JPS62299777A - 軟磁性薄膜の透磁率測定方法及びその測定治具 - Google Patents

軟磁性薄膜の透磁率測定方法及びその測定治具

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JPS62299777A
JPS62299777A JP14284986A JP14284986A JPS62299777A JP S62299777 A JPS62299777 A JP S62299777A JP 14284986 A JP14284986 A JP 14284986A JP 14284986 A JP14284986 A JP 14284986A JP S62299777 A JPS62299777 A JP S62299777A
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JP
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sample
thin film
magnetic
magnetic permeability
coil
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JP14284986A
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Hideo Oura
秀男 大浦
Kunio Yanagi
柳 邦雄
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Akai Electric Co Ltd
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Akai Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 3、発明の詳細な説明 〔産業上の利用分野〕 この発明は、軟磁性薄膜材料の透磁率の測定に関するも
ので、特にヨーク法による透8i率測定方法の改良及び
その測定方法を実施するために使用する透磁率測定治具
に関するものである。
〔発明の既要〕
この発明は、ヨーク法による軟磁性薄膜の透磁率の測定
において、ヨーク・コア部でなく、基板と軟磁性薄膜か
ら成る試料部に巻線を施して、その自己インダンタンス
を測定することにより軟磁性薄膜の透磁率を測定する方
法と、その測定方法を実施するために、予め治具台座に
装着されたコイルに試料を嵌挿した後、フェライト等の
軟磁性体より成るヨーク・コアを上記試ネ゛Fと閉磁路
を構成するように設置できる測定治具を提供することに
より、簡!11.な近似によって軟磁性薄膜の透8i率
を正確に測定し得るようにしたものである。
〔従来の技術〕
近年、スパッタ法及び蒸着法等による軟磁性薄膜の作製
や研究が盛んに行なわれている。これらの軟磁性薄膜の
うち1例えばセンダストやCo−Zr系の非晶質合金薄
膜などは、薄膜磁気ヘッドや垂直記録用磁気ヘッド等を
形成する材料として注目されている。
このような軟磁性薄膜の磁気特性の中でも、特に透磁率
はヘッドの再生効率等に関する重要な特性であり、その
値の正確な測定が必要とされている。また、このような
軟磁性薄膜は主に面内に一軸磁気異方性を有しているた
め、磁気ヘッド等のデバイスへ応用する場合、透磁率の
方向性(分散)についても測定する必要がある。
第8図(a)は、従来行なわれている透磁率側定法の1
つであるヨーク法による測定の概略を示す図である。
同図において、1は軟磁性薄膜を有する測定試料、2は
フェライト等の軟磁性体から成るヨーク・コア、3は自
己インダンタンス測定用のコイルである。
第8図(b)は、同図(a)の構成を磁気回路で示たも
ので、試料1の磁気抵抗をRf、ヨーク・コアの磁気抵
抗をReとすると、全磁気抵抗はRLは、  RL=R
f +Rc    −−(1)で表わせる。Rfは測定
試料の長さを01幅をW。
厚さをdとし、透磁率をμrとすると、Rf =n/μ
o・μr−w−d   =−(2)(μOは真空の透磁
率)で表わせる。
また、Rcはヨーク・コア2の形状と透6BT$で決ま
る定数である。
したがって、コイル乙の両端をLCRメータや、インピ
ーダンスメータ等の測定器に接続して、コイル3の自己
インダクタンスLを測定すれば、L=N”/RL(Nは
コイル3の巻線数)であるからRLが求まり、これを(
1)式に代入すればRfが求まる。
そして、このRfを(2)式に代入すれば、試料1にお
ける軟磁性薄膜の透磁率μrを求めることができる。な
お、第8図(b)中φは磁束である。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところで、このような従来のヨーク法シ;より。
軟磁性薄膜の透磁率を測定する場合には、その薄膜が作
製上基板上に形成されるため、透磁率の1llq定に当
っては第9図(a)に示すような構成となる。
すなわち、測定試料1は基板4とその上に形成された軟
磁性薄膜5とからなるが、軟磁性薄膜5の厚さが数μ「
n以下と薄いため、その磁気抵抗Rfが大きくなる。
