JPS62281885A - ホスホリル化合物およびそれらを含有してなる接着剤 - Google Patents

ホスホリル化合物およびそれらを含有してなる接着剤

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JPS62281885A
JPS62281885A JP62006889A JP688987A JPS62281885A JP S62281885 A JPS62281885 A JP S62281885A JP 62006889 A JP62006889 A JP 62006889A JP 688987 A JP688987 A JP 688987A JP S62281885 A JPS62281885 A JP S62281885A
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Norio Nakabayashi
宣男 中林
Kazusato Kanda
神田 和郷
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 3、発明の詳細な説明 [産業上の利用分野] 本発明は新規なホスホリル化合物およびそれを含有して
なる歯科用接着剤に関し、更に詳しくはそれ自体接着性
の歯科用充填剤、接着性レジンセメント、或いは歯科矯
正用接着剤等として、また通常のコンポジット・レジン
等の充填物や歯科用材料等の歯牙との接着を高める歯科
用接着剤に関する。
[従来の技術] 近年、う蝕にかかった歯の治療に対し、リン酸亜鉛セメ
ント、ケイ酸セメント等の歯科用セメントに科わるもの
としてコンポジット・レジンが開発され、@近ては長期
間にわたって安定で吸水性及び崩壊性も少なく天然歯と
見分けられないような色調のものも作られるようになっ
た。しかしコンポジット・レジンは歯のエナメル賀、象
牙質と木質的には接着しないので、長期間のうちには歯
質と充填したコンポジット・レジンの間に隙間が生じ、
二次う蝕を起し易く、やがてはコンポジット・レジンか
脱落してしまう結果も生じていた。
従来、このようなコンポジット・レジンと窓壁との接着
を向上させるものとして接着性ライナー等の種々の接着
向上剤か開発され、また接着性のう蝕予防填塞剤、歯列
矯正用接着剤など、歯質に対し接着することを目的とし
た歯科用接着組成物が種々提案されている。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、これらは口腔内での耐久性や使用時の操
作性に問題かあるものが多く口腔内のように湿潤し、し
かも温度変化の激しい環境下で長期間に亘って歯牙に強
く接着するものは少ない。
例えば、歯質に対して接着することを目的としたう蝕予
防填寒剤および歯列矯正用接着剤とじてα−シアノアク
リレートを主成分とする接着剤か開発されているが、口
腔内ての耐久性および使用時の操作性において問題があ
るとされている。
一方、ビスフェノールAジグリシジルメタクリレートを
レジンの主成分とし、過酸化ベンゾイル−アミン系触媒
を用いて硬化させる充填剤か近年広く用いられているか
、象牙質3よびエナメル質への接着性を有していない。
このため尚のくぼみに充填した場合、暫くして充填剤か
脱落したり、さらには二次う蝕の発生を誘引している。
また、2−メタクリロイルオキシエチルトリメリット酸
無水物を含有する接着剤が耐水性、耐久性に優れ、口腔
内での使用にも充分耐え得るとして提案されている。し
かしながら、この接着剤において用いられる常温重合触
媒としては、通常トリーn−ブチルボラン酸化物に事実
上限定され、歯牙象牙質に対しては強固な接着性を有す
る利点はあるが1重合反応速度が遅く、最終硬化まて場
合によって士数分を要すること、および空気中ては極め
て不安定であるためその取扱いか困難てあること等、歯
