JPS62241914A - 高断熱性フエノ−ル系ウレタンフオ−ム - Google Patents

高断熱性フエノ−ル系ウレタンフオ−ム

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JPS62241914A
JPS62241914A JP61085145A JP8514586A JPS62241914A JP S62241914 A JPS62241914 A JP S62241914A JP 61085145 A JP61085145 A JP 61085145A JP 8514586 A JP8514586 A JP 8514586A JP S62241914 A JPS62241914 A JP S62241914A
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JP
Japan
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foam
type liquid
resin composition
urethane foam
foaming
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Pending
Application number
JP61085145A
Other languages
English (en)
Inventor
Akio Inoue
昭夫 井上
Shigetoshi Awano
粟野 滋敏
Isao Kai
勲 甲斐
Kazuo Tamemoto
為本 和雄
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Yukizai Corp
Original Assignee
Asahi Organic Chemicals Industry Co Ltd
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Publication date
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Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は改良された高度の断熱性能を有するフェノ−p
系ウレタンフオームに係す、更に詳しく述べると、特定
のベンジルエーテル型液状フェノール系樹脂組成物と有
機ポリイソシアネートを弗素含有ハロゲン化炭化水素系
発泡剤、整泡剤訃よび必要に応じ反応触媒、その他の添
加剤等の存在下に発泡硬化させて得られる断熱性に優れ
たフェノール系ウレタンフォームニ関するものである。
本発明のフェノール系ウレタンフオームは特に冷蔵庫等
の家電用断熱材、貯蔵タンク、パイプ、冷凍冷蔵倉庫、
冷凍ショーケース等の保温保冷用断熱材、外壁材、内壁
材、天井材、屋根下地材、床下地材、雨戸等の建築用断
熱材として好適に用いられ、その他、断熱機能が要請さ
れる各種産業分野においても幅広く利用されうるもので
ある。
(従来の技術) 従来、ベンジルエーテル型液状フェノ−〜樹脂と有機ポ
リイックアネートを発泡剤、整泡剤および必要に応じ反
応触媒、その他の添加剤等の存在下に、室温ないし昇温
された温度雰囲気のもとて発泡硬化させて得られるフェ
ノ−μウレタンフオームは公知でアル。
一般に、此の種のフオ ムは従来の硬質ポリウレタンフ
ォームよりも低発煙性で耐燃性にも優れ、且つ遜色のな
い断熱性能を有するため、近年、省エネルギー化指向の
社会的要請に応えるのに有望なフオームとして注目され
てきている。
(発明が解決しよりとする問題点〕 XE[、此の種のフェノールウレタンフオームに使用さ
