JPS62247091A

JPS62247091A - 金属表面処理装置および処理方法

Info

Publication number: JPS62247091A
Application number: JP8903586A
Authority: JP
Inventors: Hideo Enomoto; 榎本　秀夫
Original assignee: KEMIKOOTO KK
Current assignee: KEMIKOOTO KK
Priority date: 1986-04-17
Filing date: 1986-04-17
Publication date: 1987-10-28

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は金属表面の処理装置および方法、とりわけ、ス
プレー式と浸漬式の組合わされた工程での金属表面処理
装置および処理方法に間する。

（従来の技術）金属製品等に塗装などの皮膜形成を行うに際しては、素
地面を化学的に脱脂、化成、あるいはクロム酸、りん酸
等で処理することが行われ〉　　　　　　　る、この金
属表面処理方法のひとつとして、複数基のスプレーゾー
ン又は浸漬槽及びスプレーブースと浸漬槽の組合せから
なる工程を配し、被処理物を薬液槽から順次次段以降の
水洗槽に移送し、水洗水で薬液を洗い落す手段が汎用さ
れている。

（本発明が解決しようとする問題）しかしながら、従来の金属表面処理方法では各水洗槽へ
の薬液の持込みが増加して洗浄効果が低下するのを防止
する方法として、単に各水洗槽の最終槽に新鮮水を給水
し、順次前送するだけであったので、薬液成分を含む多
量の有害排水が発生し、その処理に非常に負担がかかり
設備費やランニングコストが高価となる問題があった。

この対策としてスプレー式の表面処理方法では発生した
蒸気を系外へ排気することにより、排水量を減少又は低
減する方法がとられているが、浸漬方法では多量の発生
蒸気を得ることができず、従って洗浄水の補給水は、そ
のまま排水しなければならなかった。

自動車産業を中心とした防錆技術に対する耐食性のレベ
ルアップ要求は年々高くなり、袋状の処理物内面や裏面
に対する防錆についても高い防食性が要求されている。

この要求を満たすために、脱脂工程においてはスプレー
による物理的な力の利用と浸漬による袋状処理物内面や
裏面の処理の組合わせ工程が多く採用されており、皮膜
化成処理は浸漬による処理工程が増加している。

この様なスプレー方式と浸漬方式の組合わせにおいては
前記した排水の低減化が確立されておらず、依然として
有害物質を排出し、排水処理装置により排水処理すると
いう方法がとられている。

そのため排水処理費用及びその管理者をおくための費用
、又、排水水質の常時管理などが必要であり、これらの
対策、すなわち有害物ｖｉ＜回収できれば有価物質とな
る）を排出することなく、従って排水処理に関する費用
を必要とせず、又、排水公害に煩られせられることのな
い処理方法の確立が望まれていた。

本発明は、この問題点を解決すべく創案されたもので、
実質的に無排水化が可能であり、又は、少なくとも排水
量の極低減化が可能な方法を提供しようとするものであ
る。

（問題点を解決するための手段）本発明は、前記のような従来の表面処理手段とりわけス
プレー式と浸漬式の組合わされた表面処理工程における
問題点を解消しようとするもので、その目的とするとこ
ろは、工程排水を排出することなく、又は、少量の排出
をするのみで、しかも薬液槽を特別な燃料なしで、ある
いは極めて少ない燃料で加熱できると同時に、洗浄用の
新鮮水使用量を低減できる経済的な金属表面処理装置お
よび処理方法を確立したものである。

上記目的を達成するため、本発明は脱脂工程をスプレー
式と浸漬法の複数段に分け、スプレー工程から発生する
蒸気を外部に排気する方法をとり、一方皮膜化成処理工
程は浸漬式とし、スプレー蒸発室を付設させ、蒸発室に
皮膜化成処理薬剤を導入し、スプレーすることにより発
生する蒸気を脱脂工程から発生した蒸気と共に外部に排
気するものである。

