JPS62262025A - 液晶用セル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、液晶表示装置、特に基板に液晶注入孔を有す
る液晶用セルに関するものである。

［従来の技術］ 従来、液晶の注入方式は、大別して２つの方法が行われ
ている。−・つは、液晶セルの端側に設けられたＬ下基
板のすきまから液晶を注入する方法で、もう一方は、基
板に注入孔を設けて液晶を注入する方法である。

前者の液晶セルの端側に設けた上下基板のすきまから液
晶を注入する方法は、実験用の試料などにはよく使われ
ている。しかし、この方法は、使用した液晶に対して、
注入される液晶の量が少なく効率的ではない、このため
、工業的には、基板に注入孔を設けて、液晶を注入する
方法が有利である。

しかし、２Ｓ：板に注入孔を設けて、液晶を注入する方
法においても、注入に使用する液晶に対して、注入され
る液晶の量が少なく効率的でない場合が多い、この原因
として、注入孔の口径は、液晶注入後の封止などの様々
な理由から、例えば直径２■程度の小さな孔が設けられ
ることが多く、このため注入の際に液晶を注入孔にのせ
ると孔からあふれて無駄な多量の液晶を使用することに
なる０例えば、第２図（ａ）は、注入孔の従来例の断面
図であるが、この従来例においては、注入孔は単なる円
筒状に形成されているため、注入の際にあふれないで有
効に注入できる液晶量が少ないという欠点があった。

他方、第２図（ｂ）は、第２図（ａ）を改良した注入孔
の従来例であり、液晶が無駄とならないように、注入孔
の外側部にわくを設けたものである。

しかし、この従来例ては、わくを作製したり、接着した
りする工程か増えるたけてなく、接着部から液晶かもれ
たり、接着剤が不純物として液晶に混入して液晶の配向
性をみだしたりする欠点かあった。

［発明か解決しようとする問題点］ 本発明はこの様な従来の液晶セルの欠点を改良し、基板
に所定の形状の液晶注入孔を設けることにより注入に使
用する液晶に対して注入される液晶の量か増加して効率
的に注入することかできる液晶用セルを提供することを
目的とするものである。

［問題点を解決するための手段］および［作用コ即ち、
本発明は互いに対向した第一の基板と第二の基板を有す
る液晶用セルにおいて、第一の基板または第二の基板に
厚さ方向に穿設した、セルの外側開口部かセルの内側開
口部よりも大きい液晶注入孔を有することを特徴とする
液晶用セルである。

以下１本発明の詳細な説明する。

第１図（ａ）〜（ｄ）は各々本発明の液晶用セルの部分
断面図である。

まず、第１図（ａ）に示す液晶用セルは第一の基板また
は第二の基板１のセルの外側開口部２かセルの内側開口
部３よりも面積か広い円すい台形の液晶注入孔４を有す
るものである。

上記のように、セルの外側開口部かセルの内側開口部よ
りも面積か広い注入孔を有することにより、液晶を注入
する際に、液晶を注入孔の外にもらすことか少なくなり
、注入に使用する液晶に対して、注入される液晶の量か
増加して、効率的となる。

特に、注入孔か円すい台形の形状に形成されているため
に、液晶かなめらかな傾斜に沿ってすべるように注入さ
れる。

第１図（ｂ）はセルの外側開口部２かセルの内側開口部
３よりも面積か広い形状として、図に示すように口径か
異なる円筒を重ねた形状に形成したことを特徴とする。

この形状ては第１図（ａ）のように液晶かすべりやすい
という点ては幾分劣るか、セルの外側部の口径とセル内
側部の口径の組み合わせを自由に選ぶことかてきる。

第１図（Ｃ）はセルの外側開口部２がセルの内側開口部
３よりも面積か広い形状として、図に示すように、セル
の外側開口部２は円筒形に、またセル内側開口部３は円
すい台形に形成されていることを特徴とする。この形状
ては、液晶を注入するときの容積を比較的大きくとれる
ばかりでなく、液晶かすへりやすく、比較的スムーズに
注入することかできる。