れているベンジ〃エーテμ型M状フェノーy樹脂は、弗
素含有ハロゲン炭化水素系発泡剤との相溶性が十分でな
い性質を有するため、反応縮合度を緩和して樹脂の分子
量を小さくしたυ、ちるいは樹脂中の水分量を多くする
などの調整を施して低粘性化を図り、樹脂に対する前記
発泡剤の分散を向上させて比較的均一な発泡性配合物と
する方法が一般的に実施されている。
しかしながら、このような対応で得られるフェノールウ
レタンフオームは、従来の硬質ポリウレタンフォームと
遜色のない断熱性能を保有するものの、発泡硬化後に収
構変形を惹起し易い傾向にあるため、工業的に製造する
に際して健全なフオームが得燦いという問題を存し、ま
た断熱性能の改良を行うに際しても前記発泡剤に対する
ベンジルエーテル型液状フェノー/l/樹脂の相溶性の
改善は、当該技術分野において重要な技術的課題とされ
ている。
本発明は、上述の如き現状に鑑みなされたものでその目
的とするところは、ペンジルエーテ型液状フェノール樹
脂と弗素含有710ゲン化炭化水素系発泡剤との相溶性
を改善することによって、発泡硬化後の収縮変形もなく
改良された高度の断熱性能を有するフェノ−μ系つVタ
ンフオームを提供することである。
(問題点を解決するための手段〕 本発明者等は、前記従来技術の問題を解消し、より優れ
た断熱性を有するフェノ−μ系ウレタンフオームを得る
べく鋭意研究を行なった結果、特定のエステル類を配合
して得られるベンジルエーテル型液状フェノール系樹脂
組成物は、弗素含有ハロゲン化炭化水素系発泡剤と良好
な相溶性を有することを知見し、更に、該ペンジルエー
テル型液状フェノーp糸樹脂組成物に含まれる水分を特
定量以下に調整することによって得うしたフェノ−p系
つVタンフオームハ発泡硬化後においても収縮変形もな
く、非常に高い断熱性能を保有することを見出し、本発
明を完成させるに至ったものである。
すなわち、本発明は、ペンジルエーテル型液状フェノー
〃系樹脂組成物、有機ポリイソシアネート、弗素含有ハ
ロゲン化炭化水素系発泡剤および整泡剤を必須成分とす
る発泡性配合物を発泡硬化させて得られるフェノール系
ウレタンフオームでちって、前記ベンジルエーテル型液
状フェノ−〜系樹脂組成物が、 (1)ペンジルエーテ
ル型液状フェノー/1/糸樹脂と、(2)溶解度パラメ
ーターが9.0 (cal/cc)”以上、酸価が10
KOH1q/g未満、沸点が180℃以上の特性を有す
るエステル類とからなる混合物であシ、且つ該混合物の
水分含有量がQ、3*量慢以下に調整されたものである
ことを特徴とする高断熱性フェノール系ウレタンフオー
ムに関するものである。
本発明で用いられるベンジ〜エーテ/′v8!!液状フ
ェノール系樹脂としては、従来公知の触媒であるナフテ
ン酸、力μボン酸、硼酸等の二価金属塩(例えばpb塩
、Zn塩、Mn塩)又は塩化亜鉛等の単独または混合物
の存在下に、フェノ−μ成分と過剰のアルデヒド成分を
温度70〜130℃で1〜24時間に亘って縮合反応さ
せ、得られた含水初期縮合物を適宜な減圧系反応装置を
通して加熱脱水濃縮して製造されるペンジルエーテμ型
液状フェノール樹脂、あるいは、この樹脂に適当量のノ
ボフック型フェノール樹脂、エポキシ樹脂、キシレン樹
脂などを混合した変性樹脂、または該液状フェノール樹
脂の一部又は全部のフェノ−μ注水酸基をアルキレンカ
ーボネート又はアルキレンオキサイド等でアμコーμ性
水酸基に変換せしめた変性樹脂などの変性ベンジルエー
テル型液状フェノール性脂などがあげられる。
fkb、前記ペンジルエーテ/L/!!!!液状フェノ
−〜系樹脂の製造を実施するに際し、含水初期縮合物を
加熱脱水濃縮する方法として、例えば、先に本出願人が
提案した特公昭58−1129号公報記載の管式濃縮装
