JPS62257805A - スリツプキヤスト成形型 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、セラミックス原料の泥臭（スラリ）を石膏
型に注入して固化させることにより成形品を得るスリッ
プ注型法に用いられるスリップキャスト成形型に関する
ものである。

〔従来の技術〕

第２図、第３図は、例えばフユーズドシリカ（ｆｕｓｅ
ｄ　　５ｉｌｉｃａ、石英ガラス）を用いたレードーム
（ｒａｄｏｍｅ、　　レーダードーム）成形体を鋳造す
るための、従来のスリップキャスト成形型であり、図に
おいて、１は石膏製の雌型、２はこの雌型１に嵌合部３
で当接して組付けられた同じく石膏製の雄型、４は両型
１．２の間に長円錐体の隙間として形成された製品形状
部、５はこの製品形状部４に原料のスラリを注入する鋳
込口である。６は上記雌型１、雄型２よりなる成形型の
型締治具であり、７は雌型１の鋳込口側端面１ａに単に
平らに当てるようにした金属製の当て板、８は雌型１に
組付けた雄型２の端面２ａに同じく単に平らに当てるよ
うにした金属製の当て板、９はこれら両溝て板７．８を
連結して締め付ける締結手段としての通しボルト、１ｏ
はこの通しポルト９に螺合する締付はナツトである。な
お１１は上配当て板７に設けられた鋳造機接続口で、雌
型１の鋳込口５に連通させると共に、めねじ１２が、形
成されている。

雌型１に、雄型２を嵌合部３が密着する迄差し込んだ後
、当て板７を雌型１の端面１ａに当て、鋳込口５と接続
口１１との軸を合わせる。次いで両当て板７．８で石膏
型１．２を挟み、通しポルト９を挿通してナツト１０を
螺着し、型１，２が割れない程度の圧力で注意して締付
ナツト１０を締め付ける。かくして組み立てられたスリ
ップキャスト成形型の接続口１１のめねじ１２に、図外
の鋳造機のバイブを接続すると共に、予め所定の粘度と
チクソトロビック性を有するように調整されたフユーズ
ドシリカのスラリを鋳造機から接続口１１を介して、型
の製品形状部４に注入する。製品形状部４に圧入された
スラリは、その後所定時間加圧保持される間に余分の水
分が石膏型に吸収さ九て除去され、フユーズドシリ力の
固化物が形成される。その固化後に、締付はナツト１０
とボルト９を取り除き１両当て板７．８も石膏型１．２
から取りはずして型を開く。このようにして所望の円錐
形成形体、例えばレードーム素材となるフ、二一ズドシ
リカの成形体が得られる。

（発明か解決しようとする問題点） しかしながら、従来のスリップキャスト成形型は以上の
ように構成されているので、次のような問題点があった
。

（イ）石膏製の成形型の両端面に型締治具の金属面を当
てて締めつけねばならず、その接触面で石膏型が割れる
。

（０）雌型と雄型との嵌合部３は石膏同志の面接触であ
り、またスラリが圧入される鋳込口５も着脱可能な金属
製当て板７との面接触となっており、いずれも接触面の
面精度が得難く、シール性能が劣るので、圧入したスラ
リか漏れ出る。

ちなみに、スラリか漏わると、鋳造圧力が不足して不均
質な成形品しか得られない。また、スラリ自身が多回に
浪費されるこことなる。

この発明は、上記のような問題点を解決するためになさ
れたもので、石膏型の成形時の割れを防止できるととも
に、スラリの漏れが阻止できるスリップキャスト成形型
を得ることを目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

この発明に係るスリップキャスト成形型は、石膏雌型の
両端面と石膏雄型の一端面に、おのおの補強部材を一体
的に固着することにより補強するとともに、その雌雄の
型の組付は嵌合部を形成した介装部材を介して、両型を
締結手段で着脱可能に型締めしたものである。

〔作用〕

この発明における雌型と雄型は、各端面が一体的に固着
された強固な補強部材で補強さ°れているから、型締め
の際に石膏が割れるおそれがない。

また雌型に雄型を嵌合して組付けるその嵌合部も強固で
かつ面精度が確保できる介装部材で形成されているから
、型内に圧入されたスラリが嵌合部から漏れ出ることも
阻止される。