科臨床の立場からも問題の多いものであった。
また、特定のリン酸化合物またはそれらの重合体を含有
する接着剤か、特公昭55−2235号、特公昭55−
30768号、特公昭60−20426号および特開昭
57−151607号明細書に開示されているか、象牙
質に対する接着力はまだ十分てない。
このように象牙質とエナメル質の両者に対して接着力を
示し、口腔内のような湿潤状態でしかも温度変化に富む
環境下ても長期間にわたって強い接着力を示す歯科用材
料はまだ見出されていない。
[問題点を解決するための手段] 本発明者らは、従来技術における上記した問題点に鑑み
、歯科用接着剤として必要な理工学的性質、例えば硬さ
、圧縮強さ、吸水性等の特性を有し、且つ象牙質および
エナメル質に対しすぐれた接着力を有する歯科用接着剤
を得るべく鋭意研究した結果、特定の構造を有するアク
ロイル(またはメタクリロイル)オキシアルキル アル
コキシフェニルホスホリルクロリド、あるいはリン酸水
7素アクロイル(またはメタクリロイル)オキシアルキ
ル アルコキシフェニルを重合、硬化させたものが、水
中においても歯牙との間で強い接着力を示し、この化合
物の重合体またはこの化合物と他の重合性単量体との共
重合体は、それ自体歯の充填剤として使用しても歯壁と
強く接着し、従って接着不良による隙間の形成、充填剤
の脱落がなく、またコンポジット・レシン等の充填物に
対する塗布剤乃至接着剤として用いる場合にも、辺縁封
鎖性を著しく改良することかでき、二次う蝕を効果的に
抑制し得る等、歯質の接着の目的に好適であることを見
出して本発明に到達したものである。
即ち、本発明は上記した歯科用接着剤その他の用途に有
用な一般式(i) 〔但し、R4は水素原子またはメチル基を、R2は炭素
数2または3のアルキレン基を、R1は炭素数1または
2のアルキル基を表わす〕で表わされる新規なアクロイ
ル(またはメタクリロイル)オキシアルキル アルコキ
シフェニルホスホリルクロリド化合物、および一般式(
2) (但し、R1は水素原子またはメチル基を、R2は炭素
数2または3のアルキレン基を、R3は炭素数1または
2のアルキル基を表わす)て表わされる新規なリン酸水
素アクロイル(またはメタクリロイル)オキシアルキル
 アルコキシフェニル化合物、を提供するものてあり、
同時にこれらのホスホリル化合物または重合体を含有し
てなる歯科用接着剤を提供するものである。
以下、本発明につき詳しく説明する。
上記一般式(1)で示される化合物は新規化合物であり
、例えば2−メタクリロイルオキシエチル4−メトキシ
フェニルホスホリルクロリドの場合を示せば、通常以下
のように合成される。
盲 CI’1t−C−COOCHzCH20Hまた、上記一
般式(2)て示される化合物も同じく新規化合物であり
、例えばリン酸水素2−メタクリロイルオキシエチル 
4−メトキシフェニルの場合を示せば1通常以下のよう
に合成される。
CH,冨C−C00CH□(: II 201上記した
方法によって得られる本発明のホスホリル化合物は、本
発明の歯科用接着剤として有用であるほか、工業用接着
剤、熱硬化性塗料、紙加工用、潤滑油添加剤、繊維処理
剤(イ1)電防土用など)、難燃性付与剤、金属結合溶
剤、金属抽出剤等にも利用可俺である。
一般式(1)あるいは(2)て表わされるホスホリル化
合物(ホスホリルクロリド化合物あるいはリン酸水素化
合物)または重合体を含有してなる歯科用vc着剤は、
(1)式または(2)式の化合物を重合性単量体として
単独でまたは他の重合性単量体と共に含有するものても
、また(1)式または(2)式の化合物の単独重合体ま
たは他の重合性単量体との共重合体を含有するものても
、またこれらの重合体と重合性単量体との混合物を含有
するものでも良く、通常その使用に当り硬化させること
により歯牙に接着させるものである。
而して本発明の歯牙用接着剤は、(1)式または(2)
