JPS6227200B2 - - Google Patents

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JPS6227200B2
JPS6227200B2 JP17763883A JP17763883A JPS6227200B2 JP S6227200 B2 JPS6227200 B2 JP S6227200B2 JP 17763883 A JP17763883 A JP 17763883A JP 17763883 A JP17763883 A JP 17763883A JP S6227200 B2 JPS6227200 B2 JP S6227200B2
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JP
Japan
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nitrite
paper
glycerol borate
molybdate
pulp
Prior art date
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JP17763883A
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English (en)
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JPS6071800A (ja
Inventor
Yoshinogi Nomura
Sadahiro Shoji
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Honshu Paper Co Ltd
Original Assignee
Honshu Paper Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は金属材料の包装用紙、すなわち防錆紙
に関するものである。 従来、紙及び板紙は包装用材料として、種々の
用途に用いられている。なかでも特に多量に使用
されているクラフト包装用紙や、段ボール用ライ
ナーは、主にクラフトパルプ又はクラフトパルプ
を含む古紙から製造されている。 ところで、前記クラフトパルプは、木材を硫化
ソーダ含有クラフト蒸解薬品で蒸解して得られる
もので、そのためパルプ中に硫化物やチオリグニ
ンなどの硫黄化合物を僅かに含んでいる。また前
記段ボール中芯も、従来段ボール古紙を再生する
か、または木材を亜硫酸ソーダのような亜硫酸塩
で蒸解して得られるパルプを原料としているが、
そのため、紙中に亜硫酸塩及びリグニンスルホン
酸塩などを多量に含んでいる。 しかして、これらの紙中の硫黄化合物は、金属
特に鉄の、腐蝕あるいは発錆を促進するというこ
とが知られている。 更に、こうしてつくられたパルプを用いて紙を
抄く際、紙の強度を向上したり紙の加工性を調節
するため、色々の紙力増強剤や、サイズ剤を内添
するが、通常これらの薬品のパルプへの定着は、
硫酸アルミニウムを用いて行つている。 すなわち、硫酸アルミニウムをパルスラリーに
加え、PH4―5.5の酸性領域で抄紙する。(それ
故、このような方法は、酸性抄紙法とも呼ばれて
いる。)しかして勿論のことであるが、このよう
にして得られる紙のPHは酸性である。 従つて、前述のように硫黄化合物を含む蒸解液
で蒸解し、かつそのパルプを用いて酸性抄紙して
得られたクラフト包装用紙や段ボールでもつて、
金属材料を包装すると、当該紙と金属材料との接
触により、当該金属材料に錆の発生することや、
腐蝕の進行することが避けられず、それ故その包
装内容物である金属材料の外観や機能を著しくそ
こない、商品価値を大巾に低下させる傾向があつ
た。 そこで、このようなことを防止するため、従来
例えば、紙に気化性防錆剤の塗布を行なうなどの
方法がとられていたが、そのような方法では、長
期間高湿下におかれた場合、実質的に錆の発生を
防止することが出来なかつた。 それ故、長期間高湿下に放置しても内容物に錆
を生じない、包装用紙の開発が望まれていたので
ある。 本発明者らは、この様な現状にかんがみ、防錆
効果のすぐれた包装用紙の製造方法について鋭意
研究を行なつた結果、本発明をなすに至つた。 すなわち、本発明は 〔イ〕亜硝酸塩、〔ロ〕グリセロール・ボレイ
ト又はモリブデン酸塩を、含有する組成物を、紙
の表面に添加してなる金属材料包装用紙に関す
る。 本発明の方法に用いる前記亜硝酸塩(〔イ〕成
分)としては、亜硝酸ナトリウム、亜硝酸カルシ
ウム、亜硝酸カリウムの様な無機亜硝酸塩の他
に、有機アミン亜硝酸塩、例えばジシクロヘキシ
ルアンモニウムナイトライト、ジイソプロピルア
ンモニウムナイトライトがあげられる。 本発明に於て、これに添加するグリセロールボ
レイト(〔ロ〕成分)は、次の一般式で示される
水溶性の硼素化合物で、ポリオキシエチレングリ
セロールボレイトラウレート、ポリオキシエチレ
ングリセロールボレイトパルミテート、ポリオキ
シエチレングリセロールボレイトステアレート、
ポリオキシエチレングリセロールボレイトステア
レート、ポリオキシエチレングリセロールオレー
ト、ホリオキシエチレンボレイトイソステアレー
