JPS6225788Y2 - - Google Patents
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- JPS6225788Y2 JPS6225788Y2 JP7630082U JP7630082U JPS6225788Y2 JP S6225788 Y2 JPS6225788 Y2 JP S6225788Y2 JP 7630082 U JP7630082 U JP 7630082U JP 7630082 U JP7630082 U JP 7630082U JP S6225788 Y2 JPS6225788 Y2 JP S6225788Y2
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Description
本考案は、ペン、カーソル等の座標指示装置に
装置されたコイル等の励磁装置から交流磁界信号
を発生させてこの信号をタブレツトに装備された
マトリツクス状の電気導体線に誘起される交流信
号を検出して励磁装置の指示座標位置を検出する
装置(以下、座標検出装置と総称する。)におけ
るタブレツトに関する。 従来、座標検出装置について、電気絶縁材料よ
り成るシート部材の表裏に2本の電気導体線を相
互に電気角で90゜位相をずらして平行に配置した
X軸用ベース又はY軸用ベースと、格子状に形成
された座標域検出用ベース(X軸、Y軸にそれぞ
れ1つ)を用いたタブレツトおよび座標検出装置
が特公昭53−34855号公報により知られている。
さらに、米国特許第364796号明細書には、座標域
検出用ベースを使用しない座標検出装置が紹介さ
れている。前者は後者のX軸、Y軸ベースに座標
域検出用ベースを付加したものである。 座標検出装置は、タブレツトに埋込まれた電気
導体線と励磁装置との間およびX軸ベースとY軸
ベースとX,Y座標域検出用ベースとの間にそれ
ぞれ絶縁シート部材が挿入されている。そのた
め、励磁装置から発生する交流信号が減衰され、
S/N比が悪化する。さらに、格子間をスキヤン
ニングする必要があり装置が複雑である。また、
後者は励磁装置をタブレツト上面から離さずに移
動させないと検出信号が途切れてしまい座標を検
出することができない。即ち、電気導体線の1ピ
ツチ内の相対座標が判明するのみであるというこ
とがあつた。 そこで、このような欠点を解消する座標検出装
置が検討されている。 以下、この座標検出装置について詳細に説明す
る。 第1図は座標検出装置のタブレツトのX軸(又
はY軸)用ベースを示し、AおよびBに示される
如く2組の平行に配置された4種類の電気導体線
1,2および電気導体線3,4(以下、これらを
導線1,2,3,4という。)から構成される。
実線で描かれた導線1と破線で描かれた導線2と
はそれぞれ等間隔で配列される。隣接した導線
5,6,7に互いに反対方向に電流が流れるよう
に導線5,6,7の両端を交互に接続部8,9に
より接続して1本の蛇行形状をなす導線1を形成
する。この導線1の平行部分の間隔は一定(p/
2)である。導線2は導線1に対してその間隔の
半分(p/4)だけずれて配置されていて、導線
1と同様に平行部分の両端が交互に接続されてい
る。2つの導線1,2が互いに電気的に絶縁され
た状態でシート状に重ね合わされているとき、こ
のシート上にコイル等の励磁装置10が置かれ、
この励磁装置10が所定の周波数の交流信号によ
り励磁された場合、導線1,2の出力端子11,
12にあらわされる信号E11,E12は、第2図Aに
示される如く、励磁装置10が置かれた導線に直
交する方向の位置Xにより決定される。励磁装置
10が例えば8KHzの交流信号で励磁されている
ならば、励磁装置10のコイルの中心(以下、励
磁装置10の中心と総称する。)が導線1の真上
に置いてあるときは、導線1の出力電圧は0であ
る。励磁装置10の中心が導線5と導線6との中
央部分に置いてあるとき、および導線6と導線7
との中央部分に置いてあるときは、端子11,1
1′間には最大の出力電圧が得られるが、その極
性は互いに逆になる。端子11と端子11′との
間に得られる出力電圧とは、例えば8KHzの交流
信号を搬送信号とした振幅Aを変調する振幅変調
出力であり、励磁装置10の置かれた位置に応じ
て変調出力は正弦波形状又は余弦波形状に変化す
る。即ち、導線1は電気角のπ/2毎にならべら
れている。以下、電気角でπに相当する導線2本
の間隔pを1ピツチと称して説明する(導線2に
おいても同様である。)。この現象は前記特公昭53
−34855号公報又は米国特許第3647963号明細書に
より明らかであるから、ここでは詳細な説明を省
略する。 導線3および導線4は、第1、第2の導線1,
2の間隔(p/2)と異つた間隔(q/2)で等
間隔に平行に配列され、かつ、その両端部がそれ
ぞれ接続されることにより蛇行する形状に形成さ
れることは導線1,2の場合と同じである。導線
3と導線4とは互いに間隔の半分(q/4)だけ
ずれて配置されている。このことが、導線1と導
線2との関係と同じに出力信号の電気角にすれば
π/4の位相差をもつことになる。 ここで、実線で描いた導線1と導線3とを比較
すると、導線1が全長lを5ピツチで等分割して
いるのに対し、導線3は4ピツチで等分割してい
る。即ち、l=5p=4qという関係である。一般
に、導体のピツチ数をnとすると、l=np=(n
−1)qの関係にある。励磁装置10の励磁信号
E1=A1cosωtを印加すると、導線1の出力端子