式で表わされる如く、アルコキシフェニル基を有する点
において特徴的であり、化合物が有する他の官1艶基の
作用と共にエナメル質との接着力を維持しながら象牙質
との接着力において優れた性質を示すものである。この
ように象牙質に対して優れた接着力を示す理由は、コラ
ーゲン等の有機質に対する親和性が(1)式または(2
)式で表わされる化合物が有する親木性基と疎水性基と
の関係において、好適にバランスされていることによる
ものと推定される。
本発明の歯科用接着剤に有用な(1)式または(2)式
で表わされる化合物としては、例えば2−メタクリロイ
ルオキシエチル 4−メトキシフェニルホスホリルクロ
リド、2−メタクリロイルオキシエチル 3,4−ジメ
トキシフェニルホスホリルクロリド、2−アクロイルオ
キシエチル 4−メトキシフェニルホスホリルクロリド
、3−メタクリロイルオキシプロピル 4−メトキシフ
ェニルホスホリルクロリド、2−メタクリロイルオキシ
エチル 4−エトキシフェニルホスホリルクロリド、2
−アクロイルオキシエチル 2−メトキシフェニルホス
ホリルクロリド、2−メタクリロイルオキシエチル 3
−メトキシフェニルホスホリルクロリド、リン酸水素2
−メタクリロイルオキシエチル 4−メトキシフェニル
、リン酸水素2−メタクリロイルオキシエチル 3,4
−ジメトキシフェニル、リン酸水素2−アクロイルオキ
シエチル 4−メトキシフェニル、リン酸水素3−メタ
クリロイルオキシプロピル 4−メトキシフェニル、リ
ン酸水素2−メタクリロイルオキシエチル 4−エトキ
シフェニル、リン酸水素2−アクロイルオキシエチル 
2−メトキシフェニル、リン酸水素2−メタクリロイル
オキシエチル3−メトキシフェニル等を挙げることがで
き、アルコキシ基の異る置換基数または異る置換基位置
の化合物の混合物として使用することもできる。
本発明の歯科用接着剤を構成するその他の成分としては
、接着剤の種類、使用目的などにより相違するが、その
種類や目的等に応じて通常配合される公知の成分が使用
し得る。
例えば、接着性充填剤として使用する場合には、重合性
単量体として(1)式または(2)式の化合物のみを用
い、使用に当って硬化剤の存在下に重合、硬化させるこ
とにより接着性充填剤としての用途に供することもでき
るが、通常は(1)式または(2)式の化合物を他の重
合性単量体と混合しておき、使用時に硬化剤の存在下で
重合、硬化させる方法が採用され、この場合他の重合性
単量体としてメチルメタクリレート、ヒドロキシエチル
メタクリレート、エチレングリコール−ジ−メタクリレ
ート、ジ又はトリ又はテトラエチレングリコール−ジ−
メタクリレート、グリシジルメタクリレート、2,2′
−ビス(メタクリロキシフェニル)プロパン、2,2′
−ビス(4−(3−メタクリロキシ)−2−ヒドロキシ
プロポキシルフェニル〕プロパン、スチレン、1.3−
ブタンジオールジメタクリレート、テトラヒドロフルフ
リルメタクリレート、トリメタクリル酸トリメチロール
プロパン、ビスオキシエチレン化ビスフェノールAジア
クリレート等が配合される。また必要に応じ粘度、硬化
速度、重合収縮等の調速のため、(1)式または(2)
式の化合物を含む重合性単量体のポリマーやオリゴマー
か配合され、更にシリカ、ガラスピーズ・アルミナ、石
英粉末等の無機質フィラー(好ましくは粒径11008
L以下のもの)、或いは樹脂と結合を向上させるためこ
れらフィラーをγ−メタクリロキシプロピルトリメトキ
シシラン、ビニルトリクロロシラン、ビニルトリエトキ
シシラン、ビニルトリメトキシシラン等のシランカップ
リング剤で処理したもの、それに硬化剤、重合禁止剤、
着色剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤等の所望の成分も使
用できる。
なお、硬化剤としてアミンと過酸化物、P−トルエンス
