JPH081649A - 無機質着色粉末の包装体及び着色モルタル又はコンクリ−トの製法 - Google Patents

無機質着色粉末の包装体及び着色モルタル又はコンクリ−トの製法

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JPH081649A
JPH081649A JP14306994A JP14306994A JPH081649A JP H081649 A JPH081649 A JP H081649A JP 14306994 A JP14306994 A JP 14306994A JP 14306994 A JP14306994 A JP 14306994A JP H081649 A JPH081649 A JP H081649A
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powder
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concrete
inorganic
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JP14306994A
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Masao Izaki
征男 井崎
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B40/00Processes, in general, for influencing or modifying the properties of mortars, concrete or artificial stone compositions, e.g. their setting or hardening ability
    • C04B40/06Inhibiting the setting, e.g. mortars of the deferred action type containing water in breakable containers ; Inhibiting the action of active ingredients
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、モルタルやコンクリ−ト製品製造後
に着色する場合の汚れや付着物の除去、発色不良等がな
く、長期の耐候性、安定性に優れた表面状態のよい着色
モルタルや着色コンクリ−ト製品を容易に効率よく製造
することができる無機質着色粉末の包装体および着色モ
ルタル又はコンクリ−トの製法に関する。 【構成】本発明は、非水硬性無機質粉末を金属硫酸塩又
は金属硫酸塩とアルカリ性物質で着色処理した無機質着
色粉末を、モルタル又はコンクリ−ト材料の混練時に崩
壊する袋体に充填してなる無機質着色粉末の包装体およ
びこの包装体を、モルタル又はコンクリ−ト材料の混練
時に投入し混合することを特徴とする着色モルタル又は
コンクリ−トの製法に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、モルタルやコンクリ−
ト製品製造後に着色する場合の汚れや付着物の除去、発
色不良等がなく、長期の耐候性、安定性に優れた表面状
態のよい着色モルタルや着色コンクリ−ト製品を容易に
効率よく製造することができる無機質着色粉末の包装体
および着色モルタル又はコンクリ−トの製法に関する。
さらに詳しくは本発明は、非水硬性無機質粉末を金属硫
酸塩又は金属硫酸塩とアルカリ性物質で着色処理した無
機質着色粉末が充填された無機質着色粉末の包装体およ
びこの包装体をモルタル又はコンクリ−ト材料の混練時
に投入して混合し、着色モルタル又はコンクリ−トを製
造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年建築、土木分野においてもニ−ズの
多様化、高度化に伴い自然環境との調和、景観、美観等
の観点から周囲の環境に適合した建築物、構築物に対す
る要求が高まり、施工に際しては着色モルタルや着色コ
ンクリ−トが多く使用されている。
【0003】従来、着色モルタルや着色コンクリ−ト製
の構造物を製造する方法としては、普通構造物の製造
時に顔料をセメント、砂、水等のモルタル材料あるいは
セメント、砂、骨材、水等のコンクリ−ト材料と混合し
て型枠に入れ、養生硬化させる方法、構造物の表面に
所定の色の塗料や顔料のエマルジョンを刷毛塗りした
り、吹きつけたりして塗布する方法等が採用されてい
る。しかしながら、の顔料をモルタルやコンクリ−ト
材料と混合する方法は多量の顔料を必要とするだけでな
く、凝集する性質のある顔料をモルタルやコンクリ−ト
中に均一に分散させるのに困難を伴う等の難点がある。