ト、ビスグリセロールボレイトなどである。 (但し、前記()、()の一般式に於て、R
は炭素数7〜21個のアルキル基、l,mは夫々1
〜20の整数、かつ通常l+m=24である。) 本発明に於ては、〔ロ〕成分として、前記グリ
セロールボレイトの代りにモリブデン酸塩を使用
してもよい。 該モリブデン酸塩としては、モリブデン酸ナト
リウム、モリブデン酸アンモニウム、モリブデン
酸カリウムなどが使用できる。 本発明は、前記の如く〔イ〕と〔ロ〕の混合物
からなる組成物を、紙の表面に適用してなるもの
である。 従来、亜硝酸塩(〔イ〕成分)は、単独でも紙
に適用すると、防錆効果のあることが知られてい
る。 しかして、本発明者等は実にこの〔イ〕成分に
つき鋭意研究を進めたところ、これに〔ロ〕成分
すなわち、グリセロール・ボレイト又はモリブデ
ン酸塩を混合すると、意外にも約2倍以上という
顕著な防錆効果の発現することを見出し、本発明
に到達したのである。 尚、本発明に於ては、〔イ〕成分に対し〔ロ〕
成分は約0.5〜40重量%の範囲で使用する。前記
範囲に於て、0.5重量%以下の場合には、防錆効
果は余りない。 又、逆に40重量%以上の場合にも防錆効果は余
り認められない。 本発明に於て、〔イ〕成分と〔ロ〕成分の混合
組成物は、溶剤好ましくは水に溶かして使用す
る。その溶液濃度は、1%〜50%(重量)の範囲
にする。 そしてこれらの組成物が紙に対し0.3g/m2
20g/m2になる様紙に適用する。 該組成物溶液は、さらに必要により、でん粉
や、ポリビニルアルコールを含んでいてもよい。 本発明の前記「適用」とは、通常の塗布はもち
ろん、散布、含浸等を含む。また適用される場所
は、特に制限されない。例えば、製紙工程の最終
工程に近い所で適用すればよい。 なお、本発明に於て前記の如くにしてつくられ
た金属材料包装用紙には、段ボール用ライナー、
中芯、あるいは一般の包装用紙のみならず、従来
金属材料の包装用に使用されたいた紙および板紙
のすべてを包含する。 以下、実施例により本発明を更に詳細に説明す
る。 実施例 1 針葉樹チツプの600g(絶乾相当量、以下同
じ)を4オートクレープに詰め、ソーダ法で蒸
解した。即ち、苛性ソーダを18%(対絶乾チツプ
重量、以下同じ)加え、170℃で2時間蒸解し、
カツパー価51のパルプを得た。このパルプをフリ
ーネス500mlに叩解し、アルキルケテンダイマー
0.3%、カチオンでん粉0.6%(何れも対パルプ重
量、以下同じ)添加した後80g/m2の手すきシー
トをくつつた。PHは6.8であつた。 こうして出来た紙の表面にマイヤーバーで次の
組成の混合液を25g/m2になるように塗布した; でん粉2%、亜硝酸ソーダ1.2%、ポリオキシ
エチレングリセロールボレイトラウリレート(東
邦化学製エマルボンT20)0.12%。 この紙について以下の方法による発錆試験を行
なつた。(以後の実施例、比較例も同様の発錆試
験を行なつた。); SPCC鉄板を5cm×5cmに切り取つて鉄片サン
プルとし、この両面を試験紙にはさんで35℃、90
%PHで48時間放置。 さらに発生した錆の合計面積の全体に対する割
合を求め、それを%で表示した。(表、参照) 実施例 2 実施例1の方法で得たパルプをフリーネス450
mlに叩解し、ロジンサイズ0.2%、ポリアクリル
アミド0.3%、硫酸アルミニウム3.5%を添加し、
PH4.5で150g/m2の手すきシートをつくつた。こ
の紙の表面にマイヤーバーで次の組成の水溶液を
20g/m2になるよう適用した; でん粉2.5%、亜硝酸ソーダ1.5%、ポリオキシ
エチレングリコールグリセロールボレイトステア
レート(東邦化学製エマルボンT60)0.5%、 実施例 3〜4 実施例3として針葉樹チツプに活性アルカリ18
%、硫化度25%のクラフト蒸解液を加え、170℃
で2時間蒸解し、カツパー価50のパルプを得た。
このパルプをPFIミルでフリーネス500mlに叩解
し、石油樹脂系カチオンサイズ0.2%、ポリアミ
ドポリアミンカチオンポリマー0.3%を添加し、
PH7.4で80g/m2の手すきシートを作成した。こ
のシートの表面にマイヤーバーで次の組成の水溶
液を20g/m2になるよう適用した; でん粉2.5%、亜硝酸カルシウム10%、ビスグ
リセロールボレイト(東邦化学製エマルボン
GB90)0.25%。 実施例4として実施例3で得たパルプをフリー
ネス500mlに叩解し、ロジンサイズ0.3%、ポリア
クリルアミド0.5%、硫酸アルミニウム3%を添
加し、PH4.6で80g/m2の手すきシートを作成し
た。このシートの表面に実施例3と同様の薬品を
塗布し、発錆試験を行なつた。結果を表に示す。 実施例 5〜6 実施例5として広葉樹チツプに亜硫酸ソーダ13
%、炭酸ソーダ3%を添加し、180℃で40分間蒸
解し、歩留り75%のパルプを得た。これをフリー
ネス450mlに叩解し、アルキルケテンダイマー0.1
%カチオンでん粉0.5%を添加し、PH7.0で150
g/m2の手抄きシートを作成した。このシートの
表面にマイヤーバーで次の組成の水溶液を30g/
m2になるよう適用した; ジシクロヘキシルアンモニウムナイトライト10
%、モリブデン酸ナトリウム1%。 実施例6として実施例5で得たパルプをフリー