ルフィン酸と過酸化物等を組合わせて用いる場合には、
重合性単量体として(1)式または(2)式の化合物を
ほぼ2等分し、その一方にアミンやp−トルエンスルフ
ィン酸等の硬化剤、他方に過酸化物等の硬化剤を加え、
また他の重合性単1体に(1)式または(2)式の化合
物を混合することにより使用する場合は、同様に他の重
合性単量体をほぼ2等分し、その一方に一方の硬化剤、
他方に他の硬化剤を加え、(1)式または(2)式の化
合物は2等分したいずれか一方もしくは双方に混合する
ことにより製造することか好ましい。通常、これらは使
用時に混合して用いる。
(1)式または(2)式の化合物の配合量は、特に限定
されないか、他の重合性重量体を用いる場合てあれば他
の重合性単量体に対して1〜30%(重量%、以下間し
)、特に2〜15%とすることが好ましい。1%より少
ないと接着効果が乏しく、また30%より多く添加する
と硬化体の硬さか減少することがある。なお、重合性単
量体の配合量は組成物全体の10〜45%、無機質フィ
ラーの配合量は組成物全体の55〜85%とすることか
好ましい。
また、本発明の歯科用接着剤を歯牙と従来のコンポジッ
ト・レジン等の充填物などとを接着させるための接着剤
として用いる場合には、エチルエーテル、クロロホルム
等の有機溶媒中に(1)式または(2)式の化合物の全
体の1〜15%含有させることにより製造することがで
き、また前記他の重合性単量体中に(1)式または(2
)式の化合物を全体の1〜15%含有させることにより
製造してもよい。更に、前記充填剤と同様の処方に製造
し、使用することもできる。なお、(1)式または(2
)式の化合物の含有量は少なすぎても多すぎても接着効
果か得にくくなる。
本発明の歯科用接着剤は1例えば充填剤として使用する
場合には充填すべき窩洞内に接着剤(充填剤)を充填、
硬化させ、また歯科用充填物と歯牙との間の接着に用い
る場合は、例えば窩洞形成後、この接着剤を窓壁に塗布
し、次いて所定の充填物を充填、硬化する等の方法て使
用することがてきる。
また、本発明の歯科用接着剤と歯牙象牙質との接着にお
いては、象牙質表面を適宜研削した後、エチレンジアミ
ンテトラ酢酸溶液(以下EDTAと略称する)、好まし
くは水酸化ナトリウム等て中和した溶液により前処理す
ることにより重置に対して為害性かなく、かつ著しく接
着強度を高める事ができる。この際用いられる好ましい
EDTAe度としては通常0.1〜0.5モル程度であ
り、例えば1分間前処理した後30秒間水洗することに
より処理される。かかる方法は他の歯科用接着剤による
接着においても有効である。
[発明の効果] 本発明のホスホリル化合物を含有する接着剤は、(1)
式または(2)式の化合物の重合体のW1賀に対する接
着性が良く、水中或いは唾液中においても高い接着力を
保持する。従って、口腔内での耐久性が良好て、例えば
充填剤として用いた場合、口腔内のように湿潤し、しか
も温度の変化の激しい環境下においても長期間に亘って
歯牙に強固に接着し、またコンポジット・レジンや歯列
矯正用接着剤等の下塗り塗布剤として使用する場合も歯
牙に強固に接着すると共に、コンポジット・レジンや矯
正用接着剤等とも強く接着し、従って歯牙との間に隙間
が生じることが確実に防止され、辺縁封鎖性か改良され
て、二次う蝕の防止が達成される。また、支台歯に修復
物を合着するリン酸亜鉛セメントの代りに、だ液にとけ
ない接着性を有するレジンセメントとしても利用可能で
ある。
[実施例] 以下、実施例および比較例により更に説明する。
(実施例1) 1) 4−メトキシフェニルホスホリルジクロ1アトの
合成二 4−メトキシフェノール(12,4g)とオキシ塩化リ
ン(46,Og)の混合物を34時間還流した。過剰の
オキシ塩化リンを常圧で留去した後、残香を減圧蒸留し
て、120〜121”C/3mmHgの留分(21,8