11,11′間および導線2の出力端子12,1
2′間には第2図Aに示す如く、それぞれ E11=A2cos(2π・r/p)cosωt E12=A2sin(2π・r/p)cosωt なる出力信号が発生する。ここで、rは導線5の
ピツチ数を数える基準位置Rから励磁装置10ま
での長さである。信号E11を時間tで積分した信
号をE11′とすると、 E11′=E11dt =A2cos(2π・r/p)sinωt となる。この信号E11′と信号E12とを加算した信
号をE10とすると、 E10=E11′+E12 =A2sin(ωt+2π・r/p) となる。したがつて、基準位置Rから励磁装置1
0までの移動長さrに比例する位相変調信号が、
信号E10により与えられる。即ち、励磁信号E1と
変調信号E10との位相(1)を比較することに
より、両者の位相差(2π・r/p)から励磁装
置10の基準位置Rからの変位量(r=p・
1/2π)を検出することが可能となる。 又、励磁装置10に励磁信号E1を印加すると
導線3の出力端子13,13′間および導線4の
出力端子14,14′には、第2図Bに示す如
く、それぞれ E13=A2cos(2π×s/q)cosωt E14=A2sin(2π・s/q)cosωt なる信号が発生する。ここで、sは導線3のピツ
チ数を数える基準位置Sから励磁装置10までの
長さである。信号E13を時間tで積分した信号を
E13′とすると、 E13′=A2cos(2π・s/q)sinωt となる。この信号E13′と信号E14とを加算した信
号をE15とすると、 E15=A2sin(ωt+2π・s/q) となる。したがつて、基準位置Sから励磁装置1
0までの移動長さsに比例する位相変調信号が信
号E15により与えられるから、励磁信号E1と変調
信号E15との位相(2)とを比較することによ
り、両者の位相差(2π・s/q)から変位量
(s=q・2/2π)を検出することができ
る。 ここで、前述の如く、導線を平行に並べた方向
の全長lはl=np=(n−1)qの関係に置かれ
ているから、ピツチqはq=l/(n−1)であ
る。2種類の長さpとqとの差は q−p=l/(n−1)−l/n =l/n・(n−1) となるから、第1図に示したように導線1の2番
目のピツチ範囲内におけるqとpとの差はl/
n・(n−1)、m番目のピツチ内では(m−
1)・l/n・(n−1)となる。したがつて、長
さpとqとを検出して比較することにより、励磁
装置10が導線1の何番目のピツチに存在するか
を判別することができる。即ち、励磁装置10が
導線1の基準線Uから距離Xだけ離れたVの位置
(m番目のピツチの範囲内)に置かれていたとす
ればX=(m−1)p+qが励磁装置10の位置
を示す。 これまでの説明はX座標の検出についてのみ述
べたが、Y座標についても同様の原理で座標値を
検出することができる。Y座標を検出するための
導線の配置はX座標検出用導線1,2,3,4と
は直交させる必要がある。 第3図は、このような導線を施したベースを示
すもので、15は第1のX軸ベース、16は第2
のX軸ベースであり、それぞれ絶縁物から成る基
板上に導線1,2,3,4が配線されている。導
線は基板の表面に又は内在させることができ、プ
リント配線技術により形成されることおよび基板
の中に埋設されることができる。さらに、このベ
ースは第1のベースと第2のベースを接着し一体
に形成することや1枚の基板の片面又は両面に積
層することによつても作成することができる。 第4図は前述の原理を用いて座標値を検出する
ための回路のブロツク図である。 図で、17は高周波のクロツク発信器、18は
クロツク信号を所定の周波数に分周するカウンタ
である。カウンタ18の出力はフイルタ19を介
して励磁装置10に印加されると同時に比較器2
0に供給される。21は第1のX軸ベース、第2
のX軸ベース、第1のY軸ベース、第2のY軸ベ
ースを重ね合せて構成するタブレツトで、X軸出
力端子21a、Y軸出力端子21bを有し、出力
端子21a,21bは共に切換回路22に接続さ
れる。22は所定の周期で入力を選択し、後述の
増幅器23又は増幅器24との接続関係を切換え
る時分割切換回路である。23,24は増幅器、
25は増幅器23に接続された積分器である。2
6は増幅器24と積分器25の出力を加算する加
算器である。27は加算器26の出力(正弦波)
を矩形波に変換する波形変換器で、矩形波信号は
カウンタ18の出力と共に比較器20に印加され
る。比較器20ではカウンタ18からの基準信号
(矩形波)と変換器27からの矩形波信号との位
相と比較し、その位相差に対応する検出信号が出
力される。検出信号は位相差がパルス幅、電圧
値、パルス数又は数値信号等の信号形態であらわ
される。28はデータ処理装置で、比較器20か
らの位相差信号データを取込んでタブレツト21
上に置かれた励磁装置10の座標値を演算する。 第5図は第4図のブロツク図の具体的回路構成
を示すものである。第5図において、第4図と同
一部分には同一符号が付されている。切換回路2
2は2個の時分割切換回路29,30から成り、
その出力信号は変圧器31,32を介して演算増
幅器33,34へ印加される。25は積分用コン
デンサである。35,36は演算増幅器、37,
38はコンデンサ、39,40,41,42,4
3は抵抗器である。44は波形変換器27を構成
する演算増幅器36の一方側入力端子に接続され
た可変抵抗器で直流電源45の出力電圧を調節す
る。46はフリツプフロツプで、カウンタ18か
