JPS62235244A - 高級タイル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明における銅スラグのリン酸塩結合型不焼成成型体
とは、銅製錬において産出する銅スラグの粒子にリン酸
及び（又は）リン酸塩を添加混合し、所望の形態を有す
る型枠内に流込みそして常温で凝結硬化させることによ
り得られる成型体を云う。銅スラグに着色剤その他の添
加剤を混入することが出来、本明細書ではそれらを含め
て銅スラグと称する。

銅製錬から産出される銅スラグとしては前述したような
各種のものがあるが、それぞれの製造方式に基き、組成
の差異を有している。しがしながら、その主成分は、Ｔ
、Ｆｓ５５〜６０％、２ＦａＯ・５ｉ０２２０〜４０％
、Ｆｅ３０４１〜２５％そして３１０２２０〜３５％の
扛Ｈにあると一般的に言うことが出来る。但し、転炉産
出銅スラグはＦ　ｅ　３　Ｑ　４が多いことを特徴とす
る。次は自溶炉スラグと転炉鉄精鉱との差異を示す： 本発明においては、自溶炉スラグ、反射炉スラグ、溶鉱
炉スラグ、転炉スラグ、ＭＩ法錬霞炉スラグ等いずれを
も対象とするが、特にはＴ、Ｆａ４０〜５５％、２Ｆ’
＠０８ｉ０２２０〜３０％、Ｆｅ３Ｏ４１５〜２５％そ
して８１０２２１〜２９％を主成分とするスラグ、特定
的には転炉産出鉄精鉱を対象とする。こうしたスラグは
、通常、α５〜４％ＡＩ、０３、α２〜３％ＭｇＯ，α
５〜４％ＣａＯ１１〜５％ｚｎその他の不純物を含有し
ているが、これら副成分は本発明においてほとんど影響
を与えない。但し、興味のある外観色の現出には微妙な
作用を呈しているものと思われる。

こうした銅スラグは、水砕、風砕、機械的粉砕により細
く粉砕される。２００メツシユ以下に整粒することが好
ましい。

リン酸は、それ自身が接着力を有しているわけではない
が、金属酸化物等の他の物質と反応して塩類をつくり、
こうした塩類が結合材とし玉の役割を果し、特に鋼スラ
グ粒子用結合材として優れた適性を有している。不定形
耐火物等へのリン酸及びリン酸塩結合材の使用は知られ
ているが、銅スラグ用結合材としてこれらを単独で使用
する試みは本発明が初めてである。

リン酸としては、次亜リン酸、亜リン酸、次リン酸、メ
タ、リン酸、ビロリン酸及びオルソリン酸等種々のもの
が存在するが、本発明においてはそのいずれをも含むも
のである。しかし、工業的にもっとも重要で、生産量も
多いのがオルソリン酸であり、実用的にはこれで充分で
ある。リン酸塩には、オルソリン酸塩、ピ田リン酸塩、
ポリリン酸塩、メタリン酸塩等があり、本発明では、広
く用いられるリン酸アルミニウム（側温１リン酸アルミ
ニウム）、リン酸ナトリウム（側温１リン酸ナトリウム
）及びリン酸マグネシウム（側温１リン酸マグネシウム
）を単独であるいは組合せ及び又はそれらの結合組成物
で好適に用いることが出来る。

リン酸及びリン酸塩は３０〜８０％水溶液として用いら
れる。リン酸は一般に８５〜７０％程度の水溶液として
市販されており、これらをそのまま用いてもよい。

同スラグ粒子とリン酸及び（或いは）リン酸塩との混合
物は、リン酸及び（或いは）リン酸塩を１〜６０重量％
添加し、充分に混錬することにより生成される。結合剤
は、銅スラグ粒子全体を結合するに適正でなければなら
ず、多すぎてはならない。こうした目的に１〜６０ｉ量
％、好ましくは１〜４０重景％、より好ましくは５〜３
０重量％が適正である。

必要に応じ、ベンガラのような着色料、顔料等を添加し
てもよい。これらは、銅スラグの６０％まで添加するこ
とが出来る。

生成する銅スラグ粒子スラリーは目的とするタイル寸法
に応じた型枠内に流込まれる。タイルに模様づけが所望
される場合には、型枠に然るべき転写模様を付けておく
ことにより模様付きタイルが成型しうる。

本発明の基本的に重要な特徴は、速硬性でありそして不
焼成状態において多くの製品としての使用に耐える充分
の強度を発現することである。硬化は３０秒〜１０分の
短時間で完了する。あまり急速な硬化が望ましくない場
合には、結合材添加量をコント四−ルすることによって
目標に合わせるＯ 本発明による生成物は、前述したように、着色剤を適量
混合することにより様々の色を発現することができる。

