JPS62258999A - 遅発発破雷管 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、薬筒を備えた遅発発破雷管であって、前記薬
筒が下部装薬と延時装置とを相前後して収容しかつ前記
薬筒の一端に閉塞栓を通って着火用導火ホースが入り込
んでおり、しかも該着火用導火ホースから噴出する点火
炎が延時装置に伝火され、該延時装置自体は所定の遅延
時間を経たのちに前記下部装、薬を爆轟せしめろ形式の
ものに関する。

従来の技術 遅発発破雷管は、岩盤爆破時や採鉱作業において諸装薬
を所定の順序で爆発させるために使用される。各遅発発
破雷管は、装薬の着火を、正確に規定された遅延時間だ
け遅延させる延時装置を内蔵している。電気式遅発発破
雷管は、点火玉の電気的な着火によって起爆される。電
気式遅発発破雷管は、すべての火工成分を金属製の薬筒
によって気密に内包した１つの「閉式系（クローズド・
システム）」を形成している。

また、着火用導火ホースと接続された非電気式遅発発破
雷管もすでに公知である。着火用導火ホース内には、反
応性物質から成る導火線が延在している。該導火線が前
記導火ホースの一篇で点火されると、該導火ホース内に
は衝撃波を伴なった自立的な点火炎が発生し、これによ
って導火ホースの他端部では、火炎に敏感に反応する爆
薬が着火される。導火ホースは点火炎な遅発発破雷管へ
導火して先ず大工延時薬を燃焼せしめ、該延時薬は遅発
発破雷管の個々の遅延時間を決定する。前記導火ホース
は遅発発破雷管の薬筒内へ侵入しているので、該遅発発
破雷管は１つの「開式系（オープン・システム）」を形
成している。このような開式系は、薬筒内で増成される
圧力が部分的に導火ホースを通って規制不能もしくはコ
ントロール不能に放圧されるので、折角規定した遅延時
間が得られなくなるという欠点を有している。従って開
式系の遅発発破雷管は遅延時間だ著しいばらつき幅を有
して（・る。

発明が解決しようとする問題点 本発明の課題は、冒頭で述べた形式の非電気式遅発発破
雷管を改良して、僅かなばらつき叫で規定の遅発を生ぜ
しめ、かつその限りではπ気式遅発発破雷管に匹敵しう
るようにするこ２である。

問題点を解決するための手段 前記“課題を解決する本発明の構成手段は、オ火用導火
ホースの内部と延時装置との間に、オ火用導火ホースか
ら延時装置への方向にだけＩ火炎を通す逆止弁が配置さ
れている点にある。

作用 本発明によれば、前記導火ホースの内部と４時装置との
間に配置した逆と弁は、導火ホー；内の圧力が薬筒内の
圧力よりも大である場合すだけ開弁する。点火炎が薬筒
内に侵入して、大火炎が薬筒内にまで伝播すると、ガス
の形成ンよって薬筒内には過圧が生じ、これによってｉ
・止弁は再び閉弁する。この閉弁時点以降、遅発発雷管
は閉式系で作動する。すなわち導火１−ス内へ圧力が逃
げることなく、規定通りの圧、　　力が形成され、かつ
点火炎は規定通りに延時装置を通って伝播することがで
きる。本発明による非電気式遅発発破雷管の利点は、遅
延時間の−ばらつき幅を著しく小さくすることができる
点にある。これによって各時間段階の遅発発破雷管を均
等に点火できることは、優れた発破底積１　　のために
決定的な意味をもつ。延時薬は閉じら「　　れた空間内
で燃焼し、その際、中空の開いた導守される。本発明の
構成手段によって、これま巳　　で閉式系の電気式遅発
発破雷管の場合にしか得ζ　　られなかりたような小さ
な延時ばらつき幅を非：　　電気式遅発発破雷管におい
ても得ることが可能え　　になる。本発明の基礎になっ
ている思想は、延：　　時装置を収容している遅発発破
雷管部分を、点α　　火炎の伝火直後に逆止弁によって
導火ホー２の邑　　中空室に対して密封する点にある。