ネス450mlに叩解し、ロジンサイズ0.3%、ポリア
クリルアミド0.5%、硫酸アルミニウム3.5%添加
し、PH4.5で150g/m2の手抄きシートを作成し
た。このシートの表面に実施例5と同様の薬品を
塗布し、発錆試験を行なつた。結果を表に示す。 実施例 7〜8 実施例7として段ボール古紙をタツピー離解機
で離解した後12カツトのフラツトスクリーンで除
塵を行ない、フリーネス430mlのパルプを得た。
このパルプにアルキルケテンダイマー0.2%、カ
チオンでん粉0.5%を添加した後PH7.7に調整し、
米坪150g/m2の手抄きシートを作成した。この
表面にマイヤーバーで次の組成の水溶液を30g/
m2になるよう適用した; 亜硝酸ソーダ15%、モリブデン酸アンモニウム
1%から成る液。 実施例8として実施例7で得たパルプにロジン
サイズ0.3%、ポリアクリルアミド0.5%、硫酸ア
ルミニウム3%を添加し、PH4.9で150g/m2の手
抄きシートを作成した。このシートの表面に実施
例7と同様の薬品を塗布し、発錆試験を行なつ
た。結果を表に示す。 比較例 1〜4 比較例1として、実施例1で得たパルプをフリ
ーネス500mlに叩解しアルキルケテンダイマー0.3
%、カチオンでん粉0.6%添加した後、80g/m2
の手すきシートをつくつた。この紙の表面にマイ
ヤーバーで、でん粉2%、亜硝酸ソーダ1.2%か
ら成る水溶液を25g/m2になるよう塗布した。 比較例2として、実施例3で得たパルプをフリ
ーネス500mlに叩解し、ロジンサイズ0.3%ポリア
クリルアミド0.5%、硫酸アルミニウム2.5%を添
加し、PH5.2で80g/m2の手すきシートをつく
り、その表面に、でん粉2.5%、亜硝酸カルシウ
ム10%からなる水溶液を、20g/m2になるよう塗
布した。 比較例3として、実施例5で得たパルプをフリ
ーネス450mlに叩解し、ロジンサイズ0.3%、ポリ
アクリルアミド0.5%、硫酸アルミニウム3.5%を
添加し、PH4.5で150g/m2の手すきシートをつく
り、表面に ジシクロヘキシルアンモニウムナイトライト10
%液を30g/m2になるよう塗布した。 比較例4として実施例7で得たパルプにロジン
サイズ0.2%、アニオン系ポリアクリルアミド0.3
%、硫酸アルミニウム3%を添加し、PH4.7で170
g/m2の手すきシートをつくり、表面に亜硝酸ソ
ーダ15%溶液を20g/m2になるよう塗布した。
【表】 以上の通り、本発明の金属材料包装用紙の防錆
効果が従来法のものに比べ顕著であることは明ら
かである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 〔イ〕亜硝酸塩、〔ロ〕グリセロール・ボレ
    イト又はモリブデン酸塩を含有してなる組成物
    を、紙の表面に有する、金属材料包装用紙。 2 亜硝酸塩が、亜硝酸ナトリウム、亜硝酸カリ
    ウム、亜硝酸カルシウム、ジシクロヘキシルアン
    モニウムナイトライト、ジイソプロピルアンモニ
    ウムナイトライトの群から選ばれた何れか一つの
    化合物である、特許請求の範囲1記載の金属材料
    包装用紙。 3 グリセロールボレイトがポリオキシエチレン
    グリセロールボレイト・ラウレート、ポリオキシ
    エチレングリセロールボレイトパルミテート、ポ
    リオキシエチレングリセロールボレイトステアレ
    ート、ポリオキシエチレングリセロールボレイト
    オレート、ポリオキシエチレングリセロールボレ
    イトイソステアレート、ビスグリセロールボレイ
    トの中から選ばれた何れか一つの化合物である特
    許請求の範囲1に記載の金属材料包装用紙。 4 モリブデン酸塩がモリブデン酸ナトリウム、
    モリブデン酸アンモニウム、モリブデン酸カリウ
    ムの群からえらばれた何れか一つの塩である特許
    請求の範囲1に記載の金属材料包装用紙。
JP17763883A 1983-09-26 1983-09-26 金属材料包装用紙 Granted JPS6071800A (ja)

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JPS6071800A JPS6071800A (ja) 1985-04-23
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US5205406A (en) * 1988-05-04 1993-04-27 Bradford Company Anti-static coated paperboard or similar rigid material
US4966280B1 (en) * 1988-05-04 1997-03-25 Bradford Co Multiple-ply anti-static paperboard
US5613610A (en) * 1988-05-04 1997-03-25 Bradford Company Naturally degradable and recyclable static-dissipative packaging material

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