JPS62299325A

JPS62299325A - プラスチツク成形機用サイジングダイ

Info

Publication number: JPS62299325A
Application number: JP61142839A
Authority: JP
Inventors: Hideo Fuwa; 日出生不破; Tadashi Matsuki; 松木　忠司; Isamu Osada; 長田　勇
Original assignee: Tosoh Corp
Current assignee: Tosoh Corp
Priority date: 1986-06-20
Filing date: 1986-06-20
Publication date: 1987-12-26

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】３、発明の詳細な説明［産業上の利用分野］本発明は、プラスチック成形機用サイジングダイに関す
る。

［従来の技術］プラスチック成形機用サイジングダイは、従来そのほと
んどが工具鋼等の金属材料のみでっくられている。

［発明が解決しようとする問題点コ従来の金属製サイジングダイでは、プレートアウト、ヨ
ゴレ等の問題があり、これがプラスチック成形運転、特
にロングラン性に重大な影響をもたらすが、サイジング
ダイ自体の価格の安さ等が理由で、それらの問題はあま
りかえりみられていなかった。

（このプレートアウト、およびヨゴレは、プラスチック
の加工分野で使用される用語であって「プレートアウト
」はサイジングダイ内面に付着滞留する樹脂中の添加剤
等の熱劣化物質であり、これが増加すると、成形樹脂の
流れ不良及び樹脂表面にスジ、キズ等が発生し、該製品
の品質不良につながる。

また、「ヨゴレ」はサイジングダイ内面にプラスチック
が付着滞留しそれが熱劣化したちをいいプレートアウト
同様の聞届を起こす。）また、近年、プラスチックに無
機質、有機質、金属等のフィラーを混入して、プラスチ
ックの特性を広げようとする動きが高まりつつある。

このようなフィラーの入ったプラスチックの成形に従来
の金属製サイジングダイを使用すると、サイジングダイ
が摩耗しやすく、その寿命がごく短くなる。

本発明は、このような従来のプラスチック成形機用サイ
ジングダイにおける欠点を解消したもの、すなわちプレ
ートアウトやヨゴレの少ないかつ、耐摩耗性にすぐれた
プラスチック成形機用サイジングダイを提供するもので
ある。

［聞届点を解決するための手段およびその作用］本発明
者らは、ジルコニア焼結体は強度および硬度が高いだけ
でなく、溶融したプラスチックが付着しにくく、これに
よって上記の問題が解決される事を見出し、本発明に到
達した。

すなわち、本発明は、ジルコニアを４０ｗｔ％以上含む
セラミックスからなるプラスチック成形機用サイジング
ダイを要旨とする。

本発明が適用されるプラスチック用サイジングダイとし
て、たとえば、次のものをあげることができるが、これ
らに限定されるわけではない。

（１）多板式サイジングダイ（２）すべりサイジングダイ（３）その他プラスチック加工に用いるバキュームサイ
ジングダイ本発明のサイジングダイは、全体がセラミックスで構成
されたものであってもよく、また、プラスチックが接触
する部分にのみジルコニア４０ｗｔ％以上のセラミック
スを使用し、他の部分は金属製ケースとし上記セラミッ
クス部材とを、焼バメ、接着またはカシメ等の方法で支
持させればよい。このセラミックス部のあつみとしては
０．１ｍｍ〜５　ｍｍあればよい。このようにして、と
くに大型のサイジングダイの製作費を下げることができ
る。

ジルコニア系セラミックスと金属との線膨張係数が近似
しているので、上記セラミックス−金属複合体は、使用
温度でその両者間の剥離がおこらない。

本発明のサイジングダイのセラミックスの部分は、ジル
コニアを４０ｗｔ％以上含まねばならない。

これは、ジルコニア焼結体のみからなるものであっても
よく、またｅｏｗｔ％までは他のセラミックスが混じっ
ていてもよいことを意味する。

他のセラミックスとしては、例えば、アルミナ、スピネ
ル、ムライト等をあげることができるが、アルミナとの
混合セラミックスが硬度、耐摩耗性等の点ですぐれてい
る。また、ジルコニア含有ｆｆ１４０ｗｔ％以上あれば
ジルコニアがもつプラスチックとの非親和性が維持され
、プレートアウト、ヨゴレによるトラブルを小さくする
ことができる。　ジルコニアとしては、強度、靭性およ
び耐熱性のよい部分安定化ジルコニアがもっともよい。

部分安定化ジルコニアに固溶させる安定化剤の適当な量
は、イツトリアでは１〜５モル％、カルシアでは２〜９
モル％、マグネシアでは８〜１０モル％、セリアでは８
〜３０モル％等である。

