JPS622433A

JPS622433A - カラ−受像管の製造方法

Info

Publication number: JPS622433A
Application number: JP60137956A
Authority: JP
Inventors: Kiyoshi Tokita; 清時田
Original assignee: Toshiba Corp
Current assignee: Toshiba Corp
Priority date: 1985-06-26
Filing date: 1985-06-26
Publication date: 1987-01-08
Anticipated expiration: 2011-01-10
Also published as: KR870000734A; KR910002351B1; JPH081780B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔発明の技術分野〕本発明はカラー受像管の製造方法に関するものである。

〔発明の技術的背景とその問題点〕

一般にカラー受像管は第２図に示すように実質的に矩形
状のパネル（１）と、漏斗状のファンネル（２）及びネ
ック（３）から真空外囲器が構成されている。

そしてパネル（１）の内面には赤、緑及び青に夫々発光
するストライプ状の螢光体層からなる螢光体スクリーン
（４）が被着形成され、ネック（３）にはパネル（１）
の水平軸に沿って一列に配列され、赤、緑及び青に対応
する３本の電子ビーム（５）を射出するいわゆるインラ
イン型電子銃（６）が配設されている。また螢光体スク
リーン（４）に近接対向した位置には多数のスリット状
の開孔が垂直方向に配列され、この垂直配列が水平方向
に多数配列されたシャドウマスク（力がマスクフレーム
（８）によって支持固定されている。さらにマスクフレ
ーム（８）はスプリング（９）を介してパネル（１）の
直立部内壁に埋め込まれたパネルピンＯＩで係止され、
支持されている。

３本のインライン配列の電子ビーム（５）は、ファンネ
ル（２）の外部の図示しない偏向装置によって偏向され
、矩形状のパネル（１）に対応する矩形の範囲を走査し
、かつシャドウマスク（７）の開孔を介して色選別され
てストライプ状螢光体層にランディングし、カラー映像
を再現させるようになっている。

また、電子ビームは地磁気等の外部磁界の影＃を受はス
トライプ状螢光体層に正確にランディングしない場合が
あり、再現映像の色純度が劣化するのを防止するためフ
ァンネル（２）内部に強磁性金属板よりなる磁気遮載体
（１１）がフレーム（８）を介して係止されている。

カラー受像管用のシャドウマスクには、第３図で示すよ
うに、一般に冷間圧延鋼板よりなる平板材をプレス成形
により曲面形状に形成したものが用いられる。すなわち
、シャドウマスク（７）は多数の小孔を有する曲面状の
主面（７ａ）と、この主面（７ａ）の周辺から折曲され
延在するスカート部（７ｂ）を有する。

上記形状のシャドウマスクは、従来第４図で示すような
成形装置により成形されていた。まず、第４図の装置は
、グイ（Ｌａ上に載支された平板材（２３Ｊを、グイ（
１３内に上下動可能に設けられたノックアウトα４およ
びこのノックアウト（１３の上方に設けられたポンチα
菊で挾圧し、第３図で示した主面（７ａ）の張り出し成
形とスカート部（７ｂ）の折曲成形とを同時に行なうも
のである。しかし、このように成形した場合、一般にス
カート部（７ｂ）が元に戻るような応力（矢印１５で示
す）が働き、スカート部（７ｂ）が第３図のようにそり
返り（スプリングバック）且つ、シャドウマスクの周辺
部に局部的な変形（点線１６で示す）を生じる。このよ
うな局部的変形住θは、アンバー材（３６％Ｎｉ−Ｆｅ
合金）などの高耐力材料の場合に特に顕著である。

然るに、上述した構造のシャドウマスク構体を外囲器内
に装着したカラー受像管をテレビジョンセット内に組み
込み動作させ、テレビジョンセット内に設けられている
スピーカからの音声が大きい時、この音声がパネル（１
）→パネルビンａ〔→フレームホルダ（９）→マスクフ
レーム＋８）→スカート部（７ｂ）→シャドウマスク本
体（力の順に伝達され、シャドウマスク本体（７）が振
動を起す。この振動によって電子ビームが正規の螢光体
層に射突しない色ずれ現象などが発生し、螢光面に描か
れる画像の品位を低下させる問題点がある。特に、シャ
ドウマスク主面の周辺部に生じた局部的変形のところが
異常に振動する。また、シャドウマスクの大きさが大き
くなる程、すなわち大皿のカラー受像管はどこの現象は
顕著となる。

このような不都合に対して本出願人は先に実願昭５９−
１８８１５５および特願昭５９−２７３６３５などによ
り、マスクフレームの内径よりシャドウマスクの外径を
大きくしてシャドウマスクの周辺部の局部変形およびそ
れに起因するシャドウマスクの振動を抑制することを提
案した。しかし、これら従来例のように、マスクフレー
ムの内径よりシャドウマスク外径が大きいとマスクフレ
ームの内側にシャドウマスクのスカート部を固着する場
合、その組み合せに非常に手間がかかり、時にはシャド
ウマスクを変形させてしまうこともおり、工業的量産性
に欠け、さらにこの点を改良することが必要となる。