らの矩形波信号によりセツトされ、波形変換器2
7からの信号によりセツトされる。47はカウン
タで、フリツプフロツプ46の出力、即ち基準矩
形波信号と波形変換器27からの信号との位相差
に応じた時間を、クロツク信号発生器17からの
高い周波数のクロツク信号により内挿する(計数
する)。なお、比較器20はDフリツプフロツプ
等で構成するラツチ回路でもよく、波形変換器2
7の出力によりカウンタ18の出力をラツチする
ようにしても両信号の位相差を検出することがで
きる。この検出方法はカウンタ18の出力の位相
と励磁装置10の励磁電流の位相とが一定の関係
にあることが必要である。2つの信号の位相差を
検出する回路構成はすでに多数知られているの
で、これらのうちの使用可能なものを選択するこ
とが適当である。データ処理装置28において
は、演算式を用いて励磁装置10の位置を演算す
る方法と、あらかじめ用意したデータテーブルを
用いて検索により励磁装置10の位置を求める方
法とのどちらでも採用することができる。 以下、具体的な下記数値例に基づいてデータ演
算装置28の動作を説明する。
装置されたコイル等の励磁装置から交流磁界信号
を発生させてこの信号をタブレツトに装備された
マトリツクス状の電気導体線に誘起される交流信
号を検出して励磁装置の指示座標位置を検出する
装置(以下、座標検出装置と総称する。)におけ
るタブレツトに関する。 従来、座標検出装置について、電気絶縁材料よ
り成るシート部材の表裏に2本の電気導体線を相
互に電気角で90゜位相をずらして平行に配置した
X軸用ベース又はY軸用ベースと、格子状に形成
された座標域検出用ベース(X軸、Y軸にそれぞ
れ1つ)を用いたタブレツトおよび座標検出装置
が特公昭53−34855号公報により知られている。
さらに、米国特許第364796号明細書には、座標域
検出用ベースを使用しない座標検出装置が紹介さ
れている。前者は後者のX軸、Y軸ベースに座標
域検出用ベースを付加したものである。 座標検出装置は、タブレツトに埋込まれた電気
導体線と励磁装置との間およびX軸ベースとY軸
ベースとX,Y座標域検出用ベースとの間にそれ
ぞれ絶縁シート部材が挿入されている。そのた
め、励磁装置から発生する交流信号が減衰され、
S/N比が悪化する。さらに、格子間をスキヤン
ニングする必要があり装置が複雑である。また、
後者は励磁装置をタブレツト上面から離さずに移
動させないと検出信号が途切れてしまい座標を検
出することができない。即ち、電気導体線の1ピ
ツチ内の相対座標が判明するのみであるというこ
とがあつた。 そこで、このような欠点を解消する座標検出装
置が検討されている。 以下、この座標検出装置について詳細に説明す
る。 第1図は座標検出装置のタブレツトのX軸(又
はY軸)用ベースを示し、AおよびBに示される
如く2組の平行に配置された4種類の電気導体線
1,2および電気導体線3,4(以下、これらを
導線1,2,3,4という。)から構成される。
実線で描かれた導線1と破線で描かれた導線2と
はそれぞれ等間隔で配列される。隣接した導線
5,6,7に互いに反対方向に電流が流れるよう
に導線5,6,7の両端を交互に接続部8,9に
より接続して1本の蛇行形状をなす導線1を形成
する。この導線1の平行部分の間隔は一定(p/
2)である。導線2は導線1に対してその間隔の
半分(p/4)だけずれて配置されていて、導線
1と同様に平行部分の両端が交互に接続されてい
る。2つの導線1,2が互いに電気的に絶縁され
た状態でシート状に重ね合わされているとき、こ
のシート上にコイル等の励磁装置10が置かれ、
この励磁装置10が所定の周波数の交流信号によ
り励磁された場合、導線1,2の出力端子11,
12にあらわされる信号E11,E12は、第2図Aに
示される如く、励磁装置10が置かれた導線に直
交する方向の位置Xにより決定される。励磁装置
10が例えば8KHzの交流信号で励磁されている
ならば、励磁装置10のコイルの中心(以下、励
磁装置10の中心と総称する。)が導線1の真上
に置いてあるときは、導線1の出力電圧は0であ
る。励磁装置10の中心が導線5と導線6との中
央部分に置いてあるとき、および導線6と導線7
との中央部分に置いてあるときは、端子11,1
1′間には最大の出力電圧が得られるが、その極
性は互いに逆になる。端子11と端子11′との
間に得られる出力電圧とは、例えば8KHzの交流
信号を搬送信号とした振幅Aを変調する振幅変調
出力であり、励磁装置10の置かれた位置に応じ
て変調出力は正弦波形状又は余弦波形状に変化す
る。即ち、導線1は電気角のπ/2毎にならべら
れている。以下、電気角でπに相当する導線2本
の間隔pを1ピツチと称して説明する(導線2に
おいても同様である。)。この現象は前記特公昭53
−34855号公報又は米国特許第3647963号明細書に
より明らかであるから、ここでは詳細な説明を省
略する。 導線3および導線4は、第1、第2の導線1,
2の間隔(p/2)と異つた間隔(q/2)で等
間隔に平行に配列され、かつ、その両端部がそれ
ぞれ接続されることにより蛇行する形状に形成さ
れることは導線1,2の場合と同じである。導線
3と導線4とは互いに間隔の半分(q/4)だけ
ずれて配置されている。このことが、導線1と導
線2との関係と同じに出力信号の電気角にすれば
π/4の位相差をもつことになる。 ここで、実線で描いた導線1と導線3とを比較
すると、導線1が全長lを5ピツチで等分割して
いるのに対し、導線3は4ピツチで等分割してい
る。即ち、l=5p=4qという関係である。一般
