JPS6226232A - 生理活性物質の製造法 - Google Patents

生理活性物質の製造法

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JPS6226232A
JPS6226232A JP60165901A JP16590185A JPS6226232A JP S6226232 A JPS6226232 A JP S6226232A JP 60165901 A JP60165901 A JP 60165901A JP 16590185 A JP16590185 A JP 16590185A JP S6226232 A JPS6226232 A JP S6226232A
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JP
Japan
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cells
peptone
factor
activator
plasminogen
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Application number
JP60165901A
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English (en)
Inventor
Akio Hasegawa
長谷川 明郎
Koei Kojima
小島 弘栄
Takao Kiyota
清田 隆夫
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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  • Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はヒトに由来する正常二倍体細胞を利用して高収
率で新規なプラスミノーゲン活性化因子を製造する方法
に関するものである。
(従来の技術) プラスミノ−rン・アクチベーターとしては今日、尿ま
たは培養腎細胞から分離精製されたウロキナーゼ、およ
びストレプトコツキより採取されるストレプトキナーゼ
が血栓溶解剤として実用に供されている。
しかし、これらはフィブリンに対する親和性の点で劣る
ので、治療に際し必要な効果を得るには大量に投与する
場合が多く、内出血等の副作用が発現することが知られ
ている。すなわち、これらによって循環血液中で生成さ
れるプラスミノは、血中のプラスミンインヒビタ−と結
合して速やかに失活するため、治療効果をあげるために
は、これらを大量に投与して、血中のプラスミンインヒ
ビタ−の量を上回るプラスミンを生成する必要がある。
しかし、大量のプラスミンが生成されるとフイブリノー
ゲンを分解して、出血傾向という副作用を引き起すこと
になる。これに対しフィブリンに親和性が高く、フィブ
リン上でプラスミンを生成することができれば、循環血
液中のプラスミンインヒビタ−の影1を受けることなく
、少量でフィブリンを分解することができ、循環血液中
のフイブリノーゲンを分解する作用も弱くなる。かかる
実情からフィブリ/親和性が高く、少量でかつ血栓溶解
活性が高く、副作用の少ない血栓溶解剤が望まれている
本発明者らは既にヒトの正常二倍体細胞の培養液中に下
記性質を傳するフィブリン親和性が高い新規なプラスミ
ノ−rン活性化因子を見い出しく#開昭59−5122
0)、史に実用尤供すべく検討した結果、ヒトの正常二
倍体細胞と接触して該因子を生成せしめる溶液に、多量
の動物肉酵素分解ペプトンを存在させ、該因子の生成量
を高める効率的な製造法も、既に見い出した(特開昭5
9〜134733  ン 。
a)分子量: 63,000±i o、o o 。
b)等4点:7.0〜8.5 C)フィブリンに対する親和性:あり d)コンカナバリンAに対する親和性:めつe)至適p
i(:7〜9.5 f)抗ウロキナーゼ特異抗体と反応しない。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、該因子を大世に工業的規模で提供するた