g)を得た。
EA :  C34,78% H:1.01% ((:
?H,0:1PCJ12としテノ理論値 C:14.8
9$8 2.9:Ig)■R: ν□w (cm−’) 170口、1300,1250,1175,1030,
950.8302) 2−メタクリロイルオキシエチル
 4−メトキシフェニルホスホリルクロリドの合成:4
−メトキシフェニルホスホリルジクロリド(9,6g)
のエチルエーテル(40rrsJl)溶液に2−ヒドロ
キシエチルメタクリレート(5,7g)とキノリン(5
,2g)の混合物を一10℃下、10分間滴下し、常温
で20分間攪拌した後5分間還流した。放冷後、析出物
を性別し、象液からエチルエーテルを留去し、残香をカ
ラムクロマト(ワコーゲルC−200、ヘキサン/クロ
ロホルム)で精製し、油状物(8,0g)を得た。
EA :  C47,47$ 85.30%  (C,
、l+、606P(31としテノ理論値(: 46.6
5$ I+ 4.822 )IR: νmaw (C1
1−’) 2950.1720,16:10,1500,1440
,1290,1250゜1+70.1030,980,
950.8:10゜NMR(CDC見3): δ(pp
m)6.85   (m、  4H,arom、pro
ton  )6.00  (s、 IH,vinyl 
proton)5.45  (s、 IH,vinyl
 proLon)4.25  (m、 4H、−0CH
2(:II□0−):1.60  (s、 :lH、O
CH:+)1.75  (s、 3H、vinyl C
1l、 )3) リン酸水素2−メタクリロイルオキシ
エチル−4−メトキシフェニルの合成: 2−メタクリロイルオキシエチル 4−メトキシフェニ
ルホスホリルクロリド(26,78g)のエチルエーテ
ル(80mJ1)溶液にトリエチルアミン(7,79g
)と水(2,08g)の混合物を0°C下に滴下し、常
温で20分間攪拌した。
析出物を謹別し、濾液(エーテル層+油状物)に氷水4
下、酪酸バリウム(11,31g)の水(22m fL
 )溶液を加え、攪拌した。分液ロートで分離した水層
に氷水4下濃塩酸(8,0m文)を加え攪拌した。生成
した油状物をクロロホルム(50m fL+ 50 m
 l )て抽出し、このクロロホルム溶液を硫酸ナトリ
ウムで1日乾燥した後、クロロホルムを常温で減圧留去
した。この残香をカラムクロマト(ワコーゲルC−20
0、ヘキサン/クロロホルム)で精製し、油状!11j
ff(10,71g)を得た。
EA :  C49,78$ H5,69$ (C,3
11170,Pとしテノ理論値C49,:17% I+
 5.422 )■R: ν角aX (C11”) 2940.1720,16:10,1500,1440
,1290,1240゜1180,1020,830゜ NMR(CDC交3 ) :  δ (ppm)IQ、
60  (s、  IH,−011)6.90   (
m、  4H,aros、proton  )6.10
    (s、   IH,vinyl   prot
on)5.50  (s、LH,vinyl  pro
ton)4、:10  (d、  4H,−0CII□
C:I+2O−)3.75  (s、:IH、−0CH
i)1.90  (s、:lH,vinyl  CH,
)(実施例2) 実験用歯牙は1屠殺直後、顎骨に植立した状態で入手し
た生歯を抜去し、付着している歯牙周囲組織を取り除き
、歯冠部と歯根部をダイヤモンドカッター(マルト−カ
ッターMC−1oo)を用いて切断し、歯冠部南部を除
去したものを冷凍保存し、必要時に解凍して用いた。B
PO−アミン系即硬性レジンは、メタクリル酸メチル(
MMA)とメタクリル酸エチルのl:1粒状共重合体に
、過酸化ベイジイル(BPO)を1wH添加したものを
粉剤として用い、液剤にはMMA中にN。
N−ジメチル−p−トルイジンを0.5 wt%溶解し
