JPS62243832A - タンデムカ−ド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、従来のシングルカードを２台（以下、第１
．第２カードと区別し、各カードの各部もそれぞれ第１
．第２と冠して区別する）連結してなるタンデムカード
の改良に関するものであって、第１シリンダ面上の１ａ
Ｉ＃層を２個の小径第１ドツフアで剥離して、第１カー
ドの紐雑の杉行率をきわめて大きくすることを目的とし
たものであって、第１ストリツピングローラーと第２シ
リンダの間には、中間移送ローラーを設けないか、ある
いは１．２個設けることにより、タンデムカードの機台
の長さを従来のタンデムカードよりいくぶん短くした特
徴がある。かつ第１シリンダから剥離した２枚の繊維鳩
をきわめて長くずらして重ね合わせることにより、生産
スライバの短区間ｉｌ量むらを著減させることを目的と
したもので・ある。

綿スライバ中に含有された微細なじん埃が、オープンエ
ンド紡出時にローターの孔内番とつまり糸切れの原因と
なるため、このような微細なじん埃を含有しない綿カー
ドスライバを生産する目的でタンデムカードが開発され
た。

そのため通常のタンデムカードはシングルカードを２台
連結するとともに、２台のシングルカードの間に数個の
中間移送ローラーを連結しているので、機台の長さが著
しく長くなっている。

この発明は、高級綿リング糸あるいは細番手綿リング糸
用に開発したタンデムカードであるため、綿スライバ中
に残存した微細なじん埃はオープンエンド糸紡出時のよ
うな不良な障害とはならない。よってこの発明のタンデ
ムカードでは中間移送ローラーを設けないか、あるいは
１．２個設け、できるだけ機台の長さを短くすることに
した。

従来のシングルカードは２台のシングルカードを２台連
結しているので、シングルカードで常用されている生産
１ｔ（２０〜２５　ｌｂ／ｈ程度）の２倍の生産が良好
に行われることが望ましい。しかし一般には１．５倍以
上に増産すると梳綿作用が不良になり、生産スライバ中
にスラブや切断繊維が増加し、生産スライバから紡出し
た綿リング糸に太さむらが増大するなどの欠点があった
。

その、ため通常のタンデムカードでは、例えば昭和５３
年特許第７９８１号公報に示すような運転条件が常用さ
れ、３０〜４０　ｌｂ／ｈ程度の綿スライバが生産され
ている。

シングルカードで、各部のローラーを生＃：、ｉｔに比
例して回転すれば、綿スライバの品質をほとんど低下す
ることなく増産できるとの報告かある（例えば野崎長二
外４名、メタリックカードの綿紡への応用、第１１報、
名古屋工業試験所報告第２巻第１１号、昭和３５年）。

よってタンデムカー・ドで、従来の綿スライバの生Ｗ１
．量の１．５倍の４５．６０１ｂ／ｈと高生産する場合
に、前記の特公昭５３−７９８１号公報に記載された各
部ローラーの回転数を生産量に比例して増大すれば、す
なわちＬ５倍すれば第１テーカインの回転数は１３９５
ｒｐｌｎ、第１シリンダの回転数は４５０　ｒｐｍ、第
１ドツフアの回転数は４５　ｒｐｍとなる。

シングルカードでは、テーカインローラ−の回転数が１
２６　Ｏｒｐｍ以上になると、生産した綿スライバ中の
ネップが著増するとの報告がある。（井谷和十部外５名
、カードの高速化に関する研究、第１報、繊維学会誌Ｖ
Ｏ１，２４、Ｎ００４．１９６８　）。

またＧＫカードでは、シリンダ回転数を４００ｒｐｍ　
、テーカイン回転数を１１５ｏｒｐｍとした場合、生産
した綿スライバから紡出した精紡糸の品質が低下しない
との報告があり、この場合のドツファ回転数は２６　ｒ
ｐＨｌ、生産量は２５にｐ／ｈで、同報告中のグラフか
ら計測したシリンダ面上のｍｉ密度はほぼＬ　７７７／
ｖ、繊維の移行率はほぼ１８％である。

