JPS6229415B2 - - Google Patents

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JPS6229415B2
JPS6229415B2 JP52121321A JP12132177A JPS6229415B2 JP S6229415 B2 JPS6229415 B2 JP S6229415B2 JP 52121321 A JP52121321 A JP 52121321A JP 12132177 A JP12132177 A JP 12132177A JP S6229415 B2 JPS6229415 B2 JP S6229415B2
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JP
Japan
Prior art keywords
amino acid
malate
amino acids
arginine
histidine
Prior art date
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Expired
Application number
JP52121321A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5455715A (en
Inventor
Ichiro Senhata
Akihiko Washimi
Hiroshi Ito
Osamu Ootsuki
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tanabe Seiyaku Co Ltd
Original Assignee
Tanabe Seiyaku Co Ltd
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Publication date
Application filed by Tanabe Seiyaku Co Ltd filed Critical Tanabe Seiyaku Co Ltd
Priority to JP12132177A priority Critical patent/JPS5455715A/ja
Publication of JPS5455715A publication Critical patent/JPS5455715A/ja
Publication of JPS6229415B2 publication Critical patent/JPS6229415B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明はアミノ酸製剤に関し、その目的とする
ところはアミノ酸製剤に含まれる塩基性アミノ酸
の全部または一部をリンゴ酸塩として使用するこ
とによつて塩素イオンを含まないアミノ酸製剤を
提供する点にある。 アミノ酸製剤としては、種々のものが知られて
おり、例えば必須アミノ酸(イソロイシン、ロイ
シン、リジン、メチオニン、フエニルアラニン、
スレオニン、トリプトフアン、バリン)よりなる
もの、上記8種必須アミノ酸にアルギニン、ヒス
チジン、オルニチンその他のアミノ酸を加えたも
の、或いは更にこれらアミノ酸混合物に炭水化
物、脂肪、ビタミン、ミネラルなどを加えた化学
食餌(Chemically defined diet)などがある。 これらアミノ酸製剤は経口栄養として或いは経
静脈栄養(輸液)として用いられるが、経静脈栄
養として用いる場合には、窒素源たるアミノ酸混
合物は結晶状の純品を使用する必要がある。とこ
ろで、リジン、アルギニン、ヒスチジン、オルニ
チンの如き塩基性アミノ酸とくにリジンおよびオ
ルニチンは遊離塩基として結晶状に単離すること
が著るしく困難なため、通常は塩酸塩の結晶の形
で使用されている。しかしながら、経口栄養摂取
が困難で経静脈栄養法に頼らなければならない場
合、塩基性アミノ酸を塩酸塩の形で投与すること
は、塩素イオンの影響によりアシドーシス症状を
惹き起すおそれがある。また、塩素イオンを多く
含む輸液を腎疾患患者に注入することは望ましく
ない。更に、完全経静脈栄養ではアミノ酸混合物
以外に炭水化物、脂肪、ビタミン、ミネラルなど
を同時に補給しなければならないが、この場合、
塩基性アミノ酸を塩酸塩の形で使用すると塩素イ
オン量が多くなつて希望する組成の電解質溶液の
調製が困難となるばかりでなく、他の無機イオン
の補給に塩化物が使用できなくなるという不便が
ある。更にまた、アミノ酸製剤を経口摂取する場
合でも、アミノ酸を塩酸塩として含むアミノ酸混
合物は味が悪く、このことは塩基性アミノ酸を主
