン酸又はその塩を2:1〜4:1の割合で添加
し、次に、塩基例えば水酸化ナトリウム溶液によ
りPH6.5〜7.5に中和し、この間常に撹拌を続け
る。この調製物の輸送及び貯蔵を容易にするた
め、上記溶液を乾燥機中で霧化する。この場合、
例えばニロ・アトマイザー(Niro Atmizer)を
使用し、出口における乾燥生成物の温度が70〜90
℃となるように運転する。こうして乾燥状態の虫
歯予防成分が得られる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ゲル化剤、保湿剤、界面活性剤、香味料、及
    びモノフルオロ燐酸ナトリウムと虫歯予防成分の
    混合物1.7〜11重量%を含んで成り、該虫歯予防
    成分が次の方法、すなわち、哺乳類の骨組織に含
    まれている無機質成分と水溶性蛋白質が完全に溶
    解するまで該骨組織を希鉱酸で処理し、こうして
    生成した溶液を分離し、この溶液を安定剤として
    のクエン酸又はその塩を含有する水で希釈し、次
    にこの溶液を中和し、そして乾燥することによつ
    て調製されたものであつて次の成分(重量%)、
    すなわち カルシウム 2〜6 ナトリウム 19〜23 カリウム 0.04〜0.18 鉱酸陰イオン 6〜10.6 オルト燐酸陰イオン 1.5〜5.0 水溶性蛋白質 1.0〜5.0 マグネシウム 0.05〜0.2 弗素、マンガン、錫、亜鉛及び鉄を含む微量元
    素の混合物 0.01〜0.02 クエン酸錯化合物(クエン酸陰イオンとして)
    全体が100になる量 を含有している虫歯予防用ゲル。 2 ゲル化剤がカルボキシメチルセルロースナト
    リウム又はテトラアリルペンタエリスレートアク
    リル酸共重合体を含んで成る特許請求の範囲第1
    項記載の虫歯予防用ゲル。 3 ゲル化剤としてカルボキシメチルセルロース
    ナトリウムを含有し、さらに防腐剤を含有し、そ
    して次の組成(重量%)の出発成分すなわち、 カルボキシメチルセルロースナトリウム
    2.0〜4.5 グリセリン 10.0〜20.0 界面活性剤 0.9〜1.1 モノフルオロ燐酸ナトリウム 0.7〜5.0 虫歯予防成分 1.0〜6.0 香味料 0.9〜1.0 防腐剤 0.05〜0.1 水 残 部 から成る特許請求の範囲第2項記載のゲル。 4 ゲル化剤としてテトラアリルペンタエリスレ
    ートアクリル酸の共重合体を含有し、そして次の
    組成(重量%)の成分、すなわち テトラアリルペンタエリスレートアクリル酸の
    共重合体 2.0〜4.5 グリセリン 10.0〜20.0 界面活性剤 0.9〜1.1 モノフルオロ燐酸ナトリウム 0.7〜5.0 虫歯予防成分 1.0〜6.0 香味料 0.9〜1.0 水 残 部 からなり、そしてPHが6.5〜7.5である特許請求の
    範囲第2項記載の虫歯予防用ゲル。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014037416A (ja) * 2006-05-11 2014-02-27 Charite-Universitaetsmedizin Berlin エナメル質の欠損に浸透させるための方法及び手段
US11313871B2 (en) * 2017-03-29 2022-04-26 Universal Bio Research Co., Ltd. Specimen treatment and measurement system

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