しかもシリンダ回転数がｓ　ｏ　ｏ　ｒｐｍ、テーカイ
ン回転数が１）ＯＯｒｐｍ以上になると、繊維長が低下
して繊維の切断する傾向を示し、精紡糸の太さむらが増
大すると報告されてい、る。（野崎長二外２名、線用高
生産カードに右けるシリンダ回転数、テーカイン回転数
、ドツファ回転数、紡出スライバ太さ、生産量と糸質と
の関係、繊維機械学会論文集、ＶＯＬ２１、Ｎ００５、
昭和４３年）、乙の報告で使用されているフラットカー
ドはいわゆるＣＫカードであって、各部ローラーの直径
は通常のシングルカードの各部ローラーの直径の約８０
％で小さいのが特徴である。したがって上記の報告中の
各部ローラーの回転数の８０％が、通常のシングルカー
ドの各部ローラーの回転数に相当する。

タンデムカードで、綿スライバを４５，６０１ｂ／ｈと
いった高生産する場合に、前記のように生産量に比例し
て、第１カードの各部のローラー回転数を増大すれば、
第１テーカインの回転数は１３９５　ｒｐｌＤ％第１シ
リンダの回転数は４５０　ｒｐｍ、第１ドツフアの回転
数は４５　ｒｐｍとなる。タンデムカードの第１カード
の各部ローラーの回転数をこのように大きくすると、前
記の報告の結果から品質の良好な綿スライバの生産でき
ないことがわかる。

しかもタンデムカードで４５　、６０１ｂ／ｈの高住産
する場合に、前記の計算値より小さいテーカイン回転数
にすると、分解した綿タフトが十分に小さくならないた
め、第１シリンダ面上での梳綿作用か良好に行われない
欠点がある。また第１シリンダの回転数を前記の計算値
より小さくすると、第１シリンダ面上の繊維密度が増大
して良好な梳綿作用か行われないことになる。

一般にシリンダ面上の＆Ｉ＆維密度Ｃと生産ＩＩＳおよ
び繊維の移行率ｐとの間には、理論的に次のような間係
がある。

Ｃ＝　Ｓ　／　ｐＮＡ　　　（１） ここでＮはシリンダの回転数 Ａはシリンダの表面積 したがってシリンダ回転数を十分に大きくでしかし一般
にシングルカードでは、繊維の移行率は小さく、シリン
ダ回転数３３　Ｏｒｐｍのとき１８．４％程度である。

（細用重三外４名、日本繊維機械学会第３６回年次大会
研究発表会前刷、昭和５８年、同報告中の図４から上記
の移行率を推測、した） 通常のシングルカードを改造してタンデムカードを製作
する場合、機台の振動や良好な品質のスライバの生産で
きることなどを考慮して、シリンダ回転数を３３　Ｏｒ
ｐｍ％第１テーカインの回転数を１１５　Ｏｒｐｍ、と
設定し、第１シリンダ面上の繊維密度を１．７　ｌ／ｄ
　（前記ＧＫカードのシリンダ回転数４０　Ｏｒｐｍ、
生産量２４ｘｐ／ｈのときのシリンダ面上の繊維密度に
等しい。）とするための移行率を（１）式で計算すると
表１のＢ欄のようになる。

しかし第１テーカインの回転数は、生産量に比例した回
、転数より１７．６％小さいから、シリンダ面上の繊維
密度がこの比率だけ小さくなるように線維密度を１．４
１／ｄＪ！：、　して、この場合の繊維の移行率を求め
ると、表１のＣ欄のごとくである。

表１　タンデムカードのシリンダ面上のｌｉ１緻密度と
移行率ラー回転数で、シリンダ面上の繊維密度をＬｕ１
ｌ／イとした場合。

Ｂは本発明の１実施例の第１シリンダの繊維密度をＬ’
ｌｌ／ばとした場合。

Ｃは同上のル維密度を１．４１１７ｄとした場合。

Ｄは同上の第２シリンダの繊維密度を２．１１／＃／と
した場合。

したかって従来のタンデムカードのシリンダ回転数を３
３０　ｒｐＨとし、４５．６０１ｂ／ｈの綿スライバを
生産する場合に、第１カードでの繊維の移行率を表１０
Ｃ欄に示すような値とすることは、通常のタンデムカー
ドの第１カードの運第１ドツファの代りに、２個の小径
第１ドツフアを使用する。ことにより、第１カードでの
給維の移行率を表１０ＣＩＲに示すような値にすること
ができる創案を得て、この発明をなすに至った。

を２台連結してなるタンデムカードに自いて、第１シリ
ンダの前部周面に近接して２個の小径第１ドツフアを設
け、これらの小径第１ドツフアの前部周面に近接して、
第２ストリツピングローラーを設けたことを特徴とする
タンデムカードである。