これらを２種以上固溶化させてもよい。

その中でも、イツトリア部分安定化ジルコニアは、とく
に高強度かえられ、また２００℃付近における安定性に
もすぐれており、強度低下もなく、本発明の材料として
とくに適している。

本発明のサイジングダイの製造にあたっては、焼結性の
すぐれた微粉末を原料とする必要がある。ジルコニアは
湿式法でえられた１次粒子径２００〜４００人の微粉末
を、またアルミナ、スピネル、ムライト等は湿式法また
は共沈法でえられた高純度粉末を用いるのが望ましい。

この原料粉末をラバープレス法等によって所望の形に成
形し、焼成してセラミックスかえられる。

この焼成法としては、常圧の焼成法でもよく、さらに熱
間静水圧加圧焼成法（ＨＩＰ処理）を加えても良い。こ
のようにして得られたセラミックスをダイヤモンド砥石
等で研削、研摩し、所定の寸法および表面あらさに仕上
げて、本発明に使用するセラミックス部材かえられる。

［発明の効果］本発明のサイジングダイをプラスチックの成形に使用す
ることにより、以下の効果をあげることができる。

（１）表面のきれいな製品を得ることができる。

（２）長期連続運転を行ってもサイジングダイにプレー
トアウト、ヨゴレの発生が少ないので成形物表面にスジ
、キズが発生しに＜＜、一定品質の製品かえられ、生産
性向上につながる。

（３）運転を停止しても、プラスチックがサイジングダ
イに付着しにくいので、清掃が容易である。

（４）フィラーを多く添加したプラスチックを成形して
も、サイジングダイが摩耗しにくい。

（５）サイジングダイの腐食が無く保守が極めて簡単で
ある。

［実施例］以下、本発明を具体例によって説明するが、本発明はこ
れに限定されるものではない。

実施例１〜３、比較例１〜２（サイジングダイの製造）表１の原料粉末を湿式合成法によりえた。該原料粉末を
ラバープレス法によって成形し、表中の温度で焼成して
、セラミックスをえた。また、一部のものは、さらに旧
Ｐ処理した。

このセラミックスを研削、研摩、穴加工し、所定の寸法
に仕上げ、鋼に焼バメして、樹脂との接触部をセラミッ
クスとしたサイジングダイをつくった。

また、比較のための鋼のみ（従来品）でつくったサイジ
ングダイもテストした。

（単軸押出機テスト）上記のようにしてつくったサイジングダイを用いて、バ
イブの成形を行った。

各成形終了後は、スクリューおよびダイスを清掃し、サ
イジングダイを交換した後、次の例の成形に移った。

成形および測定条件は、以下のとおりである。

（１）樹脂　東洋曹達工業（株）製塩化ビニル樹脂リニ
ーロン　７００Ｄ　　Ｐ−１０００（２）単軸押出成形
機ａ１押出機　日本製鋼新製Ｐ−４０型スクリュー径４０ｗ　　Ｌ／Ｄ　２２圧縮比（Ｃ／Ｒ）　３．０ｂ１バイブダイ　外径２８１１！１％内径２０　＋ｓ＋
５（３）成形条件ａ、押出温度シリンダー　〇−Ｉ　　　Ｃ−２Ｃ−３１５０℃　１６
５℃　１７５℃ ダイス　　　Ｄ−Ｌ　　　Ｄ−２１７２℃　１８５℃ ｂ１スクリニー回転数　４０ｒｐｍＣ１パイプサイズ外径２６ｍｍ、内径２０關（４）サイジングダイの形状外径１５０ｍ＋ｓ、ロ径２６鶴（５）コンパウンドＣａ　−Ｚ　ｎ系安定剤を樹脂１００重量部に対し３重
量部と可塑剤ＤＯＰ　１５重量部その他フィラー（炭酸
カルシウム）１０重量部を添加し、ヘンシェルミキサーで混合した混
合物を上記単軸押出機シート成形に供した。

＊）東京ファインケミカル社製　ＴＭＰ−３８２（６）
測定連続成形運転を２０時間行って、サイジングダイに付着
した、プレートアウト、ヨゴレの量を測定した。

以上のテストの結果を表１に示す。実施例１〜３ではプ
レートアウト、ヨゴレ量は少なく、パイプ表面もきれい
であるが、比較例１および２ではプレートアウト、ヨゴ
レの発生が多くみられた。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）ジルコニアを４０ｗｔ％以上含むセラミックスか
らなるプラスチック成形機用サイジングダイ。
（２）ジルコニアが部分安定化ジルコニアである特許請
求の範囲第１項記載のプラスチック成形機用サイジング
ダイ。