成分とする製剤において特に著るしい。化学食餌
では各種フレーバーを添加して味に変化をつけ、
少しでも飲食し易いように工夫されているが根本
的な解決法とはなつていない。 本発明者らは、上記の如き欠点のないアミノ酸
製剤を開発すべく種々研究を重ねた結果、アミノ
酸製剤に含まれるリジン、アルギニン、ヒスチジ
ン、オルニチンの如き塩基性アミノ酸の全部また
は一部をリンゴ酸塩の形で使用することによつ
て、経口栄養にもまた経静脈栄養にも適した、塩
素イオンを全く含まないアミノ酸製剤の調製に成
功し、本発明を完成するに至つた。すなわち、本
発明は塩基性アミノ酸として少くともリジンを含
むアミノ酸製剤において、リジンをリジン、リン
ゴ酸塩として含み、必要により更にアルギニン、
ヒスチジンおよびオルニチンのうち一種以上を前
二者はリンゴ酸塩または遊離塩基として、後者は
リンゴ酸塩として含むことを特徴とする塩素イオ
ンを含まないアミノ酸製剤である。 本発明に使用される塩基性アミノ酸のリンゴ酸
塩は、塩基性アミノ酸1分子にリンゴ酸1分子が
結合した酸性塩であつてもよく、塩基性アミノ酸
2分子にリンゴ酸1分子が結合した中性塩であつ
てもよい。また、塩を形成するリンゴ酸はDL―
体を使用してもよいが、天然型であるL―体を使
用するのが好ましい。 本発明のアミノ酸製剤は前述の如く、塩基性ア
ミノ酸の全部または一部をリンゴ酸塩の形で使用
する点に特徴を有するものであるが、他の点、例
えばアミノ酸組成、PH、濃度などの点では公知の
アミノ酸製剤に採用されている技術を採用するこ
とができる。もちろん、本発明のアミノ酸製剤は
前記塩基性アミノ酸以外の必須アミノ酸、非必須
アミノ酸、或いは更に炭水化物、脂肪、ビタミ
ン、ミネラルなどを含んでいてもよい。 前述の如く、塩基性アミノ酸の全部または一部
をリンゴ酸塩として含んだ本発明のアミノ酸製剤
は、塩素イオンを全く含んでいないため、(1)患者
の静脈より注入しても多量の塩素イオンによつて
アシド―シス症状を呈する恐れが全くない、(2)塩
素イオンの注入が好ましくない腎疾患患者に対し
ても安心して使用できる、(3)希望する組成の電解
質溶液の調製が溶易である、(4)塩酸塩に由来する
味の悪さがなく経口摂取し易い、などの利点があ
る。 尚、アミノ酸輸液を静脈に注入した場合、高ア
ンモニア血症になつた症例が報告されているが、
L―リンゴ酸は肝機能を改善する作用を有し、ア
ンモニア中毒の予防に有効であることが知られて
いるので、高アンモニア血症の発現を予防する意
味でも塩基性アミノ酸の全部または一部を従来の
塩酸塩の代りに本発明によるリンゴ酸塩を使用す
ることは有意義である。 以下に塩基性アミノ酸のリンゴ酸塩の調製法を
示すが、L―ヒスチジン、L―リンゴ酸塩の中性
塩を除けば、塩基性アミノ酸のリンゴ酸塩は酸性
塩、中性塩ともに同様の方法によつて調製するこ
とができる。 参考例 1 L―リジン・L―リンゴ酸塩(酸性塩)の調製 遊離L―リジン水溶液40ml(L―リジンを0.05
モル含有)に結晶L―リンゴ酸6.7dl(0.05モ
ル)を加え、溶解する。この溶液を減圧濃縮した
後冷却し、析出する結晶を口取する。この結晶を
真空乾燥することによりL―リジン・L―リンゴ
酸塩の結晶7.2g(収率51.4%)を得る、本結晶
は元素分析結果およびリジン、リンゴ酸の測定結
果から、L―リジン1分子にL―リンゴ酸1分子
が結合した酸性塩であることが確認された。融
点:188〜189℃、比旋光度:〔α〕24 =+15.1
(C=4.6N−HCl)、4%水溶液のPH:4.1 参考例 2 L―アルギニン・L―リンゴ酸塩(中性塩)の
調製 遊離L―アルギニン水溶液100ml(L―アルギ
ニンを0.1モル含有)に結晶L―リンゴ酸6.7g
(0.05モル)を加え、加温溶解する。以下参考例
1と同様に処理することによりL―アルギニン・
L―リンゴ酸塩の結晶12.8g(収率53.3%)を得
る。本結晶は元素分析結果からL―アルギニン2
分子にL―リンゴ酸1分子が結合した中性塩であ
ることが確認された。融点:229〜231℃(分
解)、比旋光度:〔α〕24 =+20.3(C=4.6N−
HCl)、4%水溶液のPH:7.6 参考例 3 L―ヒスチジン・L―リンゴ酸塩(酸性塩)の
調製 遊離L―ヒスチジンの結晶15.5g(0.1モル)
とL―リンゴ酸の結晶13.4g(0.1モル)を100ml
に加温溶解する。この溶液を減圧濃縮した後冷却
し、析出する結晶を口取する。この結晶を通風乾
燥することによりL―ヒスチジン・L―リンゴ酸
塩の結晶18.3g(収率63.3%)を得る。本結晶は
ヒスチジンおよびリンゴ酸の測定結果からL―ヒ
スチジン1分子にL―リンゴ酸1分子が結合した
