JPS62259837A

JPS62259837A - Ｆｒｐ製品及びその製造方法

Info

Publication number: JPS62259837A
Application number: JP61095492A
Authority: JP
Inventors: Takuji Koyanagi; 小柳　卓治; Keizo Fukuyama; 福山　恵三
Original assignee: Inax Corp
Current assignee: Inax Corp
Priority date: 1986-04-24
Filing date: 1986-04-24
Publication date: 1987-11-12

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明は美麗な無Ｉａ、塗料層にて被ｒｇされた浴槽、
許し、洗面カウンター等のＦＲＰ成形品とその製造方法
に関するものである。

［従来の技術及びその問題へ］従来１例えば浴槽としてはガラス繊維強化熱硬化性樹脂
（ＦＲＰ層）製のもののほか、ステンレス製、はうろう
引き、陶器製のものなどが知られている。これらのうち
、ステンレス製或いは陶器製７７−ｌムの＋−）　　−
ｒｆｒ混バ÷勾メ謂漕１スト６り穴い＝の閤題がある。

また、陶器製のものは肌触りがよい反面、運搬時に割れ
易い、生生地の焼成変形が大きく、安定した製造が難し
い、焼成を高温にて行なわなければならずコストが嵩む
等の問題がある。

また、ステンレス製のものは肌触りが陶器製のものに比
べると劣ると共に、熱伝導性が高く湯が冷め易いという
問題があった。この湯が冷め易いという問題は、はうろ
う製の浴槽にも共通する。

またＦＲＰ製のものは、軽量で耐衝撃性に優れるという
長所を有する反面、陶器やステンレスに比べると表面が
軟質であるから傷付き易い、さらに、ＦＲＰ製のものは
陶器に比べ強力な洗浄薬品は使えない、或いは高級感に
不足する等の問題があった。

［問題点を解決するための手段］本発明のＦＲＰ製品は、ＦＲＰ製基材の表面を無機塗料
層で被覆したことを特徴とするものである。

また本発明の製造方法は、ハンドレーアップ法によって
ＦＲＰ製品を製造するに際し、成形型表面に無機塗料層
を形成した後、該無機塗料層の上にＦＲＰ層を形成する
ようにしたものである。

更に１本発明の製造方法は、プレス成型にてＦＲＰ製品
を製造するに際し、少なくとも雄型の型表面に無機塗料
層を形成した後、両型の間に樹脂原料を介在させてプレ
ス成型するようにしたものである。

なお１本発明においては、無機塗料層とＦＲＰ層との界
面の馴染みをよくし両層の結合強度を高めるために、樹
脂原料中にシランカップリング剤を添加しておくか、ま
たは無機塗料層表面にシランカップリング剤を塗布して
成型するのが好ましい。

［作用］本発明のＦＲＰ製品は基材がＦＲＰ製であるから軽量で
あり、しかも耐衝撃性に優れる。また、ＦＲＰ基材表面
を無機塗料層で被覆しであるから、この無４！！塗料層
の硬度、高耐薬品性、高耐熱水性等の特性を利用し、傷
付きにくく、洗浄も容易なもつとすることができる。ま
た、無機塗料層は光沢もあり、陶器製製品と同様の高級
感も醸し出される。

［実施例］以下図面を参照して実施例について浴槽を例にとり説明
する。

第１図は本発明の実施例に係る浴槽の断面図、第２図は
同要部拡大図である。この実施例に係る浴槽１は、ＦＲ
Ｐ製の基材２と、該基材２の内面側及び上面側を被覆す
る無機塗料層３とを備えて構成されている。なお本発明
においては、無機塗料層３はＦＲＰ基材２の全表面を覆
ってもよいが、視界に入ることのない底面や裏面等は必
ずしも無機塗料層を設けなくともよい。

このような浴槽は例えば次のようにして製造することが
できる。即ち、ハンドレーアップ法によって製造する場
合には、まず型表面に無機塗料を塗布し、次いでこれを
加熱して冷却し硬化させる。なおこのときの加熱及び冷
却はなるべくゆっくり行ない、無機塗料層に熱膨張、収
縮に起因したひびや亀裂等を発生させないようにする。

その後、この形成された無機塗料層上にガラス繊維と熱
硬化性樹脂液とを積層し、これを例えば５０〜６０°Ｃ
程度に加熱し熱硬化性樹脂を硬化させ、その後説型して
浴槽を得る。

また、プレス法によって浴槽を製造する場合には、少な
くとも雄型の表面に無機塗料を塗布した後、同様に該無
機塗料層の加熱及び冷却硬化を行ない、雄型表面に無機
塗料層を形成する。その後、ＳＭＣ等の樹脂原料を該雄
型と雌型との間に介在させ、例えば１２０〜１６０℃、
２０〜１２０ｋｇ／ｃｒｎ’程度に加熱加圧して成形す
る。