置を用いると、該初期縮合物の過度の反応進行を抑制し
得ると共に未反応七ツマー頌含有量の少ない脱水処理物
を生産効率よく製造できる利点を有する。
ここでいうフェノ−μ成分としては、フェノール、レソ
ルシノー〃、カテコール、ハイドロキノン、ピロガロ−
μ、フレジーμ、キシレノール、tert−または5e
c−ブチルフェノール、ノニルフェノール、フエ二μフ
ェノ−μ、クミルフェノール、ビスフェノ−A/A、ビ
スフェノ−/L’F又はフェノール類、アルキルフェノ
−〜類督よびビスフェノ−μ類の製造において副生する
精製残査等のフェノール性化合物、またはこれらの混合
物などが例示され、なかでもフェノ−pが好ましい。
また、アルデヒド成分としては、ホルムアルデヒド、パ
フホルムアルデヒド、トリオキサン、グリオキザー〜、
またはこれらの混合物が例示され、なかでもホルムアル
デヒドの水溶液でちるホルマリン、又はパフホルムアル
デヒドが好ましい。
アルデヒド成分のフェノ−〜成分に対する使用割合は、
フェノ−〃成分1モμに対しアルデヒド成分1〜4七μ
の範囲である。
士→−「→Lター砿−し→モ欣→トと」7て  、本発
明で用いられるエステル類は、溶解度パフメーターがq
、 O(cal/cc)i以上であシ酸価(、Tl5−
に−6750)が10 KOH84179未満で常圧に
督ける沸点が180℃以上の特性を有するエステ/I/
類である。
前記エステル類の溶解度パフメーターが90より小さい
と弗素含有ハロゲン化炭化水素系発泡剤との相溶性を向
上させる効果がなく本発明の目的は達成できない。また
、酸価が10 KOR19以上の場合には、ベンジpエ
ーテ/I/型液状フェノ−〃系樹脂組成物の貯蔵安定性
が著しく低下し、またフオームの製造に際し、極端な硬
化速度の低下を招き、更に得られたフオームは金属を腐
蝕するなどの不具合を惹起し好ましくない。史に、エス
テル類の常圧における沸点が180℃未満の場合には、
ウレタン硬化反応時に生じる大きな反応熱のため発泡過
程において、エステル類が部分的にガス化して気泡壁を
破壊するため、本発明の目的を達成することができない
このようなエステル類の好適な具体例としては、ジエチ
ルフタレート、ジエチルフタレート、ジブチルフタレー
ト、ジプチルフマレート、ブチルベンジルフタレート、
ジメチルイソフタレート、エチルフタリルエチルグリコ
レート、トリアセチン、ジエチルマレート、ジブチルマ
レート、ジプチルフマレート、トリオクチルトリメリテ
ート、トリメチルホスフェート、トリスクロロエチルホ
スフェート、トリスジクロロプロビルホスフ主−ト、ト
リメチルホスフェート、トリクレジルホスフェート、ト
リキシレニルホスフェート、りv S/ /L/ Iフ
ェニルホスフェート、オクチルジフェニルホスフェート
、キシレニμジフエニμホスフェート、トリフェニルホ
スファイト、またはこれらの混合物などが例示的に挙げ
られる。
本発明で用いられるベンジル工−テμ型液状フェノール
系樹脂組成物は、前記ベンジNエーテル型液状フェノー
ル系樹脂と、前記エステル類とから構成される混合物で
あり、該ベンジル工−テlv型液状フェノ−μ系樹脂/
該エステル類の配合割合(重量比)は9515〜60/
40の範囲内の割合が好ましい。なお、ベンジルエーテ
ル型液状フェノール系樹脂組成物に含まれるエステル類
の量はガスクロマトグラフ法により求められる。
エステル類の含有量が5重量%未満の場合には、弗素含
有ハロゲン化炭化水素系発泡剤との相溶性の改善効果が
認められず所期の断熱性を得ることができない。また、
40重量%を越える場合には、前記発泡剤に対する相溶
性の改善効果は40重量%近傍と殆んど変らないため非
経済的であるばかりでなく逆にフオームの収縮変形ちる
いは機械的強度の低下などを惹起し実用に供しえない。