逆上弁は着ｈ　　火期の鎧時間（数ミリ秒）しか開弁ぜ
ず、次いで再び閉弁するので、延時装置は、密閉された
容積という規定の一様な条件下で燃焼する。

本発明の有利な実施態様は請求の範囲の従属請求項の記
載から明らかである。

実施例 次に図面につき本発明の実施例を詳説する。

第１図及び第２ａ図〜第２Ｃ図に示した遅発発破雷管は
、下端の閉じた円筒形の薬筒１０を有し、該薬筒の上端
にはホース１１が導入されている。該ホース１１は着火
用導火ホース（例えばＡ　Ｔ　Ｌ　Ａ　Ｓ　　Ｐｏｗｄ
ｅｒ　Ｃｏｍｐａｎｙ　　社製（７’）　’　Ｓｉ−ｇ
ｎａｌ　−Ｔｕｂｅ“）である。ホース１０の端末部分
は薬筒１０の内部において、緊縮によって薬筒に固定さ
れてホースと薬筒との間をシールする閉塞栓１２によっ
て内包されている。

薬筒１０の下部分は下部装薬（二次爆薬）１３を収容し
ており、該下部装薬の上位には延時装置１４が配置され
ている。該延時装置１４は管片１５を有し、該管片はそ
の上方部分には遅延時間を決定する延時薬１６を、また
その下方部分には下部装薬１３を点火するだめの起爆装
薬（起爆薬）１７を収容している。

エラストマ材料から成る閉塞栓１２は薬筒１０の内部に
おいてホース１〕の端部な取り囲んでいる。閉塞栓１２
の端面側端部ば、第２ａ図〜第２Ｃ図に詳示したスリッ
ト弁の形の逆止弁１８を形成している。閉塞栓］２の端
壁は半球状に構成されており、つまり薬筒１０の内部寄
りで凸面状に湾曲されている。ホース１１を受容するた
めの通路１９は、第２ａ図によれば、端面寄りの底壁２
０で終っている。該底壁２０を起点としてスリット２１
が閉塞栓１２の端壁な軸方向に貫通して延びている。第
２ｂ図には、スリット２１の閉鎖状態における閉塞栓１
２の端面図が示されている。閉塞栓１２の弾性特性に基
づいて、該閉塞栓の内部もしくはホース１１の内部に過
圧が発生しない限り、スリット２１は閉状態に保たれる
。閉塞栓１２内に過圧が生じるとスリット２１のエツジ
は第２Ｃ図に示すように相互拡開されるので、スリット
２１は開口する。

第１図及び第２ａ図〜第２Ｃ図に示した遅発発破！管の
機能態様は次の通りである。

ホース１１内における反応の進捗によってガス圧は上昇
し、該ガス圧の昇圧によって逆止弁１８が開かれるので
、点火炎はホース１１から、開いたスリット２１と空隙
状の中間室２２とを通って延時薬１６の着火面に達する
。これによって延時薬１６は着火される。延時装置１４
によって規定された所定長の遅延時間を経たのち下部装
薬つまり二次爆薬１３は爆轟せしめられる。

ホース１１はその中空室によって外部へ向って開いてい
るので、ホース１１内での反応によって生じる昇圧はご
く短い時間である。ホース１１内の過圧は約５ｍＳ　　
後に再び常圧に降下するので、前記時間を経たグ）ちス
リット２１は再び閉じる。これによって中間室２２内に
はガス過圧は残留する。閉塞栓１２の端壁を半球面状に
構成したことと中間室２２内の過圧とによって逆止弁１
８は閉弁するので、延時薬１６は密閉室内で燃焼する。

第３ａ図〜第３Ｃ図には、逆止弁１８を形成する閉塞栓
１２の異なった実施態様が示されている。この場合、閉
塞栓１２の端壁は、側壁に続く截頭円錐形部分２３と、
これに続く円筒形部分２４とから成っている。スリット
２１は截頭円錐形部分２３と円筒形部分２４とを貫通し
て延びている。この場合も閉塞栓材料の弾性特性に基づ
いてスリット２１は常態では閉状態に保たれ、閉塞栓１
２の内部に過圧が生じた場合にだけ第３Ｃ図に示したよ
うにスリット２１は開く。

第４図に示した第２実施例は第１図及び第２ａ図〜第２
Ｃ図に示した第１実施倒にほぼ相応しているが、ただ閉
塞栓１２の端壁と延時装置１４との間の中間室２２内に
火工反応剤２５が、比較的弛めの充填度で配置されてい
る。該火工反応剤２５ば、逆止弁１８の開いたスリット
から延時薬１６へ着火炎を伝火する役目を有している。

火工反応剤としては殊に、多量の熱を発生するがガス発
生量の少ない混合物が使用されるので、発生熱は逆ＩＦ
弁１８の表面を溶融せしめかつ弁スリットは溶融によっ
て一層良好にシールされる。

