JPS62236898A

JPS62236898A - 粒状洗剤の製造方法

Info

Publication number: JPS62236898A
Application number: JP8163186A
Authority: JP
Inventors: 誠治阿部; 中村　昌允
Original assignee: Lion Corp
Current assignee: Lion Corp
Priority date: 1986-04-09
Filing date: 1986-04-09
Publication date: 1987-10-16

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】肢東分互本発明は、噴霧乾燥法による粒状洗剤の製造方法に関す
る。

従来技術従来、粒状洗剤は主として噴霧乾燥法によりビーズ状の
中空粒子として製造されている。噴霧乾燥法により得ら
れた粒状洗剤は、溶解性が良好で、使い勝手も好ましい
ものである。

噴霧乾燥法は、界面活性剤、ビルダーなどの洗剤成分と
水とから洗剤スラリーを調整し、これをノズルから噴霧
乾燥塔内に噴霧して中空ビーズ状の粒状洗剤とするもの
である。洗剤スラリーの水分は、省エネルギーの観点か
らはできるだけ少ない方が好ましいが、スラリー濃度を
高くすると粘度が増加するために限界があった。

また、近年リン酸塩に代るビルダーとしてゼオライトが
用いられるようになってきている。

ゼオライトは、本来不溶物であるので洗剤スラリーの粘
度の増加を招き、またこれを配合した粒状洗剤は一般に
嵩密度が増加する。消費者のなかには洗剤の量を重量よ
りも容積で判断する人もいるため、嵩密度が消費者の購
買力に与える影響も大きい。洗剤スラリーに気泡を吹込
んで噴霧乾燥し、嵩密度を小さくすることが特開昭５７
−１９２４９９号公報、同５７−１９２５００号公報に
報告されているが、この場合気泡を吹き込む水性スラリ
ーの粘度が低いことが極めて重要である。

発明の目的本発明は、噴霧乾燥により粒状洗剤を製造するに際し、
洗剤スラリーの粘度を低下させることを目的とする。

見明の構成本発明の粒状洗剤の製造方法は界面活性剤およびアルカ
リ金属珪酸塩あるいはさらにゼオライトと、他の洗剤ビ
ルダーとを含有する粒状洗剤の製造法において、界面活
性剤およびアルカ金属塩あるいはさらにゼオライトを含
む水性スラリーに、アシネト・バクタ一種により製造さ
れるリボ多糖類を０．００１〜０．５重量％添加したの
ち、他の洗剤ビルダーを混合して洗剤スラリーとし、こ
の洗剤スラリーを噴霧乾燥することを特徴とする。

以下、本発明についてさらに詳細に説明する。

噴霧乾燥用の洗剤スラリーを調整するに際し、ゼオライ
トを含まない粒状洗剤の場合は、まず、界面活性剤、ア
ルカリ金属珪酸塩およびアシネト・バクタ一種から製造
されるリボ多糖類を含む水性スラリーを調製する。また
、ゼオライトを含む粒状洗剤の場合は、−１−に加えて
さらにゼオライトを配合したスラリーを調製する。リボ
多糖類は、この段階で添加を配合することが必須であり
、残余の他の洗剤ビルダーを添加した後に、リボ多糖類
を添加、混合した場合には、リボ多糖類の洗剤スラリー
の中での分散が良好に行われず、十分な粘度の低減効果
が得られない。

リボ多糖類は、噴霧乾燥の対象となる最終的な洗剤スラ
リーにたいして０．００１〜０．５重量％、好ましくは
０．００５〜０．３重量％の量で添加される。

この添加量が０．００１重量％未満では十分な低粘効果
が得られず、一方、０．５重量％を越えるとかえって粘
度が増加してしまう。

アシネト・バクタ一種（Ａｃｉｎｅｔｏ　ｂａｃｔｅｒ
）により製造されるリボ多糖類は、いわゆるバイオサー
ファクタントであり、たとえば、ペトロファ−ム社（Ｐ
ｅｔｒｏｆｅｒｍ；アメリカ合衆国）からエマルサン（
Ｅｍｕｌｓａｎ）の商品名で入手することができる。こ
れはアシネト・バクタ一種（ＡＴＣＣ寄託Ｎα：３１０
１２）により製造される細胞外微生物タンパク質会合リ
ポ多糖類であり、主にエタノールを炭素源とした場合に
えられるα−エマルサン（ネオエマルサン）、原油、ヘ
キサデカンを主たる炭素源とした場合に得られるβ−エ
マルサン類（プロトエマルサン）がある。アシネト・バ
クタ一種（ＡＴＣＣ寄託Ｎα：３１０１２）により得ら
れるリボ多糖類については、特開昭５５−１１２２０１
号に詳記されている。