に、導体のピツチ数をnとすると、l=np=(n
−1)qの関係にある。励磁装置10の励磁信号
E1=A1cosωtを印加すると、導線1の出力端子
11,11′間および導線2の出力端子12,1
2′間には第2図Aに示す如く、それぞれ E11=A2cos(2π・r/p)cosωt E12=A2sin(2π・r/p)cosωt なる出力信号が発生する。ここで、rは導線5の
ピツチ数を数える基準位置Rから励磁装置10ま
での長さである。信号E11を時間tで積分した信
号をE11′とすると、 E11′=E11dt =A2cos(2π・r/p)sinωt となる。この信号E11′と信号E12とを加算した信
号をE10とすると、 E10=E11′+E12 =A2sin(ωt+2π・r/p) となる。したがつて、基準位置Rから励磁装置1
0までの移動長さrに比例する位相変調信号が、
信号E10により与えられる。即ち、励磁信号E1と
変調信号E10との位相(1)を比較することに
より、両者の位相差(2π・r/p)から励磁装
置10の基準位置Rからの変位量(r=p・
1/2π)を検出することが可能となる。 又、励磁装置10に励磁信号E1を印加すると
導線3の出力端子13,13′間および導線4の
出力端子14,14′には、第2図Bに示す如
く、それぞれ E13=A2cos(2π×s/q)cosωt E14=A2sin(2π・s/q)cosωt なる信号が発生する。ここで、sは導線3のピツ
チ数を数える基準位置Sから励磁装置10までの
長さである。信号E13を時間tで積分した信号を
E13′とすると、 E13′=A2cos(2π・s/q)sinωt となる。この信号E13′と信号E14とを加算した信
号をE15とすると、 E15=A2sin(ωt+2π・s/q) となる。したがつて、基準位置Sから励磁装置1
0までの移動長さsに比例する位相変調信号が信
号E15により与えられるから、励磁信号E1と変調
信号E15との位相(2)とを比較することによ
り、両者の位相差(2π・s/q)から変位量
(s=q・2/2π)を検出することができ
る。 ここで、前述の如く、導線を平行に並べた方向
の全長lはl=np=(n−1)qの関係に置かれ
ているから、ピツチqはq=l/(n−1)であ
る。2種類の長さpとqとの差は q−p=l/(n−1)−l/n =l/n・(n−1) となるから、第1図に示したように導線1の2番
目のピツチ範囲内におけるqとpとの差はl/
n・(n−1)、m番目のピツチ内では(m−
1)・l/n・(n−1)となる。したがつて、長
さpとqとを検出して比較することにより、励磁
装置10が導線1の何番目のピツチに存在するか
を判別することができる。即ち、励磁装置10が
導線1の基準線Uから距離Xだけ離れたVの位置
(m番目のピツチの範囲内)に置かれていたとす
ればX=(m−1)p+qが励磁装置10の位置
を示す。 これまでの説明はX座標の検出についてのみ述
べたが、Y座標についても同様の原理で座標値を
検出することができる。Y座標を検出するための
導線の配置はX座標検出用導線1,2,3,4と
は直交させる必要がある。 第3図は、このような導線を施したベースを示
すもので、15は第1のX軸ベース、16は第2
のX軸ベースであり、それぞれ絶縁物から成る基
板上に導線1,2,3,4が配線されている。導
線は基板の表面に又は内在させることができ、プ
リント配線技術により形成されることおよび基板
の中に埋設されることができる。さらに、このベ
ースは第1のベースと第2のベースを接着し一体
に形成することや1枚の基板の片面又は両面に積
層することによつても作成することができる。 第4図は前述の原理を用いて座標値を検出する
ための回路のブロツク図である。 図で、17は高周波のクロツク発信器、18は
クロツク信号を所定の周波数に分周するカウンタ
である。カウンタ18の出力はフイルタ19を介
して励磁装置10に印加されると同時に比較器2
0に供給される。21は第1のX軸ベース、第2
のX軸ベース、第1のY軸ベース、第2のY軸ベ
ースを重ね合せて構成するタブレツトで、X軸出
力端子21a、Y軸出力端子21bを有し、出力
端子21a,21bは共に切換回路22に接続さ
れる。22は所定の周期で入力を選択し、後述の
増幅器23又は増幅器24との接続関係を切換え
る時分割切換回路である。23,24は増幅器、
25は増幅器23に接続された積分器である。2
6は増幅器24と積分器25の出力を加算する加
算器である。27は加算器26の出力(正弦波)
を矩形波に変換する波形変換器で、矩形波信号は
カウンタ18の出力と共に比較器20に印加され
る。比較器20ではカウンタ18からの基準信号
(矩形波)と変換器27からの矩形波信号との位
相と比較し、その位相差に対応する検出信号が出
力される。検出信号は位相差がパルス幅、電圧
値、パルス数又は数値信号等の信号形態であらわ
される。28はデータ処理装置で、比較器20か
らの位相差信号データを取込んでタブレツト21
上に置かれた励磁装置10の座標値を演算する。 第5図は第4図のブロツク図の具体的回路構成
を示すものである。第5図において、第4図と同
一部分には同一符号が付されている。切換回路2
2は2個の時分割切換回路29,30から成り、
その出力信号は変圧器31,32を介して演算増
幅器33,34へ印加される。25は積分用コン
デンサである。35,36は演算増幅器、37,
38はコンデンサ、39,40,41,42,4
3は抵抗器である。44は波形変換器27を構成
