JPS62281259A - 密閉形電池の電池缶封装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ３、発明の詳細な説明 ［産業上の利用分野］ 本発明は密閉形電池の電池缶封口装置に関するものであ
る。

［従来の技術］ 密閉形電池においては、第２図に示すように、円筒状の
電池缶１内に発電要素２を収納した復、電池缶１０闇口
端内周に蓋板６を挿入してこの蓋板６を電池缶の開口端
寄りの画壁に形成した周方向に伸びる内側への括れ部１
ａにシール手段（図示せず。）を介して当接させ、この
状態で電池缶の開口端を括れ部１ａ側に押圧して蓋板６
に対してかしめることにより電池缶の封口を図っている
。

この種の電池缶の封口を行う従来の封口装置は第３図の
ように構成されていた。第３図において３．３は電池缶
１０開口端寄りの側面に対向する対のコマ部材、４は基
台５の上に設置されてコマ部材３，３を支持する円筒状
の支持台、１５はかしめ手段としてのポンチである。コ
マ部材３．３は半円形に形成されていて、両コマ部材３
．３を合せた際に環状を成して電池缶１を取り囲むよう
になっている。コマ部材３．３の内周部には周方向に連
続して伸びるつめ部３ａ、３ａが形成され、これらのつ
め部が電池缶の括れ部１ａに嵌挿されて、電池缶１がそ
の底部を浮かせた状態で支持されるようになっている。

ポンチ１５は電池缶１の開口端を径方向の内側に折曲げ
るように変形させる型を構成する凹部１５ａを有してい
て、図示しない油圧シリンダ等の駆動手段により上下方
向に駆動される。そしてこのポンチ１５により、電池缶
１の開口端が括れ部１ａ側に押圧されて蓋板６に対して
かしめられ、電池缶１が封口される。

第３図に示したような電池缶封口装置では、ポンチ１５
によるかしめ力の全てを電池缶１の括れ部１ａを介して
コマ部材のつめ部３ａが受は止めることになるため、つ
め部３ａの強度を十分に高くしておく必要があり、つめ
部３ａを肉厚に形成する必要があった。そのため、この
つめ部３ａを嵌挿する括れ部１ａの溝幅ｈ（第２図参照
）をかなり広く設定しておく必要があり、封口部Ｓが占
める空間の体積が相当に大きくなるのを避けられなかっ
た。一般に密閉型電池においては、電池缶の高さ寸法が
規定されているため、封口部Ｓが占める空間の体積が大
きくなることは発電要素２を収容する空間が縮小される
ことにつながり、電池の容積効率の向上の妨げとなる。

そこで第４図に示したように、円筒状の支持台４の内側
に剛体からなる電池缶支持台１０を配設してこの支持台
１０の上に電池缶１を載せ、支持台４の上に支持した二
つの半円形部に分割可能な環状のコマ保持部材７の内周
にコマ部材３，３を上下動可能に保持した封口装置が提
案された。この封口装置では、第５図に示されているよ
うにコマ部材３のつめ部３ａの肉厚が薄く形成されてい
る。この場合、各コマ部材３はコマ保持部材７の内周と
電池缶１の括れ部１ａとの間に保持されて、押圧力を受
けると下方に変位し得るようになっており、ポンチ１５
により電池缶１０開口端をかしめる際の押圧力のほとん
どは、支持台１０に伝えられるようになっている。

［発明が解決しようとする問題点］ 第４図に示された従来の封口装置によれば、コマ部材３
のつめ部３ａの機械的強度を低くすることができるため
、該つめ部３ａの肉厚を薄くすることかでき、電池缶１
の開口端付近に設ける括れ部１ａの溝幅を狭くすること
ができる。しかしながら、この従来の装置では、電池缶
の開口端をかしめる際の押圧力のほとんどすべてが電池
缶の缶底にかかるため、該缶底に凹み等の変形が生じる
ことがあった。

本発明の目的は、上記の問題を解決した密閉形電池の電
池缶封口装置を提供することにある。

［問題点を解決するための手段］ 上記の問題点を解決するための本発明の構成を、実施例
の縦断面を示す第１図を参照して以下に説明する。

本発明は、開口端寄りの側壁に周方向に伸びる内側への
括れ部１ａが形成され内部に発電要素２が収容された円
筒形電池缶１の前記開口端の内側に蓋・板６を挿入して
該蓋板を前記括れ部１ａに支持させ、前記電池缶１の側
方にコマ部材３を配設して該コマ部材に設けたつめ部３
ａを前記電池缶１の括れ部１ａに嵌挿し、前記電池缶１
の開口端を前記括れ部１ａ側に押圧するかしめ手段１５
を設けて該かしめ手段により前記電池缶１の開口端を前
記括れ部１ａ側に押圧して前記蓋板６に対してかしめる
ことにより前記電池缶１を封口する密閉形電池の電池缶
封口装置において、前記電池缶ぜ １の底部を変形させることなく、溝幅の狭い括れ部１ａ
を有する封口部を得ることができるようにしたものであ
る。