第５図及び第６図に示した第３実施例も大体において第
１実施例に相応しているので、第１実施例と異なってい
る点だけに限って以下に説明することにする。逆止弁１
βは、第５図及び第６図から判るように、実質的に剛性
の弁体２６を有し、該弁体の管状部分２７はホース１１
の端部に侵入しかつ弁体の端壁２８はホース１１の端面
側開放端部に当てつけられている。閉塞栓１２の端面は
薬筒１０の内部でホース１１の端面と整合している１、
弁体２６の管状部分２７内には弁体の端壁２８の近くで
複数の半径方向流出ポート２９が設けられている。

シール状態では前記半径方向流出ポート２９はホース１
１の内部に位置していて該ホースによって閉塞される。

逆止弁１８を開弁するためには弁体２６は軸方向に中間
室２２へ向って進出移動するが、その場合弁体の後端部
はなおホース１１の内部でガイドされているのに対して
、弁体の端壁２８は、延時装置１４に接して−・る伝火
装薬３０に衝突する（第６図）。逆止弁１８が開弁する
と伝火装薬３０はホース１１の内部から半径方向流出ポ
ート２９を介して着火される。伝火装薬３０は、延時薬
１６に着火する一方、突発的に多量のガスを発生させる
ことによって弁体２６をホース１１内へ押戻して逆止弁
１８を再び閉弁するように構成されている。

また、図示を省いたが弁体２６誓その閉弁状態にプレロ
ードをかける弾性的な装置を設けておくことも可能であ
る。

発明の効果 本発明の構成手段によって延時装置１４は、爆轟ガス及
び圧力を着火用導火ホース１１へ決して逃がすことのな
い閉式系内で燃焼し、ひいては非電気式遅発発破雷管の
遅延時間のばらつき幅も著しく小さくなる。これによっ
て作業の確実性が高められると共に防災上の安全性も著
しく改善されるので、産業上の利用価値はきわめて大で
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は遅発発破雷管の第１実施例の縦断面図、第２ａ
図は第１図に示した遅発発破雷管の逆止弁の縦断面図、
第２ｂ図は第２ａ図に示た逆止弁の閉弁状態の端面図、
第２ｃ図は第２ａ図に示した逆止弁の開弁状態の端面図
、第３ａ図は第２ａ図とは異なった実施態様の逆止弁の
縦断面図、第３ｂ図は第３ａ図に示した逆止弁の閉弁状
態の端面図、第３ｃ図は第３ａ図に示した逆止弁の開弁
状態の端面図、第４図は逆止弁の再閉鎖後に該逆止弁を
溶着するために付加的な大工反応剤を備えた第２実施例
としての遅発発破雷管の縦断面図、第５図は摺動可能な
弁体を有する逆止弁を閉弁状態で示した第３実施例とし
ての遅発発破雷管の縦断面図、第６図は第５図の逆止弁
を開弁状態で示した遅発発破雷管の縦断面図である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、薬筒（１０）を備えた遅発発破雷管であつて、前記
   薬筒が下部装薬（１３）と延時装置（１４）とを相前後
   して収容しかつ前記薬筒の一端に閉塞栓（１２）を通つ
   て着火用導火ホース（１１）が入り込んでおり、しかも
   該着火用導火ホース（１１）から噴出する点火炎が延時
   装置（１４）に伝火され、該延時装置自体は所定の遅延
   時間を経たのちに前記下部装薬（１３）を爆轟せしめる
   形式のものにおいて、着火用導火ホース（１１）の内部
   と延時装置（１４）との間に、前記着火用導火ホース（
   １１）から前記延時装置（１４）への方向にだけ点火炎
   を通す逆止弁（１８）が配置されていることを特徴とす
   る、遅発発破雷管。 ２、逆止弁（１８）が、閉塞栓（１２）に一体成形され
   たスリット弁から成り、該スリット弁が薬筒（１０）の
   内部で着火用導火ホース（１１）の開放端部にかぶさつ
   ている、特許請求の範囲第１項記載の遅発発破雷管。 ３、点火炎によつて反応・燃焼して閉弁したスリット弁
   を閉状態に溶着する火工反応剤（２５）がスリット弁と
   延時装置（１４）との間に配置されている、特許請求の
   範囲第２項記載の遅発発破雷管。 ４、逆止弁（１８）が着火用導火ホース（１１）のホー
   ス端部の長手方向に摺動可能な弁体 （２６）を有している、特許請求の範囲第１項記載の遅
   発発破雷管。 ５、弁体（２６）が着火用導火ホース（１１）を閉鎖す
   るために弾性的にプレロードをかけられている、特許請
   求の範囲第４項記載の遅発発破雷管。 ６、逆止弁（１８）と延時装置（１４）との間に伝火装
   薬（３０）が配置されている、特許請求の範囲第４項記
   載の遅発発破雷管。