する演算増幅器36の一方側入力端子に接続され
た可変抵抗器で直流電源45の出力電圧を調節す
る。46はフリツプフロツプで、カウンタ18か
らの矩形波信号によりセツトされ、波形変換器2
7からの信号によりセツトされる。47はカウン
タで、フリツプフロツプ46の出力、即ち基準矩
形波信号と波形変換器27からの信号との位相差
に応じた時間を、クロツク信号発生器17からの
高い周波数のクロツク信号により内挿する(計数
する)。なお、比較器20はDフリツプフロツプ
等で構成するラツチ回路でもよく、波形変換器2
7の出力によりカウンタ18の出力をラツチする
ようにしても両信号の位相差を検出することがで
きる。この検出方法はカウンタ18の出力の位相
と励磁装置10の励磁電流の位相とが一定の関係
にあることが必要である。2つの信号の位相差を
検出する回路構成はすでに多数知られているの
で、これらのうちの使用可能なものを選択するこ
とが適当である。データ処理装置28において
は、演算式を用いて励磁装置10の位置を演算す
る方法と、あらかじめ用意したデータテーブルを
用いて検索により励磁装置10の位置を求める方
法とのどちらでも採用することができる。 以下、具体的な下記数値例に基づいてデータ演
算装置28の動作を説明する。
【表】
動作の説明を判り易くするために、カウンタ1
8を1000進カウンタとした。X軸ベース、Y軸ベ
ース共に同一作用のためX軸ベースについて説明
する。 第1の導線上および第3の導線上において、ク
ロツクパルス数の1000パルスをそれぞれピツチp
およびピツチqに対応させると、ピツチp,qと
カウンタ47の内容は第6図のようになる。分解
能は第1の導線(ベース)上では1パルス当り
0.02mm、第2の導線(ベース)上では1パルス当
り0.025mmである。丸印は第1の導線の配置(間
隔20mm)で、白ヌキと黒ヌリは隣接した導体(電
流の向きは逆)を示す。励磁装置10が第1図、
第2図および第6図のa点に置かれると、クロツ
ク信号は1000進カウンタ18で1/1000に分周さ
れ、その出力はフイルタ19を通つて励磁信号と
なる。励磁装置10から放出された励磁信号は、
タブレツト21のX軸のベースに励磁信号と同じ
周波数の交番信号(以下、搬送信号と総称す
る。)を誘起する。この搬送信号は、励磁装置1
0の置かれた位置により振幅変調される。X軸ベ
ースからの出力端子21aからは、この変調され
た信号が得られる。切換回路22では導線1から
の出力E11を、増幅器23を介して積分器25で
積分して加算器26に入力し、次に導線2からの
出力E12を増幅器24を介して加算器26に入力
する。加算器26で加算された信号E10は搬送信
号の振幅変調を他の搬送信号の位相変調に変換し
たもので、この信号E10は波形変換器27で波形
変換された後比較器20に印加される。信号E10
はカウンタ18からの基準矩形波信号と位相を比
較され、位相差に応じたパルス数F1のデータ信
号E20に変換される。このデータ信号E20のパルス
数F1は、第1図、第2図および第6図の位置a
に励磁装置が置かれた場合の変位量rに対応す
る。 同様に、切換回路22は次のタイミングで導線
3からの出力E13を増幅器23を介して積分器2
5で積分して加算器26に入力し、次に導線4か
らの出力E14を増幅器24を介して加算器26に
入力する。加算器26で加算された信号E15は波
形変換器27で波形変換された後比較器20に印
加される。信号E15はカウンタ18からの基準矩
形波信号と位相を比較され、位相差に応じたパル
ス数F2のデータ信号E30に変換される。このパル
ス数F2は第1図Bに示した変位量sに対応す
る。 データ演算装置28においては、時分割により
入力されるデータ信号E20,E30およびピツチ数m
との関係から励磁装置10の位置Xを演算する。
比較器20からのデータ信号E20のパルス数F1は
位置Xの変化(第6図で、0−J1−J2−J3−J4−
J5)に従い、パルス数0〜999の間で周期性を有
し、基準となる導線1のところで最大パルス数か
ら最小パルス数に不連続点を有する。この不連続
点の近辺でパルス数F1が所定の数(F/2=500
パルス)より大きいか又は小さいかを判断すれ
ば、励磁装置10が導線1の何番目のピツチ内に
置かれているかが判別できる。即ち、F1>F2な
らばΔF=F1−F2,F1<F2ならばΔF=F+F1
−F2であるようなΔFを演算により定義する。
第6図に示すように、データ信号E30は位置の変
化(0−K1−K2−K3−K4)によりパルス数0〜
999の間で周期性を有する。このデータ信号E20と
E30とのパルス数の差をΔFとすると、ΔFによ
つて表わされる位相差データは第7図のようにパ
ルス数0〜999の間で変化する。このデータΔF
のパルス数により励磁装置10の置かれているピ
ツチ数mを判別する。 ピツチ数mを判別するためのデータの構成を次
表に示す。
8を1000進カウンタとした。X軸ベース、Y軸ベ
ース共に同一作用のためX軸ベースについて説明
する。 第1の導線上および第3の導線上において、ク
ロツクパルス数の1000パルスをそれぞれピツチp
およびピツチqに対応させると、ピツチp,qと
カウンタ47の内容は第6図のようになる。分解
能は第1の導線(ベース)上では1パルス当り
0.02mm、第2の導線(ベース)上では1パルス当
り0.025mmである。丸印は第1の導線の配置(間
隔20mm)で、白ヌキと黒ヌリは隣接した導体(電
流の向きは逆)を示す。励磁装置10が第1図、
