JPS62280362A - 表面被覆TiCN系サ−メツト - Google Patents

表面被覆TiCN系サ−メツト

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JPS62280362A
JPS62280362A JP12418786A JP12418786A JPS62280362A JP S62280362 A JPS62280362 A JP S62280362A JP 12418786 A JP12418786 A JP 12418786A JP 12418786 A JP12418786 A JP 12418786A JP S62280362 A JPS62280362 A JP S62280362A
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JP
Japan
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group
coating
resistance
cermet
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Pending
Application number
JP12418786A
Other languages
English (en)
Inventor
Hitoshi Horie
堀江 仁
Haruhiko Honda
本田 晴彦
Yoshiro Hazama
間 吉朗
Junji Kojima
小島 順治
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Moldino Tool Engineering Ltd
Original Assignee
Hitachi Tool Engineering Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 3、発明の詳細な説明 〔産業上の利用分野〕 本発明は、Tiを主成分とする切削特性の著しく改善さ
れた表面被覆TiC系サーメットに関する。
〔従来の技術〕
従来公知の炭窒化チタンを主成分としたサーメットは原
料が安価であるばかりでなく、高温における耐酸化性や
金属との化学的親和性が小さいため、耐摩耗性の優れた
切削工具として特に鋼の高速切削に使用されているが、
主として次の4つの欠点を有するためその応用範囲が限
られていた。
その第一の欠点は靭性に乏しく欠けやすいところである
。たとえば工作機械の剛性の低い場合にはWC基合金に
比較し欠けやすい事は事実である。
その第二の欠点は高温高圧化における刃先の塑性変形が
大きい事である。実際の重切削では刃先の温度が高くな
るのでTiC基合金では刃先の変形が著しくなり、゛切
削に耐えなくなる。そのためTiC基の合金が仕上切削
に限定される主原因である。
その第三の欠点はフライス切削に見られる熱疲労による
クラックの発生抵抗及び伝播抵抗がWC基合金に比較し
小さい点である。そのため非定常的な熱の加わる切削や
上記のフライス切削などでは不安定である。
その第四の欠点はTiCをベースとしている事、及びN
1が結合相中に含まれているため、化学蒸着法又は物理
蒸着法により切削特性の優れた被覆処理ができない事で
ある。化学蒸着法はN1の拡散に伴う粒子の異常成長の
ため緻密で耐摩耗性に優れる皮膜が得られない。さらに
物理蒸着法は低温すぎるため皮膜が密着せず剥離しやす
い欠点がある。
上述のような4つの欠点を改良すべく様々な研究がなさ
れてきた。その第一の欠点に対しては靭性−周辺組織の
高靭性化によるサーメット自体の強度を向上させた点で
ある。たとえばVIa、Va族を周辺組織に富まし結合
相−硬質相の界面強度を向上させている。その第二の欠
点に対しては固溶強化により硬質相自体の耐熱強度を向
上させている。たとえばTiと同族のZr、Hfの微量
添加により耐クリープ性を上げている。
その第三の欠点に対しては第一の欠点と同様に靭性−周
辺組織の高靭性化によりフライス切削に見られる熱疲労
によるクラックの発生抵抗及び伝播抵抗を向上し、WC
基合金に比較し大差ないまでに至っている。
その第四の欠点に対しては比較的、低温でかつ高エネル
ギーを要するプラズマ化学蒸着法か、又は低温化学蒸着
法が両者の欠点を補い十分な密着性を有する皮膜が得ら
れている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、これらの改良点を加味したとしても、表
面被覆用の基体としては特に靭性と高温での耐塑性変形
に問題があり、表面被覆による効果を発揮できず、切削
工具用の表面被覆TiCサーメットとして必ずしも切削
性能が良好でなかった・ 以上の点より本発明は従来のTiC系サーメットの欠点
を改良し、特に表面被覆サーメットとして優れた切削性
能を有する表面被覆T i CN系サーメットを提供す
ることである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は硬質相、結合相及び被覆相を有する切削工具用
表面被覆サーメット合金において前記結合相はFe族H
Cr族の1種又は2種以上;10〜20%、前記硬質相
を主として形成するための金属成分はTiを主成分とし
、VIa族の1種または2種以上を2Q〜40%、■を
0.1〜4.0%Ti、Vを除く周期律表IV a 、
 V a族のうちの1種又は2種以上5〜20%、及び
非金属成分はC1Nからなり、金属成分と非金属成分の
比は0.8〜1.07で構成される複炭窒化物相;80
〜90wt%、前期被覆相はTiC及び/又はTiNを
1〜15μm被覆してなる事を特徴とする表面被覆T 
i CN系サーメットである。本発明の最大の特長は硬
質相と結合相にある。表面被覆超硬合金の場合は、化学
蒸着法で被覆処理するとき硬質相の粗粒化、耐熱性を向
上させ基体中のTi含有量を減少させる事により被覆に
伴う強度低下を補い高耐摩耗性、高靭性な切削工具とし
て実用に至った。しかしTiC系サーメットへの被覆に
対しても基体の靭性向上が必要であることは当然である
。特に化学蒸着法のように密着性に優れた皮膜の場合は
、その強度低下を補う意味で重要である。
TiC系サーメットにおいてもその靭性向上に対しては
、特に強度と高温における耐塑性変形は1本質的な結晶
構造の差異によるものである以上超硬合金のJIS  
P系の様なWC相と(W。
Ti、Ta)C相の共存する組織が最も強度と高温にお
ける耐塑性変形性を向上すると思慮される。