更に脱脂工程のスプレーゾーン又は、皮膜化成処理工程
に付設した蒸発室には、薬液加熱手段、前処理水明炉、
塗料焼付炉、脱臭炉等からの排熱を脱脂工程スプレーゾ
ーン及び、皮膜化成工程に付設した蒸発室の両方、又は
一方に導入する。

脱脂工程及び皮膜化成工程に付設した蒸発室から発生し
た蒸気はヒートポンプに送り、熱を放出して屋外へ排気
しても良い。その際回収された熱は、脱脂工程薬剤槽又
は、皮膜化成工程薬剤槽の両方、又は一方の加熱源とし
て再利用できる。又、ヒートポンプに導入した場合は、
熱交換された蒸気は温度の低下と共に水分がドレン化し
てくるので、このドレン水を洗浄水として再利用するこ
とも可能である。

（作　用）上記構成により、被処理物は薬液ゾーンで処理された後
、複数段の水洗ゾーンにて付着液が洗い落されるが、こ
の操業中、脱脂ゾーン又は皮膜化成工程に付設した蒸発
室では薬液がスプレーノズルによりスプレーされつつ、
熱風導入部から熱風が吹込まれるので、効率よく蒸発が
行われる。

発生蒸気は、大気中に排気する。

以下本発明を添付図面に基づいて説明する。

第一図は、本発明の金属表面処理装置および方法の概要
を示すもので浸漬脱脂ゾーン１と、これに続くスプレー
脱脂ゾーン２、浸漬水洗ゾーン３、スプレー水洗ゾーン
４、浸漬表面調整ゾーン５、浸漬皮膜化成処理ゾーン６
、スプレー水洗ゾーン７、浸漬水洗ゾーン８、スプレー
水洗ゾーン９〜ＩＯを有している。

２Ｂ−１０Ｂは、スプレーゾーンの薬液槽又は水洗水槽
であり、浸漬ゾーンの薬液槽は浸漬ゾーンそのものが薬
液槽である。

Ｓは、皮膜化成工程に付設した蒸発室であり薬液が送水
管１９を通ってスプレー機構６ＳからゾーンＣ内にスプ
レーされる。

Ｃは、コンベアレールでこれにより処理物Ｗが各ゾーン
へ移送される。

２８〜ＩＯＳは、各スプレーゾーン内に配設されたスプ
レー機構であり、１ｖ〜９■の送水管を通して各ゾーン
にスプレーされる。３Ｖ。

６Ｖ、８Ｖ、９Ｖは、置換水洗用送水管と共用されてい
る。又、２Ｒ〜ＩＯＲは、置換水洗スプレー機構であり
、次工程水洗水又は、新鮮水等が２Ｖ−１０Ｖの送水管
を通して置換スプレー水洗される。

■Ｅ〜２Ｅは気液分離器であり、それぞれゾーン２．ゾ
ーン６′で蒸気とミストが混入した排気が排気管１２又
は、１６を通ってＩＥ〜２Ｅに導入され、気液分離され
る。分離された液体は戻し管１３又は、１７を通って脱
脂ゾーン又は皮膜化成ゾーン又は、その付設した蒸発室
に戻るようになっている。

１４．２０は気液分離された気体の導管であり排気ファ
ンＦにより大気中へ排気される。

新鮮水補給水槽Ｔに溜めた新鮮水は、５Ｖ。

又は、１０ｖの送水管を通して各薬液処理後の水洗水と
して再利用する。

２２Ｈは、水切炉、塗料焼付炉、脱臭炉等からの排熱で
あり薬液のスプレーゾーン２又は、蒸発室６にファン２
９によりダクト２３〜２４を通して、排熱２２Ｈが導入
され、蒸発をより促進させている。

