JPS6227202Y2 - - Google Patents

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JPS6227202Y2
JPS6227202Y2 JP1982036580U JP3658082U JPS6227202Y2 JP S6227202 Y2 JPS6227202 Y2 JP S6227202Y2 JP 1982036580 U JP1982036580 U JP 1982036580U JP 3658082 U JP3658082 U JP 3658082U JP S6227202 Y2 JPS6227202 Y2 JP S6227202Y2
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JP
Japan
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inclined plate
flow
region
liquid
inclined plates
Prior art date
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JP1982036580U
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English (en)
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JPS58141704U (ja
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  • Details Of Heat-Exchange And Heat-Transfer (AREA)
  • Removal Of Floating Material (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は内部に傾斜板を設置した沈殿槽に関
する。
水中から固体分を除き水を浄化する固液分離の
ための沈殿槽の容積効率を改善するために傾斜板
を沈殿槽中へ設置し、沈殿に当つて実質的な沈殿
槽の表面積を増加させる手法が従来からよくとら
れてきた。この方式の沈殿槽においては、例え
ば、n枚の傾斜板を等間隔に水平方向に対しθな
る角度をもつて設置し、傾斜方向に液体を流すと
き、実質的な沈殿槽面積はηnScosθ(但しS;
傾斜板の面積、η;傾斜板の効率)として表わさ
れ、そして固形物は傾斜板間を縦方向に降下し、
下側の傾斜板上に落下した後、その傾斜板に沿つ
て落下する関係上、落下距離が短縮されその結果
固液分離効率が向上せしめられる。
上記においてその値は対象水の水質(中に含ま
れる分離対象とする固形物の種類、性質、濃
度)、傾斜板の角度、設置間隔、液体の流速等に
よつて異なるが、一般に20〜70%の間にある。と
ころで傾斜板の効率ηを大きくとれない最大の理
由としては、傾斜板上を傾斜板にそつてすべつて
落下する沈殿固形物が、液体によつて再びまき上
げられることに起因している。このまき上げ現象
は液体を傾斜板に沿つて上向きに流す場合も、下
向きに流す場合も起る。一般に傾斜板間隔がせま
い程、沈殿固形物の真比重が小さい程、沈殿粒子
径が小さい程起り易い。
この考案は、相互に対向する各対の傾斜板のう
ちの上方に位置する上部傾斜板に透孔を穿設する
とともに、上部傾斜板とこの上部傾斜板の下方に
位置する下部傾斜板の入口側の開口端を狭ばめ、
主として液体が流れる領域と沈殿固形物が傾斜板
上を降下する領域を分離し、かつ、液体の流れる
流動領域の幅を沈殿固形物が降下する降下領域の
幅に比して広くすることにより流動領域を流れる
液体の流速を低下させ、さらに、透孔の上流側の
縁を流動領域側に折り曲げることにより液体が降
下領域側に流れ込みにくくすることによつて、上
記従来の問題点を解消したもので、沈殿固形物の
まき上げ現象が可及的に防止され、大きい傾斜板
効率ηを有する優れた沈殿槽を提供することを目
的とする。
以下、この考案の実施例を図面を参照して説明
する。
第4図および第5図はこの考案の第1実施例を
示し、第6図は第2実施例を示すものであるが、
これらの実施例を説明するに先立つて、まず、こ
れらの実施例における傾斜板の基本構成につい
て、第1図ないし第3図を参照して説明する。
第1図ないし第3図において、符号1と2は傾
斜板であり、これらの傾斜板1,2は、相互に平
行にかつ矢印3で示す液体の流れ方向に沿つて槽
本体(図示せず)の内部に周知のように設置され
ている。対をなす傾斜板1,2のうちの上方に位
