JPS623019Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は犬などのペツト用小舎の改良に関す
るものである。

従来のペツト用小舎は各面を木質板や金属板と
し各辺縁を角材やアングルを介在し釘打ち又はビ
スやボルト止めしている。そして何れの場合にも
底板は桟状のすのことしてあり、屋外専用であつ
た。

又上記従来のペツト用小舎は家庭での分解組立
ては困難であつた。

この考案は従来のペツト用小舎の上記問題点を
解決したもので、その目的とするところは大半を
プラスチツクの成形品としその組立ても嵌合構造
としてこの嵌合部をビス固定するだけで足りて分
解組立てが容易であり、且つ室内用にも使用し得
るペツト用小舎とするにある。

この考案の詳細を添付図面に示す実施例に基づ
いて以下に説明する。

第１図はペツト用小舎の一部分解斜視図であ
り、正面板１と背面板２、及び頂板３と底板４の
両側端を、プラスチツクの成形品である角皿形の
左右両側面板５ａ，５ｂで抱持し、又頂板３と底
板４は厚肉の合板として、その側端を抱持する側
面板５ａ，５ｂ側から挿し込んだビス６を合板で
ある頂板や底板の側端面にねじ込んでいる。７は
背面板に形成したビス通し用孔、８は天板や底板
に形成された、ビスをねじ込んだことによる孔を
示す。又背面板の内面周側には各面板の端部嵌合
用溝９をそなえている。

底板４は中桟１０をそなえる角周枠としてこれ
に多数の孔１１をそなえる皿形すのこ１２を載置
し、底板４の下面には受皿１３が正面側にスライ
ド出し入れ自在に配設してある。

受皿１３のスライド出し入れ自在の支持は第２
図に示すように、側面板５ａ，５ｂの下側周壁外
面において脚桟１４の内側にレール１５を一体に
そなえ、受皿１３の左右両端には前記レールに嵌
合する縁部１６をそなえている。

又正面板１と背面板２が、頂板３と底板４に結
合する部分は、第３図に示すように正面板１には
頂板や底板を抱持する断面コ字形の深い溝１７を
一体にそなえている。これは正面板もプラスチツ
クの成形品とすることにより可能とする。しかし
背面板２は合板としているので、その上下縁にプ
ラスチツク成形品からなる横桟１８ａ，１８ｂを
配しこの横桟には、背面板２の上縁（又は下縁）
用抱持溝１９と、頂板３（又は底板４）の後端縁
用抱持縁２０をそなえている。但しこの横桟の両
端は側面板５ａ，５ｂの内側に入り込ますため
に、横桟の内面に一致する表面を有する舌片２１
を連成している。

正面板１は周枠形として扉２２が取付けてあ
る。なお扉は正面のみならず背面にも設けること
ができ、この場合は背面板を合板とせず正面板と
同様のプラスチツク成形品とする。

又２３は側面板５ａ，５ｂに形成した通気孔、
２４は背面板の機械的強度を高めるための膨出凸
条である。

２５は扉２２のロツク部材であり、このロツク
部材は第４図、第５図に拡大して示すように角周
枠形正面板１において扉２２の開閉側上下にそれ
ぞれ設けてあり、つまみ形を呈しており、扉に向
けて進退自在にスライドし、前進位で扉の開閉側
上下に設けた、上側では上向き、下側では下向き
の凸部２６を凹部２７に入れ込むようにしてあ
る。２８ａ，２８ｂは正面板１側に形成した、ロ
ツク部材２５の進退範囲を規制するリブ、２９は
ロツク部材２５側に形成した抜止めリブを示す。

皿形のすのこ１２は出し入れを容易にするため
に左右の２分割体としてあり、両分割体の結合は
第６図に拡大して示すように、一部重ね合わせと
しその対向面に凹凸の嵌合用凸条３０と凹条３１
が形成してあり、ペツトの排泄尿は孔１２からは
流下するが上記結合部からは漏れず、結合部で周
縁側ににじみ出ることもないようにしてある。

３２は側壁板５ａ，５ｂに形成した提手凹部を
示す。

この考案は上記したような構造であり、このペ
ツト用小舎は正面板と背面板及び頂板と底板を、
プラスチツク成形による角皿状の左右側面板で抱
持し、頂板と底板は厚肉の合板としてこれに、左
右側面板のビス孔に通したビスをねじ込み、底板
は角周枠としてこれに皿形すのこを載置し、底板
下に受皿を配してこれを正面側にスライド出し入
れ自在とし、正面板と背面板にはその上下部に、
頂板と底板の前後縁抱持部をそなえ、正面板と背
面板中、少なくとも正面板に扉をそなえたもので
あるから、組立てや分解がきわめて容易であり、
且つペツトの排泄尿が小舎外に流出するおそれが
ないので室内に置くこともできるという効果があ
る。

なお、この小舎は営業用にも使用でき、特に正
面と背面の両面を扉による開口部とすることで客
側と店員側の何れからもペツトを出し入れするこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係るペツト用小舎の一部分解
斜視図、第２図は同上の一部切欠正面図、第３図
は同一部切欠右側面図、第４図は正面板要部の拡
大斜視図、第５図は同要部の縦断右側面図、第６
図は皿形すのこにおける分割体の結合部分の拡大
縦断正面図である。 １……正面板、２……背面板、３……頂板、４
……底板、５ａ，５ｂ……側面板、７……ビス通
し孔、９……内周面の溝、１２……皿形すのこ、
１３……受皿、１５……レール、１７，１７ａ…
…溝、１８ａ，１８ｂ……横桟、２２……扉、２
５……ロツク部材。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 正面板と背面板及び頂板と底板を、プラスチ
   ツク成形による角皿形の左右側面板で抱持し、
   頂板と底板は厚肉の合板としてこれに、左右側
   面板のビス孔に通したビスをねじ込み、底板は
   角周枠としてこれに皿形すのこを載置し、底板
   下に受皿を配してこれを正面側にスライド出し
   入れ自在とし、正面板と背面板にはその上下部
   に、頂板と底板の前後縁抱持部をそなえ、正面
   板と背面板中、少なくとも正面板に扉をそなえ
   たことを特徴とするペツト用小舎。 (2) 前記扉は正面板と背面板の両方にそなえた実
   用新案登録請求の範囲第１項記載のペツト用小
   舎。