２５は、新水の導水管である。

第２図は、本発明の付設した蒸発室の位置を示す１例で
ある。

蒸発量のコントロールは、排風量やスプレー水量、排熱
の吹込み量、熱風温度などで自在にコントロールを行う
ことができる。

（実　施　例）具体的実施例として置換水スプレーノズル５Ｒ及びＩＯ
Ｒからの補給水がそれぞれ２Ｂ２１　／Ｈと２２００／
Ｈの場合、蒸気化して無排水化するための必要熱量は、
２８万にｃａｌｌ／Ｈであったこのうち、１３万にｃａ
（１／Ｈを塗料焼付炉と水切炉の排熱を利用することに
より処理物５２０ｍ　２／ｈｒの処理工程が、無排水化
することができた。

当然のことながら皮膜化成工程に付設した蒸発室から蒸
発化するのに必要な熱量が奪われるが本実施例では、こ
の為に必要な熱はすべて塗料焼付炉、水切炉からの排熱
をあてた。

脱脂工程からの排気による必要熱量は、スプレー工程で
は必要な熱量である。

（発明の効果）以上説明した本発明による装置を使用したときには、表
面処理方法が浸漬方法とスプレー法との組合わせ工程で
、効率よく簾排水化又は、排水の極低減化が可能となり
、公害の発生対策としても優れた効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の節水式金属表面処理装置および工程
の概要を示す回路図で、第２図は本発明における蒸発室
の１例を示す断面図であるｌ・・・浸漬脱脂ゾーン　２
・・・スプレー脱脂ゾーンＩＨ〜６■・・・薬液加熱手
段　３，８・・・浸漬水洗ゾーン４．７，９．１０・・
・スプレー水洗ゾーン５・・・表面調整ゾーン　６・・
・皮膜化成処理ゾーン６′・・・皮膜化成液蒸発ゾーン２Ｂ−１０８・・・各ゾーンのスプレー液の溜槽２Ｓ−
１Ｏ５・・・各ゾーンのスプレー機構２Ｒ−１０Ｒ・・
・置換水洗スプレー機構Ｓ・・・蒸発室　　　Ｃ・・・
コンベアー・・・被処理物　　Ｐｌ　〜Ｐ、・・・循環
ポンプ１Ｅ〜２Ｅ・・・気液分離器　　Ｆ・・・ロード
ファンτ・・・新鮮水補給水槽　　１ｖ〜ＩＯＶ・・・
送水管１２．１４，１６．２０・・・排気導管１３　、
１７・・・分離ミスト戻し管１８・・・スプレー濠戻し管

Claims

【特許請求の範囲】１、金属表面を脱脂剤を含む水溶液で脱脂洗浄し複数回
の水洗を行なったのち、表面調整工程を通して、又は通
すことなく皮膜化成処理工程へ移送し、皮膜化成処理後
に更に複数回の水洗およびクロムリンス等を行なう金属
表面処理装置において、脱脂工程の全部又は、一部をス
プレー方式として、前処理水切乾燥炉、塗料焼付炉脱臭
炉、薬液の加熱手段等からの排熱を導入し又は、導入せ
ずにスプレー室にて薬液をスプレーして、蒸気化した水
分を排気し、排気することによって減少する脱脂液中の
水分を次段水洗水槽から補給し、水洗工程の水分の減少
は、順次次段の水洗工程から補給する。脱脂洗浄用最後段の水洗工程には新鮮水を補給する。一方、皮膜化成処理工程は浸漬方法として、処理液の一
部を付設したスプレー機構を有する蒸発室に導入し、前
処理水切乾燥炉、塗料焼付炉、脱臭炉、薬液の加熱手段
等からの排熱を導入し、又は、導入せずにスプレー室に
て薬液をスプレーして、蒸気化した水分を排気し、排気
することによって減少する皮膜化成液中の水分を次段水
洗水槽から補給し、水洗工程の水分の減少は順次次段の
水洗工程から補給する。皮膜化成液洗浄用最後段の水洗工程には新鮮水を補給す
る。上記した構成からなる金属表面処理装置および処理方法２、補給水の補給方法がオーバースプレー式であること
を特徴とする特許請求の範囲第１項に記載の金属表面処
理装置および処理方法３、補給水の補給方法がオーバーフロー式であることを
特徴とする特許請求の範囲第１項に記載の金属表面処理
装置および処理方法