そのため、同図(b)に示すような洩磁束φR′。
φR″などを考慮に入れて、全磁気抵抗RLを求める必
要がある。
しかしながら、洩れの磁気抵抗R’ 、R’は。
軟磁性′:4膜5の磁気抵抗Rfと並列に接続された形
となるため、無視できないばかりでなく、ヨーク・コア
2の形状、配置などによる空間の磁界の状態を把握する
必要があり、n単な近似によっては透磁率の値を精度よ
く求めることが困難であるという問題があった。
この発明は、このような問題点の解決を図ろうとするも
のである。
[問題点を解決するための手段〕 そこで、第1番目の発明による軟磁性薄膜の透磁率測定
方法は、非磁性体または磁性体の少なくとも一種から成
る基板と、該基板上に形成された軟磁性薄膜とからなる
試料の一部に巻線を施して、その自己インダクタンスを
測定することにより薄膜の透li!率を測定する。
すなわち、第1図(a)に示すように、自己インダクタ
ンス測定用のコイル3を試料1側に配置aシて軟磁性薄
膜5の透磁率を測定する方法である。
また、第2番目の発明による軟磁性薄膜の透磁率測定治
具は、上記測定法を実施するための治具であり、試料設
置位置に対して一定の深さのコイル設置溝を有し、該コ
イル設置溝にコイルを装着して成る治具台座と、軟磁性
体から成る口字形のヨーク・コアとによって構成され、
上記コイルに試料を嵌挿してその透磁率をalq定し得
るようにしたものである。
〔作 用〕
第1番目の発明による透磁率測定方法を実施する場合の
磁気回路は第1図(b)に示すようになり、試料がない
場合のヨーク・コア2の磁極間の磁気抵抗をREとし、
その他の洩れによる磁気抵抗をR′ としたとき、R′
はReと並列に、REはRfと並列にそれぞれ接続され
た状態になる。
ここで、R’>>RCであるので、試FJr1を嵌挿し
た時の全磁気抵抗RLは。
RL=Rc+(1/RE+1/Rf)−”・・・(3)
であり、コイル乙のインダクタンスLは、L=N2/R
L  となる。
また、試料1がない場合の全磁気抵抗をRLo、コイル
乙のインダクタンスをLoとすると、RLo:Rc+R
E、Lo=N” /RLoであるので、  L−LoΣ
N”/Rf  ・・・・・・(4)と近似でき、Rfが
求まるので、軟磁性薄膜5の透磁率μrを前述の(2)
式によって正確に求めることができる。
第2番目の発明による透磁率測定治具は、コイル3の中
心を測定すべき軟磁性薄膜5の中心に一致させろことを
容易にするため、試料設定位置に対して一定の深さのコ
イル溝を設け、コイルを予め治具台座に固定し得るよう
にしたもので、試料に対するコイルの位置を正確に設定
することができ、透磁率の測定精度を高められる。
ヨーク・コア2の寸法及び位置については、第2図(a
)(b)に示すように、矩形の試料1に対しては、試料
1の幅をWとすると、ヨーク・コア2の幅Wは、W≧0
.85u)  あれば十分である。
ここで、第3図に示すように、ヨーク・コア2の幅Wが
試料1の幅Wより大きい場合でも、上述のように L−
Lo= N2/Rf  であり、インダクタンスの差は
ヨーク・コア2の磁気抵抗によらないので問題はない。
なお、上記測定治具の台座の材質が黄銅やアルミニウム
のような非磁性の金属材料である場合には、周波数の高
い領域でローレンツ力による損失のためインダクタンス
が低下するので、精度よく透磁率の測定を行なうために
は、治具台座の材質をアクリル、ガラス、マシナブルセ
ラミックなどの絶縁材料にするのが好ましい6 また、上記治具の試料配置位置に角度設定スケールを付
加することにより、試料に対するマーキングが一ケ所で
済み、試料の透磁率の角度依存性の測定が容易になる。
〔実 施 例〕
以下、この発明の実施例を図面の第4図乃至第7図に基
づいて説明する。
第4図は1例えば直径18mm(18φ)の円板試料用
の透磁率測定治具の台座部分の斜視図であり、3は自己
インダクタンス測定用のコイル、6は治具台座、7はコ
イル装着溝、8はコイルリート線、Sはリード線案内溝
、10は端子板、11は試料配置溝、12は角度設定ス
ケール、1′5は試料・コア位置規制ピンである。
治具台座6の材質はマコール(マシナブルセラミックの
一種)である。
第5図(a)(b)に−例として円板状試料1を配置し
た時の試料1とヨーク・コア2及びコイル3の位置関係
を示す。なお、コーク・コア2の材質はM n −Z 
nフェライトである。
コイル3は、同図(c)に示すような寸法のものを用い
、その巻数は8回とした。また、ヨーク・コア2の幅は
18a+mとし、試料1の軟磁性薄膜との磁気的結合を
安定させるためヨーク・コア脚部2aの接触面2bを鏡
面研磨しである。
上記構成の透磁率測定治具を用いて、ガラス基板上にス
パッタしたC o N b Z r非晶質薄膜(Fi。
さlOμrn)の円板(18φ)の透磁率の周波数依存
性を測定した結果を第6図に示す。比較例として、上記
試料と同一条件で作製した試料(厚さ10μm)を内径
10φ、外径18φのリング状として、通常の磁心測定
法を用いてその透m率を1l111定した結果を同図中
に破線で示す。
この図から解るように、」り定周波数が100KHz以
下では、ヨーク法における透磁率の測定値はリング状試