たものを用いた。
(1)式の化合物としては、前記した一般的方法により
合成した2−メタクリロイルオキシエチル4−メトキシ
フェニルホスホリルクロリドを用いた。
接着剤としては、MMA中5 wt$となるようにリン
酸水素2−メタクリロイルオキシエチル、4−メトキシ
フェニルを0.5wt$となるようにBPOを溶解した
ものをA液とし、エタノール中2wL$となるようにp
−トルエンスルフィン酸ナトリウムを溶解したものをB
液として二液性の接着剤を調製した。
生歯エナメル質は耐水エメリー紙井600まて注水下に
エコメットm (EcomctIII )  (ブエー
ラー(Buehler)社〕を用いて研削し、65%リ
ン酸で30秒間エツチングした後、30秒間水洗して調
製した。
生歯象牙質はエナメル質同様、耐水エメリー紙#600
まて注水下に研削した後、0.3Mの中和EDTA溶液
(水酸化ナトリウムでpH7,4に中和した溶液)にて
1分間前処理を行った後、30秒間水洗して調製し、更
に直径5mmの穴のあいたセロハンテープを貼り、被着
面積を規定した。
接着力の評価は、前記A液とB液を等量混合した接着剤
を一層被着面に塗付した後、前記BPO−アミン系即硬
性レジンを用い、筆積み法により直径6mmのアクリル
棒を生歯研削面に垂直になるように置き、30分間室温
に放置後、37℃水中に1日浸債した後、オートグラフ
DDS−500(島津製作所製)によりクロスヘッドス
ピード2、hm/1mて引張り試験を行い接着強さを測
定した。なお、引張り試験は試験機により歯牙およびア
クリル棒を把持し、エナメル質または象牙質とBPO−
アミン系即硬性レジン硬化物との接着強度を測定する方
法で行ったか、この方法による場合はレジン硬化物とア
クリル棒とは強力に接着するのてこの面て破壊すること
はない。
接着力は8個の試験結果の平均値として求めた結果、エ
ナメル質に対して145にg、/ c 112、象牙質
に対して155 Kg/c+s”の接着強さを示した。
(実施例3) (2)式の化合物としてリン酸水素2−メタクリロイル
オキシエチル 4−メトキシフェニルを用いた以外は実
施例2と同じ条件にて接着力の評価を行なった。
接着力は8個の試験結果の平均値として求めた結果、エ
ナメル質に対して166にg/C112、象牙質に対し
て175にg/cm2の接着強さを示した。
(比較例1) 2−メタクリロイルオキシエチル 4−メトキシフェニ
ルホスホリルクロリドの代りに、下記(3)式で示され
るリン酸水素2−メタクリロイルオキシエチルフェニル
使用、下記(4)式て示される2−メタクリロイルオキ
シエチルトリメリット酸無水物使用、下記(5)式で示
される2−メタクリロイルオキシエチルフェニルホスホ
リルクロリド使用、および何も使用しなかった場合につ
いて実施例2の場合と同様に象牙質への接着強さを測定
した。
試験結果: (実施例4〜5) 試験物の水中浸漬時における経日変化について試験した
。接着後、37°Cの水中に1日浸漬する代りに7日、
30日および90日間浸潰し、実施例1と同様にエナメ
ル賀および象牙質への接着強さを測定した。
((1)式の化合物を用いた場合) 〔(2)式の化合物を用いた場合〕 (実施例6〜7および比較例2) 前処理例による影響を調べた。
実施例2て行った0、3M中和EDTA溶液での1分間
の前処理の代りに、下表の前処理剤による前処理を行い
、実施例2と同様に象牙質への接着強さを測定した。
比較のために前記(3)式の化合Th、(4)式の化合
物および(5)式の化合物についても同様に試験し結果
を下表に併記した。
(実施例8および比較例3) トリエチレンクリコールジメタクリレート40重量部、
ビスフェノール−A−ジグリシジルメタクリレート60
重量部、シラン処理した粒径lO〜50牌のα−石英粉
330重量部をよく混合して2等分した。この一方に前
記(2)式の化合物としてリン酸水素2−メタクリロイ