更に、このような成分で構成されるベンジルエーテル型
液状フェノ−〃系樹脂組成物は、α5重tチ以下の水分
含有量に調整することが必要である。この水分量がQ、
3重jjkチを越える場合には、発泡硬化させる際に、
水分とポリイソシアネートとの反応によって熱伝導率の
大きな炭酸ガスが、多址に発生し弗素含有ハロゲン化炭
化水素類と共存するため、断熱性が著しく低下して好ま
しくない。
ペンジルエーテ/L/型液状フェノール系&i脂組成物
を得るための前記エステル類の配合方法としてはベンジ
Nエーテル型液状フェノール系樹脂を製造する任意の段
階で配合して行うことが望ましく、とシわけ加熱脱水濃
縮を行う際に配合するのが、反応系の粘度を低下させて
水分、未反応モノマー等の除去を円滑にするばかりでな
く、分子量や粘度の調整が容易となるなどの利点を有し
好適である。更に、加熱脱水濃縮を回分式操作で実施す
る場合には、特に窒素ガス等の不活性ガス、あるいは除
湿空気などを反応系中に吹き込むバブリング方法を併用
すると水分や未反応上ツマー等をより効率的に除去する
ことが可能であり好ましい。
他の有効な配合方法としては、エステル類配合後の水分
含有量がα5重量%以下になるように、予め脱水濃縮し
て所定の含水量まで脱水濃縮したベンジルエーテμ型液
状フェノール糸樹脂にエステル類を配合して攪拌混合し
、樹脂組成物とする方法が用いられる。
その他、発泡性配合物の調製時にエステIし類を配合す
る方法も可能である。
上述の方法で得られる本発明に係るベンジμ工−テ〜型
液状フェノール系樹脂組成物としては、通常、数平均分
子量(ベーバープVツシャーオスモメーター法)が18
0〜500、OH価(アセチル化法)が300〜60口
、粘度(BE(型粘度計)が5〜1000ポイズ/25
℃のものが使用される。
本発明で用いられる有機ポリイソシアネートは、少なく
とも1分子中に2個以上のイソシアネート基を有するも
のであれば特に制限はなく例えば、2.4−)リレンジ
イソシアネート、2.6−)リレンジイソシアネート、
粗!1lTDI、44′−ジフェニルメタンジイソシア
ネート、トリフェニルメタントリイソシアネー)、ff
l製MDI、)リレンジイソシアネート、キシリレンジ
イソシアネート、1,5−ナフチレンジイソシアネート
等の芳香族ポリイソシアネート、1.6−へキサメチレ
ンジイソシアネート、1,4−テトラメチレンジイソシ
アネート等の脂肪族ポリイソシアネート、イソホロンジ
イソンアネート、水添キシリレンジイソシアネート、水
添トリレンジイソシアネート、水添ジフェニルメタンジ
イソシアネート、ジシクロヘキVμメタンジイソシアネ
ート等の脂環式ポリイソシアネート、または活性水素を
有するポリオール化合物とポリイソシアネートとを反応
させて得られる末端にNCOを有するイソシアネートプ
レポリマーおよびこれらの二種以上の混合物などが使用
される。
本発明で用いられる弗素含有ハロゲン化炭化水素系発泡
剤としては、例えば、トリクロロモノフルオロメタン、
ジクロロシフμオロメタン、ジクロロモノフルオロメタ
ン、モノクロロシフμオロメタン、1,1.2−)リク
ロロトリフμオロエタン、1.2−シクロロチトラフル
オロエタン、1,2−ジブロモテトフフ〃オロエタン、
テトラクロロ−1,2−’シフyオロエタン、またはこ
れらの混合物などが挙げられる。
この発泡剤は、通常、生成されたフオームに0.010
〜CL060g/cIn”、好ましくは1020〜11
050 g/cm”の密度を付与するに足りる量で任意
に選択使用される。通常、その使用量はベンジμエーテ
ル型液状フェノール系樹脂組成物に対して20〜60重
量%、好ましくは30〜50重量%の範囲である。
本発明で用いられる整泡剤としては、例えばオルガノポ