めには、上記方法を含む従来の方法では不十分で、更に
高収量で該因子を得る製造法の開発が望まれていた。
(問題点を解決するための手段) 本発明者らはこの目的のために鎖意研究を重ねた結果、
ヒト正常二倍体細胞と動物肉酵素分解ペプトン又は植物
由来ペプトンとトロンビンとを同時に添加した溶液と接
触させることによって該因子の生成量が飛躍的に増加す
ることを見い出し、この知見に基づいて本発明をなすに
至った。
すなわち本発明はヒトに由来する正常二倍体細胞であっ
てフィブリン親和性の高いプラスミノーゲン活性化因子
を生成する能力を有する。7+iII胞を動物肉酵素分
解ペプトンまたは植物由来ペプトンと、トロンビンとを
同時に添加した溶液と接触させることを%徴とする該因
子の製造法に関するものである。
本発明で用いられる細胞は、ヒトに由来する正常二倍体
細胞であって、rr7°ラスミノーケ9ン活性化因子を
生成する能力を有する細胞が対象となる。
このようなものとしては、たとえば、ヒトの腎、腸、肺
、心臓、輸尿管、皮膚、包皮、舌、甲状腺、胎盤、子宮
由来の細胞および全胎児由来の細胞を、より好ましくは
ヒトの肺又は包皮由来の細胞をあげることができる。こ
こでヒト由来の、細胞と(工、胎児および新生児由来の
細胞を含む。
これらの細胞は通常の動物細胞の培養に用いられる培誉
方法、たとえばUティシュ 力ルチャーメンツズ アン
−アプリケーション」(ビー。
ケイ、クルーズ アンド エム、ケイ、パターンlアカ
デミツクプレス、 ニューヨーク サン7ランシスコ、
ロンドン1973 ) (rTissue Cultu
reMetbods  and  AppHcatio
nJ  (P、に、  Kruse  and  M。
K、 Patterson Academic Pre
ss New York 5anFransisco 
London 1973 ) )記載の方法で増殖させ
た後、炭素源、窒素源2よび必要な場合は無機塩類また
は/およびその他の添加物を含む溶液と接触させること
によって、プラスミノーゲン活性化因子を生産せしめる
ことができる。共存させる添加物としてはアミノ酸類、
ビタミン類、ペプタイド類、糖類、有機酸類などを挙げ
ることができる。そのような例としては天然に存在する
20種類のアミノ酸類の他、P−アミノ安息香酸、D−
ビオチン、カルシフェロール、D−パントテン酸カルシ
ウム、コレステロール、塩化コリン、葉酸、1−イノシ
トール、メナジオン、ニコチンアミド、ニコチン酸ビリ
rキサール、ビリPキシン、リボフラビン、チアミン、
DL−α−トコフェロール、ツイーン80、ビタミンA
1アデニン、ATP。
AMP 、デオキシリボース、リボース、グルタチオン
、グアニン、チミン、ヒポキサンチン、ウラシル、キサ
ンチン、ラクトアルブミン加水分解物、ポリペプトン、
カゼイン加水分解物、グルコース、マルトース、7ラク
トース、マンニット、テキストラン、7マル酸、リンゴ
酸、オキゾロ酢酸、クエン酸、コハク酸、ピルビン酸、
NaCJ 、 KIJ 、 MgCJ!2 。
MgSO4、NaH2PO4r  Na2HPO4、K
H2PO4、CuSO4゜Fe(NO3)3 、  F
eSO41MuC12、(NH4)2Mo04 r Z
nSO4等を挙げることができる。さらに本発明の方法
に従って、動物肉酵素分解ペプトンまたは植物由来ペプ
トン及びトロンビンを同時に添加することによって該因
子の生成量を飛躍的【向上させることができる。
本発明において用いられる動物肉酵素分解ペプトンは、
一般に細菌の培養培地に用いられるものであり、通常プ
ロテオースペプトン、プロテオーゼペゾトン、獣肉ペプ
トンと呼ばれるものである。
この動物肉酵素分野ペプトンの調製法は公知であり、た
とえば「細菌培地学講座第二集」(坂崎利−著、納谷書
店、1967年刊)記載の方法にしたがえばよい。すな
わち、動物肉としては、牛、豚、ニワトリ、羊、クジラ
などの肉または内臓が用いられるが、このうち牛肉が最
もふつうに用いられる。分解用の酵素としては、トリプ
シン、パパイン、ペプシン、パンクレアチンなどがある
