JPS62265592A

JPS62265592A - 原子炉建屋

Info

Publication number: JPS62265592A
Application number: JP61108870A
Authority: JP
Inventors: 卓士松本; 郡安　憲三; 高松　直丘; 高田　ちとせ; 赤田　喜央; 豊村松
Original assignee: Toshiba Corp
Current assignee: Toshiba Corp
Priority date: 1986-05-13
Filing date: 1986-05-13
Publication date: 1987-11-18

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔発明の目的〕（産業上の利用分野）本発明は、沸騰水型原子炉等の原子炉を格納する原子炉
建屋に関する。

（従来の技術）第５図および第６図は、沸騰水型原子かを格納した従来
の原子炉建屋を示している。

この原子炉建屋においては、原子炉様１内にコンクリー
ト製原子炉格納容器（以下、原子炉格納容器という）２
が格納されており、この原子炉格納容器２内に原子炉圧
力容器３が収納されている。

この原子炉圧力容ＦＩ３は原子炉棟１の基礎スラブ４部
に立設された原子炉圧力容器ペデスタル５上に据付けら
れており、その周囲は原子炉熱遮蔽壁６によって覆われ
ている。また、原子炉格納容器２においては、気密性、
水密性および耐圧性Ｒ能が要求されるため、そのコンク
リート部分であるコンクリート躯体７の内側に鋼板製の
ライナープレート８−が貼られている。また、原子炉格
納容器２は、周囲に形成される原子炉棟１とは分離され
たｌＦｉ造に構成されている。すなわち、原子炉棟１の
各階の床を形成する複数の床スラブ９．９・・・の内側
端とコンクリート躯体７の外周面とに間隙が設けられて
いる。このため、原子炉様１内で水密性や気密性、耐火
性が要求される部屋１０では、原子炉建屋１と原子炉格
納容器２との間にシール１１を介装し、部屋１０を密閉
構造としている。

また、原子炉格納容器２内はダイヤフラムフロア１２に
よって下部のサプレッションブール１３と原子炉圧力容
器３がＸＱＩされている上部のドライウェル１４とに分
割されている。そして、原子炉格納容器２の頂部の両側
には、鉄筋コンクリート造鋼板内張りの使用済燃料プー
ル１５、蒸気乾燥器・気水分離器ピット１６などが配置
され、燃料取替床１７の上面から燃料取替作業が行なえ
るように形成されている。この燃料取替床１７の上部に
は天井走行うレーン１８が装備されている。また、原子
炉圧力容器３と原子炉熱遮蔽壁６との間は原子炉圧力容
器スタビライザ１９によって結合されており、原子炉熱
遮蔽壁６と原子炉格納容器２との間は原子炉格納容器ス
タビライザ２０によよって結合されている。また、原子
炉様１内には図示しないが各種原子炉補助系機器を収容
し、機器搬出入および従事者等のために機器搬入用ロッ
ク、所員用エア・ロック、吊上げ川床ハツチおよびエレ
ベータ等が装備されている。

また、特開昭６０−１１１９９０号公報により、原子炉
様、原子炉格納容器等の構造に関し、［コンクリート製
の原子炉格納容器が、燃料プール下床部と蒸気乾燥器・
気水分９ｆｉ器ピット下床部とを除いてその外周壁を原
子炉様の横はりゃ床スラブと一体に結合され、全体とし
て一体構造物に構成された原子炉建屋の構造」が提案さ
れている。

（発明が解決しようとする問題点）第５図および第６図に示す従来例においては、シール１
１の設置構造が複雑で、その設置に困難性を有していた
。また、シール材は経年変化に伴う劣化作用を受けるた
め、原子炉運転開始後にシール性の保守・点検を必要と
する等の不都合があった。

また、前述の特開昭６０−１１１９９０号公報の「原子
炉」による建屋を採用しても、燃料プール下床部および
蒸気乾燥器・気水分離器ピット下床部で原子炉様と原子
炉格納容器が一体化されていないため、上下地震動に対
する原子か棟と原子炉格納容器との間の地震荷重の分担
がバランスよく行なわれないおそれがあり、また水平地
震動に対する耐震性の向上を図ることが困難であった。

これらの理由により特開昭６０−１１１９９０号公報の
原子炉様を高地震帯地域の硬質地盤上に設置したした場
合においても、原子炉格納容器に作用する地震荷重を小
さくすることが困難であり、原子炉格納容２：の地震時
の応力を低減することは期待できず、原子炉格納容器の
耐震性を向上させることが困難であった。