酸性塩であることが確認された。融点:197〜199
℃、比旋光度:〔α〕24 =+9.5(C=4.6N−
HCl)、4%水溶液のPH:4.0 参考例 4 L―オルニチン・L―リンゴ酸塩(酸性塩)の
調製 遊離オルニチン水溶液39.5ml(L―オルニチン
を0.1モル含有)にL―リンゴ酸の結晶13.4g
(0.1モル)を加え、溶解する。以下参考例1と同
様に処理することによりL―オルニチン・L―リ
ンゴ酸塩の結晶8.1g(収率30.4%)を得る。本
結晶はオルニチンおよびリンゴ酸の測定結果から
L―オルニチン1分子にL―リンゴ酸1分子が結
合した酸性塩であることが確認された。融点:
145〜148℃、比旋光度:〔α〕24 =+16.5(C=
4.6N−HCl)、4%水溶液のPH:4.1 以下、本発明を実施例を挙げてより詳細に説明
する。 実施例 1 アミノ酸輸液の調製 下記表に示すアミノ酸を下記表に示す濃度にな
るように殺菌された蒸留水に溶解する。得られた
アミノ酸水溶液を中性付近に調整した後、無菌ロ
過する。次いで、この溶液をバイアルビンに充填
し、窒素置換後締栓し、常法により加熱殺菌して
アミノ酸輸液を製する。
【表】 実施例 2 アミノ酸輸液の調製 下記表に示すアミノ酸を下記表に示す濃度にな
るように殺菌された蒸留水に溶解する。得られた
アミノ酸水溶液を実施例1と同様に処理してアミ
ノ酸輸液を製する。
【表】
【表】 実施例 3 腎疾患用アミノ酸輸液の調製 下記表に示すアミノ酸を下記表に示す濃度にな
るように殺菌された蒸留水に溶解する。得られた
アミノ酸水溶液を実施例1と同様に処理して腎疾
患用アミノ酸輸液を製する。
【表】 実施例 4 経口用総合栄養剤の調製 下記表に示すアミノ酸混合物にブドウ糖400
g、脂肪1.3gおよびビタミン、ミネラルなどの
栄養素、その他必要な添加剤を加えて全量480g
とする。これをアルミホイルの袋6個に分包し、
ヒートシールして経口用総合栄養剤を製する。
【表】 実施例 5 経口用総合栄養剤の調製 実施例4において、L―アルギニン・L―リン
ゴ酸塩(酸性塩)2.99gの代りにL―アルギニ
ン・L―リンゴ酸塩(酸性塩)2.01gおよびL―
オルニチン・L―リンゴ酸塩(酸性塩)0.98gを
用いる以外は実施例4と同様に処理して経口用総
合栄養剤を製する。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 塩基性アミノ酸として少なくともリジンを含
    むアミノ酸製剤において、リジンをリジン・リン
    ゴ酸塩として含むことを特徴とする塩素イオンを
    含まないアミノ酸製剤。 2 塩基性アミノ酸として更にアルギニン、ヒス
    チジンおよびオルニチンのうち1種以上をそれぞ
    れのリンゴ酸塩として含む特許請求の範囲第1項
    記載のアミノ酸製剤。 3 塩基性アミノ酸として更にアルギニンおよび
    ヒスチジンをそれぞれのリンゴ酸塩として含む特
    許請求の範囲第1項記載のアミノ酸製剤。 4 塩基性アミノ酸として更にアルギニン、ヒス
    チジンおよびオルニチンをそれぞれのリンゴ酸塩
    として含む特許請求の範囲第1項記載のアミノ酸
    製剤。 5 塩基性アミノ酸として更にアルギニンおよび
    ヒスチジンを遊離塩基として含む特許請求の範囲
    第1項記載のアミノ酸製剤。 6 アミノ酸輸液として調製されている特許請求
    の範囲第1,2,3,4または5項記載のアミノ
    酸製剤。
JP12132177A 1977-10-07 1977-10-07 Amino acid preparation Granted JPS5455715A (en)

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JPS5455715A JPS5455715A (en) 1979-05-04
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US5576287A (en) * 1994-04-29 1996-11-19 Wake Forest University Method for treating acute renal disease and failure

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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ROTE LISTE=1974 *

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