JPS62239508A

JPS62239508A - 箔巻変圧器

Info

Publication number: JPS62239508A
Application number: JP8213186A
Authority: JP
Inventors: Tamotsu Inoue; 保井上
Original assignee: Toshiba Corp
Current assignee: Toshiba Corp
Priority date: 1986-04-11
Filing date: 1986-04-11
Publication date: 1987-10-20

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔発明の目的〕（産業上の利用分野）本発明は、金属シートと絶縁シートとを重ねて巻回して
成る箔状巻線内に冷却ダクトを形成した箔巻変圧器に関
するもので、特に、巻線端部の絶縁手段に改良を施した
箔巻変圧器に関する。

（従来の技術）箔巻変圧器は、巻線の占積率が良く小型、軽量化ができ
る特徴がある。既に数ＫＶ、数１００ＫＶＡ程度の比較
的電圧の低い小容量の変圧器では実用化されている。近
年、その優れた長所に鑑み、より高電圧、大容量の例え
ば２７５ＫＶ　、　３００ＭＶＡ級変圧器への適用拡大
が研究されているが、最大の技術的課題はいかに冷却能
力を向上させ、高い絶縁能力を巻線に持たせられるがと
いう点にある。

この様な箔巻変圧器の構成の一例を第４図に示す。即ち
、鉄心の主脚１の外周にＦＲＰ　（ガラス繊維強化プラ
スチック）の様な機械的強度の高い合成樹脂から成る絶
縁筒２が嵌合され、この絶縁筒２の外周部に金属シート
と絶縁シートとを重ね合せて巻回して成る低圧巻線３が
巻装されている。

ここで、前記の様な高電圧変圧器の高圧巻線の箔状巻線
として用いられる金属シートの厚さは、数１０μｓ〜数
１００陣　と非常に薄いものである。低圧巻線３には、
適当な間隔毎に、スタック方向に延びる空隙として冷却
ダクト４が形成されている。更に、低圧巻線３の外周に
は、リアクタンスギャップ５を介して合成樹脂等から成
る絶縁筒６が、絶縁筒２と同心的に配設され、この絶縁
筒６の外周部には、金属シートと絶縁シートを重ね合せ
て巻回して成る高圧巻線７が巻装されている。この高圧
巻線７にも、冷却ダクト４が形成されている。

また、高圧巻線７の最外側の上下両端部には高圧シール
ド８が配設されている。更に、これらの巻線全体はタン
ク９内に収納され、ＳＦ、ガス、絶縁油等の絶縁媒体１
０がタンク９内に封入されている。

（発明が解決しようとする問題点）以上説明した従来の箔巻変圧器においては、高圧巻線端
部沿面と接地物１１との間の絶縁耐力を確保する為に、
この間の距離を大きく取らなければならなかった。しか
し乍ら、この様に巻線端部沿面と接地物１１との距離を
大きく取ることは、箔巻変圧器の小型、軽量化を妨げ、
極めて不経済である。その為、同箇所において、この様
な欠点を持たない他の手段で絶縁耐力を強化する必要が
あった。

ところで、特に油入変圧器において、絶縁耐力を強化す
る為に絶縁バリヤの配設が効果的なことは周知の技術で
あり、箔巻変圧器においても、絶縁バリヤを配設したも
のが従来技術として存在している。

しかし、絶縁バリヤは、巻線を巻回後改めて取り付けな
ければならず巻線製作の工数が多くががっている。

本発明は、上記の点に鑑みなされたもので、巻線とヨー
ク鉄心間の絶縁寸法を短縮し、製作工数のかからない信
頼性の高い箔巻変圧器を提供することにある。

〔発明の構成〕

（問題点を解決するための手段）本発明の箔巻変圧器は、巻線と接地物間に、イコライザ
ーを変圧器巻線巻回時に、巻回するようにしたものであ
る。

（作用）そのイコライザーにより、巻線と接地物間の電位を制御
し、絶縁距離の短縮を図るものである。

（実施例）以下本発明の一実施例を第１図を参照して説明する。な
お、従来と同一部分は同一符号で記し、その説明は省略
する。第１図において２１は、半導体紙などで製作され
ているイコライザーで絶縁紙２２と共に巻線３，７の端
部に巻回されている。そして、そのイコライザー２１の
長さは、巻線の低圧側程、長く、巻線３，７の電位が高
くなる程、短くなる様になっている。さらに、イコライ
ザーは。

