JPS62292252A - 取鍋の内張り耐火物乾燥装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ３、発明の詳細な説明 〔発明の技術分野〕 この発明は、製鉄所、製鋼所または窯業メーカー等にお
いて、溶銑、溶鋼その他溶融金属を収容する取鍋の内張
り耐火物の張り替え時における、前記内張シ耐大物の乾
燥装置に関するものである。

〔従来技術とその問題点〕

製鉄所、製鋼所または°窯業メーカー等において、溶銑
、溶鋼その他溶融金属を収容するための取鍋は、その内
張り耐火物の張り替えを行なったときに、内張シ耐人物
を乾燥することが必要である。

第６図は従来の取鍋の内張り耐火物の乾燥装置の１例を
示す一部切欠き側面断面図である、第６図に示すように
、従来の乾燥装置は、取鍋１１の上端に載置して、取鍋
１１の開口面を覆う、下面に断熱材１２が張設された蓋
１３と、蓋１３に、蓋１３を貫通して設けられた乾燥用
バーナ１４と。

蓋１３に、蓋１３′ｔ−貫通して設けられた排ガス排出
用の煙突１６と、煙突１６の途中に設けられた熱交換器
１７とからなっている。１８は取鍋１１の鉄皮である。

取鍋１１の内張勺耐火物１５を乾燥するに当っては、蓋
１３１に取鍋１１の上端に載置して、取鍋１１の開口面
を覆う。次いで、乾燥用バーナ１４によって取鍋１１内
に燃焼ガスを噴射し、その熱によって内張シ耐火物１５
を乾燥する。このようにして、内張り耐火物１５を乾燥
した高温の燃焼排ガスは、煙突１６を通って、取鍋１１
内から外部へ排出される。熱交換器１７は、バーナ１４
の燃焼用の空気を取シ入れる配管１９内の空気を昇温す
るために設けられている。バーナ１４の燃焼時の空気は
、熱交換器１７を通るバーナ１４の排ガスによって昇温
される。バーナ１４から噴射する火炎の温度は、燃焼用
の空気が昇温されることにより高温となシ、取鍋１１の
内張シ耐火物１５の乾燥能率の向上に役立っている。

しかしながら、上述した従来の耐火物乾燥装置には、次
のような問題がある。

■蓋には、バーナ、熱交換器、燃料配管、燃焼空気配管
、およびその他の各種制御装置等が、取シ付けられてい
るので、蓋がこれら装置で複雑になり、各装置の保守点
検が困難である。さらにこれらの装置を取り付けるため
に蓋の強度を強化する必要があるので、蓋の重量が大き
くなる。

■熱交換器のように、高さの大きいものがあるため、装
置全体の高さが高くなる。

■蓋の重量が重く、装置の高さ寸法が大きいため、装置
の移動、取扱い等に困難性が伴うとともに、天井クレー
ン等の懸吊荷重制限、高さ制限等の条件によって取扱い
が規制を受けることがある。

■燃焼用空気の予熱は、煙突な通過する排ガスの熱のみ
で行われる。従って、煙突以外の部分、例えば取鍋の上
縁と蓋の下面との接触部の隙間から、逃げる排ガスの量
が多いと、煙突を通過する排ガスの量が減少するので、
燃焼用空気の予熱効果があがらない。

〔発明の目的〕

従ってこの発明の目的は、取鍋内の燃焼排ガスの熱によ
って、バーナの燃焼空気を、効率良く、しかも確実に昇
温することが可能な、取鍋の内張夛耐大物乾燥装置を提
供することにある。

〔発明の概要〕

この発明は、取鍋の上端に載置して、前記取鍋の開口面
を覆う、下面に耐火物が張設された蓋と、前記蓋の中央
部に前記蓋を貫通して設けられたバーナと、前記蓋に、
前記蓋を貫通して設けられた煙突からなる取鍋の内張シ
耐火物乾燥装置において、前記蓋の下面に張設された耐
火物の内部に、一方の端部が前記蓋の側面部において、
空気取入用配管に連結され、他方の端部が前記バーナに
連結された、前記一方の端部から取り入れた空気を、前
記他方の端部から前記バーナに送り込むための空気流通
孔を設けたことに特徴を有するものである。

〔発明の構成〕

次にこの発明を図面を参照しながら説明する。

第１図はこの発明の取鍋の内張り耐火物乾燥装置の１実
施態様を示す平面図、第２図は側面図、第３図は第１図
のＡ−Ａｌ１Ｍ断面図、第４図はこの発明の取鍋の内張
シ耐人物乾燥装置を取鍋に載置した状態を示す一部切欠
き側面断面図である。

第１図〜第３図に示すように、取鍋の内張り耐火物乾燥
装置１は、蓋２、バーナ３および煙突４゜４からなって
いる。蓋２は下面に耐火物６が張設されている。バーナ
３は、蓋２の中央部に、蓋２を貫通して設けられている
。煙突４．４は、蓋２を貫通して設けられている。蓋２
の下面に張設された耐火物６の内部には、複数本のチュ
ーブ５が所定の間隔を開けて、互いに水平に埋設されて
いる。複数本のチューブ５は、バーナ３および煙突４が
貫設された部分を除き耐火物６の一方の側面部２ａから
、他方の側面部２ｂまで貫通している。

蓋２の一方の側面部２ａには、側面部２ａの形状に沿っ
て、空気導入用集合管７が弧状に設けられている。集合
管７は複数本のチューブ５の各々の一端に接続され、空
気取入用配管１０から取シ入れたバーナ３の燃焼用の空
気を、複数本のチューブ５の各々に送り込む。蓋２の他
方の側面部２ｂには、側面部２ｂの形状に沿って空気排
出用集合管８，８が弧状に設けられている。集合管８．
８は複数本のチューブ５の各々の他端に接続されている
。集合管８．８の上部には、集合管８．８から排出され
た空気を、バーナ３に送り込むための連結管９，９が接
続されている。