置する上部傾斜板1のみに多数の透孔1bが千鳥
に穿設され、また上部傾斜板1とこれの下方に位
置する下部傾斜板2の入口側の開口端1a,2a
は互に内側に狭ばまるように折り曲げられてい
る。上記の構成によつて、対をなす2枚の傾斜板
1,2の間に、主として沈殿固形物が傾斜板2に
そつて降下する降下領域Yが形成され、また相互
に隣接する二つの対の背中合せ状の傾斜板2,1
間に、主として流体が流れる流動領域Zが形成さ
れる。
すなわち、上記のように構成された沈殿槽にお
いて通例のように液体を第1図矢印3方向に流す
と、液体は各傾斜板1,2の間を均等に流れよう
とするが、対をなす傾斜板1,2の入口側の開口
端1a,2aは前に述べたように狭ばめられてい
て液体が流れにくくなつているため、いきおい液
体は、開口端1a,2aが狭ばめられていて流れ
抵抗が大きくなつている対をなす傾斜板1,2の
間、つまり降下領域Yに少なく流れ、また流れ抵
抗が大きくされていない二つの対の背中合せ状の
傾斜板2,1間、つまり流動領域Zに多く流れる
ことになる。二つの領域Y,Zに流れた液体中に
含まれた固形物は互に同じように傾斜板1,2に
沈殿するが、傾斜板1には透孔1bが穿設されて
いるため、流動領域Zで沈殿した固形物の大半は
透孔1bを直接通り抜け、また他の固形物は一旦
傾斜板1の上に沈殿したのちこれを滑りおりて透
孔1bを抜け、降下領域Yに入つて傾斜板2の上
に沈殿し、傾斜板2を滑りおりることになる。降
下領域Yにおいては液体の流量が流動領域Zより
少なく、流れが、静かであるため、沈殿固形物の
巻き上りが可及的に防止される。
以上で傾斜板の基本構成を説明したが、次に、
第4図および第5図を参照して第1実施例を説明
する。この第1実施例においては、傾斜板1,2
自体は上記と同様に構成され、それらの傾斜板
1,2の入口側の開口端は上記と同様に狭められ
ているが、この第1実施例においては降下領域Y
の幅が狭く、また流動領域Zの幅が広くされてい
て、液体が多く流れる流動領域Zの幅が、液体が
少なく流れる降下領域Yの幅に比して相対的に広
くされている。一般に固形物の液体に対する容積
比は低いため、(例えば5〜30%)、上記のように
降下領域Yの幅を狭く、流動領域Zの幅を広く設
定することにより、流動領域Zを流れる液体の流
速が低下して沈殿効率を向上させることができ
る。
また、この第1実施例においては、第5図に部
分拡大を示すように、傾斜板1の透孔1bの上流
側の縁1cが流動領域Z側に斜めに折り曲げら
れ、流動領域Zを流れる液体が降下領域Y側に流
れ込みにくくされている。このため、固形物の撹
乱再浮上をより一層防止できる。
次に、第6図を参照してこの考案の第2実施例
を説明する。この第2実施例は液体が下から上に
流れる場合の例であり、この例のものは、第1実
施例と同様に傾斜板1の透孔1bの上流側の縁1
cが流動領域Z側に斜めに折り曲げられていると
ともに、さらに、傾斜板1の透孔1bの下流側の
縁1dが降下領域Y側に斜めに折り曲げられた構
成となつている。したがつてこの第2実施例で
は、第1実施例の場合と同様に液体が降下領域Y
内に流れ込みにくいとともに、傾斜板1上に沈殿
した固形物の降下領域Yへの取り込みが容易とな
る。
この考案の実施に当つての付記的事項について
以下に記載する。
(1) 図の沈殿槽においては第6図のものを除いて
液体が上から下に斜めに流れるようになつてい
るが、下から上など、他の方向に流れるように
することもできる。このように液体の流れ方向
を変えた場合は、液体の流れ方向の変更に合わ
せて傾斜板1,2の向きが変えられることはい
うまでもない。
(2) 処理対象液の中に懸濁固形物と比べて真比重
と粒径が大きく沈殿分離しやすい物質を添加
し、傾斜板上に堆積する沈殿固形物を排掃でき
るようにする。これにより傾斜板の水平に対す
る設置角度を従来より小さくでき、また、沈殿
槽下部における沈殿固形物の架橋現象を防止し
沈殿固形物の槽外への排出を容易にすることが
できる。
(3) 透孔は千鳥に配設されていることが好ましい
が、他の配列でもよく、また透孔の形状も任意
である。
(4) 対をなす傾斜板の上流側の開口端を狭ばめる
手段も任意である。
以上説明したようにこの考案においては、相互
に対向する各対の傾斜板のうちの上方に位置する
上部傾斜板に透孔が形成されるとともに、上記上
部傾斜板の下方に位置する下部傾斜板の入口側の
開口端が狭ばめられていて、対をなす2枚の傾斜
板1,2の間に、主として沈殿固形物が傾斜板2
にそつて降下する降下領域Yが形成され、また相
互に隣接する二つの対の背中合せ状の傾斜板2,
1間に、主として流体が流れる流動領域Zが形成