巻線側で、巻線の近接する電位と同電位にしである。さ
らに、イコライザー２１の接地物１１側の端部は、第２
図に示す如く、その端部が折り曲げられている。なお第
２図において、３１は巻線を構成する金属シートであり
、３２は絶縁シートである。また、イコライザー２１と
共に巻回する絶縁紙２２は、第１図に示す如く接地物ｌ
ｌ側でそろえて製作され、巻線の冷却ダクト部４で同様
の冷却ダクトが形成されている。

このように構成された本発明においては、次の様な作用
効果が生ずる。

■　巻線の端部にイコライザー２１が巻線の高圧側に行
く程短くなるように取り付けであるため。

例えば、第３図に示す如く、電位線３１は、イコライザ
一端部から曲る様になる。そのため、イコライザー２１
の長さを制御することにより、巻線と接地物１１間の電
位制御が図れ、高電圧化した箔巻変圧器が提供出来る。

■　イコライザー２１は、半導体紙で構成されるため５
巻線からの洩れ磁束が、イコライザー２１部に流れても
、うず電流による加熱が生ぜず信頼性ある箔巻変圧器が
提供出来る。

■　前記した如く、電位線はイコライザ−２１端部から
曲がるが、イコライザー２１の端部は折り曲げであるの
で、丸みが取り付けてあり、その部分に電界の集中が生
ぜず、高電圧化したイコライザ一端部が得られ、高電圧
化した箔巻変圧器の巻線端部絶縁構造が得られる。

（イ）　イコライザー２１は、絶縁紙２２内に巻回して
取り付けられているので、イコライザーの端部は。

ソリッド絶縁となり、高電圧化した巻線端部絶縁構造が
得られる。

■　イコライザー２１は、巻線巻同時に、絶縁紙２２と
ともに巻回出来るので、製造も容易となり。

安価な箔巻変圧器が得られる。

■　イコライザー２１を巻回している絶縁紙は、前記し
た如く接地物ｌｌ側で端部をそろえて製作しているため
、それが巻線支えとなり、安価な巻線支えが容易に製作
出来る。

〔発明の効果〕

以上述べた如く本発明によれば、鉄心の脚部に金属シー
トと絶縁シートとを重ねて巻回して成る箔状巻線内に、
空隙よりなる冷却ダクトを形成した箔巻変圧器において
、前記巻線の上、下端部とヨーク鉄心との間に、イコラ
イザーを絶縁紙と共に巻回するようにしたので安価で信
頼性の高い、箔巻変圧器が得られる。なお１本発明の説
明では、イコライザーの電位をイコライザー近傍の巻線
電位に固定したが、特に巻線と接続しなくても同様の効
果が生じる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す断面図、第２図は本発
明の要図を示す断面図、第３図は本発明の詳細な説明す
るための断面図、第４図は従来の箔巻変圧器を示す断面
図である。１・・・鉄心の主脚　　　　２・・・絶縁筒３・・・低
圧巻線　　　　　４　、４ａ　、　４ｂ・・・冷却ダク
ト６・・・絶縁筒　　　　　　７・・・高圧巻線８・・
・高圧シールド　　　９・・・タンク１０・・・絶縁媒
体　　　　　１１・・・接地物２１・・・イコライザー
　　　２２・・・絶縁紙３１・・・金属シート　　　　
３２・・・絶縁シート代理人　弁理士　則　近　憲　佑同　　三俣弘文第　　１　図第２図第３図

Claims

【特許請求の範囲】

（１）鉄心の脚部に金属シートと絶縁シートとを重ねて
巻回して成る箔状巻線内に、空隙よりなる冷却ダクトを
形成した箔巻変圧器において、前記巻線の上、下端部と
ヨーク鉄心との間に、イコライザーを絶縁紙と共に巻回
したことを特徴とする箔巻変圧器。
（２）イコライザーは、半導体紙であることを特徴とす
る特許請求の範囲第１項記載の箔巻変圧器。
（３）イコライザーは、巻回する巻線の金属シートと電
気的に接続したことを特徴とする特許請求の範囲第１項
記載の箔巻変圧器。
（４）イコライザーは、巻回する巻線の金属シートと電
気的に接続しないことを特徴とする特許請求の範囲第１
項記載の箔巻変圧器。
（５）イコライザーの長さは巻線の低圧側程長く、高圧
巻線にいくにしたがい短かくしたことを特徴とする特許
請求の範囲第１項記載の箔巻変圧器。
（６）ヨーク鉄心側のイコライザーの端部をおり曲げた
ことを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の箔巻変圧
器。