JPS62267505A - 蒸気タ−ビンの一体輸送装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 （産業上の利用分野） 本発明は９．塩ブラン１〜における、蒸気タービンの輸
送及び据付に関して改良した蒸気タービンの一体輸送装
置に関するものである。

（従来の技術） 従来１発電プラントに納入される蒸気タービンは、ター
ビン容量の大小やタービンの形状にかかわらず、タービ
ン製作工場にて仮組立を行なうことにより、製作したタ
ービン部品の点検や部品と部品の間隙検糞などを十分に
行なう。仮組立されたタービンは工場において分解９点
検を行って。

部品側々に梱包されて工場から出荷される。タービン部
品は適切な交通手段により、発電所の建設場所に搬入さ
れてタービンの本組立が行なわれる。

従来、技術においてはタービン部品点数がおよそ１万点
あることから据付場所に搬入する際に、部品をおくスペ
ースが広大になり、部品が混在して必要な部品の検索が
非常に困難になる６又、据付場所に搬入さ九てから、タ
ービンが組立られるまでにタービン据付期間として８〜
１０ケ月の長期間を要する。

発電プラントにおいては、蒸気タービン以外にも発電機
や復水器、ボイラー等の付帯設備があり。

同時期に据付が始まることになると、据付場所での混雑
が当然おこる。海外の据付場所での工事においては、部
品の紛失や、発電所設備の不備などがあり、据付工事に
支障をきたすことが多い。

以上のような問題点から、タービンを組立てた状態で据
付場所に搬入することが必然的に要求される。タービン
を一体で輸送することにより部品を置くためのスペース
を削減でき、部品の混在や紛失を防【ヒぐることができ
る。又電力供給をいそがれるプラントにおいてはタービ
ン据付期間の短縮は何によりもおいて必要不可欠な条件
となる。

（発明の技術的背景とその問題点） しかし一体輸送によって起きる弊害もまた発生する。タ
ービンの内部構造において、タービン内に流入した蒸気
のエネルギーを回転エネルギーに変換するための蒸気通
路は、第３図に示したノズル１、羽根２．シュラウド３
、ホイール４、ロータ５、ラビリンスパツキン８から成
る。これらの蒸気通路部を包う形でケーシング６が配置
される。

又ケーシング６とロータ５との間をもれる蒸気は第４図
に示すグランド部のラビリンスパツキン８Ｇによって蒸
気のもれを最小限レニする。

かかる構造のタービン蒸気通路部↓こおいて、ノズルか
ら流入した蒸気は羽根２に流れることにより有効な仕事
をなしつるが、一部の蒸気は羽根２に流れずに羽根２の
外周のシュラウド３とノズル１のフィンとの間からもれ
ようとする。このような無駄な蒸気を最小限にするため
にシュラウド３とノズル２０間隙及びノズル２とホイー
ル４０間隙、又はロータ５とラビリンスパツキン８の間
隙をケーシングとロータの伸び量を考慮した最小限の値
とすることが望ましい、一体輸送による弊害はこの最小
限に設定された間隙を保持して、軸方向及び径方向の接
触による破損を防止するとともに軸受に取りつけられた
ホワイトメタルが傷損しないようにする必要性が重要視
される。

本発明の目的は、タービンを据付場所に一体で輸送しか
つ据付ることにより、部品を置くスペースを削減し、部
品の混在や紛失を防止し、又据付場所を短、縮して、据
付から電力供給までの期間を短縮するという一体輸送の
長所を生かしつつタービン内部の間隙保持及び軸受のホ
ワイト面の傷損を防止することのできる蒸気タービンの
一体輸送装置を堤供することにある６ 〔発明の構成〕 （問題点を解決するための手段および作用）本発明によ
る蒸気タービンの一体輸送装置は、ケーシング端部にラ
ビリンスパツキンを有するパツキンケーシングを取りつ
けたタービングランド部において、一体輸送時に前記グ
ランド部のパツキンケーシングの孔を通してロータのバ
ランス調整錘用ネジ孔にロータ回転防止ボルトを締着し
。

パツキンケーシングの端部にラビリンスパツキンの除去
後の空間にロータとの間隙を埋めるａ衝打を挿入し、さ
らにパツキンケーシングの端面に前記緩衝材を固定しロ
ータの端部に当接してロータの軸方向の移動を止めるロ
ータ押え板を装着したことを特徴とするものである。