このように本発明の特定発明は、第１シリンダの前部周
面に２個の小径第１ドツフアを近接して設けて、第１シ
リンダ面上の繊維層をそれぞれの小径第１ドツフアに移
行させることにより、後述のごとく第１カードの縁縁の
移行率を従来のシングルカードの２倍程度に大きくする
ことを目的としたものである。

なぷ特許請求の範囲第２項記載のように、連結する２台
のシングルカードのフレームの端部を切断するかしない
かによって、第１ストリツピングローラーと第２シリン
ダの間に中間移送ローラーを設けないか、あるいは１個
または２個設けることが望ましい。

前記特定発明のタンデムカードは、従来のシングルカー
ドを連結して製作するので、フレームにおけるシリンダ
の位置はほぼ従来通りである。しかも連結するフレーム
の端部の切断は、フレームの強力が劣化しないところで
行なうことが必要である。したがってこのような条件か
ら第１、第２シリンダ間の距離が決まるので、これらの
シリンダの間に設ける２個の小径第１ドツフアと第１ス
トリツピングローラーの他には、中間移送ローラーを設
けないか、あるいは１個または２個設けて、上記２個の
シリンダの間隙に適合させることを特徴とする。

さらに特許請求の範囲第３項記載の発明は、従来のシン
グルカードを２台連結してなるタンデムカードにｔいて
、第１シリンダの前部周面に近接して２個の小径第１ド
ツフアを設け、これらの小径第１ドツフアの前部周面に
近接してかの周速を他の小径第１ドツフアの周速より著
しく大きくしたことを特徴とするタンデムカードである
。

そのためこの発明は、第１シリンダから２個の小径第１
ドツフアに移行した２枚の繊維層を第１ストリッピング
ローラー面上できわめて長くずらして重ね合わすことに
より、繊維層の短区間重量むらを著しく均整化すること
を目的としたものである。

上記のような特定発明と特許請求の範囲第３項記載の発
明の構成を１実施例によりそれぞれ詳細に説明すれば、
下記のごとくである。

第１図は実施例の概要を示す側面図であって、ｌはディ
ツシュプレート、２はフィードローラー、３は第１テー
カイン、４はメタリックワイヤ付きモートナイフ、５は
第１シリンダ、６はオープニングローラー、７は第１７
ラツト、８．９は上部と下部の小径第１ドツフア、ｌＯ
は第１ストリツピングローラー、１１は第２シリンダ、
１２は第２７ラツト、１３は第２ドツフア、１４は第２
ストリツピングローラー、１５はプレッシャブレード、
１６．１７は上部と下部のカレンダローラーであって、
各ローラーおよびフラットの回転方向はそれぞれ矢印で
図中に示した。

なおこの実施例の各部ローラーの直径と回転数は表２に
示すごとくである。

表２．　　タンデムカードの各部ローラーの直径と回転
数註コ１吐産スライバの太さを３６０　ＩＩｒ／ｓｙｄ
とした。

＋２１に１　、　Ｋ４はそれぞれ上部と下部の小径第１
ドツフアと第１シリンダとの周速比を示す。

この発明の実施例は上記のように構成されているので、
下記のような作用効果がある。

ディツシュプレート１上の原綿（４５，６０１ｋｌ／′
ｈ生産）は、フィードローラー２の回転によって送出さ
れながら、ｊ＄１テーカイン３の高速回転によって打綿
され、小さなタフトに分解され除じんされる。

第１テーカイン３の回転数は、表２に示すように１１５
　Ｏｒｐｍとしているので、生産スライバ中にネップや
綿：維の切断が著増する恐れはない。

しかし前記のように生産量に比例した数値よりいくぶん
小さいので、分解されたタフトの大きさがいくぶん大き
くなる欠点がある。

そこでこの発明の実施例では、従来のモートナイフの代
りにメタリックワイヤ付きモートナイフ４を取付けて、
分解されたタフトの大きさを一層小さくするようにした
。

このように第１テーカイン３の高速回転によって分解さ
れ除じんされた１本づつの繊維やり７トは、第１シリン
ダ５面上に移行し、オープニングローラー６との間で予
備開繊され、さらに第１フラツト７と第１シリンダ５と
の間で梳綿作用を受け、１本づつの繊維や小さなタフト
に分解される。