なお、このように雄型の型面に無機塗料層を設けた場合
には、浴槽の内面側にのみ無機塗料層を設けておけば、
浴槽の全表面に無機塗料層を形成することができる。

また、この製造方法において、無機塗料層とＦＲＰ層と
の馴染みをよくするために、樹脂原料にシランカップリ
ング剤を添加しておくか、或いは形成された無機塗料層
表面にシランカップリング剤を塗布した後、ハンドレー
アップ法もしくはプレス成型法に従って樹脂の成型を行
なえばよい。

さらに、型に適宜の離型剤を塗布することにより、成型
品の脱型を容易に行なえる。

本発明において、浴槽の基材を構成するＦＲＰ層は、ガ
ラスＲＭＩと熱硬化性樹脂とからなるものであり、この
熱硬化性樹脂としては不飽和ポリエステル樹脂等従来か
ら浴槽の製造に用いられてきた樹脂材料を用いることが
できる。このＦＲＰ層の厚さは、浴槽の強度を維持でき
る範囲であれば特に限定はなく、従来から用いられてい
るＦＲＰ浴槽とほぼ同等程度の厚さとすればよい。

また無機塗料としては耐水性、耐候性に優れたものが好
ましい。具体的には次のような材質が挙げられる。

本発明における無機質塗料は、水溶性アルカリ金属珪酸
塩系水溶液、および硬化剤、充填剤、顔料等の粉体固形
分を混合して形成される。前記の態様における下塗り塗
料に含有される該粉体固形分の量は、該塗料の重量に基
き、約１０％以上そして好ましぐは約２０％以上から該
珪酸塩水溶液ベヒクルにて塗料として保持される量（例
えば約８０重量％）までの範囲である。一般に約２０〜
約６０重量％の範囲の量が用いられる。ＷＩ記の態様に
おける上塗り塗料の該粉体固形分の量は、約２０重量％
以下そして好ましくは約１０％以下から零までの範囲で
ある。

水溶性アルカリ金属珪酸塩は、一般式Ｍ２０・ＸＳｉＯ
２・ｙＨ２ｏ（但し、Ｍ　ｉｔ　周期律表第王族に属す
るアルカリ金属、Ｘ及びｙは正の数である。）で表わさ
れるが、この水溶性アルカリ金属珪酸塩を多価金属化合
物で変性した変性水溶性アルカリ金属珪酸塩を用いても
よい。水溶性アルカリ金属珪酸塩には、珪酸ナトリウム
、珪酸カリウム、珪酸リチウム等があり、Ｘの値は特に
制限するものではないが、２〜５が造膜性、耐久性等の
観点から好ましい。ｙの値についても特に制限するもの
ではなく、最終的に得られる組成物塗料に適度な粘性を
もたせる範囲、あるいは該組成物を取り扱う上において
支障がない範囲であればよい。変性水溶性アルカリ金属
珪酸塩は、前記水溶性アルカリ金属珪酸塩にマグネシウ
ム、アルミニウム、カルシウム、亜鉛、ジルコニウム等
の多価金属の酸化物、水酸化物、弗化物、炭酸塩、リン
酸塩等の化合物の１種あるいは２種以上を溶解反応させ
たものであり、塗膜の耐水性、耐薬品性等の改善に寄与
する。本発明における無機質塗料には、これらの水溶性
アルカリ金属珪酸塩あるいは変性水溶性アルカリ金属珪
酸塩の１種あるいは２種以上を混合して用いることがで
きる。実用的には珪酸す）　ｌ）ラムが造膜性、接着性
、低コスト性等の点で優れており、本発明では珪酸ナト
リウム１種を用いても優れた無機質塗膜が得られる。な
お、該アルカリ金属珪酸塩の添原量は、該塗料の重量に
基き、約７％以上、好ましくは約１０％以上である。

また、無機塗料は、その厚さが過度に厚い場合にはコス
ト高になると共に、製造時の熱応力が大きくなり、ひび
、亀裂等が入り易くなる。また、過度に薄い場合には、
ＦＲＰ層を保護する機能が乏しくなると共に、美観を向
上する作用も小さくなるので無機塗料層は１０〜５００
ｇｍ程度、とりわけ２０〜１００　ｇｍ程度にするのが
好適である。

また無機塗料層は２種以上のものを２層以上に設けても
よい。例えば中間層もしくは表面層に透明無機塗料を設
ければ、透明感がでて高級化することができる。

なお、前記したシランカンブリング剤としては、γ−（
メタクリロキシプロピル）トリメトキシシラン、γ−グ
リシドキシプロピルトリメトキシシラン、Ｎ−フェニル
−γ−アミノプロピルトリメトキシシランなど各種のシ
ランカップリング剤を設けることができる。周知のよう
に、シランカップリング剤は、その分子中に２個以」二
の異った反応基を有し、有機質材料と無機質材料とを化
学結合する性質がある。従ってこのシランカンブリング
剤によれば、無機塗料層と合成樹脂層との結合強度が高
められる。ンランカップリング剤は、前述のように無機
４月層表面に塗布して用いることもでき、予め樹脂中に
添加しておいてもよい、無機塗料層表面に塗布する場合
には、水等の適宜の溶媒に溶解させて塗布すればよい。