第１図（ｄ）はセルの外側開口部２は円すい台形に、ま
たセル内側開口部３は円筒形に形成されてなるものであ
る。この形状では液晶か傾斜面に沿ってスムーズに注入
することかてきる。

本発明の液晶用セルに使用される基板は特に限定はない
が主としてガラス基板か用いられ、その厚さは通常５■
以下、好ましくは０．２〜１．ｌ＋ａｍのものか望まし
い。

基板に穿設される液晶注入孔の大きさはセルの外側開口
部はｌＯ〜７００　■２．好ましくは１２〜３１５ｆｕ
ｌ１２、より好ましくは１９〜７９■２の開口面積を有
することか望ましく、１０■２未満ては通常液晶かまわ
りにあふれやすく、　７００ｍｍ２をこえると一般に液
晶量か過剰となるばかりてなく、封止か不十分となりや
すい。

また、液晶注入孔のセルの内側開口部は２〜５００■２
、好ましくは３〜２５４ｍｆｆ１２、より好ましくは７
〜５０■２か望ましく、２ｍｍ２未満では注入時間か長
くなり、　５００■２をこえると液晶量か過剰となる。

［実施例］ 以下、実施例を示し本発明をさらに具体的に説明する。

実施例１ 膜厚１０　［］　ＯＡのＩＴＯを設けた、たて　：１５
５ｃｍ、よこ２９０　ｃｒｎ、厚さ　０．７ｍｍの２枚
のガラス基板の１枚に、端部にセルの外側開口部１０ｍ
ｍφ、セルの内側開口部８ＩＩＩｌφの第１図（ａ）に
示す円すい台形の液晶注入孔を３個穿設した。上記ガラ
ス基板を間にスペーサーとして平均粒径１ＩＬＩＩのＡ
ｉＪ２０□ビーズを介在せしめて接着剤て固着して液晶
用セルを作成した。

該液晶セルを真空容器内に収容し、真空容器内の空気を
排気して１Ｇ−”Ｔｏｒｒにした後、ヒーターで約１０
０°Ｃに加熱した強誘電性液晶デシロキシへンジリデン
ーｐ′−アミノー２−メチルブチルシンナメート（ＤＯ
ＢＡＭＢＣ）を滴下して注入孔を塞いだ後、真空容器内
の圧力を大気圧に戻し　＋３０’Ｃに保ちながら放置し
たところ、３０時間で液晶がほぼ完全にセル内に注入さ
れたので注入孔を接着剤で封止して液晶素子を得た。

得られた液晶素子の注入孔の周囲は接着剤でほぼ平らに
完全に封止され、また注入孔に液晶を注入する際に注入
孔の外にもれた液晶はほとんどなく、スムーズに注入を
行うことができた。

比較例１ 直径８ｍｍの円柱状の液晶注入孔を設けた以外は実施例
１と同様の液晶用セルを用いて、実施例１と同様の方法
て強誘電性液晶の注入を行い液晶素子を得た。

得られた液晶素子の注入孔の周囲は接着剤で隆起して封
止され、また液晶を注入孔に注入する際に、液晶か注入
孔のまわりにあふれ、注入に過剰の液晶を使用した。

［発明の効果］ 以上、説明したように、本発明の液晶用セルはセルの外
側開口部かセルの内側開口部よりも面槍か広い注入孔を
設けることにより、液晶を注入する際に、液晶か注入孔
の外にもれることが少なくなり、注入に使用する液晶に
対して、注入される液晶の量が増加して、効率的に注入
することができる。

また、注入終了後に注入孔を接着剤て封°止する際に、
注入孔の周囲が接着剤で隆起することがなくほぼ平らに
完全に封止することかてきる。

【図面の簡単な説明】

第１図（ａ）〜（ｄ）は各々本発明の液晶用セルの部分
断面図、第２図（ａ）、（ｂ）は従来の液晶用セルの部
分断面図である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 互いに対向した第一の基板と第二の基板を有する液晶用
   セルにおいて、第一の基板または第二の基板に厚さ方向
   に穿設した、セルの外側開口部がセルの内側開口部より
   も大きい液晶注入孔を有することを特徴とする液晶用セ
   ル。