取鍋の内張シ耐大物を乾燥する場合は、第４図に示すよ
うに先ず、図示しないクレーン等で耐火物乾燥装ｍ１ｌ
ｋ懸吊し、取鍋１１の上端に載置して取鍋１１の開口面
を覆う。次にバーナ３によシ、取鍋１１内に燃焼ガスを
噴射させて、取鍋１１内の内張り耐火物１５の乾燥を行
う。１８は取鍋１１の鉄皮である。燃焼中の燃焼ガスの
排ガスは、蓋２の下面の耐火物６の下面全体に熱を加え
た後、煙突４，４から順次取鍋１１の外部へ排出される
。

この際、耐火物６内に埋設された複数本のチューブ５も
、耐火物を通して同時に加熱されるので、複数本のチュ
ーブ５を通る空気は排ガスにより昇温される。この昇温
された空気は、集合管８，８および連結管９，９を通っ
て、バーナ３に送り込まれ、バーナ３の燃焼用空気とし
て使用される。

バーナ３は昇温された空気によシ、効率良く高温の燃焼
ガスを取鍋１１内に噴射することができる。

チューブ５は、熱および腐食に十分耐えられる材質のも
の、即ち、耐熱および耐腐食鋼等の金属類、あるいはセ
ラミック材等を使用するべきである。

チューブは、蓋２の下面に張設された耐火物６内に平行
に埋設する他、次に述べるように埋設してもよい。第５
図は、この発明の取鍋の内張り耐火物乾燥装置の他の実
施態様を示す平面図である。

第５図に示すように、蓋２の下面に張設された耐火物６
の内部には、チューブ２０がバーナ３を中心として、バ
ーナ３および煙突４，４の外周に、螺旋状に埋設されて
いる。チューブ２０は、蓋２の側面部において、その一
方の端部を、空気取入用配管１０と連結され、その他方
の端部を、蓋２の中心部の上面において、バーナ３に連
結されている連結管２１に連結されている。空気取入用
配管１０から取り入れられた空気は、チューブ２０を通
る間に排ガスにより昇温され、バーナ３に送９込まれ、
バーナ３の燃焼用空気として使用される。

耐火物６内における、チューブ５および２０の、蓋２の
下面からの距離は、耐火物６の材質、熱条件、バーナ３
の熱交換条件等によシ、決定すべきである。

チューブ５および２０の断面形状は、円型をはじめ、矩
形若しくは多角形でもよい。

チューブ５および２０は、熱膨張の恐れがあるので、チ
ューブの両端部に伸縮継手を設けて、チューブの熱膨張
に対応させるべきである。

蓋２の下面に張設された耐火物°６内の空気流通孔とし
ては、波形の、例えば鉄板等の耐熱および耐腐食鋼板を
複数枚重ね合わせ、鉄板と鉄板との間の隙間を空気が通
過するような形状のものを使用してもよい。

〔発明の効果〕

以上述べたように、この発明の取鍋の内張シ耐火物乾燥
装置によれば、 ■蓋の上に熱交換器を搭載しないので、蓋上の装置が簡
素化され、蓋上のスペースに余裕ができ、保守点検が容
易に行える。

■チューブを使用する場合には、チューブ自体が、蓋の
強度材となり、また空気の通過する部分が中空部のため
に、蓋全体の重量が軽減する。

■熱交換器がないので、装置全体の高さが減少し、取扱
い、移動等が容易となり、天井クレーン等の懸吊荷重制
限等の制約を受けない。

■取鍋内の燃焼排ガスの熱を、蓋の下面のほぼ全面で受
けられるので、効率良く熱交換をすることができ、省エ
ネに寄与する。

等、工業上優れた効果がもたらされる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の取鍋の内張り耐火物乾燥装置の１実
施態様を示す平面図、第２図は側面図、第３図は第１図
のＡ−Ａ線断面図、第４図はこの発明の内張シ耐大物乾
燥装置を取鍋に載置した状態を示す一部切欠き側面断面
図、第５図はこの発明の取鍋の内張り耐火物乾燥装置の
他の実施態様を示す平面図、第６図は従来の取鍋の内張
り耐火物乾燥装置の１例を示す一部切欠き側面断面図で
ある。図面において、 １・・・取鍋の内張り耐火物乾燥装置、２・・・蓋、　
　　　　　３・・・バーナ、４・・・煙突、　　　　　
５・・・チューブ、６・・・耐火物、　　　　　７・・
・集合管、８・・・集合管、　　　　９・・・連結管、
１０・・・空気取入用配管、１１・・・取鍋、１２・・
・断熱材、　　　１３・・・蓋、１４・・・バーナ、　
　　　１５・・・内張り耐火物、１６・・・煙突、　　
　　１７・・・熱交換器、１８・・・鉄皮、　　　　１
９・・・配管、２０・・・チューブ、　　２１・・・連
結管。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 取鍋の上端に載置して、前記取鍋の開口面を覆う、下面
   に耐火物が張設された蓋と、前記蓋の中央部に前記蓋を
   貫通して設けられたバーナと、前記蓋に、前記蓋を貫通
   して設けられた煙突からなる取鍋の内張り耐火物乾燥装
   置において、 前記蓋の下面に張設された耐火物の内部に、一方の端部
   が前記蓋の側面部において、空気取入用配管に連結され
   、他方の端部が前記バーナに連結された、前記一方の端
   部から取り入れた空気を、前記他方の端部から前記バー
   ナに送り込むための空気流通孔を設けたことを特徴とす
   る取鍋の内張り耐火物乾燥装置。