リシロキサン−ポリオキVアルキVン共重合体、シリコ
ーン−グリコ−μ共重合体等の非イオン系界面活性剤、
またはこれらの混合物などが挙げられる。
これら整泡剤の使用量は、通常、ベンジ〃エーテμ型液
状フェノール系樹71!組成物に対して[11〜10重
量−の範囲でちる。
反応触媒としては、特に制限はなく、一般にウレタン硬
化反応に用いられるものはすべて使用できる。例えば、
トリエチレンジアミン、凡〜N:N’−テトフメチ〃ヘ
キサメチレンジアミン、フエ二μプロピμピリジン等の
アミン系化合物、ジブチ/I/lI!ジアセテート、ジ
ブチル錫ジコパμト、酢酸カリウム等の有機金属化合物
、ヘキサヒドロトリアジン等の玉量化触媒などが挙げら
れる。
その使用量は、発泡性配合物の所望反応性に応じて任意
に選択使用されうるものであるが、通常、ベンジルエー
テル型液状フェノール系樹脂組成物に対して0〜2重量
重量箱囲である。
本発明を実施するに際し、有機ポリイソシアネートとベ
ンジ〃エーテ〃型液状フェノーp系樹脂組成物の配合割
合(当量比)は、通常、有機ポリイソシアネートのNC
O基/ベンジμ工−テ〃型液状フェノール系樹脂組成物
のOH基−〇、8〜五〇の範囲で硬化速度に併せて調整
される。
本発明のフェノール系ウレタンフオームは、上述の各原
料を使用し、例えば、適宜な高速混合装置にベンジルエ
ーテル型液状フェノール系樹脂組成物、弗素含有ハロゲ
ン化炭化水素系発泡剤、整泡剤、反応触媒およびポリイ
ソyアネート等を投入後ミキシングして発泡性配合物を
調製し、この配合物をただちに型温20〜90℃の金属
製またはプラスチック製モーpド内に注入して発泡硬化
、離型することによって製造することができる。
な訃、発泡剤、整泡剤、反応触媒等は、予めベンジルエ
ーテル型液状フェノール系樹脂組成物成分に内添するか
、または、かかる原料が有機ポリイソンアネートに対し
非反応性であればポリイソシアネート成分に内添する方
法を採用し、発泡性配合物の調製作業を簡素化すること
が望ましい。
その他、空洞中に圧入しながら充填し発泡硬化させる方
法(現場発泡)またはエンドレスコンベア上に流出し発
泡硬化させる方法などの製造方法を利用することもでき
る。
本発明の実施にあたり、前記した原料のほかに必要に応
じて従来から一般的に使用されている任意の添加剤、例
えば、有機質または無機質基材ないしは充テン剤、難燃
剤、反応調整剤、着色剤などを本発明の目的を損なわな
い範囲で配合することもできる。
本発明において講じられた手段の断熱性能に対する改善
作用については明確ではないが以下のように考えられる
弗素含有ハロゲン化度化水素類は、ベンジμエーテル型
液状フェノー〃系樹脂に対する相溶性が十分でないため
、分子量および粘度の比較的低いものでないと均一発泡
が難しい。
しかし、本発明に係る特定のエステル類を使用すること
により、得られるベンジ〃エーテμ型液状フェノール系
樹脂組成物は低粘性化し、更に、弗素含有ハロゲン化炭
化水素系発泡剤との相溶性も改善されること。
また、前記液状フェノール系樹°脂組成物の水分量を著
しく低減しているため、ポリイソシアネートとの反応に
よって形成される弗素含有ハロゲン化炭化水素類より大
きな熱伝導率を有する炭酸ガスの発生が抑制されること
等の相乗作用によって優れた断熱性能を有するフェノー
ル系ウレタンフオームが得られるものと推察される。
(実施例) 次に、本発明を実施例および比較例によシ具体的に説明
する。なお実施例、比較例中の[剣は特に断らない限り
重量%である。
実施例1 パッチ型反応装置にフェノ−/L/300kg、47慢
ホルマリン306kgおよびナフテン酸鉛(触媒) 2
.1 kgを投入後、加熱昇温し温度100℃で5時間
線合反応させて含水初期縮合物を得た。