界面活性剤、アルカリ金属珪酸塩およびゼオライトとし
ては、洗剤成分として用いられる通常のものを使用する
ことができる。たとえば、界面活性剤としては、アニオ
ン界面活性剤が主として使用され、必要に応じてノニオ
ン活性剤やその他の活性剤も使用可能である。アニオン
界面活性剤の具体例としては、（イ）　アルキル基の炭素数が８〜１５のアルキルベン
ゼンスルホン酸塩（ロ）　アルキル基の炭素数が８〜１８のアルキル硫酸
塩（ハ）　アルキル基の炭素数が８〜１８のアルコールに
エチレンオキサイドを平均１〜８モル付加させたエトキ
シ化物の硫酸化物の塩（ニ）　炭素数１２〜２２のアル
ファオレフィンをスルホン化して得られたものの塩（こ
れはアルケンスルホン酸塩とヒドロキシアルカンスルホ
ン酸塩を主とする化合物の混合体である。）（ホ）平均炭素数１０〜２０の脂肪酸のメチル又はエチ
ルエステルをスルホン化したものの塩（へ）　炭素数１
２〜２２のパラフィンから得られるアルカンスルホン酸
塩（ト）高級脂肪酸塩（チ）高級脂肪酸塩とタウリンとの縮合物の塩（Ｎ−ア
シルアミノエタンスルホン酸塩）（す）　スルホコハク
酸ジアルキルエステルの塩等がある。これらの塩はいず
れもアルカリ土属塩が望ましく、スルホン酸やサルフェ
ート型アニオン活性剤の場合はマグネシウム塩も使用可
能である。上記のアニオン活性剤は個々、あるいは混合
して用いられる。

また、ノニオン活性剤としてはポリオキシエチレンアル
キルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェノール
エーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ソルビ
タン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンエーテル、庶
糖脂肪酸エステル、脂肪酸アルキロールアマイド等や、
両性活性剤としてはベタイン型、たとえばラウリルジメ
チルカルボキシメチルアンモニウムベタイン等やアラニ
ン型、イミダシリンが型のものが使用可能であり、これ
らはアニオン活性剤と併用しても差し支えない。

粒状洗剤に含まれる界面活性剤の量は乾燥重量基準で１
０〜３５％であるのが通例である。

アルカリ金属珪酸塩は、一般式Ｍ２０／ｎＳ　ｊ０２（Ｍ：アルカリ金属）で表示され
、ｎ＝１．８〜３．４のものが好ましい。また、アルカ
リ金属としてはナトリウムまたはカリウムが例示される
。アルカリ金属珪酸塩は乾燥重量規準で５〜２０重量％
となるように粒状洗剤中に配合することが好ましい。

ゼオライトとしては天然および合成ゼオライ１−が使用
できる。合成ゼオライトとしてはＡ型、Ｘ型、Ｙ型など
があるが、Ａ型ゼオライトがもっとも好ましい。

ゼオライトの平均粒径は０．３〜１０μｍ、好ましくは
０．５〜５μｍが良い。

ゼオライトを粒径洗剤組成物中に乾燥重量基準で１０〜
２５重量％配合することにより、洗浄力を向」ニすると
ともに、粒状洗剤の粉体物性を改善することができる。

２５重量％を越えてゼオライトを配合すると、洗剤スラ
リーの粘度が急激に増加し、粒状洗剤の微細粒子化が困
難となる。

界面活性剤、アルカリ金属珪酸塩、リボ多糖類（あるい
はさらにゼオライト）を含む水性スラリーに、残余の洗
剤ビルダーを添加、混合して洗剤スラリーとし、これを
噴霧乾燥する。ここで他の洗剤ビルダーとしては無機ビ
ルダーとして炭酸ナトリウム、トリポリリン酸ナトリウ
ム、ピロリン酸ナトリウム、オルソリン酸ナトリウムな
どが挙げられるが、リン酸塩の配合量は環境問題からで
きるだけ少ない方が望ましい。

また、有機ビルダーとして、無水マレイン酸やアクリル
酸の重合体、もしくはこれらとオレフィンの共重合物等
のポリカルボン酸、ニトリロトリ酢酸ナトリウム（ＮＴ
Ａ）、クエン酸ナトリウム等が挙げられる。その他の洗
剤ビルダーは、粒状洗剤中に乾燥重量基準で２０〜７０
重量％の範囲で配合することが好適である。

噴霧乾燥される洗剤スラリーの水分は３０〜４０重景％
とするのが好ましく、特に３３〜３８重量％とすること
により、リボ多糖類の添加による粘度低下効果が大きく
なる。

また１本発明においては、洗剤スラリーに気泡を含んだ
状態で噴霧乾燥することが容易である。気泡を吹き込む
と洗剤スラリーの粘度が高くなり、洗剤スラリーの濃度
を高くすることがさらに困難となる。ところが、本発明
の方法によりリボ多糖類を添加すると、気泡を吹き込ん
だ場合でも粘度の低下が可能となる。

気泡の吹き込みは、特開昭５７−１９２４ｆｌＯ号およ
び同５７−１９２５００号公報に記載された方法に準拠
して行うことが好ましい。即ち、ゼオライトの含有量が
乾燥重量基準で１０〜２５重量％である粒状洗剤を製造
する場合においては以下の（ｉ）および（ｊｉ）の方法
が好ましい。