第2図および第6図のa点に置かれると、クロツ
ク信号は1000進カウンタ18で1/1000に分周さ
れ、その出力はフイルタ19を通つて励磁信号と
なる。励磁装置10から放出された励磁信号は、
タブレツト21のX軸のベースに励磁信号と同じ
周波数の交番信号(以下、搬送信号と総称す
る。)を誘起する。この搬送信号は、励磁装置1
0の置かれた位置により振幅変調される。X軸ベ
ースからの出力端子21aからは、この変調され
た信号が得られる。切換回路22では導線1から
の出力E11を、増幅器23を介して積分器25で
積分して加算器26に入力し、次に導線2からの
出力E12を増幅器24を介して加算器26に入力
する。加算器26で加算された信号E10は搬送信
号の振幅変調を他の搬送信号の位相変調に変換し
たもので、この信号E10は波形変換器27で波形
変換された後比較器20に印加される。信号E10
はカウンタ18からの基準矩形波信号と位相を比
較され、位相差に応じたパルス数F1のデータ信
号E20に変換される。このデータ信号E20のパルス
数F1は、第1図、第2図および第6図の位置a
に励磁装置が置かれた場合の変位量rに対応す
る。 同様に、切換回路22は次のタイミングで導線
3からの出力E13を増幅器23を介して積分器2
5で積分して加算器26に入力し、次に導線4か
らの出力E14を増幅器24を介して加算器26に
入力する。加算器26で加算された信号E15は波
形変換器27で波形変換された後比較器20に印
加される。信号E15はカウンタ18からの基準矩
形波信号と位相を比較され、位相差に応じたパル
ス数F2のデータ信号E30に変換される。このパル
ス数F2は第1図Bに示した変位量sに対応す
る。 データ演算装置28においては、時分割により
入力されるデータ信号E20,E30およびピツチ数m
との関係から励磁装置10の位置Xを演算する。
比較器20からのデータ信号E20のパルス数F1は
位置Xの変化(第6図で、0−J1−J2−J3−J4−
J5)に従い、パルス数0〜999の間で周期性を有
し、基準となる導線1のところで最大パルス数か
ら最小パルス数に不連続点を有する。この不連続
点の近辺でパルス数F1が所定の数(F/2=500
パルス)より大きいか又は小さいかを判断すれ
ば、励磁装置10が導線1の何番目のピツチ内に
置かれているかが判別できる。即ち、F1>F2な
らばΔF=F1−F2,F1<F2ならばΔF=F+F1
−F2であるようなΔFを演算により定義する。
第6図に示すように、データ信号E30は位置の変
化(0−K1−K2−K3−K4)によりパルス数0〜
999の間で周期性を有する。このデータ信号E20と
E30とのパルス数の差をΔFとすると、ΔFによ
つて表わされる位相差データは第7図のようにパ
ルス数0〜999の間で変化する。このデータΔF
のパルス数により励磁装置10の置かれているピ
ツチ数mを判別する。 ピツチ数mを判別するためのデータの構成を次
表に示す。
【表】
即ち、この表によれば、第6図における点aに
励磁装置10が置かれていれば、データΔFが
350であり、かつ、パルス数F1が750であるか
ら、500≦F1<1000に該当し、したがつて、ピツ
チ数mは1である。この時の励磁装置10の置か
れているX座標は X=(m×F+ΔF)・G =(1×1000+350)・G =1350・G ここで、Gは定数であり、パルス数を所望の単
位距離に換算するためのものである。 以上のように、この座標検出装置にあつては、
従来装置のように座標域を検出するため格子間を
スキヤンニングすることなく絶対座標を検出する
ことができる。 ところで、第1図A,Bにみられるようにこの
座標検出装置ではタブレツト21上の導線1と導
線3とは、そのピツチpとピツチqとがl=np
=(n−1)・qの関係にあることから、最初の線
と最終の線とが一致した位置にある。したがつ
て、各導線1,2,3,4を同一平面上に配置し
ようとすれば、前記最初の線と最終の線を同一平
面上で重ね合わせるため絶縁被覆された導線を使
用しなければならず、プリント配線技術を採用す
ることはできない。又、プリント配線技術を採用
しようとすれば、同一平面上で導線を重ね合せる
ことはできないので高価な多層基板としなければ
ならないという欠点がある。 本考案の目的は、上記の欠点を除き、第1のピ
ツチで配列された第1の電気導体線を有する第1
のX軸ベースおよび第1のY軸ベースと、前記第
1のピツチとは異る第2のピツチで配列された第
2の電気導体線を有する第2のX軸ベースおよび
第2のY軸ベースを有し、これら各電気導体線に
発生する信号に基づいて座標を検出する座標検出
装置においても、前記各電気導体線をプリント配
線により配列することができる座標検出装置のタ
ブレツトを提供するにある。 この目的を達成するために、本考案は、第1の
X軸ベースと第2のX軸ベースを1つの平面上
に、又、第1のY軸ベースと第2のY軸ベースを
他の平面上に構成し、第1の電気導体線と第2の
電気導体線とをずらして配列したことを特徴とす
る。 以下、本考案を第8図に示す実施例に基づいて
説明する。 第8図A,Bは、第1図A,Bと同じく導線
1,2,3,4の配列を示す図である。ただし、
第8図においては、本実施例の説明を判り易くす
るため、導線1,2のピツチ数を3、導線3,4
のピツチ数を(3−1)=2にしてある。 図でL1,L3は導線1,3における最初の線
(基準線)L11,L13は導線1,3における最終の
線を示す。第1図に示される例では、導線1の線
