JPS62247097A - 耐ビルドアツプ性の優れた複層亜鉛めつき鋼板 - Google Patents
耐ビルドアツプ性の優れた複層亜鉛めつき鋼板Info
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Landscapes
- Electroplating Methods And Accessories (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は、耐ビルドアップ性の優れた複層亜鉛めっき鋼
板に関するものである。自動車、家電業界を中心として
、素材の耐食性向上が重要な課題となっている。かかる
背景から各種の防錆鋼板が開発され、普及してきている
。最も一般的なものは亜鉛めっき鋼板である。しかしな
がら、電気亜鉛めっき鋼板や合金化処理を施していない
溶融亜鉛めっき鋼板では、金属亜鉛層の存在に起因して
、プレス成形時にめっき層金属(亜鉛)がプレス金型に
凝着する、いわゆる、ビルドアップ現象が起こり易い。
板に関するものである。自動車、家電業界を中心として
、素材の耐食性向上が重要な課題となっている。かかる
背景から各種の防錆鋼板が開発され、普及してきている
。最も一般的なものは亜鉛めっき鋼板である。しかしな
がら、電気亜鉛めっき鋼板や合金化処理を施していない
溶融亜鉛めっき鋼板では、金属亜鉛層の存在に起因して
、プレス成形時にめっき層金属(亜鉛)がプレス金型に
凝着する、いわゆる、ビルドアップ現象が起こり易い。
金型にビルドアップした金属亜鉛は、連続するプレス成
形において成形品を疵つけたり、著しい場合には材料の
流入を阻止して破断を招く。
形において成形品を疵つけたり、著しい場合には材料の
流入を阻止して破断を招く。
(従来技術)
耐ビルドアップ性を高める従来技術としては、(複合)
クロメート被膜を施す方法(特開昭50−9545号公
報)、電気亜鉛めっき鋼板の表面にZn−Ni合金電気
めっき(Ni:s 〜2owt%)、あるいはZn −
Fe合金電気めっき(Fe : 5〜40wt%)を施
す方法(特開昭60−194091号公報)が知られて
いる。また、亜鉛めっき鋼板でも、合金化溶融亜鉛めっ
き鋼板ではビルドアップ現象は起こり難いことが知られ
ている。
クロメート被膜を施す方法(特開昭50−9545号公
報)、電気亜鉛めっき鋼板の表面にZn−Ni合金電気
めっき(Ni:s 〜2owt%)、あるいはZn −
Fe合金電気めっき(Fe : 5〜40wt%)を施
す方法(特開昭60−194091号公報)が知られて
いる。また、亜鉛めっき鋼板でも、合金化溶融亜鉛めっ
き鋼板ではビルドアップ現象は起こり難いことが知られ
ている。
(発明の解決しようとする問題点)
クロメート被膜を施す方法は、化成処理性を阻害したり
、スクラップの再処理を行う際に特別な設備対応を必要
とするなどの問題点がある。また、電気亜鉛めっき上に
Zn−Ni系、あるいはZn−(5〜40 wt%)
Fe合金電気めっきを施す方法は、プレス成形時にめっ
き鋼板にがかる面圧が比較的低い場合には効果があるが
、高い面圧がかかる場合には効果が小さく、満足できる
ものでない。
、スクラップの再処理を行う際に特別な設備対応を必要
とするなどの問題点がある。また、電気亜鉛めっき上に
Zn−Ni系、あるいはZn−(5〜40 wt%)
Fe合金電気めっきを施す方法は、プレス成形時にめっ
き鋼板にがかる面圧が比較的低い場合には効果があるが
、高い面圧がかかる場合には効果が小さく、満足できる
ものでない。
本発明は、かかる亜鉛めっき鋼板の欠点を有利に解決す
るためになされたものである。本発明の対象とする亜鉛
めっき鋼板とは、通常の電気亜鉛めっき鋼板、および合
金化処理を施していない溶融亜鉛めっき鋼板である。
るためになされたものである。本発明の対象とする亜鉛
めっき鋼板とは、通常の電気亜鉛めっき鋼板、および合
金化処理を施していない溶融亜鉛めっき鋼板である。
(問題を解決する手段)
本発明の特徴とするところは、亜鉛めっき鋼板表面に、
Fe濃度が60%を越える組成であるFe −Zn 合
金を電気めっきせしめた耐ビルドアップ性の優れた複層
亜鉛めっき鋼板に関するものである。
Fe濃度が60%を越える組成であるFe −Zn 合
金を電気めっきせしめた耐ビルドアップ性の優れた複層
亜鉛めっき鋼板に関するものである。
(作用)