これらの動物肉は細挫され、水と混合され、炭酸ナトリ
ウム、濃塩酸などで酵素分解に適したPH[′p4整さ
れる。これに酵素を加え、20〜40’Oで1〜20日
間、通常は67℃で2〜6日間酵素分解を行なう。消化
後は分解酵素を不活性化するためと、未消化のタンパク
を熱凝固させるために100℃以上に加熱し、濾過によ
ってこれを除去したのち、濃縮、乾燥、細末化する。濃
縮、乾燥の方法には、煮つめて粉末にするのと、真空装
置を用いて低温で濃縮後細末化するのがある。市販品と
してはrイフコ(Difco)社のプロテオースペゾト
ンl@2、プロテオースペゾトンN[L3、チオペプト
ン(Thiopeptone )、オキソイ)’ (O
xoid)社のプロテオースペゾトンL46、ペプトン
PL46、BBL社のチオトン(Thiotone)、
大五栄養化学社のプロテオースペゾトンなどがある。
動物肉酵素分解ペプトンの添加濃度は用いる細胞、共存
させるアミノ酸類、ビタミン類、ペプタイー類、糖類、
有機酸及びトロンビンの種類、濃度〈よって異なるが、
通常0.1〜4%(wt/v)の濃度範囲が好ましい。
本発明に用いられる植物由来ペプトンは、たとえば大豆
油、綿実油をトリプシン、パパイン、ペプシン、パンク
レアチン等の蛋白分解酵素を用いて加水分解することに
より、製造することができる。市販品としては、大豆油
を原料としたものとして、ポリペプトンS(大工栄養化
学■製)ソイトン5oyton (Difco社製)、
ファイトンphytone(BBL社製)、ペプトンm
、■cシグマ社製)等を挙げることができる。綿実油を
原料としたものとしてはcottenseed cnz
ymatic hydrolysate(シグマ社製)
等を挙げることができる。
植物由来ペプトンの添加濃度は用いる細胞、共存させる
アミノ酸類、ビタミン類、ペプタイV類、糖類、有機酸
類及びトロンビンの種類、濃度によって異なるが、通常
1〜8 % (wt/v)の濃度範囲が好ましい。
更に本発明釦用いられるトロンビンはヒト由来に限定さ
れることはなく、クシ、ウマ等の動物由来のトロンビン
も用いることができ、工業的生産のためには必ずしも高
純度のものを用いる必要はない。市販品としてはモチダ
社製、ウシ血漿由来日本薬局方トロンーン、シグマ社製
のウシ、ウマ又はヒトの血漿由来のトロンビン等を挙げ
ることができる。
トロンビンの濃度は用いる細胞、共存させるアミノ酸類
、ビタミン類、ペノタイf類、糖類、有機酸類、動物肉
酵素分解ペプトン又は植物ペプトンの種類、濃度によっ
て異なるが通常1〜100Wの濃度範囲が好ましい。
該因子の生産は通常細胞10万個あたり0.2ゴ以上の
培養液を用いて25℃〜40’C,好ましくは61°C
〜37°Cf) m 度範囲テロ、0〜8.0 、好ま
しくは7.0〜7.4の−の範囲で行なわれる。
−の維持はC02AcO3−の緩衝系を利用して行なう
ことができるが、細胞が多量にco2、または乳酸等の
有機酸を生産して上記の−の維持が困難な場合にはHE
PES等の緩衝剤を用いてもよい。
生産の日数は通常4日ないし60日であるが60日を越
えることも可能である。該因子の生産速度は生産の後手
では次第に運くなるので工業的生産の場合は最も効率の
よい日数が選ばれる。
工業的規模の犬11培養を行う際には、ローラーボトル
培養法、多層平板培養法、ホローファイバー培養法、フ
0ラスチックバッグ培養法、マイクロキャリア培養法等
の培養法を適用することができるが、より大量の培養を
行うにはマイクロキャリア培養法が好ましい。
該因子は、前記の条件rで細胞から溶液中に放出され、
その生′FR,tの測定は、次の方法で行なった。
95%凝固フィブリノ−rン(プラスミノ−ダン含量約
50カゼイン単 として作製した寒天加フィブリン平板を用い、ウロキナ
ーゼを標準品とするプレート法で測定した。
該因子の溶液を、1チゼラチン、[]、iM塩化ナトリ
ウムおよび0.1窒化ナトリウムを含む0.0 6 7
M トl/ス塩酸緩衝液(pi−18.0)で希釈し、
フィブリン平板上で1 0 IU7fnlのウロキナー
ゼと同じ溶解窓を示す該因子溶液の濃度を1 0 U/
lhlとした。
ウロキナーゼが混入する溶液を測定する場合には、ウサ