ルオキシエチル4−メトキシフェニル10部とBPO4
部を加えた。他方にN、N−ジメチル−p−トルイジン
0.5部とP−トルエンスルフィン酸ナトリウム2部を
加えた。使用前に両ペーストの等量をよくねり合せ、0
.3M中和EDTA溶液て1分間の前処理をした象牙質
に塗布し、その上にアクリル杯をのせて硬化させ、実施
例2と同様接着強さを測定した。
比較のために(6)式に示される化合物についても同様
に試験した。
OCH。
(実施例9〜10および比較例4) MMA中0.5wt:となるように2−メタクリロイル
オキシエチル 4−メトキシフェニルホスホリルクロリ
ド(実施例9)、およびM M A中2wj:となるよ
うにリン酸水素2−メタクリロイルオキシエチル 4−
メトキシフェニル(実施例10)を溶解した液を調製し
た。それぞれの溶液4に4に対し、トリーn−ブチルボ
ラン酸化物1滴の割合で加えたものとポリメチルメタク
レート粉末とを用いた筆積み法により、10%クエン酸
−コを塩化第2鉄水溶液て30秒間前処理した象牙買上
にアクリル棒を接着し、実施例2と同様に接着強さを測
定した。
比較のため下記(7)式て示される化合物、下記(8)
式で示される化合物および何も使用しなかった場合につ
いても同様に試験した。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)一般式(1) ▲数式、化学式、表等があります▼・・・(1) 〔但し、R_1は水素原子またはメチル基を、R_2は
    炭素数2または3のアルキレン基を、R_3は炭素数1
    または2のアルキル基を表わす〕 で表わされるアクロイル(またはメタクリロイル)オキ
    シアルキル アルコキシフェニルホスホリルクロリド化
    合物。
  2. (2)2−メタクリロイルオキシエチル4−メトキシフ
    ェニルホスホリルクロリドである特許請求の範囲第1項
    記載の化合物。
  3. (3)一般式(2) ▲数式、化学式、表等があります▼・・・(2) 〔但し、R_1は水素原子またはメチル基を、R_2は
    炭素数2または3のアルキレン基を、R_3は炭素数1
    または2のアルキル基を表わす〕 で表わされるリン酸水素アクロイル(またはメタクリロ
    イル)オキシアルキルアルコキシフェニル化合物。
  4. (4)リン酸水素2−メタクリロイルオキシエチル4−
    メトキシフェニルである特許請求の範囲第3項記載の化
    合物。
  5. (5)一般式(1) ▲数式、化学式、表等があります▼・・・(1) 〔但し、R_1は水素原子またはメチル基を、R_2は
    炭素数2または3のアルキレン基を、R_3は炭素数1
    または2のアルキル基を表わす〕 で表わされるアクロイル(またはメタクリロイル)オキ
    シアルキルアルコキシフェニルホスホリルクロリド化合
    物または重合体を含有してなる歯科用接着剤。
  6. (6)化合物が、2−メタクリロイルオキシエチル4−
    メトキシフェニルホスホリルクロリドである特許請求の
    範囲第5項記載の歯科用接着剤。
  7. (7)一般式(2) ▲数式、化学式、表等があります▼・・・(2) 〔但し、R_1は水素原子またはメチル基を、R_2は
    炭素数2または3のアルキレン基を、R_3は炭素数1
    または2のアルキル基を表わす〕 で表わされるリン酸水素アクロイル(またはメタクリロ
    イル)オキシアルキルアルコキシフェニル化合物または
    重合体を含有してなる歯科用接着剤。
  8. (8)化合物が、リン酸水素2−メタクリロイルオキシ
    エチル4−メトキシフェニルである特許請求の範囲第7
    項記載の歯科用接着剤。
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