次いで外套部に五〇 kg/ym”の蒸気圧をかけて加
熱している長管状外套付反応装置(長さL−25n、内
径D−2,56tl、L/D−1000)のi液供給口
よシ前記初期縮合物を50 kg/Hrの流量で連続的
に注入し、該装置後部に設けられた外套付蒸発缶(缶内
温度:約120℃、減圧度:約1100−H)に導きフ
フッシングすることによシ水分および未反応モノマー等
を系外に除去しながら連続的に脱水濃縮してベンジルエ
ーテル型液状フェノール樹脂Aを製造した。
得られた液状フェノール樹脂入は粘度100ボイズ/2
5℃CBE型粘度計使用)、水分1.9慢(カールフイ
シキー法)、数平均分子ji 220(vpo法)、0
8価57o(アセチル化法)の特性を有するものであっ
た。
更に、前記液状フェノール樹脂A140kgとエステy
mとt、てトリクロロエチルホスフェ−)60kgをパ
ッチ型濃縮装置に投入後、約40−Hgの減圧状態下に
加熱昇温し、温度100℃で2時間脱水濃縮して粘度3
0ポイズ/25℃、水分0.12%、数平均分子量26
1、OH頒価400本発明のベンジ〜エーテ/l/型液
状フェノール樹脂組成物A(フェノ−〃ポリオール人、
エステル含有量33チ)を製造した。次いでフオームを
作成するために、先ずプラスチック製容器に前記フェノ
ールポリオ−A/Al00g、整泡剤として非イオン系
界面活性剤5H−193(商品名ニド−vシリコーン社
製)5g、反応触媒としてアミン系触[DABCO(商
品名:日本乳化剤社製)cLlsg、発泡剤として弗素
含有ハロゲン化炭化水素系発泡剤アサヒフロン11(商
品名:旭硝子社製)35gをそれぞれ採取したのち十分
に攪拌混合して発泡性混合物用I液を作成した。次に有
機ポリイソシアネートとして粗製MDIであるMDI−
CR−200(商品名:三井日曹ウレタン社製〕を発泡
性混合物用■液として準備し、ポリイソシアネート成分
とフェノールポリオ−〃成分の当量比が1.2になるよ
うにIN&と■液を配合し、TKホモディスパー(回転
数a o o o rpm )を用イてミキシングし発
泡性配合物を調製した。
次にこの発泡性混合物を予め50℃に温調された離型紙
装着モールドに注入し発泡硬化させたのち庵型して本発
明のフェノ−ルウVタンフォーA (400wa X 
500 vm X 50 wm )を作成したが、フオ
ーム作成時に督けるゲルタイムは40秒、ライズタイム
は60秒であった。
得られた前記フオームは室温において24時間放置した
のち、密度(J I 8−A −9514)、熱伝導率
(熱線法二京都電子工業製、熱伝導率計、TC−12)
の測定およびフオーム状態を目視で観察した。得られた
フオームは表1に示すように収縮変形もなく、均一微細
な七μ構造を有し熱伝導率の小さい断熱性能の優れたも
のであった。
実施例2〜5 実施例1で得られたベンジルエーテル型液状フェノーp
樹脂人を用い、表1に記載したエステル類の種類と配合
量を変えた以外は実施例1と同様にして本発明のフェノ
ールウレタンフオームを作成した。得られたフオームの
性状は実施例1記載の方法に従って調査し、その結果は
表1に示すように収縮変形もなく、均一微細な七〜構造
を有し熱伝導率の小さい断熱性能の優れたものでちった
実施例6 パッチ型反応装置にフェノ−tvs o okg、89
チバラホμム194kg、水80に9および酢酸鉛(触
媒)t5に5Fを投入後、加熱昇温し温度100℃で5
時間線合反応させて含水初期縮合物を生成し、次いで約
100■Hgの減圧状態下に温度100℃で2時間脱水
濃縮して水分および未反応上ツマー等を系外に除去して
ペンジルエーテル型液状フェノール樹脂Bを製造した。
得られた液状フェノ−yvm脂Bは粘度2(700ボイ
ズ/25℃、水分(Ll 5%、数平均分子量340、
