JPS6226042A - 内視鏡の湾曲装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は胃腸その他の生体腔内又はエンジンその他の
機械の内部等を観察するために用いられる内視鏡に関す
るもので、特にその湾曲装置の改良に関するものである
。

［従来の技術］ 従来この種内視鏡の湾曲装置は、屈曲自在な先端湾曲部
に先端を取着した操作ワイヤの後端部を、ラック・ピニ
オン又はプーリー等の操作ワイヤ駆動手段に連結し、そ
の操作ワイヤ駆動手段に、検者が手で操作し得る湾曲操
作ノブを連結して、その湾曲操作ノブを回動することに
より操作ワイヤ駆動手段を動作させて操作ワイヤを進退
させ、先端湾曲部を屈曲させるようにしていた。

［発明が解決しようとする問題点］ 内視鏡を生体腔内等の管腔部へ挿入する場合には、その
管腔の形状にあわせて先端湾曲部を適当な方向に任意に
屈曲させながら挿入していくが、複雑に屈曲した深部細
管、例えば小腸あるいは膵管等の内部では、先端湾曲部
を管腔形状に沿って任意に屈曲させることは困難なので
、先端湾曲部をなるべく柔軟かつ自由にして、管腔の曲
りに沿って先端湾曲部の形状が自然に変化するようにし
ながら挿入した方がよい。

しかし、上記の従来の内視鏡の湾曲装置は、操作ワイヤ
に連結された操作ワイヤ駆動手段に湾曲操作ノブが常時
連結されていて、先端湾曲部の形状が変化するのに伴な
って湾曲操作ノブが回動するので、湾曲操作ノブの機構
類が先端湾曲部の自由な形状変化を阻害する抵抗として
作用すると共に、回動する湾曲操作ノブが操作部を把持
した手の声にぶつかってしまい、先端湾曲部の形状が管
腔の曲りに沿ってスムーズに変化できず、従って生体腔
内等の深部細管に内視鏡を容易に挿入することができな
い欠点があった。

本発明は従来のこのような欠点を解消し、先端湾曲部の
形状が管腔の曲りに沿ってスムーズに変化して、複雑に
屈曲した生体腔内等の深部細管にも容易に内視鏡を挿入
することができる内視鏡の湾曲装置を提供することを目
的とする。

［問題点を解決するための手段］ 上記目的を達成するため１本発明の内視鏡の湾曲装置は
、屈曲自在な先端湾曲部に先端が取着された操作ワイヤ
と、その操作ワイヤの後端部に連結され操作ワイヤを進
退させる操作ワイヤ駆動手段と、その操作ワイヤ駆動手
段に係脱自在に連結された湾曲操作ノブよりなることを
特徴とする。

［作用コ 操作ワイヤ駆動手段と湾曲操作ノブとを係合させた状態
では、湾曲操作ノブを操作することにより先端湾曲部が
任意の方向に屈曲する。

そして、操作ワイヤ駆動手段と湾曲操作ノブとの保合を
解いた時には、先端湾曲部が柔軟かつ自由になって、外
力により自然に屈曲し、その時、湾曲操作ノブは回動し
ない。

［実施例］ 本発明の１実施例を第１図及び第２図にもとづいて説明
する。

内視鏡本体ｌは操作部２と、操作部２に連結され図示さ
れていない光源装置に接続される光源接続コネクタ３と
、操作部２に連結され対物光学系４を内蔵した先端部本
体５を先端に取着した可撓管６よりなり、可撓管６の先
端部本体５に隣接する部分は上下方向及び左右方向に屈
曲自在な先端湾曲部７が形成されている。

上記先端湾曲部７は、複数の節輪が回動自在に連結され
た公知の構造であり、その先端部分には上下左右の各方
向に各々操作ワイヤ８ａ。

８ｂ、８ｃ、８ｄの先端が固着されていて、その操作ワ
イヤ８ａ、８ｂ、８ｃ、８ｄが引っ張られた方向に先端
湾曲部７が屈曲する・上記操作部２には、フレーム９に
立設した軸１０ａ、１０ｂに操作ワイヤ駆動手段である
プーリー１１ａ、ｌｌｂが各々回動自在に嵌着されてい
る。そしてプーリー１１ａには左右方向の操作ワイヤ８
ｃ、８ｄの後端部が相異なる方向から巻回されて、その
端部が半田付等によリブーリー１１ａに固着されていて
、プーリー１１ａを回動することにより、操作ワイヤ８
Ｃ又は８ｄ−が引っ張られ、先端湾曲部７が左又は右方
向に屈曲する。