亜鉛めっき鋼板、特に電気亜鉛めっき鋼板のめつき層表
面は、活性な表面となっているため、プレス成形時に金
型表面にめっき層金属が付着し易く、いわゆるビルドア
ップ現象が起こり易い問題がある。
面は、活性な表面となっているため、プレス成形時に金
型表面にめっき層金属が付着し易く、いわゆるビルドア
ップ現象が起こり易い問題がある。
そこで上記の如く、亜鉛めっき鋼板表面に、Fe濃度が
60%を越える組成のFe−Zn合金を電気めつきせし
めることにより、ビルドアップ現象を効果的に抑制する
ことができる。この理由は、該組成の合金被膜の剪断強
度が著しく高いこと、変形能が優れること、および下地
の亜鉛めっき層との密着性が良好なことによるものであ
る。ビルドアップ現象は、高い面圧の付与されている部
分を摺動変形する際に、鋼板表面に発生する摩擦剪断応
力によってめっき層表面が剪断変形を起こすことに起因
する。剪断変形を起こすと、活性な新生金属面が露出し
て金型との凝着を起こすからである。
60%を越える組成のFe−Zn合金を電気めつきせし
めることにより、ビルドアップ現象を効果的に抑制する
ことができる。この理由は、該組成の合金被膜の剪断強
度が著しく高いこと、変形能が優れること、および下地
の亜鉛めっき層との密着性が良好なことによるものであ
る。ビルドアップ現象は、高い面圧の付与されている部
分を摺動変形する際に、鋼板表面に発生する摩擦剪断応
力によってめっき層表面が剪断変形を起こすことに起因
する。剪断変形を起こすと、活性な新生金属面が露出し
て金型との凝着を起こすからである。
亜鉛めっき鋼板表面にFe濃度が60係を越える組成の
Fe−Zn合金を電気めっきすることにより、表面の剪
断変形抵抗が著しく向上して、摩擦剪断応力によるめっ
き層の変形・新生金属面の露出が起こり難くなる。従っ
て、高い面圧に対してもビルドアップ現象を従来になく
抑制できるものである。
Fe−Zn合金を電気めっきすることにより、表面の剪
断変形抵抗が著しく向上して、摩擦剪断応力によるめっ
き層の変形・新生金属面の露出が起こり難くなる。従っ
て、高い面圧に対してもビルドアップ現象を従来になく
抑制できるものである。
通常のプレス成形では、ビード部を通過する際に曲げ変
形を受けるために、この曲げ変形中に前記Fe−Zn合
金層が剥離・脱落しては効果がない。
形を受けるために、この曲げ変形中に前記Fe−Zn合
金層が剥離・脱落しては効果がない。
従って、該合金層自体の変形能と下地めっき層との密着
性が重要である。
性が重要である。
Fe−Zn合金のFe濃度が60 %を越える場合にか
かる2つの性質を満足できる。電気亜鉛めっき鋼板の表
面にZn−Ni合金電気めっき(Ni : 5〜20w
t%)、あるいはZn−Fe合金電気めっき(Fs:5
〜40 vt%)を施す方法(特開昭60−19409
1号公報)では、表面の剪断変形抵抗が低く、高い面圧
が付与されると、容易に剪断変形を起こしてビルドアッ
プ現象につながる。また、該組成の場合には、脆いFe
−Zn系金属間化合物が生成するので、合金層自体の変
形能が劣ると共に密着性も劣る。本発明の方法では、ク
ロメート被膜の如き化成処理性の阻害、スクラップの再
処理を行う際の問題もなく、極めて好ましい。
かる2つの性質を満足できる。電気亜鉛めっき鋼板の表
面にZn−Ni合金電気めっき(Ni : 5〜20w
t%)、あるいはZn−Fe合金電気めっき(Fs:5
〜40 vt%)を施す方法(特開昭60−19409
1号公報)では、表面の剪断変形抵抗が低く、高い面圧
が付与されると、容易に剪断変形を起こしてビルドアッ
プ現象につながる。また、該組成の場合には、脆いFe
−Zn系金属間化合物が生成するので、合金層自体の変
形能が劣ると共に密着性も劣る。本発明の方法では、ク
ロメート被膜の如き化成処理性の阻害、スクラップの再
処理を行う際の問題もなく、極めて好ましい。
亜鉛めっき鋼板表面に電気めっきするFe−Zn合金の
組成は、上記の如く、剪断変形抵抗、変形能、密着性の
観点から、Fe濃度が60%を越える組成とする。かか
る組成の合金被膜を形成せしめることにより、摩擦係数
も低下する。このことは、同一面圧を付与した場合に発
生する摩擦力を下げる付加的効果をも有する。また、か
かる組成のFe−Zn 電気合金メッキに、少量のNi
、Cr、Mn。
組成は、上記の如く、剪断変形抵抗、変形能、密着性の
観点から、Fe濃度が60%を越える組成とする。かか