OH価540の特性を有するものであった。
更に、前記液状フェノール樹脂8680gとエステル類
としてトリクレジルホスフェート520 kgを混合装
置に投入し、十分に攪拌混合して粘度300ボイズ/2
5℃、水分[Ll0チ、数平均分子量549、OH価5
70のベンジμエーテル型液状フェノール樹脂組成物B
(フェノ−μポリオー/l/B、エステ〃含有量524
5を製造した。
次いでフオーム作成のため、先ずデフスチツク容器に前
記フェノ−〃ポリオー/M8100g、整泡剤として非
イオン系界面活性剤L−5420(商品名二日本二二カ
社製)3g、反応触媒としてアミン系触媒カオーライザ
ーNO1(商品名:花王社製)12g、発泡剤として前
記アサヒフロン409をそれぞれ採取したのち十分にミ
キシングして発泡性配合物用!液を作成した。
次に、有機ポリイソシアネートとして前記■ニーCR−
200709とトリvンジイyszアネートsagとか
らなる混合物を十分に攪拌混合して発泡性配合物用■液
を準備し、ポリイソシアネート成分とフェノールポリオ
−μ成分の当量比が1.1になるように■液と■液を配
合し、TKホモディスパーを用いてミキシングシ発泡性
配合物を調製した。
次K、この発泡性配合物を予め40℃に温調された離型
紙装着モールドに注入し発泡硬化させたのち離型して本
発明のフェノ−pウレタンフオーム(S O0wX3 
Q 05gX50m5)を作成したが、フオーム作成時
に訃けるゲルタイムは40秒、フイズタイムは70秒で
あった。
得られた前記フオームの性状は実施例1の記載方法に従
って調査し、その結果は表2に示すように収縮変形もな
く、均一微細な七μ構造を有し熱伝導率の小さい断熱性
能の優れたものであった。
実施例7 実施例1で得られたベンジルエーテル型液状フェノ−μ
樹脂A140に9とエステル類としてトリスクロロエチ
〜ホスフェートba’qitala装置に投入し、鼠素
ガスを細管から前記混合物中に吹き込みながら300■
)Igの減圧状態下に温度110℃で4時間脱水濃縮し
て粘度100ゼイズ725℃、水分l1oss、数平均
分子量380、OH価5700本発明に係るベンジルエ
ーテル型液状フェノ−1′v樹脂[酸物C(フェノール
ポリオ−,71/C,エステル含有11tsaチ)を製
造した。得られたフェノ−μポリオー/I10を用いた
以外は実施例6と同様にして作成した本発明のフオーム
性状は実施例1記載の方法に従って調査し、その結果は
表2に示すように収縮変形もなく均一微細な七μ構造を
有し熱伝導率の小さい断熱性能の優れたものであった。
なおフオーム作成時にシけるゲルタイムは48秒、フイ
ズタイムは80秒であった。
比較例1 実施例1で得られたベンジルエーテル型液状フェノール
樹脂pをフェノ−ノンポリオ−〃成分として用い、エス
テル類を使用しなかった以外は実施例1と同様にして作
成したフェノールウレタンフオームの性状を実施例1の
記載方法に従って調査した。その結果は表1に示すよう
に収縮変形もなく均一微細な七μ構造を有するものの、
本発明のフオームに比し熱伝導率の大きい断熱性能の劣
るものでちった。なおフオーム作成時におけるゲルタイ
ムは30秒、ライズタイムは60秒であった。
比較例2 実施例6で得られたベンジルエーテル型液状フェノーA
/樹脂Bをフェノールポリオ−μ成分として用い、エス
テル類を使用しなかった以外は実施例6と同様にしてフ
ェノ−μウレタンフオームの作成を実施したが樹脂組成
物に対する発泡剤の分散が著しく悪いためフオームの形
成が困燭でちった。
比較例5 バッチ型反応装置にフェノ−/l/、50 okg、4
7チホルマリン3015kgおよびナフテン酸鉛(触媒
) 2−1 kgを投入後、加熱昇温し温度100℃で
3時間線合反応させて含水初期縮合物を得た。