また、プーリー１１ｂには上下方向の操作ワイヤ８ａ、
８ｂの後端部が相異なる方向から巻回されて、その端部
がプーリーＬｌｂに固着されていて、プーリー１１ｂを
回動することにより、操作ワイヤ８ａ又は８ｂが引っ張
られ、先端湾曲部７が上又は下方向に屈曲する。

１２はプーリー１１ｂから操作ワイヤ８ａ。

８ｂが膨出しないように設けられたプーリーカバーであ
る。

尚、本実施例においては操作ワイヤ駆動手段としてプー
リー１１ａ、ｌｌｂを用いたが、ラック会ピニオン又は
チェーンとスプロケットその他の機構を用いてもよい。

上記軸１０ａ、１０ｂの各上端部は操作部２の外部に突
出して形成されており、各々に左右方向用湾曲操作ノブ
１３ａ又は上下方向用湾曲操作ノブ１３ｂが回動自在に
嵌着されている。

そして上記左右方向用湾曲操作ノブ１３ａ及び上下方向
用湾曲操作ノブ１３ｂは各々軸１０ａ又は１０ｂに対し
て摺動自在に設けられると共に、各々クリック機構１４
ａ、１４ｂにより２箇所のクリック位置で静止するよう
になっている。

また、上記プーリー１１ａ、ｌｌｂの上端部には各々歯
車１５ａ、１５ｂが固設されると共に、上記湾曲操作ノ
ブ１３ａ、１３ｂの下面には上記歯車１５ａ、１５ｂと
咬みあう爪１６ａ、１６ｂが固設されており、湾曲操作
ノブ１３ａ、１３ｂを上下動させてクリック位置を切り
換えることにより、上記歯車１５ａ、１５ｂと爪１６ａ
、１６ｂとが係脱するようになっている。

従って、上記湾曲操作ノブ１３ａ（又は１３ｂ）を押し
下げて歯車１５ａ　（又は１５ｂ）と爪１６ａ（又は１
６ｂ）とを係合させた時は、湾曲操作ノブ１３ａ（又は
１３ｂ）を回動させることにより、操作ワイヤ８ｃ、８
ｄ　（又は操作ワイヤ８　ａ　、　８　ｂ）が進退して
先端湾曲部７が左右方向（又は上下方向）に屈曲し、湾
曲操作ノブ１３ａ（又は１３ｂ）を引き上げて歯車１５
ａ（又は１５ｂ）と爪１６ａ　（又は１６ｂ）との係合
を解いた時には、湾曲操作ノブ１３ａ（又は１３ｂ）と
プーリー１１ａ（又は１１ｂ）との間の動きが切り離さ
れる。第１図は、この切り離された状態を示している。

本実施例の内視鏡を生体腔内等に挿入する場合には、ま
ず湾曲操作ノブ１３ａ、１３ｂを押し下げて歯車１５ａ
、１５ｂを爪１６ａ、１６ｂに係合させた状態で湾曲操
作ノブ１３ａ、Ｌ３ｂを適宜操作して、先端湾曲部７を
生体腔内の管腔形状に合うように屈曲させながら挿入す
る。

次いで、先端湾曲部７が複雑に屈曲した生体腔内の深部
細管に達したら、湾曲操作ノブ１３ａ、１３ｂを引き上
げてプーリー１１ａ、１１ｂから切り離し、先端湾曲部
７が自由に屈曲するようにして挿入すると、先端湾曲部
７が管腔の曲りに沿って自然に屈曲して、さらに深部へ
と挿入される。

尚、上記実施例においては、左右方向用湾曲操作ノブ１
３ａ及び上下方向用湾曲操作ノブ１３ｂを各々選択的に
プーリー１１ａ又はｌｌｂに係脱自在に構成したが、内
視鏡の使用目的等によっては上下左右を一体的に係脱す
るようにしてもよく、また上下方向又は左右方向のうち
いずれか一方を係脱自在にしてもよい。