ギより得た抗つロキナ−t”Ig()を100μVfn
1になるように被験溶液に添加して測定した。
所望の生成量または日数に達した時に、溶液を採集して
該因子を回収する。
該因子の回収は、蛋白質の回収方法として通常用いられ
る吸着法、塩析法、透析法、クロマトグラフィー法、デ
ル濾過法などを単独であるいは組合せて適用すればよい
。そのような精製法り例として、フィブリンを結合させ
たセファロースを用いるフィブリンセファロースカラム
クロマトグラフィー、カルボキシメチル基を結合させた
セファロースを用いるC Mセファロースカラムクロマ
トグラフィー、リジンを結合させたセファロースを用い
るリジンセファロースカラムクロマトグラフィー、亜鉛
キレートセファロースを用いる配位子交換クロマトグラ
フィー、コンカナバリンAを結合させたセファロースを
用いるレクチンカラムクロマトグラフィー、本発明物質
と特異的に結合する抗体を結合した抗体アフィニティー
クロマトグラフィー、架橋したデキストラン粒子を用い
るデル濾過等を挙げ,ることかできる。
具体的な分離精製の一例を挙げれば、本発明の方法に従
って得た組織培養液を0.1チツイン80および0.1
 5 M塩化ナトリウムを含む2 0 mMアセテート
緩衝液CpH4.0)で平衡化したC Mセファロース
カラムに吸屑させる。0.1チツイン80および0.1
5M塩化ナトリウムを含む20鮨アセテート緩倚液(p
H4.0)で洗浄した後、0.1チツイ/80および1
M塩化ナトリウムを含む20mM l□ IJス塩醒援
衝液(pH8.9)で溶出し、本願のプラスミノーケ9
ン・活性化因子活性を有する部分の溶液を集める。この
溶液を0.1 M Oダンカリ、0、1 %ツイン80
、0.05M塩化ナトリウムを含む2Q mM ) ’
)ス塩酸緩衝液に対して4“C1−晩透析し、これと同
一の緩衝液で平衡化したリジンセファロースカラム忙吸
着させ、平衡化した緩衝液で洗浄した後、0.05M塩
化ナトリウム、1Mロダンカリ、0.2Mε−アミノ−
n−カプロン酸および0.1 %ツイン80を含む2 
0 mM )リス塩酸緩衝液で溶出する。この溶出液を
限外濾過用中空糸で濃縮し、セファクリルS−2000
カラムにてrJv濾過を行なうことによって目的のプラ
スミノーゲン活性化因子が得られる。
かくして得られるプラスミノ−rン・活性化因子の物理
化学的性質について、以下に説明する。
a)分子蓋: 6 3,0 0 0±i o,o o 
1、5M塩化ナトリウム、0.1M gDTA,  0
.1 Mアルギニンおよび0.1%ンイン80(花王ア
トラス登録商標)を含む0.0 1 M IJン酸緩衝
液( pH7、0)で平衡化したセファデックスG−1
50を用いるデル濾過法にて測定した。
SDS (ドデシル硫酸ナトvウム)′心気泳動法によ
る非還元状態の分子量測定結果は約70,0 0 0で
あった。
b)等′成魚:7.O〜8.5 アンフオライトを用いた等電点電気泳動法にて等電点分
画し測定した。
C)フィブリンに対する親和性 生理食塩水に溶解したプラスミノーゲンを含有しないフ
イプリノーデン溶液(o.2%)950μへ本発明によ
って得られるプラスミノーゲン活性イと因子溶液(50
0°U/rul) 20 plを加え、室温で1時間放
置する。生じたフィブリンを分収し、脱水後、生理食塩
水で洗浄する。2MClダンアンモニウム溶液11rL
lでフィブリン中の該因子を抽仕したところ該因子は約
70%がフィブリンに取り込まれた。一方、組織培養ウ
ロキナーゼは全く取り込まれなかった。
d)コンカナバリアAに対する親和性二本発明によって
得られるプラスミノーゲン・活性化因子(30U/d)
2Mを生理食塩水に溶解してコンカナバリンA−セファ
ロース(ファルマシア社製〕のカラム(C1,5X4c
IrL)に吸着させ、1M塩化ナトリウム溶液で洗浄し
たところ、はぼ100%が吸着した。
e)至適pHニア 〜9.5 生理食塩水に溶解した本発明によって得られるプラスミ
ノーゲン・活性化因子50μぎに、1Qチグリセリンを
よむ生理食塩水に溶解したプラスミノーゲン8C職ゼ)
50μlおよび0.10 M塩化ナトリウムを含む0.