そのため、本発明においては、コマ部材３を保持して該
コマ部材３にかかる押圧力を受止めるコマ部材支持装置
１８と、電池缶１を缶底部側で支持して該電池缶の缶底
部にかかる押圧力を受止める電池缶支持装置１つとを設
け、これらコマ部材支持装置１８及び電池缶支持装置１
９にはそれぞれ押圧力を受止める反力を調節する反力調
節手段８又は１１を設けた。

［発明の作用１ 上記の構成になる封口装置においては、電池缶１の開口
端を括れ部１ａ側に押圧して蓋板６に対してかしめるこ
とにより封口を行うが、この場合、開口端にかかる押圧
力はコマ部材３のつめ部３ａと電池缶１の缶底側とに分
散される。コマ部材３のつめ部３ａにかかる押圧力と電
池缶１の底部にかかる押圧力との配分割合いは、コマ部
材支持装置１８及び電池缶支持装置１つにそれぞれ設け
る反力調節手段８又は１１を調節することにより適宜に
調節することができる。

従って、電池缶１の缶底で受は止める力を該缶底を変形
させる直前の荷重に調節してコマ部材３のつめ部３ａで
受ける力を必要最小限に押えることができ、該つめ部３
ａの肉厚を薄くすることができる。これにより、電池缶
１に設ける括れ部１ａの溝幅を狭くすることができるた
め、封口部が占める空間の体積の縮小を図ることができ
、電池缶内の有効体積を増大させて電池の容積効率を向
上させることができる。

［実施例］ 次に、本発明の実施例を図面を参照して説明する。第１
図において、第４図におけると同一部分には同符号を付
して説明を簡略にする。第１図の３．３はそれぞれ第４
図におけると同様の薄肉のつめ部３ａを有して該つめ部
３ａを電池缶１の括れ部１ａに嵌挿したコマ部材、１４
は支持台４の上に配設した二つの半円形部に分割可能な
環状のガイド部材で、このガイド部材の内周側にコマ部
材３．３を上下動可能に収めである。８は押圧力を受止
める反力を調節する反力調節手段として基台５の上に配
置した油圧シリンダ、８ａはシリンダ８のロッド、８ｂ
はシリンダ８内に収容した油、９はロッド８ａの上端側
に取付けた受板で、上記のシリンダ８及び受板９により
コマ部材支持装置１８を構成して、該支持装置１８にコ
マ部材３゜３を支持させである。１１は基台５よりも下
位にある基台５′の上に配置した前記と同様な反力調節
手段としての油圧シリンダ、１１ａはシリンダ１１のロ
ッド、１１ｂはシリンダ１１内に収容した油、１２はロ
ッド１１ａの上端側に取付けた受台で、上記のシリンダ
１１及び受台１２により電池缶支持装置１９を構成して
、該支′Ｒ装置１つに電池缶１をその缶底部側で支持さ
せである。

本実施例においては、前述と同様にかしめ手段のポンチ
１５により電池缶１の上部間口端を押圧して、第２図に
示したような封口部Ｓを形成することにより電池缶１の
封口を行うのであるが、この場合、開口端にかかる押圧
力は、一方ではつめ部３ａからコマ部材３にかかってコ
マ部材支持装置１８の油圧シリンダ８により受は止めら
れる。

また他方では、第５図に矢印Ｆで示したように、括れ部
１ａからつめ部３ａを介して電池缶１の缶底部に伝わっ
て、電池缶支持装置１つの油圧シリンダ１１により受は
止められる。即ち、電池缶１を封口するための押圧力が
、コマ部材３のつめ部３ａと電池缶１の缶底部側とに配
分・分散される。

この両者への力の配分の割合は、油圧シリンダ８゜１１
の油圧を調整してそれぞれの押圧力を受止める反力を調
節することにより適宜に調節することができる。

本実施例では、上記の油圧調整による反力の調節により
、電池缶１の缶底部で受ける力を該缶底部を変形させる
直前の荷重になるようにし、残りの押圧力をつめ部３ａ
に負担させるようにして、つめ部３ａで受ける力を必要
最小限に押えである。

