JPS62254390A - 高周波加熱装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は高周波加熱装置のドア構造の改良に関する。

従来の技術 高周波加熱装置のドア又は本体に溝を１し、この溝の深
さ方向の特性インピーダンスを不連続にすることにより
実質的深さが使用波長の４分の１より小さくても、溝の
入口でのインピーダンスが最大となり、チョーク溝と同
様に電波漏洩量を少なくすることができるという提案が
特開昭６０−２５１９０号公報にある。

上記の溝の深さ方向の不連続部における特性インピーダ
ンスの段差が大きいほど、不連続部での反射が大きくな
ることは周知である。したがって、従来例では、この反
射を少なくして溝の短絡面まで効率よく漏洩電波を導き
入れ、十分な電波シール効果を得るため又不連続部の悪
影響を防止するため複雑な構成を必要としている。

発明が解決しようとする問題点 溝の深さ方向の特性インピーダンス不連続部による反射
が電波シール効果に悪影響を与えるため、溝壁面の切り
込み形状寸法など複雑な構成を必要とし、その調整に手
間が掛かっていた点である。

問題点を解決するための手段 溝の入口をふさぐ誘電体カバーから溝の深さ方向に連続
的に狭くなるＶ字状のインピーダンス調整部を延出させ
たものである。

作用 上記のように構成することにより、フランジと封口面と
の平面接触部を一種のバイパスコンデンサとして、フラ
ンジに対向する溝を並列共振素子として作用させ、漏洩
電波を阻止する。インピーダンス調整部により溝の深さ
方向の特性インピーダンスが小から大へと連続的に変わ
り、漏洩電波を溝内に能率よく導き入れることができ、
電波シール効果を一層促進する。

実施例 本発明の一実施例による高周波加熱装置の構成および作
用を図面とともに説明する。

第１図および第２図において、１は加熱室で、２は加熱
室１の開口部を取り囲むフランジで、３は外箱である。

４は加熱室１内を覗くためにドア５の中央部にできるだ
け広範囲に設けた小穴群である。６はこの小穴群の周囲
を取り囲む段部で、この段部６は小穴群４の内面に接着
した透光性のドア内カバー１５の端部が清掃の際などに
はがれるのを防ぐと共に、ドア５閉成時にフランジ２と
平面接触する封口面７の平面度を良くするものである。

８は封口面７の端部よりフランジ２に対して略直角に折
り曲げた第１の壁面である。９は第１の壁面８の端部よ
りフランジ２に対−して略平行に延長した第２の壁面で
ある。１０は第２の壁面９の端部よりフランジ２に向か
って略直角に折り曲げた多数の導体片である。小穴群４
１段部６、封口面７．第１の壁面８．第２の壁面９．導
体片１０は１枚の金属板から一体成形している。導体片
１０と第１の壁面８との間の溝１２をふさぐ不透明の誘
電体カバー１３から突き出した突起片１４およびドア５
の外観を成す透光性のドア外カバー１６から突き出した
突起片１７を引っ掛けて固着するため、多数の導体片１
０のいくつかには取付穴１８を設けている。誘電体カバ
ー１３には、溝１２の深さ方向に連続的に狭くなるＶ字
状のインピーダンス調整部１１を延出している。また。

導体片１０に対向して不透明シート１９がドア外カバー
１６の内面に設けられ、導体片１０間の隙間を外部から
見えなくしている。

次に上記のように構成した実施例の作用を説明する。加
熱室１開口部を取り囲むフランジ２と封口面７との平面
接触部に向かう入射電波に対して。

第３図のような簡易等価回路によって定性的に電波シー
ル効果を説明する。２０はフランジ２と封口面７との平
面接触部に対応する容量で、一種のバイパスコンデンサ
として作用する。平面接触部は平行板線路と考えられ、
この線路の容量は平行板のギャップに比例するので容量
２０は上記平面接触部のギャップが小さいほど大きくな
り、電波シール効果が増す。

２１は溝１２が等価的にインダクタンスと容量から成る
並列共振素子になることを示す、溝１２内には入口から
深さ方向に連続的に狭くなるＶ字状のインピーダンス調
整部１１が設けられ、溝１２の特性インピーダンスが連
続的に小から大へと変化するので、漏洩しようとする電
波が能率よく引き込まれる。並列共振素子２１が共振状
態になるとインピーダンスが無限大となり、帯域阻止フ
ィルタとなる。したがって漏洩電波を少なくすることが
できる。

さらに、インピーダンス調整部１１がＶ字状の形をして
いるので誘電体カバー１３を溝１２に取付ける際にイン
ピーダンス調整部１１が導体片１０や第１の壁面８にぶ
つかることはないので、はめ込み作業が能率よく行うこ
とができる。

発明の効果 以上のように、本発明によると溝の深さ方向に連続的に
特性インピーダンスが小から大へと変化するようにイン
ピーダンス調整部が設けであるので、漏洩しようとする
電波を溝１２内に能率よく引き込むことができる。した
がって溝の深さを使用波長のｌ／４よりも実質的に小さ
くできるという特徴を生かし、溝内の途中での不必要な
反射を防止し、電波シール効果の優れた高周波加熱装置
を提供できる。また、誘電体カバーとインピーダンス調
整部が一体化しており、。かつインピーダンス調整部が
Ｖ字状となっているので、組立性がよい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例による高周波加熱装置のドア
５の電波シール部の要部断面図で、第２図は同ドア５の
金属部だけを示す斜視図で、第３図は同ドア５と加熱室
１周囲のフランジ２との間の電波シール部の簡易等価回
路図である。 １・・・加熱室、　　　　２・・・フランジ、４・・・
小穴群、　　　　５・・・ドア、６・・・段部、　　　
　７・・・封口面、８・・・第１の壁面、　９・・・第
２の壁面。 １０・・・導体片、 １１・・・インピーダンス調整部、 １２・・・溝、　　　　１３・・・誘電体カバー。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 加熱室（１）内を覗くための小穴群（４）と、この小穴
   群（４）の周囲を取り囲む段部（６）と、この段部（６
   ）を取り囲むと共にドア（５）閉成時には加熱室（１）
   開口部のフランジ（２）に平面接触する封口面（７）の
   端部より上記フランジ（２）に対して略直角に折り曲げ
   た第１の壁面（８）と、この第１の壁面（８）の端部よ
   り上記フランジ（２）に対して略平行に延長した第２の
   壁面（９）と、この第２の壁面（９）の端部より上記フ
   ランジ（２）に向かって略直角に折り曲げた多数の導体
   片（１０）とを備えた高周波加熱装置において、導体片
   （１０）と上記第１の壁面（８）との間の溝（１２）の
   入口をふさぐ誘電体カバー（１３）と、この誘電体カバ
   ー（１３）から上記第２の壁面（９）に向かって連続的
   に狭くなるＶ字状のインピーダンス調整部（１１）とを
   備えたことを特徴とする高周波加熱装置。