05 Mクエン酸緩衝液(pH5,0゜6.0)、リン
酸緩1f(pH6,0,7,0,8,0> iたはグリ
シン−水酸化ナトリウム緩mW (pH8,o。
9.0. 10.0. 11.0 ) (pH5,0,
6,0,7,0゜8.0.9.0.10.0.11.0
の7種)を100μlずつ混合し、67°Cで60分間
ブレインキュベートする。次いで、0.15Mトリス塩
酸緩衝液(pH8,0)で溶解したBac−Glu−L
ys−Lys−MCAを500μノ加え、さらに37℃
で15分間インキュベートした後、酢酸1rLlを加え
反応を停止させて、生成するアミノメチルクマリンを螢
光法にて測定し、至適−を求めた。測定結果を第1図に
示す。
f)  抗ウロキナーゼ特異抗体との反応性:精製ウロ
キナーゼ(比活性150,000 xU、In9蛋白)
を70インげの完全アジュバントと共に、ウサギに7日
間間隔で65日間免疫した後、採血して精製した50μ
fl/mlの抗ウロキナーゼ特異抗体溶液と、本発明に
よって得られる20U/dのプラスミノーゲン・活性化
因子の溶液とを、1:1に混合し、その混合液の活性を
前述の方法により測定したが、活性の低下は全く認めら
れなかった。
それに対し、比較対照として入れた2 0 xU/ml
のウロキナーゼ溶液と該抗りqキナーゼ抗体溶液の混合
液のウロキナーゼ活性は、100%阻害された。
以上のごとく、本発明によって得られるプラスミノーゲ
ン・活性化因子は、抗ウロキナーゼ抗体とは反応しない
ものである。
かくして得られた新プラスミノーゲン活性化因子の用途
としては、血栓溶解剤としての医薬用途以外に、たとえ
ば、人工面前、人工臓器等の材料に結合させ、血栓の形
成を防止する薬剤として、あるいは血栓症等の診断薬と
しての用途があげられる。
(発明の効果) 本発明の方法は、従来、用いられてきたウロキナーゼ、
またはストレプトキナーゼより少量で効果を有し、かつ
血栓溶解活性が高く、副作用の少ない、プラスミノーゲ
ン活性化因子を工業的規模で大量に安定供給する製造方
法として好適である。
(実施例) 次に実施例によって本発明をさらに詳細に説明する。
実施例1 ヒト胎児肺由来の正常二倍体細胞(フロー・ラボラトリ
−社)に対するプロテオースペプトンNα3 (Dif
co社)又はポリペプトンS(大豆栄養化学社)とトロ
ンビン(持田製薬社)とを共存させた培地のプラスミノ
−rン活性化因子生成促進効果について調べた。
12穴マルチプレートに上記細胞を9 X 10’個/
穴の密度で接種し、10%ウシ胎児血清を含むメジウム
MEMを1,5m/添加して、炭酸ガス培葉装置を用い
て371E、5%炭酸ガスを含む空気中で充分単層を形
成するまで増殖させる。
次いで生理食塩水で洗浄した後各種添加物を含むメジウ
ム199を1.5+m添加し、上記条件で培養し、7目
間毎に全量培地交換する。回収した培養液中のプラスミ
ノ−rン活性化因子の生成量を測定した結果を表1に示
す。
表  1 実施例2 ヒト胎児肺由来またはヒト胎児包皮由来の正常二倍体細
胞(いずれもフロー・ラポラ)l−社)を実施例1と同
様の方法で増殖させた後、プロテオースペプトンm 3
 (Difco社)とトロンビン(持田裏薬社)をそれ
ぞれ各種濃度で組合わせて添加したメジウム199を添
加し、5%炭酸ガスを含む空気中で培養した。7日目毎
に培地を全量交換して21日間培養し、回収した培養液
中の該因子の活性を測定した。ヒト脂児肺またはヒト胎
児包皮由来の細胞が主題する該因子の痣生産量を生産培
養開始時の細胞数106個あたり1日あたりの生産量に
換算して表示した結果をそれぞれ図2及び図6に示す。
実施例6 本実施例では1類の異なる細胞に対してプロテオースペ
プトンNIL 5 (Difco社)又はポリペプトン
S(大五栄養化学社)及びトロピンの新プラスミノーゲ
ン活性化因子の生成促進効果釦ついて述べる。
種々の細胞全実施例1の方法に従って2穴マルチプレー
トで十分増殖させた後、6種添加物を含むメジウム19
9に培地変換し、5%炭酸ガスを含む空気中で7日間保
持した。該因子生成量測定実施例4 本実施例ではヒト胎児肺由来の正常二倍体細胞(マイク