以下具体的な実施例について説明する。

第３図に示す型４の表面にまず常温水和反応硬化型の無
機塗料（例えばＭｇ２ＳｉＯ２を主成分とする）を厚み
約５０ル塗布し、型温度ｌＯＯ℃３０分間加熱し硬化さ
せた。なお加熱時の昇温速度は５℃／　ｍ　ｉ　ｎであ
る。その後これを約５℃／　ｍ　ｉ　ｎで６０℃まで冷
却し、型４表面に厚さ５０ルの無機塗料層５を形成した
０次に不飽和ポリエステル樹脂をガラスｔａ雄と共に該
無機塗料層５の上に塗着させ、６０℃で１時間加熱して
該不飽和ポリエステル樹脂を硬化させた。なお不飽和ポ
リエステル樹脂とガラス繊維の使用量はそれぞれ約１２
００ｇ／ｒｎ’、約２４００ｇ／ｒｎ’である。

その後、型４を脱型することにより、第１図に示す如き
内面に無機塗料層が形成された浴槽が得られた。

なお、型の表面にフッ素樹脂を１５ｇ／ｒｎ’の割合で
塗布しておいたので、型の脱型も極めて容易であった。

実施例２第４図に示すように、雌雄１対の型６，７を用意し、こ
れら型６．７の表面に離型材としてフッ素樹脂を厚さ約
１５ｇ／ｍ’となるように吹き付けた０次いで、型６の
全表面と、雌型７の側周面のみに加熱硬化型無機塗料（
例えばＳ　ｉ　Ｏ２、Ａ　ｌ　２０３を主成分とする）
の無機塗料を８０ｐｍの厚みに塗布し、１５０℃に加熱
して型表面に無機塗料層を形成した。なおその他の加熱
条件及び冷却条件は実施例１と同様である。その後、雄
型６上に不飽和ポリニスエル樹脂のＳＭＣを載置し、１
３０℃、５０ｋｇｆ／ｃｍ’にてプレス成型し、第１図
に示す如き浴槽を得た。この浴槽は浴槽本体２の全内周
面と側周面に無機塗料層が形成、被覆されたものである
。なお、ＦＲＰ本体の厚さは４ｍｍ、無機塗料層の厚さ
は６０４ｍであった。

この実施例１．２で得られた浴槽は、いずれも極めて美
麗な表面を有し、かつ表面の硬度も高く、強力な浴槽洗
浄剤で洗浄しても傷付き、くもり等は何ら発生しなかっ
た。

［発明の効果］以上の通り、本発明によれば、軽量で耐衝撃性に潰れ、
しかも表面が光沢を有し高級感を有したＦＲＰ製品が提
供される。このＦＲＰ製品は、その表面の硬度が高く、
傷付きにくく、しかも耐薬品性も高いから洗浄も容易で
あり、耐熱水性も高いため耐久性にすぐれる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例に係る浴槽の断面図。第２図は第１図の要部拡大図、第３図℃第４図は浴槽製
造方法を説明する型の断面図である。１・・・浴槽、　　　　　　　２・・・浴槽本体。３・・・無機塗料層。特許出願人　　　株式会社イナックス代表取締役　　　　伊　奈　輝　三代理人　　　弁理士　　　重　野　　　剛第３図　　　
　　　第４図

Claims

【特許請求の範囲】

（１）ガラス繊維強化合成樹脂製の基材の表面を無機塗
料層で被覆したことを特徴とするＦＲＰ製品。
（２）ＦＲＰ製品成形用の型の型表面に無機塗料を塗布
し、これを加熱又は乾燥により硬化させ、次いで該硬化
した無機塗料層の上にハンドレーアップ法によってガラ
ス繊維を含む合成樹脂層を形成することを特徴とするＦ
ＲＰ製品の製造方法。
（３）シランカップリング剤をＦＲＰ原料に添加してお
くか、または無機塗料層の上にシランカップリング剤を
塗布した後無機塗料層の上にＦＲＰ層を形成することを
特徴とする特許請求の範囲第２項に記載のＦＲＰ製品の
製造方法。
（４）雌雄１対の型間に樹脂原料を介在させ、これをプ
レスする工程を有するＦＲＰ製品の製造方法において、
少なくとも雄型の型面に無機塗料を塗布し、これを加熱
又は乾燥により硬化させ、次いで両型の間に樹脂原料を
介在させてプレス成形することを特徴とするＦＲＰ製品
の製造方法。
（５）樹脂原料にシランカップリング剤を添加しておく
か、または無機塗料層の上にシランカップリング剤を塗
布した後、樹脂原料のプレス成型を行なうことを特徴と
する特許請求の範囲第４項に記載のＦＲＰ製品の製造方
法。