JPS6229796Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、燃焼用空気を供給するフアンから燃
焼部への給気管に、それへの燃料ガス供給路接続
箇所よりも上流側に位置させてオリフイスを設け
た表面燃焼バーナに関する。

上記オリフイスとして、燃料ガスの組成に応じ
て、表面燃焼が良好に行われる空燃比を維持すべ
く、適当な開度のものが選択使用されるが、従
来、給気管を分解しないとオリフイスの交換がで
きず、フアンの能力差等の機器誤差の修正が極め
て困難であり、また、単にオリフイス交換のみに
よつて空燃比調整を行ねばならず、精度の良い調
整は実際上不可能であつた。

本考案は、上記実情に鑑みて、空燃比調整を極
めて容易迅速にかつ精度良く行えるようにするこ
とを目的とする。

この目的は、燃焼用空気を供給するフアンから
燃焼部への給気管に、それへの燃料ガス供給路接
続箇所よりも上流側に位置させてオリフイスを設
け、このオリフイスよりも上流側に位置させてフ
アンとのあいだに空気吹出し用開口を形成すると
共に、その開口の開度を微調整する開度調整部材
を設けてある表面燃焼バーナにおいて、上記のオ
リフイスが給気管へ抜き差し自在な板状部材であ
ると共に、上記の開度調整部材が上記開口の面積
を直接的に増減するべく給気管の外面に接当した
状態のダンパーであるという構成によつて達成さ
れる。

次に、例示図により本考案の実施態様を説明す
る。

筒状のパンチングメタル１の外周に金網３を囲
繞させ、外方に噴出する燃料と空気の混合ガスを
表面燃焼させる筒状燃焼面４を形成し、パンチン
グメタル１の一端側に有底筒状のキヤツプ５をか
つ他端側にガス供給流路６形成用パイプ７を夫々
外嵌止着して、キヤツプ５及びパイプ７により金
網３の位置決めをし、燃焼部Ａを構成してある。

パイプ７に対して燃焼用空気供給路２形成用パ
イプ１０をフランジ接続し、そのパイプ７，１０
接続箇所にオリフイス９を抜き差し自在に設け、
燃焼用空気を供給する電動フアン８をパイプ１０
に接続し、オリフイス９の下流側において燃料ガ
ス供給路６をガス供給流路１１に接続し、もつ
て、フアン８から供給される燃焼用空気と燃料ガ
ス供給路１１からの燃料を、オリフイス９の作用
で十分混合して、燃焼面４に供給すべく構成して
ある。

オリフイス９は第１〜２図に見られるように、
抜き差し自在な板状部材として形成されている。

燃料ガス供給路１１に零ガバナー１２を設ける
と共に、フアン８とオリフイス９の間における静
圧を零ガバナー１２にその開度調節操作のために
付与する連通路１３を設けて、金網３、パンチン
グメタル１の目詰り、あるいは、フアン８の風量
変化いかんにかかわらず、燃料ガスと燃焼用空気
の混合割合が設定範囲内に、望ましくは、一酸化
炭素や窒素酸化物が生じにくいように一次空気比
が1.1ないし1.8になるように、維持されるべく構
成してある。

フアン８の電源回路に、フアン８の回転数を変
更設定する操作機構１４を設けて、表面燃焼装置
の発熱量を適宜調節できるように、かつ、フアン
８駆動のための電力を節約できるように構成して
ある。

前記パイプ１０に空気吹出し用開口１５を形成
すると共に、その開口１５の開度を微調整するダ
ンパー１６をパイプ１０にその外部に位置させて
取付けて、例えば都市ガスの種類等による燃料ガ
スの組成変動に応じて、適切な開度のオリフイス
９を装着した後、ダンパー１６による開度調整に
よつて、空燃比調整を精度良く行えるように構成
してある。

ダンパー１６の具体的形状は第１図のような扇
形のみには限定されず、要するに第１〜２図に見
られる如く開口１５の面積を簡単に且つ直接的に
増減するべく給気管の外面に常に接当した状態の
板状体であればよい。従つて、図示以外の形のも
のも含めて開度調整部材１６と総称する。

尚、前記燃焼部Ａを形成するに、形状や構成部
材等を自由に変更できる。

また、フアン８から燃焼部Ａに燃焼用空気を供
給する管路構成も各種変更自在であり、要する
に、フアン８から燃焼部Ａへの給気管７，１０
に、燃料ガス供給路１１の接続箇所よりも上流側
に位置させてオリフイス９を、給気管７，１０を
分解することなく抜差しできるように取付けてあ
ればよい。

本考案による表面燃焼バーナは、主として温風
暖房器や湯沸器に利用されるが、その用途は不問
である。

以上要するに、本考案は、冒記表面燃焼バーナ
において、前記オリフイス９を抜き差し自在な板
状部材として形成すると共に、前記給気管７，１
０に、前記オリフイス９よりも上流側に位置させ
て空気吹出し用開口１５を形成すると共に、その
開口の面積を直接的に増減する板状の１５開度調
整部材１６を設けてある事を特徴とし、燃料ガス
組成に対応しての空燃比調整を、給気管７，１０
を分解することなくオリフイス９を交換して、容
易かつ迅速に行えると共に、フアン８能力のバラ
ツキ等の機器誤差を開度調整部材１６によつて容
易かつ的確に修正でき、全体として、燃料ガス組
成いかんにかかわらず、所定の空燃比でかつ十分
な空燃混合状態で表面燃焼させることが、容易か
つ確実に行えるようになつた。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る表面燃焼バーナの実施の態
様を例示し、第１図は概略縦断面図、第２図は第
１図−線矢視図である。 ７，１０……給気管、８……フアン、９……オ
リフイス、１１……燃料ガス供給路、１５……開
口、１６……開度調整部材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 燃焼用空気を供給するフアン８から燃焼部Ａへ
   の給気管７，１０に、それへの燃料ガス供給路１
   １接続箇所よりも上流側に位置させてオリフイス
   ９を設け、このオリフイス９よりも上流側に位置
   させてフアン８とのあいだに空気吹出し用開口１
   ５を形成すると共に、その開口１５の開度を微調
   整する開度調整部材１６を設けてある表面燃焼バ
   ーナにおいて、上記のオリフイス９が給気管７，
   １０へ抜き差し自在な板状部材であると共に、上
   記の開度調整部材１６が上記開口１５の面積を直
   接的に増減するべく給気管の外面に接当した状態
   のダンパーであることを特徴とする表面燃焼バー
   ナ。