ロパイオロジカルアソシエーツ社)を用いて種類の異な
るペプトン類とトロンビン(持田調薬社)を共存させる
ことによるプラスミノーゲン活性化因子生成促進効果に
ついて調べた。
ラクトアルブミン加水分解物(Difco社)及びカゼ
イン、動物肉等を原料とするバクトペプトン(Difc
o社)も比較対照として調べた。
種々の市販ペプトン類をそれぞれ1又は2チ(wt/v
)含有するメジウム199にトロンビンを加えたものと
加えないものを用意し、実施例1と同様の方法で増殖さ
せた細胞に添加し、5チ炭酸ガスを含む空気中で67℃
、7日間の培養を行なった。
得られた培養液の該因子の活性測定結果を表6に示す。
表   3 表  6  (続き) 実施例5 ヒト胎児肺由来正常二倍体細胞を用いて各種トロンビン
とプロテオ−スペア0トンNα3 (Difco 社)
の新ノ2スミノーデン活性化因子促進効果について調べ
た。
実施例1と同様に1荊胞を十分増殖させた後、各種該因
子生産用培地におきかえ、7日間培養する。
7目間に回収した培盪孜中の該因子生成量測定結果を表
4に示す。
表   4 実施例6 、ヒト胎児包皮由来の正常二倍体細@(フローラざラト
リー社〕を用いて、各種濃度のポリペプトンS(大豆栄
養化学社)とトロンビン(シグマ肚)の新プラスミノー
rン活性化因子生成促進効果について調べた。
実施例1と同様の方法に従って12穴マルチプレートで
細胞を十分増殖させた後、各種濃度のポリペプトンSと
トロンビンを含む培地におきかえ、7日間培養する。回
収した培養液中の該因子生成量測定結果を表5に示す。
表   5 実施例7 ヒト胎児肺細胞を11容スピナーフラスコて105c 
e 11 s/llの密度で6m9Zjdm度ノサイド
テックス1ull胞培養用ビーズ担体、ファルマシア社
登録商標)と共に植え込み、67”C,5%炭酸がスを
含む空気中で、成育培地として10%ウシ胎児血清を含
むメジウムMEMを600d添加し、4Orpmの回転
数で攪拌しながら懸濁培養する。6日間培養し、細胞を
充分増殖させた後、生理食塩水で細胞が接着したビーズ
担体を洗浄し、血清をよまない1チプロテオースペプト
ン随3 (Difco 7fJ及び1Q Q%’d )
ロンビン(持田製薬社)をきむメジウム199 600
i/uKおきかえ、40 rpm (r)回転数で攪拌
しながら培養する。5日口毎に、この培地を交換しなが
ら、本願のノラスミノービン・活性化因子をよむ培養液
を回収する。
このようにして得られた1 19 uyfulの濃度の
該因子を含む培養液6.9ノを、0.1%ツイン80お
よび0.15M塩化ナトリウムを含む20 mMアセテ
ート緩@*(pH4,0) テ平衡化t、fc Mセ7
7ロースカラム(165φX10cIIL)に吸着させ
る。
0.1%ツイン80および0.15 M塩化ナトリウム
をよむ20 mMアセテート緩衝液(pH4,0)洗浄
したffl、0.1%ツイン80および1M塩化ナトリ
ウムを含む20 mM ) リス塩酸緩衝液(p)18
.9 )で溶出し、本願のプラスミノーゲン・活性化因
子活性を有する部分の溶液961aを集める。この溶液
を0.1Mロダンカリ、0.1%ツイン80.0.05
M塩化ナトリウムを含む20 mM トリス塩酸緩衝6
51に対して4−01−晩透析し、これと同一の緩衝液
で平衡化したクジ/セファロースカラム(2,6φX1
2crIL)に吸着させ、平衡化した緩衝液で洗浄した
後、0.05M塩化ナトリウム、1Mロダンカリ、0−
2Mε−アミノ−n−カプロン酸および0.1%ツイン
80を含む20mMトリス塩酸緩衝液で溶出する。この
溶出液166ゴを限外濾過用中空糸で12Mまで#縮し
、セファクリルS−2000カラム(2,6φX98c
IrL)にてデル濾過を行なった。本願のプラスミノー
ゲン・活性化因子活性を有する部分の溶iA Qmを回
収する。
得られた該プラスミノーゲン・活性化因子溶液の濃度は
、4860 uAlで39000U杏蛋白の比活性を示
した。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によって得られるプラスミノーゲン活性
化因子の至適−城を示すグラフであり、第2図及び第6