次いで外套部に五5に9/α2の蒸気圧をかけて加熱し
ている長管状外套付反応装置(長さL−23m1内径D
−2,5cm、L/D−1o o o )の原液供給口
より前記初期縮合物をS Okg/HrO流意で連続的
に注入し、該装置後部に設けられた外套付蒸発缶(缶内
温度:約120℃、減圧度:約100 vmHg )に
導きフラッシングすることにより水分および未反応モノ
マー等を系外に除去しながら連続的に脱水濃縮してベン
ジル工−テμ型液状フェノール樹脂りを製造した。
得られた液状フェノ−〜樹脂りは粘度70ポイズ/25
℃、水分0.4%、数平均分子t16o、OH価550
の特性を有するものであった。
次に、前記ベンジルエーテル型液状フェノ−〃樹脂りを
用い、エステル類を使用しなかった以外は実施例1と同
様にしてフェノ−μウレタンフオームを作成し、実施例
1記載の方法に従ってその性状を調査した。その結果は
表1に示すように若干の収縮変形を生じ、本発明のフオ
ームに比し熱伝導率の大きい断熱性能に劣るものであっ
た。
なお、フオーム作成時におけるゲルタイムは51秒、ラ
イズタイムは60秒であった。
比較例4 実施例1で得られたベンジルエーテル型液状フェノー/
l/樹脂人を用い、エステル類としてトリスクロロエチ
ルホスフェートに代、tてトリオクチ、−)孝ソー4と
した以外は実施例1と同様にしてフェノ−〃ウレタンフ
オームの作成全実施したが、樹脂組成物には濁りがあり
、また、樹脂組成物に対する発泡剤の分散が著しく悪い
ためフオームの形成が困難であった。
比較例5 実施例1で得られたベンジルエーテμ型液状フェノール
樹脂Aを用いエステル類としてトリスクロロエチルホス
フェートに代えて乳酸メチルとした以外は実施例1と同
様にしてフェノ−μウレタンフオームを作成した。その
結果は表1に示すように得られたフオームには大きな亀
裂が生じており実用に供しつるものではなかった。
(発明の効果) 本発明のフェノ−〜系つレタンフォームハ発泡硬化後の
収縮変形もなく、非常に高い断熱性能を有するため、断
熱材の厚みを薄くでき施工コストを低減できる。更には
厚みの薄い断熱材が使用できることによシ、例えば冷蔵
庫などの容積効率(即ち有効内容積〕を向上させること
がで舞る等の利点を有し、省エネルギー資材として工業
的に非常に有用である。
表  2

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、ベンジルエーテル型液状フェノール系樹脂組成物、
    有機ポリイソシアネート、弗素含有ハロゲン化炭化水素
    系発泡剤および整泡剤を必須成分とする発泡性配合物を
    発泡硬化させて得られるフェノール系ウレタンフォーム
    であつて、前記ベンジルエーテル型液状フェノール系樹
    脂組成物が、(1)ベンジルエーテル型液状フェノール
    系樹脂と、(2)溶解度パラメーターが9.0(cal
    /cc)^1^/^2以上、酸価が10KOHmg/g
    未満、沸点が180℃以上の特性値を有するエステル類
    とからなる混合物であり、且つ該混合物の水分含有量が
    0.3重量%以下に調整されたものであることを特徴と
    する高断熱性フェノール系ウレタンフォーム。 2、前記混合物中のエステル類含有量が5〜40重量%
    である特許請求の範囲第1項記載の高断熱性フェノール
    系ウレタンフォーム。 3、前記フェノール系ウレタンフォームの熱伝導率が0
    .015Kcal/m.Hr.℃以下である特許請求の
    範囲第1項または第2項記載の高断熱性フェノール系ウ
    レタンフォーム。
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