（ｉ）　　界面活性剤を含む水性スラリーに気体を吹き
込んで、平均気泡径４０〜１００μｍ、スラリー比重０
．７〜０．９のスラリーとしたのち、ゼオライト、アル
カリ金属珪酸塩およびリボ多糖類を添加混合する方法。

（ｊｉ）　　界面活性剤、ゼオライト、リボ多糖類、ア
ルカリ金属珪酸塩および／または他の洗剤ビルダーを含
む洗剤スラリーを調製し、この洗剤スラリーに気体を吹
き込むとともにセントル型ポンプを通過させて、平均気
泡径４０〜ｌ１００７ｚ、比重０．７〜０．９のスラリ
−とする方法。

ゼオライトの含有量が１０重量％未満の場合には、上記
のような気体の吹き込み手順ないし方法に特別の工夫は
必要でなく、スラリーに気体を吹き込んで分散する気泡
の平均気泡径が４０〜１００μｍ、比重０．７〜０．９
としたのち、このスラリーを噴霧乾燥すれば良い。

発明の効果本発明によれば、アシネト・バクタ一種から製造される
リポ多糖類を、特定の条件下で添加して洗剤スラリーを
調製することにより、洗剤スラリーの低粘度化が実現で
きる。よって、噴霧乾燥が容易となり、また、洗剤スラ
リーの濃度を高くすることができ、省エネルギーの面か
ら好都合である。

さらに、気泡を吹き込んだ洗剤スラリーの低粘度化も可
能となり、この噴霧乾燥も容易となる。

矢１１［Ｌ界面活性剤スラリーおよびゼオライトスラリーを混合し
、これに珪酸ナトリウム（Ｎ　ａ、Ｏ／　Ｓ　ｊ、　０２＝］、／２．２）およ
びエマルサンを添加して水性スラリーを調製した。この
スラリー他の洗剤ビルダーを添加して混合し、以下の各
成分を含むスラリー水分３５重量％の洗剤スラリーとし
た。

界面活性剤　　　　　　　　　　１６重量％ゼオライト
　　　　　　　　　　　８重量％珪酸す１−リウム　　
　　　　　　８重量％ソーダ灰　　　　　　　　　　　
　７重量％エマルサン　　　　　　　　　表−１中の量
水分　　　　　　　　　　　　　３５重量％芒硝　　　
　　　　　　　　　　バランスこれらの洗剤スラリーに
ついて粘度を測定し、その結果を表−１に示した。

表−１からエマルサンの添加により、粘度が低下してい
ることが判る。

一１１＝実施例２界面活性剤スラリーに空気を吹き込み、平均気泡径８０
μｍの気泡を形成してスラリー比重０．８５とした以外
は実施例１と同様にして洗剤スラリーとした。

これら洗剤スラリーについて粘度を測定し、その結果を
表−２に示した。表−２から、エマルサンの添加により
、気泡を吹き込んだスラリーに対しても粘度の低減効果
がみられることが判る。

比較例界面活性剤スラリー、ゼオライトスラリー、珪酸ナトリ
ウムおよび他の洗剤ビルダーを混合したのち、これにエ
マルサン０．Ｉｔｚｔ％を添加する他は実施例１と同様
にして洗剤スラリーを調製した（組成は試料Ｎα２と同
じ）。このスラリーの粘度は１２５Ｐであり、噴霧乾燥
が困難であった。

実施例３以下の組成の洗剤スラリーを調製する以外は、実施例１
と同様にして粘度を測定し、その結果を表−３に示した
。

界面活性剤　　　　　　　　　　１８重量％珪酸ナトリ
ウム　　　　　　　　１１重量％ソーダ灰　　　　　　
　　　　　　６重量％亜硫酸ナトリウム　　　　　　　
６重量％エマルサン　　　　　　　　　表−２中の量水
分　　　　　　　　　　　　　３５重量％芒硝　　　　
　　　　　　　　　バランス手続補正書昭和６１年７月９日１、事件の表示昭和６１年特許願第８１６３１号２、発明の名称粒状洗剤の製造方法東京都墨田区本所１丁目３番７号（６７６）ライオン株式会社代表者　小　林　　敦４、代理人東京都千代田区神田小川町１−１１明細書の「発明の詳細な説明」の欄６、補正の内容（１）明細書第１４頁１１行に「亜硫酸ナトリウム」と
あるのを「炭酸水素ナトリウム」に補正する。

以」二

Claims

【特許請求の範囲】

１、界面活性剤およびアルカリ金属珪酸塩あるいはさら
にゼオライトと、他の洗剤ビルダーとを含有する粒状洗
剤の製造方法において、界面活性剤およびアルカリ金属
珪酸塩あるいはさらにゼオライトを含む水性スラリーに
、アシネト・バクター種により製造されるリポ多糖類を
０．００１〜０．５重量％添加したのち、他の洗剤ビル
ダーを混合して洗剤スラリーとし、この洗剤スラリーを
噴霧乾燥することを特徴とする粒状洗剤の製造方法。