JPS6224328Y2

JPS6224328Y2 -

Info

Publication number: JPS6224328Y2
Application number: JP16063481U
Authority: JP
Priority date: 1981-10-28
Filing date: 1981-10-28
Publication date: 1987-06-22
Also published as: JPS5865630U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は磁気ヘツドのコア部以外のテープ摺動
面を硬質の前面板にてガードする磁気ヘツドの改
善に係り、特に、シールドケースと前面板の取付
を確実にした磁気ヘツドを提供せんとするもので
ある。

従来、この種の磁気ヘツドの前面板の取付構造
は第１図〜第３図に示すものがひろく使われてい
る。第２図の如き構造の構気ヘツドはシールドケ
ース１″の両コア５，５間もしくはコア５，５間
の１部を抜ち該打ち抜いた孔１ｄに略断面凸形の
前面板２″を背面部より組込み、そして、磁気ヘ
ツドの構成部品であるコア５、及びコイル、端子
板、シールド板等の集合体３を収納し、合成樹
脂、接着剤等の充填材４を充填してシールドケー
ス１″と前面板２″と集合体３とを固定保持し、そ
の後、磁気テープ摺動面を所定研摩面Ａに研摩し
て形成されている。また、第３図の如き磁気ヘツ
ドはシールドケース１′の前面板２′の取付位置を
シールドケース１′の形成時に平坦状に形成して
前面取付部１b′となし、この取付部１b′に前面板
２を接着剤、合成樹脂等にて取付固定し、その
後、前述と同じく集合体３を収納し、合成樹脂、
接着剤等の充填材４を充填し、磁気テープ摺動面
を所定の形状に研摩面Ａに研摩して形成されてい
る。

しかし、前者では前面板２″の形状をシールド
ケース１″の取付孔１ｄより抜けないように凸形
は〓形等の形状に加工しなければならなくその上
シールドケース１″の取付孔１ｄ部分を取り除い
てあるため、外部誘導の影響を受けにくいよう
に、前面板２″は例えば、磁性を有するフエライ
ト、センダスト等の材質にする必要があり、コス
ト高となる。又、後者の前面板２′の取付構造に
いては、前面板２′の形状については長方形のブ
ロツク体でよく、又材質についても安価なセラミ
ツク体、ノンマグ・フエライト等の非磁性の硬質
体でもよいが、シールドケース１′の取付部１
b′と前面板２′とを合成樹脂、接着剤等で固着す
るため、衝撃に対する強度が低いという欠点があ
る。

本考案はかかる従来例の欠点を解消し、構造組
立が簡単で前面板の取付強度の高い磁気ヘツドを
提供せんとするものである。

本考案の実施例を第４図〜第６図を用いて詳細
に説明する。

１はシールドケースで、このシールドケース１
は断面略コ字状の箱形に形成されている。この底
部は断面弧状に形成され、一対のコア突出用孔１
ａ，１ａと、この孔１ａ，１ａ間を平坦状に形成
して前面取付部１ｂとなしている。この前面板取
付部１ｂの中央には充填材流出用孔１ｃが穿設さ
れている。２はセラミツク体、ノンマグ・フエラ
イト等から成る前面板で、この前面板２は直方体
状に形成され、その一面が粗面２ｂに形成される
とともに、シールドケース１の前面取付部１ｂに
接合される。３は磁気ヘツドの構成部品であるコ
イル、端子板、シールド板等の集合体である。４
は充填材で、この充填材４は合成樹脂、接着材等
を用い、シールドケース１と前面板２と集合体３
を固着固定している。Ａはテープ摺動面となる研
摩面である。

本考案は上述のように構成され、その作用を説
明すると、集合体３を収納し、前面板２を治具等
で仮固定したシールドケース１内に充填材４を充
填すると、充填材４は前面取付部１ｂの充填材流
出用孔１ｃから前面板２と取付部１ｂの接合面間
に流出し、前面板２とシールドケース１とを固着
する。その後、研摩面Ａまで研摩してテープ摺動
面を形成する。

また、第６図は他の実施例を示すもので、上述
と同様の箇所には同一符号を付して説明を省略す
る。この磁気ヘツドは前面板２の前面板取付部１
ｂとの接合面に溝２ａが形成され、固着着を確実
なものとしている。

尚、前面板２に粗面と溝２ａの両方を形成して
もよいものであり、また、充填材流出用孔１ｃを
多数穿設してもよいことはもちろんである。更
に、上述の実施例において、シールドケース１に
穿設した１ケ所以上の孔１ｃにて説明したが、コ
ア突出用の孔１ａ間に細いスリツトを設けても、
あるいはコア突出用の孔１ａに連続する切欠きを
形成して流出するようにしてもよいものである。

本考案は上述のように構成され、前面板に接着
材等の充填材が流入する粗面、溝等の凹部を形成
したため、接合面が大きくなるので、シールドケ
ース１と前面板２との接合強度を高くすることが
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の磁気ヘツドの斜視図、第２図及
び第３図は同研摩前の別々の磁気ヘツドを示す要
部断面図、第４図は本考案の磁気ヘツドの要部断
面図、第５図は同シールドケースの斜視図、第６
図は同ヘツドの他の実施例を示す要部断面図であ
る。１…シールドケース、１ｂ…前面取付部、１ｃ
…充填材流出用孔、２…前面板、２ａ…溝、２ｂ
…粗面、３…集合体、４…充填材、５…磁気コ
ア、Ａ…研摩面。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】 (1) シールドケースの前面板取付部を平坦に形成
し、この前面板取付部にコア部以外の磁気テー
プ摺動面をガードする硬質の前面板を取付けた
磁気ヘツドにおいて、前記前面板取付部に接着
剤等の充填材が流入する流出用孔を形成したこ
とを特徴とする磁気ヘツド。 (2) 前記凹部を粗面状に形成したことを特徴とす
る登録請求の範囲第１項記載の磁気ヘツド。 (3) 前記凹部を溝状に形成し、かつ一条以上設け
たことを特徴とする登録請求の範囲第１項に記
載の磁気ヘツド。 (4) 前記凹部を粗面状に形成するとともに、少な
くとも一条の溝を形成したことを特徴とする登
録請求の範囲第１項に記載の磁気ヘツド。