JPS62279188A - 二重反転推進装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ３、発明の詳細な説明 ［産業上の利用分野］ 本発明は二重反転推進装置に係り、特に動力伝達系の改
善を図った二重反転推進装置に関する。

［従来の技術］ 従来ヘリコプタ、魚雷、送Ｆｌｉｌ及びポンプ等にあっ
ては、それぞれの目的に応じて二重反転方式のローター
やプロペラ等を備えたものが存在している。近年大型船
舶等にあっても推進効率の向上、省エネルギ化の観点か
ら二重反転推進装置の採用が懸案されている。

この二重反転推進装置は第２図に示すように、船尾端ａ
に同軸で且つ軸方向に沿って重ねて直列に設けられた互
いに逆向きのピッチの一対のスクリュ推進器す、ｃを、
互いに反対方向に回転駆動させることにより推力を発生
するようになっている。この場合に、これら推進′ａｂ
、ｃを同軸で反対方向に駆動させるために二重反転軸ｄ
が採用される。この二重反転軸ｄは、一方の推進器Ｃを
駆動する中空の外側回転軸ｅ内に、他方の推進器すを駆
１ｊＪ　する内側回転軸ｆが挿通されて構成され、主機
（図示せず）の動力を、：ｉ星歯車列ｑ等を介して夫々
の回転軸ｅ、ｆに反対方向に伝ａ　することにより、一
対の推進器す、ｃを略等しい回転数で互いに反転できる
ようになっている。またこれら外側回転＠ｅと内側回転
＠ｆとの間には、これらの反転を円滑化させるために、
軸受りが介設されている。

［発明が解決しようとする問題点］ ところで上述した二重反転推進装置にあっては、次のよ
うな問題があった。

■　二重反転軸ｄは、船尾端ａの外方に設けられる一対
の推進器す、ｃと、船殻ｉ内の主機側に設けられた遊星
歯車列Ｑとの間に長大に延設されることとなっており、
また形状、構造が複雑な船尾構造ｊを貫通させて配置さ
れるため、一般的な単一軸を設備する場合に比べて、二
重反転軸ｄ自体の構造の複雑さやその設置の煩雑さから
、建造作業等が極めて大変であるという問題があった。

例えば、内側回転軸ｆと外側回転軸ｅ夫々に別個に軸シ
ールｋを施さねばならなかったり、これら回転軸ｅ、ｆ
間に軸受りを必要としたり、また遊星歯車列ｑと外側回
転軸Ｃとをカップリングｐで連結しなければならない等
、種々の問題があった。

■　また二重反転軸ｄを回転自在に支持する船尾管ｍ及
びその近傍には、従来の単−推進器の場合と箕なり、二
重反転＠ｄに同軸で取り付けられた一対（２基）の推進
器す、ｃの重量が作用することとなり、またこれら推進
器す、ｃの合成ＥＩＷが、単−推進器の場合に比して、
より船尾端ａ外方に作用して支持部分ｎまでのオーバー
ハングｆｆ１Ｈが大きくなるため、船尾管ｍ及びその近
傍の支持部分ｎに過度の応力が発生し、構造強度上飯し
いという問題があった。

■　更に、二重反転軸ｄの内側回転軸ｆと外側回転＠ｅ
との間を回転自在に支持するための軸受りが、重量大２
回転トルク大なるこれら回転軸ｅ、ｆを支持する上で未
だ技術的に確立されていす、従って未知なために信頼性
の点で不安があるという問題があった。このような軸受
りが焼付き等を生じて外側回転軸ｅと内側回転軸ｆとの
間に固着すると、互いに反転する回転軸ｅ。

ｆ相互が他方の回転を規制し合って回転不能となり、以
後二重反転軸ｄによる推進器す、ｃへの動力伝達が不能
となって継続航行を困難にするおそれがあった。

本発明は上述したような問題点を解決すべく創案された
ものである。

［問題点を解決するための手段］ 船尾端部から外方に延出され、その延出端に第１の推進
器を有する推進軸と、船尾端部に外方へ露出させて設け
られ推進軸を支持するための軸受部と、軸受部に第１の
推進器と同軸上に回転自在に設けられｌζ第２の推進器
と、第２の推進器に推進軸の回転力を、第１の推進器の
回転方向と反対の回転方向に変換させて伝達するための
動力伝達手段とを備えてなるものである。

［作　用］ 本発明の作用について述べると、船尾端部から単一の推
進軸を延出させて設けて主機の駆動力を単一の推進軸を
介して第１の推進器に伝達させると共に、船尾端部に設
けた軸受部に第１の推進器と同軸で第２の推進器を設け
て軸受部で動力伝達手段を介して推進軸から反転力を伝
達さ仕ることにより、二重反転軸を採用することなく、
通常の単一軸を備えた船舶と同様な構成で軸系を構成し
て一対の推進器を反転できるようになっている。