されるようになつており、流動領域Zにおいて沈
殿した固形物が透孔1bを通り抜け降下領域Yで
沈殿した固形物と一緒に流れのゆるやかな降下領
域Yを傾斜板2に沿つて流れる構成であるため、
沈殿固形物の巻き上りが可及的に防止され、効率
が高められる効果がある。しかも、流動領域Zの
幅を降下領域Yの幅に比して広くすることによつ
て流動領域Zを流れる液体の流速を低下させ、さ
らに、透孔1bの上流側の縁1cを流動領域Z側
に折り曲げて液体が降下領域Y側に流れ込みにく
くしたことにより、沈殿効果が充分に高められる
とともに、固形物の撹乱再浮上も有効に防止され
るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図はこの考案の第1、第2実
施例における傾斜板の基本構成を示す図であつ
て、第1図は側面図、第2図と第3図は対をなす
2枚の傾斜板の正面図である。第4図および第5
図はこの考案の第1実施例における傾斜板を示す
もので、第4図は側面図、第5図は部分拡大側面
図である。第6図はこの考案の第2実施例におけ
る傾斜板の側面図である。 1……傾斜板、1a……開口端、1b……透
孔、1c……上流側の縁、1d……下流側の縁、
2……傾斜板、2a……開口端、Y……降下領
域、Z……流動領域。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 複数の傾斜板を相互にほぼ平行にかつ液体の
    流れ方向に沿つて内部に配設してなる沈殿槽に
    おいて、相互に対向する各対の傾斜板のうちの
    上方に位置する上部傾斜板に透孔が形成される
    とともに、上記上部傾斜板と該上部傾斜板の下
    方に位置する下部傾斜板の入口側の開口端が狭
    ばめられており、上記対の傾斜板の間に形成さ
    れた降下領域の幅に比して、二つの対の背中合
    せ状の傾斜板の間に形成された流動領域の幅が
    広くされており、かつ、上記透孔の上流側の縁
    が上記流動領域側に斜めに折り曲げられて成る
    ことを特徴とする沈殿槽。 2 透孔の下流側の縁が降下領域側に斜めに折り
    曲げられて成ることを特徴とする実用新案登録
    請求の範囲第1項記載の沈殿槽。 3 透孔が千鳥に配設されて成ることを特徴とす
    る実用新案登録請求の範囲第1項または第2項
    記載の沈殿槽。
JP3658082U 1982-03-16 1982-03-16 沈殿槽 Granted JPS58141704U (ja)

Priority Applications (1)

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JP3658082U JPS58141704U (ja) 1982-03-16 1982-03-16 沈殿槽

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JP3658082U JPS58141704U (ja) 1982-03-16 1982-03-16 沈殿槽

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS58141704U JPS58141704U (ja) 1983-09-24
JPS6227202Y2 true JPS6227202Y2 (ja) 1987-07-13

Family

ID=30048004

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JP3658082U Granted JPS58141704U (ja) 1982-03-16 1982-03-16 沈殿槽

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58112007A (ja) * 1981-12-24 1983-07-04 Miura Eng Internatl Kk 水中に含有される固形物の分離方法

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58112007A (ja) * 1981-12-24 1983-07-04 Miura Eng Internatl Kk 水中に含有される固形物の分離方法

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JPS58141704U (ja) 1983-09-24

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