第３図は本発明の第２の実施例を示すもので、先端湾曲
部２７を前半湾曲部２７ａと後半湾曲部２７ｂとに分け
、それらが互いに独立して、共に上下方向に屈曲するよ
うにしたもので、前半部用の操作ワイヤ２８ａ、２８ｂ
を前半湾曲部２７ａの先端に、後半部用操作ワイヤ２８
ｃ　、２８ｄを後半湾曲部２７ｂの先端に各々取着した
ものである。

こ。ような所謂２段式湾曲装置を設けた内視鏡の場合に
も、本発明を適用することにより、生体腔内等の深部細
管における挿入を容易にすることができ、内視鏡の使用
目的に合わせて、前半湾゛曲部用操作ノブ２３ａと後半
湾曲部用操作ノブ２３ｂとを各々選択的に操作ワイヤ駆
動手段に係脱自在に構成したり、又は共に一体的に係脱
するように構成したり、あるいはいずれか一方を係脱自
在に構成する等自由である。

第４図ないし第８図は本発明の第３ないし第７の実施例
を示すもので、これらについては要点だけを簡潔に説明
するために、１組の操作ワイヤ駆動手段と湾曲操作ノブ
との係脱部分の構造のみを示し、他の部分の説明及び図
面は省略しであるが、上下左右に湾曲する式の湾曲装置
又は２段式湾曲装置その他にも適用されるものである。

第４図は本発明の第３の実施例を示すもので、湾曲操作
ノブ３３の軸に歯車３６を固設し、湾曲操作ノブ３３を
上下動させることにより、歯車３６が操作ワイヤ駆動手
段であるプーリー３１に固設した歯車３５と係脱するよ
うにしたものである。

第５図は本発明の第４の実施例を示すもので、湾曲操作
ノブ４３を上下動させることにより、その軸の端部に形
成した角軸４４がプーリー４１に連結された歯車４５と
常時咬み合っている歯車４６の中心に穿設された角穴４
７と係脱するようにしたものである。この場合、角軸４
４と角穴４７に代えてスプラインその他、丸軸及び丸穴
以外による、回転力を伝達する軸と穴との連結手段を用
いてもよい。

第６図は本発明の第５の実施例を示すもので、湾曲操作
／ブ５３の軸に固設した歯車５６と常時咬み合う歯車５
５の側面に摩擦板５４を貼り付け、摩擦板５４をプーリ
ー５１に押しつけ又は引き離すことにより湾曲操作ノブ
５３とプーリー５１とを係脱させるようにしたものであ
り、摩擦板５４の進退は操作部２に螺着され上記歯車５
５に連結された進退軸５２を回動することにより行なわ
れる。

第７図は本発明の第６の実施例を示すもので、湾曲操作
ノブの軸に固設した歯車６６とプーリー６１の軸に固設
した歯車６５との間に、回転レバー６２に回動自在に軸
支した中間歯車６４を挿脱自在に介在させ、回転レバー
６２を回動させることにより中間歯車６４を介して湾曲
操作ノブとプーリー６１とが係脱するようにしたもので
ある。

第８図は本発明の第７の実施例を示すもので、操作部２
に螺着された回転レバー７２を回動することにより、プ
ーリー７１の軸の上端部に固着された摩擦板７４がプー
リー７１と共に上行して、湾曲部０作ノブ７３に押しつ
けられるようにしたものであり、本発明の内視鏡の湾曲
装置はこのように必ずしも歯車を用いなくてもよい。