本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、大地
震時の原子炉格納容器の耐震性および原子炉建屋の地震
時安定性を含めたに４筋性を向上させ、原子炉施設仝休
の地震時の安全性・信頼性を向上させることのできる原
子炉ｌｌ屋を提供することを目的とする。

（発明の構成〕（問題点を解決するだめの手段）本発明の原子炉建屋は、原子炉棟内にコンクリート製原
子炉格納容：８：を収納した原子炉建屋において、原子
炉様の全床スラブと、使用済燃料プールおよび蒸気乾燥
器・気水分離器ピットの下床部とをコンクリート製原子
炉格納容器の外周壁に一体的に結合したことを特徴とす
る。

（作　用）原子炉施設を高地震帯地域の硬質地盤上に設置する場合
、大地震時には原子炉様や、原子炉格納容器にかかる地
震荷重が大きくなる可能性がある。

本発明においては、原子炉様と原子炉格納容器とを全床
にわたって一体化することにより原子炉建屋を形成して
いる。

従って本発明においては、原子炉様および原子炉格納容
器からなる原子炉建屋全体のｌ１ｌｌ性が増加し、原子
炉格納容器の地震荷重の一部をバランスよく原子炉様に
分担させることができ、このため地震時に原子炉格納容
器に作用する応力を大きく低減づることができる。

特に、使用済燃料プールおよび蒸気乾燥器・気水分離器
ピットのＦ床部をも原子炉様の床として原子炉格納容器
と一体的に結合することにより、上下地震動に対して使
用済燃料プールおよび蒸気乾燥器・気水分離器ピットの
耐震性を向上させることができる。よって地震時の原子
炉建屋の安定性が増大し、また原子炉建屋の耐震性も向
上し、その結果炉内機器を含めた原子炉建屋内機器の耐
震性も向上させることができる。

更に、原子短線と原子炉格納容器とを一体化したことに
より、原子炉Ｕ屋と原子炉格納容器との間に、従来のよ
うに部屋の気密性や水密性を保つためにシールを介装す
る必要がなく、従ってシールの保守・点検も不要となる
。

（実施例）以下、本発明の実施例を第１図から第４図について説明
する。

第１図および第２図は本発明に係る原子炉建屋を沸騰水
型原子炉に適用した例を示し、第５図および第６図と同
一部分には同一符号を付しである。

図中、符号２１は沸騰水型原子炉用の原子短線である。

この原子短線２１内には、気密性、水密性を確保する内
側のライナープレート２３と、構造耐力を確保する外側
のコンクリート躯体２４とからなる原子炉圧力容器２２
が設けられている。

この原子炉圧力容器２２内には従来と同様にして、原子
炉圧力容器３が原子炉圧力容器ペデスタル５上に設置さ
れている。

本実施例においては、原子短線２１と原子か圧力容器２
２とを原子短線の全床にわたって一体的に結合している
。すなわち、本実施例においては、原子短線２１の各階
の床を形成づ゛る全部の床スラブ２５．２５・・・をそ
れぞれ原子炉圧力容器２２のコンクリート！ｌ１ｇ体２
４と一体的に連結し、更に使用済燃料ブール１５の下床
部２６および蒸気乾燥機・気水分離磯ピット１６の下床
部２７を原子炉圧力容器２２のコンクリート躯体２４の
上端部とそれぞれ一体的に連結している。実際には、図
示しないがコンクリート鴨体２４と各床スラブ２５゜下
床部２６．２７との鉄筋をそれぞれ連結して設け、両部
会に亘って同時にコンクリートを打設して養生させて一
体的に結合する。また、本実施例においては、第２図に
示すように、原子短線２１の各階に設りられている壁２
８．２８・・・や横梁〈図示せず）をも原子炉圧力容器
２２のコンクリート躯体２４と一体的に連結させている
。