例えば、ベンガラ（Ｆ＠２ｅ３）は赤褐色をそしてＴｌ
Ｏ２は白青色を生みだす。その他斯界で知られる着色剤
を単独で或いは複数種組合せて使用することにより無数
の着色が可能である。

更には、８０℃前彼の蒸気養生によって白色を生みだす
ことが出来る。着色剤と蒸気養生との組合せによって一
段と深味のある色を生みだすことが出来る。特に、大理
石のような重厚感のある美しい色合いを発現しつる。

本発明による成型品は塗料との適合性も良好であり、実
質上すべての塗料によって彩色可能である。特に、アル
カリ分を含まないことから、ＥＢＣ塗料（？！千線硬化
塗料）の使用が可能であり、きわめて美しい外観の密着
性の良い塗膜の形成が可能であり、これら製品の高級感
、重厚感等をかもし出し、更に一層広い分野での製品化
を可能ならしめる。

ＥＢＣ塗料は、電子線によって塗料を硬化乾燥させる方
法において用いられる塗料であり、不飽和樹脂、オリゴ
マー、反応性希釈剤、着色剤、安定剤などから構成され
、ＥＢＣ塗料に電子線を照射するとラジカルが発生し、
そのラジカルによって塗料が硬化乾燥することを原理と
する。ＥＢＣ樹脂は秒以下で硬化乾燥する。従来の焼成
タイルでは製造が難かしかった大版タイルの彩色に適し
、寸法安定性も良好である。本発明タイルはアルカリを
含んでいないことから予備処理を要せずＥＢＣ塗料の適
用が可能であり、焼成タイルでは得られなかった彩度の
高い赤、黄、ライトグリーン、メタリック色等の塗装タ
イルが短時間で得られる。

更に、この塗膜は、硬度が高く傷つきにくいこと及び耐
摩耗性が良好な点でも優れている。

更に、本発明タイルは遮音性、吸音性（空孔を有し、所
定の組成であるため）を有するので建造物の壁面に適用
することにより遮音効果、吸音効果を生じる点でも有益
である。外部遮音を必要とする場所で効果的に用いるこ
とが出来る。

またホウロウ膜を形成するためには、８００〜８５０℃
の温度に耐えられる材質であることが好ましいが、本発
明の組成物は、充分に温度に耐えられ、ホウ田つ膨を形
成したタイルを得ることができる。

本発明におけるタイルとは、一般に内装タイル、外装タ
イル、モザイクタイルテーブル、床タイル、階段タイ／
′Ｌ／等を含め、タイル全般を包括するものである。特
に、従来からの焼成タイルは大きなものは焼成困難であ
ったため寸法上の制約があったが、本発明タイルにおい
てはそうした制約がないため、焼成タイルより大きな寸
法のものが容易に−得られるので、ホテルのフロント内
壁のような大きなビルの内装材として本発明タイルを用
いることが出来る。水に強いため、浴場（バスタブ、ト
イレ、洗面流等）等の水回り内装にも好適に使用しつる
。

発明の効果 銅スラグをタイルという意外な用途において再活用の道
を見出し、併せて従来の陶磁質焼成タイルでは得られな
い大きなしかも優れた色合いを持つタイルの開発に成功
した。

さらに、耐水性が強く、遮音、吸音効果も有する。

実施例１ 粒度２００メツシユ以下の次の鉄精鉱を使用した： Ｔ、Ｆｓ　　　　４６％ Ｆｅ３Ｏ４２０％ ２ＦｅＯ・５ＩＯ２２５％ ８１０２　　　２２％ Ａｌｔｏｓ　　　　　１５％ Ｍｇ０　　　　　　　　　１％ Ｃａ０　　　　　　　　　　１％ Ｚｎ　　　　　　　　　　　　３％ ｐｂ　　　　　　　　　　　　ｔａ％ Ｃｕ　　　　　　　　　　　　　α５％Ｓ　　　　　　
　　　　　　α０４％ 上記鉄精鉱に濃度５０％の第１リン酸アルミニウム水溶
液を重量％で５＝１の１１合で添加し、混錬後１ｍｘ１
．５ｒｒｌＸα０１ｍの内容積寸法の型枠に流込んだ。

３０秒後に硬化を完了した。大理石に似た重厚な外観を
看する成型体が得られた。この成型体は内装タイルとし
て使用するに充分の強度を有した。

実施例２ 実施例１のタイルにアクリルタイプＥＢＣ塗料を塗布し
、不活性ガス中ＥＢ照射により塗膜を硬化させた。非常
に彩度の高いクリーム色の塗装タイルが得られた。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）銅スラグのリン酸塩結合型不焼成成型体から成る高
   級タイル。 ２）銅スラグのリン酸塩結合型不焼成成型体とその表面
   に形成されるＥＢＣ塗料塗膜とから成る高級タイル。 ３）銅スラグのリン酸塩結合型不焼成成型体とその表面
   に形成されるホウロウ膜とから成る高級タイル。