一方、耐摩耗性に関しては逆にWC相が少ない程又は(
W、Ti、Ta)C中のW含有量が少ない程向上する。
さらにこの(W、Ti、Ta)C中にIVa、Va、V
Ia族の高融点金属及び非金属成分としてNを置き換え
れば(M)CN相(M;IVa、Va、VIa族の金属
)の特性を様々に向上させる事が可能である。
本発明は表面被覆TiC系の基体として上述の白色相(
Va、VIa族に富む相)を分散させると共に(M)C
N相中のVa、VIa族を減少させかつその周辺組織に
粒界偏析を生じて耐塑性変形性を向上する高融点金属を
添加してCM)CM相の強度、耐摩耗性を改善する。高
融点金属としては種々のものを試験したが、高温強度の
向上及び常温強度の低下が少ない点では、■が最も優れ
ている。■添加した場合、組織的に著しい変化はないが
物性、切削性能を著しく向上させる。
〔作用〕
以下に数値限定した理由を説明する。
■炭窒化物の含有量 その含有量が80%未満では、所望の優れた耐溶着性、
耐熱性を合金に付与する事ができず、一方90%を超え
ると相対的に結合金属の含有量が低下し、所望の靭性を
付与することが出来なくなるため、その含有量を80〜
90%と限定した。
さらに金属部分と非金属部分の比を0.8〜1.07と
したのは0.8未満では硬質相がM、Cタイプの複炭化
物と共存し、1.07を超えるとフリーカーボンと共存
し、共に靭性の低下の原因となるためである。硬質相を
形成するための金属成分のなかで、VIa族の1種また
は2種以上が20%未満では所望の優れた強度、耐塑性
変形性を合金に付与する事ができず、一方40%を超え
ると相対的に主成分であるTiの含有量が低下し所望の
耐摩耗性を付与することが出来なくなるため、その含有
量を20〜40%と限定した。■が0.1%未満では、
所望の優れた強度、耐塑性変形性を合金に付与する事が
できず、一方4.0%を超えるとVが析出し所望の強度
を付与することが出来なくなるため、その含有量を0.
1〜4.0%と限定した。Ti、Vを除く周期律表■a
Va族のうちの1種又は2種以上5%未満では、所望の
優れた強度、耐塑性変形性を合金に付与する事ができず
、一方20%を超えると相対的に主成分であるTiの含
有量が低下し、所望の耐摩耗性を付与することが出来な
くなるため、その含有量を20〜40%と限定した。
■Fe族金属、Cr族金属の含有量 Fe族金属、Cr族金属の含有量が10%未満では、合
金に十分な靭性を与えることができず、一方20%を超
えて含有すると合金の耐塑性変形性が劣化するため、そ
の含有量を10〜20%とした。
■被覆層 被覆層はTiC及び/またはTiNの単層及び/または
多層の1〜15μmで構成する。1μm未満では所望の
耐摩耗性を付与することができず、また15μmを超え
ると皮膜の耐剥離性が劣化し、皮膜自体が使用初期に剥
離しやすくなるため1〜15μmとした。さらに被覆方
法は化学蒸着法の一種である低温化学蒸着法が好ましい
がプラズマ化学蒸着法、物理蒸着法でも同様の被覆効果
が得られている。また皮膜の層構造はTiC及び/又は
T i Nの単層、TiCN−TiNの複層T i C
N−T i N−T i CN等の積層でも良いが被覆
方法との関連により選択すべきである。
以下、実施例について説明する。
〔実施例〕
実施例1 (W、 T i ) CとTiNを所定の比に混合後1
800℃真空′中2時間保持して(W、Ti)CNの固
溶体を製造した。次に処理した固溶体をジェットミルで
粉砕し、平均粒度1.0〜1.5μmの固溶体粉末を作
成した。市販のTiC粉末(平均粒度1μm)TaC粉
末(同1.2μm)。
M o □C粉末(同1.2μm)、Co粉末(同1μ
m)Ni粉末(同上μm)を用意し、これらと固溶体粉
末を第1表に示す組成に配合し、ボールミル中で湿式粉
砕、混合を96時間行ない、乾燥処理後ITon/a#
の圧力でJIS抗折力試験片をプレス成形した。次に真
空中1400℃で焼結し、研磨した後、高温化学蒸着法
、低温化学蒸着法。
プラズマ化学蒸着法、物理蒸着法によりTiNを2μm
被覆して本発明のサーメットを製造した。
次に抗折力試験を行い強度を測定した。その結果を第1
表に併記した。
第1表より高温化学蒸着法、物理蒸着法では十分な皮1
模が得られなかったため、抗折力の測定は出来なかった
が低温化学蒸着法、プラズマ化学蒸着法では基体の強度
の80〜100%前後の値が得られている。
実施例2 実施例1の合金を用いて下記の条件で切削試験を行ない
、その性能を評価した。
■寿命試験 被削材   5US304 チップ 5NPR432(ホーニング0.03+m+)
(ブレーカ−有) 切削速度  200m/min 送り     0.2I/rev 切り込み  21Tf11 切削時間  LOmin 評価    逃げ面摩耗、切屑処理性 ■耐欠損性試験 被削材   SCM440  (Hs40)(4ツ溝入
) チップ 5NPR432(ホーニング0.03m+)(
ブレーカ−有) 切削速度  100 m/min 送り     0 、3〜mm/rev切り込み  2
m 切削時間  1 min 評価    0.3 mm / revより開始し、ク
リアーした場合には、0.05oin /rev送りを上げさらに切削試 験を続は順次送りを増加した。
これらの測定結果を第2表に示す。
第2表に示される結果より9本発明合金はVを添加する
事により、耐摩耗性と靭性を兼ね備えた性能を示す事が
明らかである。
実施例3 実施例1で用いた試料番号4のチップを用いて低温化学
蒸着法によりTiC、TiNを多層被覆した。
膜厚が厚くなるにつれ膜質が粗くなるため、T i C
N又はTiNの単層の厚さを2μm以下になるようしこ
調整し、皮膜の異常成長を防止した。
層構造及び膜厚の結果を第3表に示す。
次に耐摩耗性、耐衝撃性を比較するため実施例1と同条
件で切削試験を行なった。その結果を第3表に併記した
第3表から明らかなように本発明の表面被覆T x C
S N系サーメットは、基体と皮膜の組み合せにより耐
熱性、耐摩耗性、耐溶着性に優れた切削性能を示した。
さらに実施例3により、本発明が広い汎用性を持ってい
ることも明らかである。上記実施例では被覆法として低
温化学蒸着法を使用しているが、プラズマ化学蒸着法等
の方法を使用しても同様の効果が得られている。
〔発明の効果〕
本願表面被覆TiC系サーメットは、基体中の硬質相を
改善する事によりサーメットの欠点である耐塑性変形性
、耐欠損性を向上し、表面被覆の効果を発揮する事によ
り耐摩耗性、耐熱性、耐溶着性が大巾に向上し、切削工
具として好適なものである。
第2表 第3表