L1と導線3の線L3、導線1の線L11と導線3の線
L13、とはそれぞれ一致した位置にある。しか
し、本実施例においては、これら線L1と線L3、
線L11と線L13とは一致させずに、互いに距離dだ
けずらして配列してある。距離dは、導線1,3
のみならず導線2,4においても一致がないよう
に選択される。 ここで、このようにずらして配列した場合の位
置Xに対するカウンタ47(第5図)の内容であ
るパルス数Fの関係(第6図に相当する。)を第
9図に示す。第9図で、実線は導線1,2に発生
する信号に基づいて得られるパルス数、一点鎖線
は導線3,4に発生する信号に基づいて得られる
パルス数である。今、位置の基準として線L3の
位置を0にとると、線L1の位置はdとなり、位
置dにおける実線と一点鎖線のパルス数の差はe
となる。即ち、導線1,2と導線3,4とを相互
に距離dだけずらすことにより、誤差eを生ずる
こととなる。 したがつて、このように導線をずらして配列し
た場合、前記パルス数ΔFを求めるに際して前記
の誤差分を補正してやれば、正しいピツチ数mを
求めることができる。この補正は、前記パルス数
ΔFとピツチ数mの表を補正することで達成でき
る。例えばパルス数の差eが30パルスであつたと
すれば、前記表に掲載されている数値から30を引
いてやることにより補正された数値が得られる。 このように、本実施例では、導線1,2,3,
4をずらして配列したので、各導線1,2,3,
4をプリント配線技術により配列することがで
き、パルス数ΔFとピツチ数mの表を補正するこ
とにより、ずらしたことによる誤差を修正するこ
とができる。 以上述べたように、本考案では、X軸ベースお
よびY軸ベースのそれぞれにつき、第1の電気導
体線と第2の電気導体線とをずらして配列するよ
うにしたので、各電気導体線をプリント配線技術
を採用して絶縁基板上に配列することができる。
励磁装置10が置かれていれば、データΔFが
350であり、かつ、パルス数F1が750であるか
ら、500≦F1<1000に該当し、したがつて、ピツ
チ数mは1である。この時の励磁装置10の置か
れているX座標は X=(m×F+ΔF)・G =(1×1000+350)・G =1350・G ここで、Gは定数であり、パルス数を所望の単
位距離に換算するためのものである。 以上のように、この座標検出装置にあつては、
従来装置のように座標域を検出するため格子間を
スキヤンニングすることなく絶対座標を検出する
ことができる。 ところで、第1図A,Bにみられるようにこの
座標検出装置ではタブレツト21上の導線1と導
線3とは、そのピツチpとピツチqとがl=np
=(n−1)・qの関係にあることから、最初の線
と最終の線とが一致した位置にある。したがつ
て、各導線1,2,3,4を同一平面上に配置し
ようとすれば、前記最初の線と最終の線を同一平
面上で重ね合わせるため絶縁被覆された導線を使
用しなければならず、プリント配線技術を採用す
ることはできない。又、プリント配線技術を採用
しようとすれば、同一平面上で導線を重ね合せる
ことはできないので高価な多層基板としなければ
ならないという欠点がある。 本考案の目的は、上記の欠点を除き、第1のピ
ツチで配列された第1の電気導体線を有する第1
のX軸ベースおよび第1のY軸ベースと、前記第
1のピツチとは異る第2のピツチで配列された第
2の電気導体線を有する第2のX軸ベースおよび
第2のY軸ベースを有し、これら各電気導体線に
発生する信号に基づいて座標を検出する座標検出
装置においても、前記各電気導体線をプリント配
線により配列することができる座標検出装置のタ
ブレツトを提供するにある。 この目的を達成するために、本考案は、第1の
X軸ベースと第2のX軸ベースを1つの平面上
に、又、第1のY軸ベースと第2のY軸ベースを
他の平面上に構成し、第1の電気導体線と第2の
電気導体線とをずらして配列したことを特徴とす
る。 以下、本考案を第8図に示す実施例に基づいて
説明する。 第8図A,Bは、第1図A,Bと同じく導線
1,2,3,4の配列を示す図である。ただし、
第8図においては、本実施例の説明を判り易くす
るため、導線1,2のピツチ数を3、導線3,4
のピツチ数を(3−1)=2にしてある。 図でL1,L3は導線1,3における最初の線
(基準線)L11,L13は導線1,3における最終の
線を示す。第1図に示される例では、導線1の線
L1と導線3の線L3、導線1の線L11と導線3の線
L13、とはそれぞれ一致した位置にある。しか
し、本実施例においては、これら線L1と線L3、
線L11と線L13とは一致させずに、互いに距離dだ
けずらして配列してある。距離dは、導線1,3
のみならず導線2,4においても一致がないよう
に選択される。 ここで、このようにずらして配列した場合の位
置Xに対するカウンタ47(第5図)の内容であ
るパルス数Fの関係(第6図に相当する。)を第
9図に示す。第9図で、実線は導線1,2に発生
する信号に基づいて得られるパルス数、一点鎖線
は導線3,4に発生する信号に基づいて得られる
パルス数である。今、位置の基準として線L3の
位置を0にとると、線L1の位置はdとなり、位
置dにおける実線と一点鎖線のパルス数の差はe
となる。即ち、導線1,2と導線3,4とを相互
に距離dだけずらすことにより、誤差eを生ずる
こととなる。 したがつて、このように導線をずらして配列し
た場合、前記パルス数ΔFを求めるに際して前記
の誤差分を補正してやれば、正しいピツチ数mを