る組成の合金被膜を形成せしめることにより、摩擦係数
も低下する。このことは、同一面圧を付与した場合に発
生する摩擦力を下げる付加的効果をも有する。また、か
かる組成のFe−Zn 電気合金メッキに、少量のNi
、Cr、Mn。
Mo、Pb、Cu、Ti、Sn、Co、P、S、Bのう
ちから選ばれる1種又は2種以上を加えることができる
。
ちから選ばれる1種又は2種以上を加えることができる
。
電気めっきするFe−Zn合金被膜量としては、20m
9/rr? 〜10 f/rr?性の範囲が適当である
。20ff19/m”未満であると、表面の剪断抵抗を
たかめる効果が小さく、lopβを越えると被膜自体の
変形能が低下するので望ましくない。
9/rr? 〜10 f/rr?性の範囲が適当である
。20ff19/m”未満であると、表面の剪断抵抗を
たかめる効果が小さく、lopβを越えると被膜自体の
変形能が低下するので望ましくない。
本発明鋼板における下地の亜鉛めっき層は、金属亜鉛層
(η相)の存在する電気亜鉛めっき鋼板、合金化処理を
行わない溶融亜鉛めっき鋼板である。
(η相)の存在する電気亜鉛めっき鋼板、合金化処理を
行わない溶融亜鉛めっき鋼板である。
特に、製造過程で高温に保持されることのない電気亜鉛
めっき鋼板は表面が活性であり、本発明が特に有効であ
る。また、亜鉛めっき層厚さの増加と共にビルドアップ
現象は顕著になるために、本発明は、下地の亜鉛めっき
層が15t/lr?以上のものについて特に有効であり
、最も有効な範囲は50?β以上である。
めっき鋼板は表面が活性であり、本発明が特に有効であ
る。また、亜鉛めっき層厚さの増加と共にビルドアップ
現象は顕著になるために、本発明は、下地の亜鉛めっき
層が15t/lr?以上のものについて特に有効であり
、最も有効な範囲は50?β以上である。
下地の亜鉛めっき層、上層のFe−Zn合金被膜を形成
せしめる電気亜鉛めっき方法は特に限定する必要はない
。めっき浴としては従来よく使用される硫酸系浴、塩化
物系浴をはじめとして全ての電気めっき浴が可能である
。また、電極としては可溶性電極、不溶性電極のいずれ
も可能である。電流密度も限定する必要はない。
せしめる電気亜鉛めっき方法は特に限定する必要はない
。めっき浴としては従来よく使用される硫酸系浴、塩化
物系浴をはじめとして全ての電気めっき浴が可能である
。また、電極としては可溶性電極、不溶性電極のいずれ
も可能である。電流密度も限定する必要はない。
溶融亜鉛めっき層を下地とする場合の溶融めっき方法に
ついても特に限定する必要はなく、めっき浴中のM濃度
、Fe濃度、pb濃度などは任意であり、他の添加成分
も可能である。亜鉛浴の温度も任意でよい。
ついても特に限定する必要はなく、めっき浴中のM濃度
、Fe濃度、pb濃度などは任意であり、他の添加成分
も可能である。亜鉛浴の温度も任意でよい。
本発明鋼板の表面に各種クロメート被膜、有機被膜等を
必要に応じて形成せしめることは可能である。
必要に応じて形成せしめることは可能である。
(実施例)
次に本発明の実施例を比較例と共に挙げる。
注1:めつき鋼板原板は、板厚0.8m、板幅1200
1の低炭素アルミキルド軟鋼板 注2:溶融めっきは通常の熱漬溶融亜鉛めっき(浴:
0.15 %u、 o、o 5%Fe 、残Zn 、浴
温: 4 e o ’Q、 ) 注3:電気亜鉛めっきは通常の電気亜鉛めっき方法の1
種(浴: Zn5O,−7H,O: 550 ?/l
。
1の低炭素アルミキルド軟鋼板 注2:溶融めっきは通常の熱漬溶融亜鉛めっき(浴:
0.15 %u、 o、o 5%Fe 、残Zn 、浴
温: 4 e o ’Q、 ) 注3:電気亜鉛めっきは通常の電気亜鉛めっき方法の1
種(浴: Zn5O,−7H,O: 550 ?/l
。
フリーH2SO4:30 ?/l、 Na2SO4:
60 ?/!−Fe(+2) :0.33 f/L
1Fe(+3) :0.17 ?/L 。
60 ?/!−Fe(+2) :0.33 f/L
1Fe(+3) :0.17 ?/L 。
浴温:55℃、電流密度: 160 A/ dm” )
注4:耐ビルドアップ性は図示のごときテストを施し、
金型に付着した金属亜鉛量を測定した。上金型1と下金
型2の間に上記実施例、比較例に示す鋼板3を配置し、
押しつけ圧C面圧20 Ky r /l:a 、引き抜
き速度:300+a/分、摺動長さ:300mでテスト