〔発明の目的〕

本発明は、上述した問題点に鑑みてなされたものであり
、スピーカからの音声が大きい場合でもシャドウマスク
本体を振動させることを少くすることが可能なシャドウ
マスク構体を具備するカラー受像管を提供することを目
的としている。

〔発明の概要〕

本発明は、シャドウマスクのスカート部がマスクフレー
ム直豆部の内側に複数個所にて溶接固着されてなるカラ
ー受像管の製造方法において、シャドウマスクを曲面状
に成形する工程と、マスクフレームを加熱する工程を含
むマスクフレームとシャドウマスクを組み合わせる工程
と、マスク７レームとシャドウマスクとを複数個所にお
いて溶接固着する工程とを少なくとも備えて、シャドウ
マスクの形状を常に一定に保ち、シャドウマスクの振動
を抑制する。

〔発明の実施例〕

以下、図面により本発明の実施例について説明する。

本実施例によるカラー受像管は第２図のものとほぼ同様
であり、同一部分については特に説明はしない。すなわ
ち、第１図は本発明の詳細な説明するためのシャドウマ
スクおよびフレームを示すもので、まず、第１図（ａ）
に示すように、通常知られているエツチング法により多
数の透孔を有する主面（７ａ）は曲面状に、周辺部は主
面支持のために折り曲げたスカート部（７ｂ）を有する
ようにプレス成形され矩形状のシャドウマスクを作る。

そして矩形状シャドウマスクの長軸方向の相対向するス
カート部間の外径寸法が例えばＯｍ　、同じく長軸に沿
ったシャドウマスク主面（７ａ）　＋７）寸法が例えば
Ｏｖのシャドウマスクが完成する。このようなシャドウ
マスク（７）は矩形枠状のマスクフレーム（８）と組合
わされるが、マスクフレーム（８）の直立縁部（８ａ）
の内側に存在するように組み合わされる。しかし、一般
にシャドウマスクの主面（７ａ）の寸法０．とマスクフ
レームの長軸方向の相対向する直立縁部内側間の距離す
なわちフレームの内径寸法ＩＰ　との関係は、ＯＭ　≧　ＩＦとなるように設定されている。従って、シャドウマスク
（７）とマスクフレーム（８）を組み合わせるのが非常
に難しくなる。すなわち、シャドウマスク（７）をマス
クフレーム（８）の内側に挿入しずらくなる。

ところが本発明によれば、第１図（ｂ）に示すようにシ
ャドウマスク（７）とマスクフレーム（８）を組み合わ
せる工程においてマスク７レーム（８）を加熱する。

そのためマスクフレーム（８）の直立縁部（８ａ）の内
径寸法は拡大してＩＰ’となり、シャドウマスク（８）
の外径、ＯＭ又はＯｍよりマスクフレーム（８）の直立
縁部（８ａ〕の内径を大きくすることができる。従って
、シャドウマスク（７）とマスク７レーム（８）の組み
合せは非常に容易となる。ところで、マスクフレーム（
８）を加熱する方法としては、コイル内にマスクフレー
ム（８）を配置してコイルに高周波電流をえば、厚さ１
．２ｆｌの冷間圧延鋼板からなる詔インチ凰カラー受像
管用マスクフレームを、トランス出力約１５　ＫＶ人、
使用周波数４００ＫＨｚの高周波電源に接続されたコイ
ル内で加熱すると、約５秒で４００°Ｃに到達させるこ
とができる。一般にシャドウマスク（７）のスカート部
（７ａ）のそり返り量は、シャドウマスクの外径Ｑｍの
約０．２％、すなわちｍ−０Ｍ □中０．００２０Ｍであり、マスクフレーム（８）を加熱して直立縁部（８
ａ）の内径ＩＰを拡大する場合も、この値を目安にすれ
ばよい。例えば、前記あインチ型カラー受像管用マスク
フレームの長軸に沿ったそり返り量は約０．５朋である
。すなわち、冷間圧延鋼板よりなるマスクフレーム（８
）の場合、その熱膨張率αは１．２　Ｘ　１０−’　／
’Ｏであるため、マスクフレームの内径ＩＰを０．２チ
拡大するために必要な温度ｔは１、　＝　（ＩＦ’−Ｉ
Ｆ　）／ａＦ＝　０．００２／１．２　Ｘ　１０−’＝１６７（’Ｏ
）となり、比較的低い温度でその目的を達することができ
る。以上のようにマスクフレーム（８）の直立縁部（８
ａ）の内側にシャドウマスク（７）を嵌合してフレーム
（８）、マスク（７）ともに常温になった後、スカート
部（７ｂ）と直立縁部（８ａ）を溶接固着する。