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 硬質相、結合相及び被覆相を有する切削工具用表面被覆
    サーメット合金において、前記結合相はFe族、Cr族
    の1種又は2種以上;10〜20%、前記硬質相を主と
    して形成するための金属成分はTiを主成分とし、VIa
    族の1種または2種以上を20〜40%、Vを0.1〜
    4.0%、TiVを除く周期律表IVa、Va族のうちの
    1種又は2種以上5〜20%、及び非金属成分はC、N
    からなり金属成分と非金属成分の比は0.8〜1.07
    で構成される複炭窒化物相;80〜90wt%、前期被
    覆相はTiC及び/又はTiNを1〜15μm被覆して
    なる事を特徴とする表面被覆TiCN系サーメット。
JP12418786A 1986-05-29 1986-05-29 表面被覆TiCN系サ−メツト Pending JPS62280362A (ja)

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JP12418786A JPS62280362A (ja) 1986-05-29 1986-05-29 表面被覆TiCN系サ−メツト

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JP12418786A JPS62280362A (ja) 1986-05-29 1986-05-29 表面被覆TiCN系サ−メツト

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ID=14879136

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JP12418786A Pending JPS62280362A (ja) 1986-05-29 1986-05-29 表面被覆TiCN系サ−メツト

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6464747B2 (en) 2000-11-24 2002-10-15 Aisin Seiki Kabushiki Kaisha Sintered cermet material for cutting tools and method for producing the same

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