求めることができる。この補正は、前記パルス数
ΔFとピツチ数mの表を補正することで達成でき
る。例えばパルス数の差eが30パルスであつたと
すれば、前記表に掲載されている数値から30を引
いてやることにより補正された数値が得られる。 このように、本実施例では、導線1,2,3,
4をずらして配列したので、各導線1,2,3,
4をプリント配線技術により配列することがで
き、パルス数ΔFとピツチ数mの表を補正するこ
とにより、ずらしたことによる誤差を修正するこ
とができる。 以上述べたように、本考案では、X軸ベースお
よびY軸ベースのそれぞれにつき、第1の電気導
体線と第2の電気導体線とをずらして配列するよ
うにしたので、各電気導体線をプリント配線技術
を採用して絶縁基板上に配列することができる。
第1図A,Bは電気導体線の配列図、第2図
A,Bは第1図に示す各電気導体線に生じる信号
の変化を示す波形図、第3図は第1図に示す各電
気導体線を配列したタブレツトの一部破断斜視
図、第4図は座標検出装置の回路構成のブロツク
図、第5図は第4図に示すブロツク図の具体的回
路図、第6図は励磁装置の位置と座標検出装置の
カウンタの内容との関連を示すグラフ、第7図は
励磁装置の位置と位相差データとの関連を示すグ
ラフ、第8図A,Bは本考案の実施例に係る座標
検出装置のタブレツトにおける電気導体線の配列
図、第9図は電気導体線を第8図に示すように配
列した場合の励磁装置の位置と座標検出装置のカ
ウンタの内容との関連を示すグラフである。 1,2,3,4……電気導体線、17……クロ
ツク、18……カウンタ、19……フイルタ、2
0……比較器、22……時分割切換回路、23,
24……増幅器、25……積分器、26……加算
器、27……波形変換器、28……データ処理装
置。
A,Bは第1図に示す各電気導体線に生じる信号
の変化を示す波形図、第3図は第1図に示す各電
気導体線を配列したタブレツトの一部破断斜視
図、第4図は座標検出装置の回路構成のブロツク
図、第5図は第4図に示すブロツク図の具体的回
路図、第6図は励磁装置の位置と座標検出装置の
カウンタの内容との関連を示すグラフ、第7図は
励磁装置の位置と位相差データとの関連を示すグ
ラフ、第8図A,Bは本考案の実施例に係る座標
検出装置のタブレツトにおける電気導体線の配列
図、第9図は電気導体線を第8図に示すように配
列した場合の励磁装置の位置と座標検出装置のカ
ウンタの内容との関連を示すグラフである。 1,2,3,4……電気導体線、17……クロ
ツク、18……カウンタ、19……フイルタ、2
0……比較器、22……時分割切換回路、23,
24……増幅器、25……積分器、26……加算
器、27……波形変換器、28……データ処理装
置。
Claims (1)
- 発振回路と、この発振回路により励磁される励
磁装置と、この励磁装置の位置のX座標とY座標
を連続した電気角で検出する第1のピツチで配列
された第1の電気導体線を有する第1のX軸ベー
ス及び第1のY軸ベースと、前記第1の電気導体
線と異る第2のピツチで配列された第2の電気導
体線を有する第2のX軸ベース及び第2のY軸ベ
ースと、前記第1のX軸ベース及び前記第2のX
軸ベースから検出される信号により前記励磁装置
のX軸座標を演算しかつ前記第1のY軸ベース及
び前記第2のY軸ベースから検出される信号によ
り前記励磁装置のY軸座標を演算する検出装置と
を備えた座標検出装置において、前記第1のX軸
ベースと前記第2のX軸ベース及び前記第1のY
軸ベースと前記第2のY軸ベースをそれぞれ同一
平面上に構成し、この各同一平面上において前記
第1の電気導体線と前記第2の電気導体線をずら
して配列したことを特徴とする座標検出装置のタ
ブレツト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7630082U JPS58179557U (ja) | 1982-05-26 | 1982-05-26 | 座標検出装置のタブレツト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7630082U JPS58179557U (ja) | 1982-05-26 | 1982-05-26 | 座標検出装置のタブレツト |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS58179557U JPS58179557U (ja) | 1983-12-01 |
JPS6225788Y2 true JPS6225788Y2 (ja) | 1987-07-01 |
Family
ID=30085622
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7630082U Granted JPS58179557U (ja) | 1982-05-26 | 1982-05-26 | 座標検出装置のタブレツト |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS58179557U (ja) |
-
1982
- 1982-05-26 JP JP7630082U patent/JPS58179557U/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS58179557U (ja) | 1983-12-01 |
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