〔発明の実施例〕

以下、この発明の一実施例を図について説明する。第１
図において、２０は成形型全体を示し、２１は石膏製雌
型１の鋳込口側端面１ａに一体的に固着した補強部材と
しての当て板である。この当て板２１は例えば金属製で
、石膏雌型１に機械的に強固に結合させるべくアリ溝２
２を介して固着されている。２３は雌型１の反対側端面
１ｂに一体的に固着した補強部材としての当て板で、こ
の当て板２３も同じく金属製であり、環状のアリ溝２４
を介して石膏雌型１に機械的に強固に結合している。２
５は上記両当て板２１と２３を連結する複数本の心材で
あり、雌型１の石膏材の中に埋設されている。２６は石
膏製雄型２の端面２ａに一体的に固着した補強部材とし
ての金属製当て板であり、環状のアリ溝２７を介して１
石膏雄型２に機械的に強固に結合している。２８はこの
当て板２６の円筒胴部２６ａに形成した平滑斜面２６ｂ
からなる嵌合部、２９はフランジ部２６ｃに設けた逃げ
穴、３０は結合ボルトである。３１は雌型１と雄型２の
間に介装される金属製の環状介装部材としての中板であ
り、前記光て板２６の嵌合部２８の湯面２６ｂ＋１：密
着して嵌合可能に形成されると共に、結合ボルト３２で
雌型ｌの端面補強光て板２３に着脱可能に結合されてい
る。

次に作用を説明する。予め一体的に固着した当て板２１
．２３で補強された雌型１の当て板２３に、更に中板３
１を重ねて、結合ボルト３０で結合することにより、補
強雌型が得られる。この補強雌型１に、同じく予め一体
的に固着された当て板２６で補強された補強雄型２を挿
入し、嵌合部２８で密着させて、結合ボルト３２で締め
付ける。

その後、従来と同様に、鋳造機接続口１１のめねじ１２
に図示しない鋳造機から延長されたパイプを接続し、フ
ユーズドシリ力のスラリを製品形状部４内に圧入して、
脱水・固化したら脱型する。現型時は、結合ボルト３２
をはずして補強雄型１を抜き取り、次に結合ボルト３０
をはずして中板３１を補強雌型２から取り除けばよい。

この実施例のスリップキャスト成形型によれば、雌雄の
石膏型１．２は一体的に固着された、金厘製当て板２１
，２３．２６で強固に補強され、雌型１は更に心材２５
によっても補強されているから、鋳造時の圧力が加わっ
ても割れることかない。また両型１．２の嵌合は、正確
に面出し加工された金属製の当て板２６と中板３１に設
けられた嵌合部！８の密着で行わわるから、スラリが漏
れることがない。更にまた、鋳造機接続口１１を直接に
型の製品形状部４に連通させたため、従来のように鋳込
口５と当て板２１との間で隙間が生じてスラリか漏れる
現象も防止される。

なおまた、雌雄の型の結合は一体結合した補強部材を介
し、結合ボルトで行うものとしたため、従来の如き型締
治具を必要としない。

なお、上記実施例では、補強部材の８当て板２１．２３
．２６と中板３１を金属製とした場合につき述べたが、
これに限らず、その他強度の大きいエンジニアリングプ
ラスチック製或いはＦＲＰ　（せんい強化プラスチック
）製としてもよい。

〔発明の効果〕

以上のように、この発明によれば石膏によりなるスリッ
プキャスト成形型の端面に一体的に当て板を固着して補
強すると共に、雌型と雄型の嵌合部は正確に面出し加工
された強固な部材を介して密着させる構造としたため、
成形時に成形型の石膏が割れたり、型外ヘスラリが漏れ
ることを完全に防止できるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例によるスリップキャスト成
形型を示す断面側面図、第２図は従来のスリップキャス
ト成形石膏型を示す断面側面図、第３図は第２図に示す
従来の石膏型を型締治具に装着した断面図である。 工は雌型、２は雄型、４は製品形状部、２１゜２３はく
雌型の）補強部材としての当て板、２５は心材、２６は
（雄型の）補強部材としての当て板、２８は嵌合部、３
０．３２は結合ボルト、３１は環状介装部材としての当
て板である。 なお、図中、同一符号は同一、又は相当部分を示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 石膏雌型に石膏雄型を嵌合してなるスリップキャスト成
   形型において、前記雌型の両端面は一体的にその端面に
   固着するとともに心材で連結した補強部材で補強し、一
   方、前記雄型の端面は一体的にその端面に固着するとと
   もに嵌合部を形成した他の補強部材で補強し、その嵌合
   部に嵌合する介装部材を介して前記雌型と雄型とを着脱
   可能に締結したことを特徴とするスリップキャスト成形
   型。