JPS6224032Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は４サイクルエンジンのシリンダヘツ
ドキヤツプの改良に関する。

頭上カム式の４サイクルエンジンは、第１図に
示すように、シリンダヘツド１の上面に半円状の
切欠き２を設け、半円状の押え金具３を用いて、
カムシヤフト４を回転自在に軸支する。そしてシ
リンダヘツド１の上面外周にはヘツドカバー５を
重ねて締着する。シリンダヘツド１には半円状の
切欠き２を加工する都合上、側端にも半円状切欠
き６ができるので、この半円状切欠き６には弾性
体の栓７を嵌着してシールする。しかし、弾性体
の栓７が露出すると体裁が悪いので、その外側に
皿状のキヤツプ８を締着して、栓７を覆うように
している。キヤツプ８はエンジン振動に共振しな
いように、防振条９を狭む等、製作が面倒でコス
ト高につき、組付け作業も面倒である。

この考案はかかる点に鑑み、安価にできるよう
に改善したもので、以下第２図に示す本考案の実
施例について説明する。

シリンダヘツド１の上面に半円状の切欠き２を
設け、半円状の押え金具３を用いてカムシヤフト
４を回転自在に軸支し、この半円状切欠き２を加
工するとき、端縁にも半円状切欠き６ができるの
で、半円状の弾性体の栓７を嵌着して、シリンダ
ヘツド１上にヘツドカバー５を被着する点は、第
１図に示した従来例のものと同一である。而して
本考案は、上記弾性体の栓を被覆する大きさを有
する皿状のキヤツプ８の端縁一側に内側に折曲げ
た舌片１０を設ける。そして舌片１０を弾性体の
栓７に押当てて、キヤツプ８をビス１１でヘツド
カバー５に締着する。

作用について説明する。

キヤツプ８の外周がヘツドカバー５及びシリン
ダヘツド１の端面から浮いていると、エンジジン
振動をキヤツプ８が受けたとき、共振して振動音
が発生する。ところが内側に折曲げた舌片１０が
栓７に当つていて、キヤツプ８の振動を押えるこ
とができる。そして、舌片１０はキヤツプ８と一
体に安価にでき、防振条もないので着脱も簡単に
なる。

以上説明したように、この考案は、シリンダヘ
ツドの上端側面の半円状切欠きに弾性体の栓を嵌
着したものに於て、皿状の端縁一側に内側に折曲
げた舌片を設けたキヤツプを設け、該キヤツプを
ヘツドカバーに締着して、舌片を栓に当接させた
ので、舌片が弾性体の栓に押当てられていて、キ
ヤツプの振動を防ぐことができる。そして舌片は
キヤツプと一体にできるので安価にでき、又、キ
ヤツプを取着けるとき、防振条等を挾まなくても
よくなるので、着脱作業も簡単になる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例を示す縦断面図、第２図は本考
案の一実施例を示す縦断面図、第３図は同上正面
図、第４図はキヤツプの背面傾斜図である。 １……シリンダヘツド、５……ヘツドカバー、
６……半円状切欠き、７……栓、８……キヤツ
プ、１０……舌片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. シリンダヘツドの上端側面の半円状切欠きに嵌
   着した弾性体の栓を被覆するシリンダヘツドキヤ
   ツプにおいて、上記弾性体の栓を被覆する大きさ
   を有する皿状のキヤツプの端縁一側に内側に折曲
   げた舌片を設け、上記キヤツプをヘツドカバーに
   締着して、舌片を栓に当接させるようにしたこと
   を特徴とする、４サイクルエンジンのシリンダヘ
   ツドキヤツプ。