JPS6228595Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は移送物品の移送姿勢変更装置に関す
る。

例えば仕分用コンベヤから所定仕分位置におい
て排出された移送物品をシユートにより他に移送
する場合、コンベヤ上の物品姿勢が横寸法より移
送方向に長い縦姿勢であるときは、排出点では縦
姿勢のまま傾斜シユート上を滑降するので、傾斜
シユートが急傾斜の場合には物品が転倒するおそ
れがある。そこで、従来は排出直後に物品姿勢を
人手により縦姿勢になおす等の処理をしていたの
であるが、仕分先が多い場合は、上記処理に多大
の人員及びスペースを必要とする不利があつたの
である。

本案の目的は、排出点から排出された物品姿勢
を横姿勢から縦姿勢に変更するなど、移送物品の
移送姿勢を自動的に変更し得る移送姿勢変更装置
を提供するにある。

以下図示の実施例について説明すると、１はス
ピーカソータ等傾動可能のトレーを具えたコンベ
ヤで、矢印方向に移動する。２はコンベヤの排出
点においてコンベヤ側方に設けた傾斜シユート、
３は傾斜シユート２とほぼ直角の載荷面４により
傾斜シユート上を滑降する移送物品Ａを受止める
斜行コンベヤで、傾斜シユート２の滑降面をほぼ
横切る方向に移動し、移送方向に下傾する。

載荷面４に受止められた物品Ａは載荷面４との
間の摩擦による移送力を受けるが、傾斜シユート
２の傾斜角度及び斜行コンベヤ３の下傾角度を適
当に選定することにより、物品Ａは斜行コンベヤ
３によつて移送される。

５は斜行コンベヤ３の移送端に設けたスパイラ
ルシユートで、底板６の両側にガイド板７，８を
有する。該シユート５の上流側は底板６及びガイ
ド板７が平板状をなしてそれぞれ傾斜シユート２
及び載荷面４に接続し、下流側は、底板６が垂直
軸Ｚを中心とするスパイラル面を、またガイド板
７，８がＺ軸を中心とする円筒面をなしており、
スパイラルシユート５の下流端はシユート９に接
続する。

コンベヤ１のトレー１０上に移送方向に長い縦
姿勢をもつて載置された物品Ａがトレー傾動によ
り傾斜シユート２上に排出されると、物品Ａは傾
斜シユート２上を、その移動方向寸法が短かい横
姿勢をもつて滑降し、斜行コンベヤ３の載荷面４
上に同じ姿勢をもつて受止められたのち、そのま
まスパイラルシユート５に排出され、更に該シユ
ート５上をガイド板７に接して旋回しつつ滑降
し、シユート９に縦姿勢をもつて排出される。即
ち、傾斜シユート２上を滑降する横姿勢に対し、
シユート９上の滑降姿勢は90度旋回した縦姿勢で
あるから、滑降姿勢が安定し、転倒するおそれが
ない。

なお、斜行コンベヤ３の速度を高めれば、ガイ
ド板７を省略しても底板６のスパイラル形状又は
ガイド板８によつて底板６の材質に関係なく移送
物品の滑降姿勢を縦姿勢に変更することも可能で
ある。

本案は上記構成を有し、傾斜シユートの側方突
出寸法が小となるため設置スペースが小さくて、
仕分装置に仕分排出口を多数設ける場合に甚だ好
都合であり、また物品のシユート滑降姿勢を安定
ならしめうる効果がある。

【図面の簡単な説明】

図は本案の一実施例を示す平面図である。 １……コンベヤ、２……傾斜シユート、３……
斜行コンベヤ、４……載荷面、５……スパイラル
シユート。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. コンベヤの排出点においてコンベヤ側方に設け
   た傾斜シユートと、傾斜斜シユートの滑降面とほ
   ぼ直角な載荷面に傾斜シユートを滑降する移送物
   品を受止めて前記滑降面をほぼ横切る方向に移送
   する移送方向に下傾した斜行コンベヤと、斜行コ
   ンベヤの移送端に接続したスパイラルシユートと
   を有する移送物品の移送姿勢変更装置。