これにより、本実施例においては原子短線２１と原子炉
圧力容器２２とが全体として一体的に結合されているこ
ととなる。

次に、本実施例の作用を説明する。

原子短線２１と原子炉圧力容器２２とを一体的の結合す
ることにより、下記の作用がある。

地震時に原子炉圧力容器２２に加わる地震荷重の一部を
バランス良く原子短線２１へ分担させることができ、原
子炉圧力容器２２の地震時の応力を小さくすることがで
きる。すなわち、原子炉圧力容器２２に加わる地震荷重
は、各床スラブ２５を介して原子短線２１ヘパランスよ
く円滑に伝達されるとともに、使用済燃料ブール１５お
よび蒸気乾燥器・気水分離器ピット１６の下床部２６゜
２７へもバランスよく伝達され、地震時の原子炉圧力容
器２２に作用する応力を低減させることができる。また
、特に使用済燃料ブール１５および蒸気乾燥器・気水分
離器ピット１６の下床部２６゜２７が原子炉圧力容器２
２のコンクリート躯体２４と一体的に結合されているた
め、上下地震動に対する使用済燃料ブール１５および蒸
気乾燥器・気水分離器ピット１６の耐震性を向上させる
ことができる。

また、原子短線２１内に収納される原子炉圧力容器２２
のコンクリ−＋−ｒａｉｉｉ体２４の外周部を原子炉２
１の床スラブ２５．使用済燃料ブール１５および蒸気乾
燥器・気水分離器ピット１６の下床部２６．２７および
壁２８と一体に連結して一体構造物とすることにより、
原子短線２１と原子炉圧力容器２２との間に、部屋の水
蜜性や気密性を保つためにのシールを介装する必要がな
くなり、イのシールの保守点検も不要になる。

次に、本実施例による効果を説明する。

原子短線２１と原子炉圧力容器２２とを一体的に結合す
ることにより、下記の効果が１）られる。

原子短線２１の全床となる床スラブ２５と使用済ブール
１５および蒸気乾燥器・気水分離器ピット１６の下床部
２６．２７とを原子炉圧力容器２２のコンクリート躯体
２４に一体的に結合しているので、地震時に原子炉圧力
容′ａ２２に加わる地震荷重の一部をバランスよく原子
炉機１へ分担させることができ、原子炉圧力容器２２の
地震時の応力を小さくすることができ、原子炉圧力容器
２２の地震時の安全性、信頼性が向上する。

特に、上下地ｍ　８に対して、従来例では原子炉棟１内
の床スラブ９等は原子炉格納容器２側で拘束していない
ので片持梁状となり、第３図に示すように床が変形する
。これに対して本実施例においては、原子炉様２１内の
床スラブ２５、使用済燃料ブール１５および蒸気乾燥器
・気水分離器ピット１６の下床部２６．２７は原子炉圧
力容器２２のコンクリート躯体２４と一体であり両持梁
状となり、第４図に示すように床の変形が小さくなり、
原子炉建屋の耐震性が向上する。

また、一体構造物とすることにより、原子炉様２１内の
各床と原子炉圧力容２ＩＩ２２との接続部の気密が保た
れているので、シールを介装しなくても各部屋の気密性
、水密性、防火性を保つことができる。このため、複雑
なシール介装を省略できるため、建設・施工性が向上す
る。更に、運転開始後にはシールの保守・点検が不要に
なるため、経済性が向上する。

（発明の効果〕このように本発明は構成され作用するものであるから、
大地震時の原子炉格納容器の耐震性Ｊ３よび原子炉建屋
の地震時安定性を含めた耐震性を向上させ、原子炉施設
全体の地震時の安全性・信頼性を向上させることができ
る等の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の原子炉建屋の一実施例を示す縦断側面
図、第２図は第１図の■−■線に沿った断面図、第３図
および第４図はそれぞれ従来例と本実施例の上下地震動
による動作を丞す縦断面図、第５図は従来例を示す１１
Ｉ１７ｉ側面図、第６図は第５図のＶｌ　−Ｖｌ線に沿
った断面図である。２１・・・原子炉機、２２・・・原子か圧力容器、２３
・・・ライナープレート、２４・・・コンクリート躯体
、２５・・・床スラブ、２６．２７・・・下床部、２９
・・・付属棟、３０・・・床、３１・・・外壁。出願人代理人　　佐　　藤　　−雄６１　図ゝ４も５　ｚ

Claims

【特許請求の範囲】

１、原子炉棟内にコンクリート製原子炉格納容器を収納
した原子炉建屋において、原子炉棟の全床スラブと、使
用済燃料プールおよび蒸気乾燥器・気水分離器ピットの
下床部とをコンクリート製原子炉格納容器の外周壁に一
体的に結合したことを特徴とする原子炉建屋。