尚、この場合、摩擦板は、コルク板又は第９図に示すご
とく表面に凹凸を形成した金属板その他のものであって
もよい。

［発明の効果］ 本発明の内視鏡の湾曲装置によれば、操作ワイヤ駆動手
段と湾曲操作ノブとを係脱自在に連結したので、内視鏡
を生体腔内等へ挿入する際に、太い管腔内では先端湾曲
部を管腔の形状にあわせて任意に屈曲させながら挿入し
、複雑に曲りくねった深部細管内では、先端湾曲部を柔
軟かつ自由にして、管腔の形状に沿って自然に屈曲させ
ることにより、スムーズに深部まで挿入でき、しかも操
作部を握持した手の指を常時湾曲操作ノブにかけたまま
挿入操作を行なうことができるので、湾曲操作ノブを操
作に最も都合のよい、指をかけやすい位置に設けること
ができ、良好な操作性を得られる等の効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第１の実施例の主要部の断面図、第２
図は同じく第１の実施例の全体略示図、第３図は本発明
の第２の実施例の全体略示図、第４図は本発明の第３の
実施例の主要部の略示図、第５図は本発明の第４の実施
例の主要部の略示図、第６図は本発明の第５の実施例の
主要部の略示図、第７図は本発明の第６の実施例の主要
部の略示図、第８図は本発明の第７の実施例の主要部の
略示断面図、第９図はその摩擦板の一例を示す斜視図で
ある。 ７．２７・・・先端湾曲部 ８ａ、８ｂ、８ｃ、８　ｄ−−−操作ワイヤ２８ａ、２
８ｂ、２８ｃ、２８ｄ　−操作ワイヤ１１ａ、　Ｉｌｂ
、３１，４１，５１．Ｅｉｌ、７１・・・プーリー＋３
ａ、＋３ｂ、２３ａ、２３ｂ、３３，４３，５３．７３
−＝湾曲操作ノブ＋５ａ　、　＋５　ｂ　・・・％車　
　　１ｅａ、１６ｂ−爪３５．３６．４５．４８．５５
．５Ｂ、６５．６６・・・歯車４４・・・角軸　　　４
７・・・角穴 ５４．７４・・・摩擦板　　　　５２・・・進退軸６２
．７２・・・回転レバー　　６４・・・中間歯車特許出
願人　旭光学工業株式会社 代　理　人　弁理士　三井和彦 ３ｂ 第４図　　　　３３

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、屈曲自在な先端湾曲部に先端が取着された操作ワイ
   ヤと、その操作ワイヤの後端部に連結され操作ワイヤを
   進退させる操作ワイヤ駆動手段と、その操作ワイヤ駆動
   手段に係脱自在に連結された湾曲操作ノブよりなること
   を特徴とする内視鏡の湾曲装置。 ２、上記湾曲部が上下方向及び左右方向に屈曲し、上記
   操作ワイヤ駆動手段が上下方向用及び左右方向用の２組
   設けられて、その各々に湾曲操作ノブが連結されている
   特許請求の範囲第１項に記載の内視鏡の湾曲装置。 ３、上記先端湾曲部がその前半部分と後半部分とで互い
   に独立して屈曲し、上記操作ワイヤ駆動手段が上記前半
   部分用と後半部分用の２組設けられて、その各々に湾曲
   操作ノブが連結されている特許請求の範囲第１項に記載
   の内視鏡の湾曲装置。 ４、上記２つの湾曲操作ノブの一方が操作ワイヤ駆動手
   段に係脱自在に連結されている特許請求の範囲第２項又
   は第３項に記載の内視鏡の湾曲装置。 ５、上記２つの湾曲操作ノブの双方が操作ワイヤ駆動手
   段に係脱自在に連結されている特許請求の範囲第２項又
   は第３項に記載の内視鏡の湾曲装置。 ６、上記２つの湾曲操作ノブの各々を操作ワイヤ駆動手
   段に選択的に係脱することができる特許請求の範囲第５
   項に記載の内視鏡の湾曲装置。 ７、上記操作ワイヤ駆動手段と湾曲操作ノブとの係脱は
   、歯車の咬み合わせを係脱することによりなされる特許
   請求の範囲第１項に記載の内視鏡の湾曲装置。 ８、上記操作ワイヤ駆動手段と湾曲操作ノブとの係脱は
   丸軸と丸穴以外の、回転力を伝達する軸と穴との係脱に
   よりなされる特許請求の範囲第１項に記載の内視鏡の湾
   曲装置。 ９、上記操作ワイヤ駆動手段と湾曲操作ノブとの係脱は
   摩擦板を密着又は分離することによりなされる特許請求
   の範囲第１項に記載の内視鏡の湾曲装置。