本発明においては、ロータ回転防止ボルトを締着し、緩
衝材を挿入してロータとの間隙を埋め。

ロータ押え板によってロータの軸方向の移動を防＋ｈす
ることにより、蒸気タービンの・一体輸送が可能となる
。

（実施例） 以下本発明を第１図および第２図に示す実施例について
説明する。第１図は本発明によって蒸気タービンに一体
輸送装置を取りつけた状態を示し、第２図は一体輸送装
置を取外した状態を示している。まず第１Ｍにおいて、
ロータ５、ラビリンスパツキン８およびパツキンヘッド
９をケーシング６に納め、そのケーシング６の端部にラ
ビリンスパツキン８Ｇを有するパツキンケーシング７を
設けて蒸気タービンのグランド部を構成している。

本発明においては、タービン内部の間隙を保持した状態
で輸送および据付を行なうために、第１図に示すように
パツキンケーシング７の端部にロータ押え板１１ａ　を
取りつけロータ５の一部の端部を１甲える。このパツキ
ンケーシング７がケーシング〔；の前後部に取りつけら
れることにより、ロータ５の軸方向の移動を防止するこ
とができる。又軸受のホワイト面の傷損防止は第１図に
示すよう′にラビリンスパツキン８Ｇの１部を取り除い
た空間のパツキンケーシング７に加工されたラビリンス
パツキン用溝に緩衝材１２を挿入してロータ５との間隙
をなくすように挿入することにより、ロータと軸受間に
は間隙を持たせであるため軸受のホワイト面とロータの
摺動を防止することから軸受のホワイト面の傷は発生し
ない。　　　　′又ロータの回転防止については第１図
に示すようにパツキンケーシング７に加工されたバラン
ス調整錘取付用孔１５からロータ回転防上ボルト１０を
入れてロータ側に加工されたバランス１個整錘用ネジ孔
１Ｇに固定する。

このように本発明の一体輸送−！Ｊ装置を装着すること
により、ロータ５の軸方向の移動についてはロータ押え
板１１ａ、　　ロータの回転については回転防止ボルト
１０又ロータの振れは緩衝材１２により防止される。こ
のようにロータ５の動きを固定することにより一体輸送
時及び据付時に発生する。タービン内部の接触による破
損を防止する。

第２図に一体輸送装置取外し後を示す。一体輸送及び据
付された後に第１図のロータ５の押え板１１ａを取はず
し、緩衝材１２を取り外した後にラビリンス８Ｇをロー
タの凸凹をさけて取付け、第２図のようにパツキン押え
板１１ｂをボルト締めすることにより容易に一体輸送装
置の取外しが完了する。

〔発明の効果〕

以上のように本発明の一体輸送装置を使用することによ
り、タービン輸送時及び据付時に発生するロータの動き
を防止することができ、タービン内部構造物の接触に起
因する破損及び軸受ホワイト面の傷損を防止するととも
に、一体輸送において要求される部品を置くスペースを
削減でき、部品の紛失を防止して据付期間の短縮を実現
することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の蒸気タービンの一体輸送装置を装着し
たグランド部を示す断面図、第２図は本発明の一体輸送
装置を取外し後のグランド部を示す断面図、第３図はタ
ービンの蒸気通路部の断面図、第４図はタービンのグラ
ンド部の断面図を示す。 １・・・ノズル　　　　　　　　２・・・羽根３・・・
シュラウド　　　　　　４・・・ホイール５・・・ロー
タ　　　　　　　　６・・・ケーシング７・・・パツキ
ンケーシング　　８・・・ラビリンスパツキン９・・・
パツキンヘッド　　　　１０・・・ロータ回転防出ボル
ト１１ａ・・・ロータ押え板　　　　　１１ｂ・・・パ
ツキン押え板１２・・・緩衝材　　　　　　　　１３・
・・押え板締付ボルト１４・・・軸受　　　　　　　　
　１５・・・バランス調整錘取付用孔１６・・・バラン
ス調整錘用ネジ孔 代理人　弁理士　　則　近　；雀　佑 回　　三俣弘文 第２図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）ケーシング端部にラビリンスパッキングを有する
   パッキンケーシングを取りつけたタービングランド部に
   おいて、一体輸送時に前記グランド部のパッキンケーシ
   ングの孔を通してロータのバランス調整錘用ネジ孔にロ
   ータ回転防止ボルトを締着し、パッキンケーシングの端
   部にラビリンスパッキンの除去後の空間にロータとの間
   隙を埋める緩衝材を挿入し、さらにパッキンケーシング
   の端面に前記緩衝材を固定しロータの端面に当接してロ
   ータの軸方向の移動を止めるロータ押え板を装着したこ
   とを特徴とする蒸気タービンの一体輸送装置。