また二重反転軸の廃止により、これに備えられる軸受も
不必要となっている。更に、第２の推進器を船尾端部に
設けた軸受部に取り付けるようにしたことから、その重
量やスラスト荷重を船殻側で支持することができ、推進
軸には第１の推進器のみの重量等が作用して船尾管等に
過度の応力が発生しないようになっている。

［実施例］ 以下に本発明の好適一実施例を添付図面に従って詳述す
る。

第１図に示すように船尾端部１には、主機側から船尾構
造２を貫通させて、これより外方へ延出させて単一構造
の推進軸３が設けられる。そしてこの推進軸３の船尾側
の延出端３ａには、第１の推進器４が設けられる。

また船尾端部１には、これより後方の第１の推進器４と
の間に船尾端部１より外方へ露出させて軸受部５が一体
的に接合されて設けられる。そしてこの軸受部５の軸心
部には、推進＠３をその周方向から囲繞する船尾管６が
設けられ、軸受部５はこの船尾管６を介して推進軸３を
回転自在に支持している。更にこの軸受部５には、その
外周側部に第１の推進器４と同軸上に回転自在に第２の
推進器７が設けられる。詳しくは、円環状の軸受部５の
外周側部にその周方向に沿って環状溝８が形成されると
共に、この環状溝８内にジャーナル軸受１７及び推進軸
の軸方向に一対のスラスト軸受９が並設されており、第
２の推進器７は、そのリング状のボス部１０がこれらジ
ャーナル軸受１７とスラスト軸受９を介して環状溝８内
に回転自在に装着されて、軸受部５に取り付けられてい
る。そして第２の推進器７は、このように構成された軸
受部５を介して船尾端部１に支持されている。

このように構成された第１の推進器４と第２の推進器７
との間には、軸受部５の船尾側端部に、第２の推進器７
に推進軸３の回転力を第１の推進器４の回転方向と反対
の回転方向に変換させて伝達するための動力伝達手段１
１が設けられる。この動力伝達手段１１は具体的には一
般的な遊星歯車礪構で構成され、推進軸３に設けられた
環状の太陽歯車１２と、軸受部５に固設された遊星枠１
３にその公転が規制されつつ自転自在に支持され太陽歯
車１２に噛合される遊星歯車１４と、この遊星歯車１４
に噛合される環状の内歯車１５とから構成され、推進軸
３に伝えられる回転力が、その回転方向と反対方向の回
転力として内歯車１５側に取り出されるようになってい
る。そしてこの内歯車１５は、その錐体面状の継手部１
６が第２の推進器７のボス部１０の端部周縁に接合され
て第２の推進器７に直結され、これを第１の推進器４と
等速で逆転するようになっている。

ところで以上の構成によれば、二ｍ反転軸を採用するこ
となく、通常の単一軸を備えた船舶と同様な軸系設備に
より一対の推進器を反転させることができる。従って、
長大な二重反転軸を採用してこれら推進器に動力を伝達
させる場合に比して構造を簡単化でき、建造作業等を容
易に施工することができる。また軸系のコンパクト化を
達成できる。

また二重反転軸を採用することなく一対の推進器に動力
を伝達できるので、技術的に十分でない二重反転軸受を
廃止して動力伝達系を構成でき、単一軸装備の既存技術
を基にその信頼性を確保できる。

更に、第２の推進器７の重量ヤスラスト荷重を船尾端部
１で支持しているので、推進軸３に加わる荷重を軽減で
き、船尾管等に過度の応力が発生するのを防止して構造
強度上の問題を解決できる。

［発明の効果］ 以上要するに本発明によれば、次のような優れた効果を
発揮する。

船尾端部から推進軸を延出させて設けて第１の推進器を
駆動させると共に、船尾端部の軸受部に第１の推進器と
同軸で第２の推進器を設けて動力伝達手段を介して推進
軸から反転力を伝達して駆動させるようにしたことによ
り、二重反転軸を採用することなく、通常の単一軸を備
えた船舶と同様な構成で軸系を構成して一対の推進器を
反転駆動でき、二重反転軸を採用する場合に比して、構
造の簡単化、軸系のコンパクト化、建造作業の容易化、
信頼性の向上、構造強度の確保等を達成することができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の好適一実施例を示す側断面図、第２図
は従来例を示す側断面図である。 図中、１は船尾端部、３は推進軸、４は第１の推進器、
５は軸受部、７　ｉ、を第２の推進器、１１は動力伝達
手段である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 船尾端部から外方に延出され、その延出端に第１の推進
   器を有する推進軸と、上記船尾端部に外方へ露出させて
   設けられ上記推進軸を支持するための軸受部と、該軸受
   部に上記第１の推進器と同軸上に回転自在に設けられた
   第２の推進器と、該第２の推進器に上記推進軸の回転力
   を、上記第１の推進器の回転方向と反対の回転方向に変
   換させて伝達するための動力伝達手段とを備えたことを
   特徴とする二重反転推進装置。