前記のように、第１テーカイン３０回転数をｉ　ｔ　ｓ
　ｏ　ｒｐｍとしているので、分解されたタフトの大き
さがいくぶん大きくなる恐れがあるので、オープニング
ローラー６詣よび第１フラツト７と第１シリンダ５との
間の予備開繊作用や梳綿作用がいくぶん不良となる恐れ
がある。よって第１テーカイン３０回転数１１５　Ｏｒ
ｐＨｌが、生産量に比例した回転数１３９５　ｒｐｍよ
り小さい比率２１．３％だけ、第１シリンダ５面上の繊
維密度が適当な値のＬ　７　ＩＩ／＃／より小さく１．
４１１／Ｗとなるように第１シリンダ５面上の繊維密度
を設定した。

な詔ｓ１シリンダ５０回転数’ｌ　３３０　ｒｐｍとし
たので、生産スライバ中にネップや切断繊維の著増する
恐れはないが、生産量゛に比例した回転数４５　Ｏｒｐ
ｍより２６．７％小さいので、第１シリンダ５面上の繊
維密度が増大して梳綿作用が不良になる恐れがある。

よってこの発明では、後述のように２個の小径第１ドツ
ファ８．９を設けて、第１カードの１ｊｋ維の移行率を
著しく大きくして、第１シリンダ５面上の繊維密度をＬ
　４１／１１１とし良好な梳綿作用が行われるようにし
た。

第１シリンダ５面上の繊維は、上記のような梳綿作用を
受けたのち、一部の繊維は上部の小径第１ドツフア８上
に移行し、第１シリンダ５面上に残った繊維の１部は下
部の小径第１ドツフア９上に移行する。このように第１
シリンダ５から２個の小径第１ドツファ８，９に移送さ
れた繊維の合計移行率ｐは、理論的に次のように求めら
れる。

第１シリンダ５が１回転する間に、第１シリンダ５面上
の繊維量Ｑｏのうち、上部と下部の小径第１ドツファ８
．９面上に移行した繊維量をＱｌ、　Ｑｓとすれば Ｑ１＝ｌ）ｔ　Ｑｏ　　　　（２１ Ｑｓ　＝ｐｚ　Ｑｏ　（１−Ｐｔ　）　（３）Ｑｌ＋Ｑ
ｓ＝ＰＱｏ　　　　　　　（４）ここでｐｕｓ　ｐｇは
第１シリンダ５から上部と下部の小径第１ドツファ８．
９へのそれ ぞれの移行率。

したがって＋２１．　（３）、　（４）式よりｐ＝ｐｔ
＋ｐｓ−ｐｔｐ！　　　（５）しかもｐｌ　１）ｆｉ　
＜　ｐｉ、　ｐｌ　＜１であるからｐ中ｐ！＋ｐｓ　　
　　　　　（ｓ） シングルカードでは、ドツファとシリンダの周速比が０
〜０．２の間にあるときの部雑の移行率は、周速比の増
大にともないほとんど直線状。

に増大するとの報告がある。（原用和久外１名、カーシ
ングローラー間の繊維の移行率、繊維機械学会誌、Ｖｏ
ｌ、　２４．　Ｎｏ、　６’、　１９７１　）この発明
の実施例において、２個の小径第１ドツファ８．９と第
１シリンダ５との周速比Ｋｌ。

Ｋｌの値は表２に示すごとくである。

従来のタンデムカードで、シリンダ回転数がａ　ｏ　ｏ
　ｒｐｍ　、　　ドツファ回転数が３０　、４　Ｏｒｐ
ｍのときのドツファとシリンダの周速比はそれぞれ０．
０５４，０．０６２である。しかるに本発明の一実施例
の２個の小径ドツファ８．９と第１シリンダ５との周速
比Ｋｌ、Ｋｌｌの値は表２のごとくであって、それぞれ
の合計値は０．１１６，０．１２８となり、従来のタン
デムカードのそれの約２倍となる。

したがって第１シリンダ５から２個の小径第１ドツファ
８．９への移行率ｐｉ＊　ｐ＠の合計値を従来のタンデ
ムカードの第１カードの移行率のほぼ２倍にすることが
できる、 したがってシングルカードの繊維の移行率が前記のよう
に１８．４％程度と小さくても、この発明のタンデムカ
ードの第１カードの繊維の移行率は上記の数値のほぼ２
倍の２６．８％程度とすることができる。そのため表１
のＣ欄に示すような繊維の移行率が得られ、第１シリン
ダ５面上の繊維密度を表１に示すような数値１．４１１
７８１程度とすることができる。