図はそれぞれ実施例2においてヒト胎児肺細胞及びヒト
胎児包皮細胞を用いて得られた培養液のプラスミノーゲ
ン活性化因子の生成量を測定した結果を示すグラフであ
る。 特許出願人 旭化成工業株式会社 州 第2図 トロンピッ(’/ml) 第3図 10テオースにズトン トロンごソ  <u/ml> 手続補正書(自発) 昭和60年9月 5日 特許庁長官 宇 賀 道 部 殿 1、事件の表示 昭和60年特許願第165901号 2、発明の名称 生理活性物質の製造法 3、補正をする者 事件との関係  特許出願人 大阪府大阪市北区堂島浜1丁目2番 (003)旭化成工業株式会社 代表取締役社長 世 古 真 臣 4、補正の対象 明細書の「発明の詳細な説明」の欄 5、補正の内容 別紙の通り。 補正の内容 (1)  明細書第2頁第3行「プラスミノーゲン・ア
ク   1チベーターとして」を「プラスミノーゲン活
性化因子として」と訂正する。 (2)同第13頁第11行「プラスミノーゲン・活性化
因子」を「プラスミノーゲン活性化因子」と訂正する。 (3)同第14頁第4行「プラスミノーゲン・活性化図
」を「プラスミノーゲン活性化図」と訂正する。 (4)同第15頁第3行「分収し、」を「分取し、」と
訂正する。 (5)同第15頁第10行「プラスミノーゲン・活」を
「プラスミノーゲン活」と訂正する。 (6)同第15頁第18行「プラスミノーゲン・活性化
因子」を「プラスミノーゲン活性化因子」と訂正する。 (7)同第16頁第19行「ラスミノーゲン・活性化因
子」を「ラスミノーゲン活性化因子」と訂正する。 (8)同第17頁第7行「ミノーゲン・活性化因子」を
「ミノーゲン活性化因子」と訂正する。 (9)同第26頁第4表「生成量」を「生成量(U/m
りJと訂正する。 II  同第26頁表4生成量の欄r (U/rnl)
 85J訃「85」と訂正する。 以上 手続補正書(自発) 昭和60年11月11日 特許庁長官 宇 賀 道 部 殿 1、事件の表示 昭和60年特許願第165901号 2、発明の名称 生理活性物質の製造法 3、補正をする者 事件との関係  特許出願人 大阪府大阪市北区堂島浜1丁目2番6号4、補正の対象 明細書の「発明の詳細な説明」の欄 補正の内容 (1)  明細書第2頁第3行「プラスミノーゲン・ア
クチベーターとして」を「プラスミノーゲン活性化因子
として」と訂正する。 (2)  同第13頁第11行「プラスミノーゲン・活
性化因子」を「プラスミノーゲン活性化因子」と訂正す
る。 (3)同第14頁第4行「プラスミノーゲン・活性北国
」を「プラスミノーゲン活性化図」と訂正する。 (4)  同第15頁第3行「分収し、」を「分取し、
」と訂正する。 (5)同第15頁第10行「プラスミノーゲン・活」を
「プラスミノーゲン活」と訂正する。 (6)同第15頁第18行[プラスミノーゲン・活性化
因子jを「プラスミノーゲン活性化因子Jと訂正する。 (7)同第16頁第19行「ラスミノーゲン・活性化因
子」を「ラスミノーゲン活性化因子」と訂正する。 (8)同第17頁第7行「ミノーゲン・活性化因子」を
「ミノーゲン活性化因子」と訂正する。 (9)同第26頁第4表「生成量」を「生成量(U/岨
」と訂正する。    ν′ Ql  同第26頁表4生成量の欄r (U/m)  
85Jを「85」と訂正する。 以上

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、ヒトに由来する正常二倍体細胞であつて、下記の性
    質を有するプラスミノーゲン活性化因子を生成する能力
    を有する細胞を、動物肉酵素分解ペプトン又は植物由来
    ペプトンとトロンビンとを含有する溶液と接触させるこ
    とを特徴とする該プラスミノーゲン活性化因子の製造法
    。 a)分子量:63,000±10,000 b)等電点:7.0〜8.5 c)フィブリンに対する親和性:あり d)コンカナバリンAに対する親和性:ありe)至適p
    H:7〜9.5 f)抗ウロキナーゼ特異抗体とは反応しない。
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