した(A:10冨、B:lO)+ C: 26−+ ”
11R2,R3: 3R)。
注4:耐ビルドアップ性は図示のごときテストを施し、
金型に付着した金属亜鉛量を測定した。上金型1と下金
型2の間に上記実施例、比較例に示す鋼板3を配置し、
押しつけ圧C面圧20 Ky r /l:a 、引き抜
き速度:300+a/分、摺動長さ:300mでテスト
した(A:10冨、B:lO)+ C: 26−+ ”
11R2,R3: 3R)。
耐ビルドアップ性の評価は、テスト後、上金型1に付着
しためつき層を重責砲(テスト後金型重量−テスト前金
型量=メッキ金属付着量)で測定することにより行った
。
しためつき層を重責砲(テスト後金型重量−テスト前金
型量=メッキ金属付着量)で測定することにより行った
。
注5:評価は良○□×(悪)
(発明の効果)
本発明によれば、従来になく耐ビルドアップ性に著しく
優れた複層亜鉛めっき鋼板が可能となるものである。
優れた複層亜鉛めっき鋼板が可能となるものである。
第1図は、耐ビルドアップ性試験の一例を示す説明図で
ある。
ある。
Claims (1)
- 亜鉛めっき鋼板表面に、Fe濃度が60%を越える組成
であるFe−Zn合金を電気めっきせしめた耐ビルドア
ップ性の優れた複層亜鉛めっき鋼板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9010086A JPS62247097A (ja) | 1986-04-21 | 1986-04-21 | 耐ビルドアツプ性の優れた複層亜鉛めつき鋼板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9010086A JPS62247097A (ja) | 1986-04-21 | 1986-04-21 | 耐ビルドアツプ性の優れた複層亜鉛めつき鋼板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62247097A true JPS62247097A (ja) | 1987-10-28 |
Family
ID=13989101
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9010086A Pending JPS62247097A (ja) | 1986-04-21 | 1986-04-21 | 耐ビルドアツプ性の優れた複層亜鉛めつき鋼板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS62247097A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0488408A1 (en) * | 1990-11-30 | 1992-06-03 | Nkk Corporation | Iron-zinc alloy plated steel sheet having two plating layers and excellent in press-formability and electropaintability and method for manufacturing same |
CN105088061A (zh) * | 2015-08-20 | 2015-11-25 | 无锡贺邦金属制品有限公司 | 一种镜面模具钢 |
-
1986
- 1986-04-21 JP JP9010086A patent/JPS62247097A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0488408A1 (en) * | 1990-11-30 | 1992-06-03 | Nkk Corporation | Iron-zinc alloy plated steel sheet having two plating layers and excellent in press-formability and electropaintability and method for manufacturing same |
CN105088061A (zh) * | 2015-08-20 | 2015-11-25 | 无锡贺邦金属制品有限公司 | 一种镜面模具钢 |
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