したがってこの発明の実施例のタンデムカードでは、従
来のタンデムカードの生産量を５゜％増大し、４５．６
０１ｂ／ｈとしても、第１７ラツト７と１１シリンダ５
０間の梳綿作用が良好に行われる。

しかも表２に示すように、２個の小径第１ドツファ８．
９の周速の差を著しく大きくしているので、これらのド
ツファ８，９から剥離した繊維層を第１ストリツピング
ローラーｌＯ面上できわめて長くずらして重ね合わせる
ことができる。そのため第１ストリッピングローラー１
０面上で重ね合わされた２枚の繊維層の短区間重量むら
（以下厚さむら屏畔駒噌−る）が、著しく減少し均整な
厚さの繊維層になる。

このようにして、第１ストリッピングローラー１０面上
に剥離され重ね合わされた繊維層が第２シリンダ１１面
上に移行し、第２フラツト１２との間で梳綿作用を受け
、さらに第２ドツフア１３ｉｏ上に移行する。

第２ドツフア１３は、従来のシングルカードに使用され
ているものを使用するが、生産スライバの設定された太
さく紡出ゲレン）によって。

その回転数が決まる。

第２シリンダ１１面上に移行してきた繊維層は、はとん
ど１本づつの繊維に分解され、しかも繊維はほとんど直
線状になり、繊維配列がきわめて良好になっているので
、第２シリンダ１１面上の繊維層の厚さは第１シリンダ
５面上のそれより著しく薄くなっている。

そのため、第２シリンダ１１面上の繊維密度は、ＣＫカ
ードで適当な繊維密度とされているＬ　７７７７ｄより
２５％程度太きく　ｊ！、　１９／ｅｌｆとなっても、
第２シリンダ１１面上での梳綿作用は不良になる恐れは
ない。

したがって第２シリンダ１１から第２ドツフア１３への
繊維の移行率は、第２シリンダ１１面上の繊維密度を！
、　Ｉ　ＩＩ／Ｆｌｌと設定して、（１）式から求めら
れ表１のＤ欄に示すような程度となる。

第２ドツファ１３０回転数は、生産量と設定されたスラ
イバの太さく紡出ゲレン）によって決まる。しかも第２
シリンダ１１のメタリックワイヤの仕様は、第２７ラツ
ト１２との間の梳綿作用が良好になるように設定される
ので、第２シリンダ１１から第２ドツフア１３への移行
率を増大するためのみχ変更することは好ましくない。

シングルカードのドツファに種々の針布を巻付けて移行
率を計測した実験では、針の働角や密度を小さくシ、（
ただし針の密度は３００ｐＡｒ？より大きい場合）、針
の腰上高さを大きくすると、移行率が増大するとの報告
がある。

上記の報告 （１１木村弘外１名、線用カード機における重いスライ
バの紡出方法第１報、繊維機械学会論文集、　ＶＯｌ、
２１．　Ｎｏ、３（昭和４３年）（２）長谷用進外１名
、線用カード機における重いスライバの紡出方法第２報
、繊維機械学会論文集、　Ｖｏｌ、　２２．　Ｎｏ、　
７／８（昭和４４年）な右、従来のシングルカードのド
ツファでは、表３に示したような仕様のメタリックワイ
ヤを使用し、シリンダのメタリックワイヤの歯の動角を
６８−歯の密度を６４５　ｐ／ｉｎ”として、１８．４
％程度の繊維の移行率を得ている（前報細用重三外４名
、日本繊維機械学会第３６回年次大会研究発表会前刷）
。

しかしＣＫカードのドツファでは表３に示すように上記
の仕様よりも働角や密度を小さくし、歯の深さの大きい
メタリックワイヤを使用し、シリンダメタリックワイヤ
の歯の働角を７ｔ、歯の密度を６３５ｐ／ｉｎ　　とし
て、１８％程度の大きい繊維の移行率を得ている（前記
の報文、野崎長二外２名著、繊維機械学会論文集、ｖｏ
ｌ。