このようにして組み立てられたシャドウマスク（力は、
第１図（Ｃ）に示すようにスカート部（７ｂ）は内側に
向う応力（Ｌ７）を受け、主面（７ａ）の周辺部は外側
に向う応力賭を常に受けるため、シャドウマスク（７）
の形状維持能力が増加し、常に一定の形状を有すること
ができる。このようなシャドウマスク構体を装着したカ
ラー受像管は、テレビジョンセット内に設けられたスピ
ーカからの音声が大きくとも、シャドウマスク（力に内
部応力←ηａ槌が働いてシャドウマスク（７）の形状維
持能力が高いため、振１動しずらく、色ずれ現象の少な
い画像が得られる。

尚、前述の実施例においては、マスクフレーム（８）の
みを加熱したが、シャドウマスク（力の熱膨張係数がマ
スクフレーム（８）の熱膨張係数より小さい場合は、マ
スクフレーム（８）と同時にシャドウマスク（７）も加
熱してよい。例えば、シャドウマスク（７）がアンバー
材よりなりマスクフレーム（８）が冷間圧延鋼板よりな
る場合は、マスクフレーム（８）とシャドウマスク（力
を同時に加熱してもその熱膨張係数差によりマスクフレ
ーム（８）がより膨張するため、本発明の主旨に沿った
シャドウマスク（７）とマスクフレーム（８）の組み合
わせが可能である。

また、組み合わせたマスクフレーム（８）トシャドウマ
スク（７）を溶接固着する場合は、マスクフレーム（８
）の温度とシャドウマスク（７）の温度が各々常温であ
ることが望ましい。すなわち、マスクフレーム（８）が
高温で膨張している状態で、シャドウマスク（７）を固
着しようとすると、シャドウマスク（力のスカート部（
７ｂ）を拡げるような力を加えなければならなく、シャ
ドウマスク主面（７ａ）の周辺部の局部変形（１Ｇを増
大させてしまう。

〔発明の効果〕

上述のように、本発明によればスカート部を介してシャ
ドウマスク本体に常に応力を加えるような構造のシャド
ウマスク構体を容易かつ精度良く製造することが可能で
あり、品位の良好なカラー受像管を提供することができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を説明する図、第２図は一般
のカラー受像管の説明用断面図、第３図は従来のシャド
ウマスクの一例を示す要部拡大断面図、第４図はシャド
ウマスクの成形装置を説明する図である。１・・・パネル　　　　　　２・・・７アンネル３・・
・ネック　　　　　　４・・螢光面５・・電子ビーム　
　　　６・・電子銃７・・シャドウマスク（７ａ）・・・主面　　　　　　　（７ｂ）・・・スカ
ート部８・・・マスクフレーム　　（８ａ）・・直立縁
部１６・・・局部変形　　　　　１７．１８・・・内部
応力代理人　弁理士　則　近　憲　佑　（ほか１名）（
αン竿　１　　図第　　３　　図第４図

Claims

【特許請求の範囲】

（１）シヤドウマスクの多数の透孔を有する主面とこの
主面の周辺部より延在するスカート部を所定の形状に形
成する工程と、前記シヤドウマスクのスカート部が枠体
状のマスクフレームの直立縁部内側に位置する如くシヤ
ドウマスクとマスクフレームを組み合わせる工程と、前
記シヤドウマスクとマスクフレームを固着する工程を少
なくとも具備するカラー受像管の製造方法において、前
記シヤドウマスクとマスクフレームを組み合わせる工程
が、少なくとも前記マスクフレームを加熱する工程を含
むことを特徴とするカラー受像管の製造方法。
（２）前記シヤドウマスクとマスクフレームを固着する
工程における前記シヤドウマスクの温度と前記マスクフ
レームの温度が略常温であることを特徴とする特許請求
の範囲第（１）項記載のカラー受像管の製造方法。
（３）前記シヤドウマスクとマスクフレームを組み合せ
る工程における前記シヤドウマスクの温度と前記マスク
フレームの温度が略同一であり且つ、この温度における
前記シヤドウマスクの熱膨張係数が、前記マスクフレー
ムの熱膨張係数より小さいことを特徴とする特許請求の
範囲第（１）項および第（２）項記載のカラー受像管の
製造方法。
（４）前記シヤドウマスクの主面の外径（Ｏ＿Ｍ）とマ
スクフレームの直立縁部の内径（Ｉ＿Ｆ）との間にＯ＿
Ｍ≧Ｉ＿Ｆなる関係があることを特徴とする特許請求の
範囲第（１）項、第（２）項および第（３）項記載のカ
ラー受像管の製造方法。