この押圧力の配分・分散により、電池缶１の缶底部に変
形を生じさせることなく、コマ部材３のつめ部３ａを薄
肉として電池缶１の封口を行うことができる。これによ
り、括れ部１ａの溝幅を狭くすることができて、封口部
Ｓが占める空間の体積が縮小され、電池缶１内の有効体
積が増大して電池の容積効率が向上する。

なお、上記の実施例ではコマ部材支持装置及び電池缶支
持装置の各反力調節手段にいずれも油圧シリンダを用い
たが、これらの反力調節手段には空気圧シリンダ又は機
械バネを用いてもよい。

また、各反力調節手段の一方に油圧又は空気圧シリンダ
を用い、他方に機械バネを用いてもよい。

［発明の効果］ 上記のように本発明によれば、コマ部材支持装置及び電
池缶支持装置の各反力調節手段の調節により、電池缶の
封口のために開口端に加える押圧力を、コマ部材のつめ
部と電池缶の缶底部側とに適宜の割合で配分・分散させ
ることができる。従って、電池缶の缶底部が受ける力を
該缶底部が変形する直前の荷重に調節して、コマ部材の
つめ部が受ける力を必要最小限に押えることができ、該
つめ部の肉厚を薄くすることができる。これにより、電
池缶に設ける括れ部の溝幅を狭くすることができるので
、封口部が占める空間の体積を縮小でき、電池缶内の有
効体積を増大させて電池の容積効率を向上させることが
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例を示す縦断面図、第２図は電池
缶の封口態様の例を示す縦断面図、第３図及び第４図は
それぞれ従来の電池缶封口装置の異なる例を示す縦断面
図、第５図は押圧力が電池缶の缶底部側に伝わるさまを
示す説明図である。 １・・・電池缶、１ａ・・・括れ部、２・・・発電要素
、３・・・コマ部材、３ａ・・・つめ部、６・・・蓋板
、８，１１・・・反力調節手段としての油圧シリンダ、
１５・・・かしめ手段としてのポンチ、１８・・・コマ
部材支持装置、１つ・・・電池缶支持装置。

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. （１）開口端寄りの側壁に周方向に伸びる内側への括れ
   部が形成され内部に発電要素が収容された円筒形電池缶
   の前記開口端の内側に蓋板を挿入して該蓋板を前記括れ
   部に支持させ、前記電池缶の側方にコマ部材を配設して
   該コマ部材に設けたつめ部を前記電池缶の括れ部に嵌挿
   し、前記電池缶の開口端を前記括れ部側に押圧するかし
   め手段を設けて該かしめ手段により前記電池缶の開口端
   を前記括れ部側に押圧して前記蓋板に対してかしめるこ
   とにより前記電池缶を封口する密閉形電池の電池缶封口
   装置において、 前記コマ部材を保持して該コマ部材にかかる押圧力を受
   止めるコマ部材支持装置と、 前記電池缶を缶底部側で支持して該電池缶の缶底部にか
   かる押圧力を受止める電池缶支持装置とを具備し、 前記コマ部材支持装置及び電池缶支持装置はそれぞれ押
   圧力を受止める反力を調節する反力調節手段を有してい
   ることを特徴とする密閉形電池の電池缶封口装置。
2. （２）前記コマ部材支持装置の反力調節手段は油圧シリ
   ンダからなつている特許請求の範囲第１項に記載の密閉
   形電池の電池缶封口装置。
3. （３）前記コマ部材支持装置の反力調節手段は空気圧シ
   リンダからなっている特許請求の範囲第１項に記載の密
   閉形電池の電池缶封口装置。
4. （４）前記コマ部材支持装置の反力調節手段は機械ばね
   からなっている特許請求の範囲第１項に記載の密閉形電
   池の電池缶封口装置。
5. （５）前記電池缶支持装置の反力調節手段は油圧シリン
   ダからなつている特許請求の範囲第１項ないし第４項の
   いずれか１つに記載の密閉形電池の電池缶封口装置。
6. （６）前記電池缶支持装置の反力調節手段は空気圧シリ
   ンダからなっている特許請求の範囲第１項ないし第４項
   のいずれか１つに記載の密閉形電池の電池缶封口装置。
7. （７）前記電池缶支持装置の反力調節手段は機械ばねか
   らなつている特許請求の範囲第１項ないし第４項のいず
   れか１つに記載の密閉形電池の電池缶封口装置。