２１、Ｎｏ−５，昭和４３年）。

表８．　メタリックワイヤの歯の仕様 註：歯の深さくＷｒｌｌＩ）は歯の高さく綱）から２１
ＰＩＩＩＩ差引いた値とした。

したがってこの発明の実施例では、第２シリンダ１１の
メタリックワイヤの歯の働角を７０〜７ｔ、歯の密度を
６００〜８００　Ｐ／ｉｎ”程度とし、第２ドツフア１
３のメタリックワイヤの歯の働角と密度を表３に示すよ
うなＣＫカードの程度か、あるいはいくぶん小さくする
とともに歯の深さを大きくすることによって１．４５．
６０１ｂ／ｈの高生産をしても第２カードの繊維の移行
率を表１のＤ欄に示すような値とすることができる。そ
のためこの実施例の第２シリンダ１１面上の繊維密度が
２．１９／Ｉｆ程度となって、第２フラツト１２と第２
シリンダ１１の間の梳綿作用が良好に行われ、第１フラ
ツト７と第１シリンダ５の間の梳綿作用で残ったスラブ
状の繊維もほとんど１本づつに分解できる。

このようにして、第２シリンダ１１面上で良好な梳綿作
用を受けた繊維層は、第２ドツファ１３面上に移行し、
１２ストリツピングローラー１４の回転とプレッシャブ
レード１５の加圧によって剥離され、カレンダローラー
１６　、ｌ　７によってスライバに形成される。

前記のように、この発明では、第１テーカイン３と第１
．第２シリンダ５．１１の回転数を生産量に比例した値
より小さく設定するとともに、第１シリンダ１１周面に
近接して２個の小径第１ドツファ８．９を設けることに
より、第１カードの繊維の移行率を、従来のタンデムカ
ードの移行率の２倍程度に増大して第１シリンダ５面上
の繊維密度をきわめて小さくできる。

このことにより４５．６０１ｂ／ｈの高生産をしても第
１シリンダ５面上で良好な梳綿作用が行なわれ、ネップ
や切断！＆ｋｍ並びにスラブの少ない品質の良好なスラ
イバを生産できる顕著な効果がある。

しかも上部と下部の小径第１ドツファ８．９の周速の差
をきわめて大きくしているので、第１ストリッピングロ
ーラー１０面上で２枚の繊維層がきわめて長くずらして
重ね合わされる。

そのため絡維層の厚さが均整となり、短区間の重量むら
の少ないスライバが生産できるなどの顕著な効果もある
。

を使用し、さらＫこれらの小径第１ドツフア８゜９と第
２シリンダ１１との間には従来のドツファより小径の第
１ストリツピングローラーｌＯのみを設けている。その
ためこの発明のタンデムカードの機台の長さは、従来の
タンデムカードよりかなり短くなり、据付面積が減少し
、柱間隔の狭い旧工場でも据付けが可能となるなどの効
果もある。

しかも前記のように４５．６０１ｂ／ｈと高生産しても
、生産スライバ中には、ネップ、切断縁縁並びにスラブ
などが少ないため、太さむらの少ない品質の良好な綿リ
ング糸が肪出し易くなる顕著な効果もある。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この発明の１実施例の概要を示す側面図であ
る。 ３・・・・・・第１テーカイン ４・・・・・・・メタリックワイヤ付きモートナイフ５
・・・・・・第１シリンダ ８．９−・・上部と下部の小径第１ドツフア１０・・・
第１ストリッピングローラー１１・・・・・・第２シリ
ンダ １３・・・・・・第２ドツフア

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）従来のシングルカードを２台連結してなるタンデ
   ムカードにおいて、第１シリンダの前部周面に近接して
   ２個の小径第１ドツフアを設け、これらの小径第１ドツ
   フアの前部周面に近接して第１ストリツピングローラー
   を設けたことを特徴とするタンデムカード。
2. （２）連結する２台のシングルカードのフレームの端部
   を切断するかしないかによつて、第１ストリツピングロ
   ーラーと第２シリンダの間に中間移送ローラーを設けな
   いか、あるいは１個または２個設けたことを特徴とする
   特許請求の範囲第１項記載のタンデムカード。
3. （３）従来のシングルカードを２台連結してなるタンデ
   ムカードにおいて、第１シリンダの前部周面に近接して
   ２個の小径第１ドツフアを設け、これらの小径第１ドツ
   フアの前部周面に近接して第１ストリツピングローラー
   を設け、かつ上記２個の小径第１ドツフアの何れかの周
   速を他の小径第１ドツフアの周速より著しく大きくした
   ことを特徴とするタンデムカード。