料を用いた場合の透磁率の値とほぼ一致しており、この
発明による測定法及び測定治具により、精度よく透磁率
を測定できることが解った。
なお、高周波数領域における差異については。
形状効果と考えられる。
また、試料の膜厚が10μmと厚く、膜の反磁界係数が
大きいにもかかわらず、透磁率の値がヨーク法と11ン
グ状試料での測定で一致していることは、試tト1の軟
磁性薄膜5とヨーク・コア2との磁気的結合がよいこと
によることがわかった。
さらに、この発明による軟磁性薄膜の透磁率の測定にお
いては、試料の膜厚が500A以上であれば十分可能で
あることも確かめた。
また、治具台座6の材料として絶縁材料であるマコール
を用いた場合と5金屈材料である黄銅を用いた場合を比
較すると、黄銅を用いた場合には。
マコールを用いた場合に比べて透磁率の値が100KH
zで4%、3MHzで10%高い値をとることから、透
磁率の値を正確に測定するためには、台座6の材質を絶
縁材料とする必要があることが解った。
次に、第7図にこの発明による測定治具を用いて上記試
料の透磁率の分散(角度依存性)を測定した一例を示す
この図において、横軸は軟磁性薄膜5の磁化容易軸方向
(E、A、)と透磁率の測定方向とのなす角度θで、縦
軸は透磁率の最大値μe (maX)と、測定角度θで
の透磁率μe(0)との比である。
このように、この発明による透磁率測定治具により透磁
率の分散も容易に測定できることがわかった。
なお、測定試料1が11φの円板用の測定治具を作製し
、透磁率の測定を行なったところ同様の結果が得られた
〔発明の効果〕
以上述べたように、この発明によれば、軟磁性薄膜の透
磁率を簡便な近似によって正確に測定する方法及びその
測定治具を提供することができろ。
さらに、治具台座上の試料設置に角度設定スケールを設
ければ、透磁率の角度依存性をも精度良く測定できる。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)(b)は、この発明による透磁率測定法の
説明に供する構成図及びその磁気F3路図。 第2図(a)(b)は、この発明による透磁率測定方法
におけるヨーク・コア幅と試料幅の関係を示す説明図。 第3図は同じくその特性を示す線図、 第4図はこの発明による透磁率測定治具をの斜視図、 第5図(a)(b)(c)は、夫々この発明による透磁
率測定治具における試料とヨーク・コアとコイルの位置
関係を示す平面図1個面図及びコイルの斜視図。 第6図はCoNbZr非晶質薄膜の透磁率と周波数の関
係を示す線図。 第7図は第5図の試料1の透磁率の膜面内の分散特性を
示す線図。 第8図(aHb)は夫々従来のヨーク法の説明に供する
構成図及びその磁気回路図、 第S図(,1)(h)は夫々従来のヨーク法での軟磁性
薄膜試料測定時の構成図及びその磁気回路図である。 1 ・・試料       2・・・ヨーク・コア2a
・・ヨーク・コア接触面   3・・・コイル4・・・
基板  5・・・軟磁性薄膜  6・・・治具台座7・
・・コイル装着溝   8・・・コイルリード線9・・
・リード線案内溝  10・・・端子板11・・・試料
設置溝   12・・・角度設定スケール13・・・試
料・コア位置規制ピン 第6図 測定周波数 第7図 e (degl 第8tz (Q)              (b)f 559図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ヨーク法による透磁率の測定方法において、非磁性
    体または磁性体の少なくとも一種から成る基板と該基板
    上に形成された軟磁性薄膜とから成る試料の一部に巻線
    を施して、その自己インダクタンスを測定することによ
    り上記軟磁性薄膜の透磁率を測定することを特徴とする
    軟磁性薄膜の透磁率測定方法。 2 試料設置位置に対して一定の深さのコイル設置溝を
    有し、該コイル設置溝にコイルを装着して成る治具台座
    と、軟磁性体から成るコ字形のヨーク・コアとによって
    構成され、上記コイルに試料を嵌挿して該試料の透磁率
    を測定し得るようにしたことを特徴とする軟磁性薄膜の
    透磁率測定治具3 治具台座が絶縁材料から成ることを
    特徴とする特許請求の範囲第2項記載の透磁率測定治具
    。 4 治具台座上の試料設定位置に角度設定スケールを設
    けたことを特徴とする特許請求の範囲第2項または第3
    項に記載の透磁率測定治具。
JP14284986A 1986-06-20 1986-06-20 軟磁性薄膜の透磁率測定方法及びその測定治具 Pending JPS62299777A (ja)

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5216372B2 (ja) * 1971-11-24 1977-05-09
JPS6051475B2 (ja) * 1977-11-08 1985-11-14 久光製薬株式会社 新規なフエニル酢酸誘導体

Patent Citations (2)

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