またの塗料等を塗布する方法による場合は、塗布面の
汚れや付着物を取り除く手間を必要とするだけでなく、
塗料等の着色粒子が構造物の表面に物理的付着している
に過ぎないため、塗膜の剥離が生じやすく耐久性、耐候
性が劣る等の他に多量の有機溶剤が使用されているため
にその取扱いや安全衛生上にも問題がある。
【0004】前記、の方法とは別に、特開昭48−
68620号公報には、セメント製品の表面に硫酸マ
ンガン、硫酸鉄等の金属硫酸塩の水溶液を塗布して発色
させ着色する方法についての提案がある。この方法は化
学的な反応による着色であるため、、の方法による
難点は改善できるが、色が経時的に変化したりして色調
が安定するまでに長時間を要したり、発色不良が生じた
り、さらにはセメント製品製造後に製品の汚れや付着物
を取り除いた後に着色しなければならないという煩わし
さがあり、この方法も未だ改善の余地がある。
【0005】また特開平5−279092号公報には、
顔料を圧縮脱気処理した造粒物をセメント混合材中に
添加して着色モルタルを製造することについての記載が
あるが、この方法も前記と同様の難点があるだけでな
く、顔料の圧縮脱気処理が必要であるという難点があ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、前述した
点に鑑み〜の難点を改良することを課題として着色
材料、着色モルタルや着色コンクリ−トの製造法につい
て鋭意研究を重ねた。その結果、非水硬性無機質粉末を
金属硫酸塩又は金属硫酸塩とアルカリ性物質で処理する
と、非水硬性無機質粉末は着色され、非水硬性無機質粉
末に金属硫酸塩に基づく安定した着色皮膜が形成される
こと、この着色物は取扱いが容易で、混合時等の分散
性、発色性等が優れていること、またこの処理物を混練
時に崩壊する袋に入れたものをモルタル又はコンクリ−
ト材料の混練時に投入すると、袋の後処理も不要で、容
易に耐候性、安定性に優れた着色モルタル又はコンクリ
−トを製造できること、また金属硫酸塩とアルカリ性物
質とを使用すると発色がより効果的であること等を知見
し、本発明に到った。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、非水硬性無機
質粉末を金属硫酸塩又は金属硫酸塩とアルカリ性物質で
着色処理した無機質着色粉末を、モルタル又はコンクリ
−ト材料の混練時に崩壊する袋体に充填してなる無機質
着色粉末の包装体に関する。また本発明は、非水硬性無
機質粉末を金属硫酸塩又は金属硫酸塩とアルカリ性物質
で着色処理した無機質着色粉末と粉状分散剤とを、モル
タル又はコンクリ−ト材料の混練時に崩壊する袋体に充
填してなる無機質着色粉末の包装体に関する。さらには
本発明は、非水硬性無機質粉末を金属硫酸塩又は金属硫
酸塩とアルカリ性物質で着色処理した無機質着色粉末
が、モルタル又はコンクリ−ト材料の混練時に崩壊する
袋体に充填された包装体を、モルタル又はコンクリ−ト
材料の混練時に投入し混合することを特徴とする着色モ
ルタル又はコンクリ−トの製法に関する。
【0008】本発明において金属硫酸塩としては、水可
溶性の金属硫酸塩、好ましくは周期律表の1B族、6B
族、7B族及び8族よりなる群から選択された水可溶性
の金属硫酸塩が使用される。金属硫酸塩の具体例として
は、硫酸銅、硫酸クロム、硫酸マンガン、硫酸鉄、硫酸
コバルト、硫酸ニッケル等の水可溶性の金属硫酸塩を挙
げることができる。金属硫酸塩は、1種使用しても、複
数種併用して使用してもよい。
【0009】金属硫酸塩は、水溶液として非水硬性無機
質粉末に塗布、含浸する。塗布、含浸すると非水硬性無
機質粉末の表面に着色皮膜が生成する。塗布、含浸の方
法は特に制限されないが、普通には例えば刷毛塗り、吹
きつけ、ディピング等の方法が採用される。塗布、含浸
の操作は、1回でも複数回繰り返し行ってもよい。また
部分的に金属硫酸塩の種類を変えて塗布、含浸してもよ
い。
【0010】金属硫酸塩水溶液の濃度は、2重量%(無
水物基準)以上から飽和濃度以下の範囲、好ましくは5
〜30重量%の範囲から色調を考慮して適宜選択使用さ
れる。一般に濃度が低いほど色調が淡く高くなるにつれ
て色調が濃くなるが、濃度が2重量%未満では着色作用
はほとんどない。
【0011】本発明において非水硬性無機質粉末として
は、セメント混合材として使用することができ、水との
混練によって硬化しないものであれば、特に制限なく使
用できる。非水硬性無機質粉末の具体例としては、黒曜
石、マイカ、花崗岩、方解石、高炉スラグ、シリカフュ
−ム、珪砂、珪石粉、炭酸カルシウム、タルク、ベント
ナイト、クレ−、ゼオライト、パ−ライト、ケイソウ
土、カオリン、アルミナ、チタニア、ジルコニア等の粉
末が挙げられる。これらは単独でまた複数混合して使用
してもよい。非水硬性無機質粉末の粒径(平均粒径)は
0.01μm〜10mm、好ましくは0.1μm〜5m
mのものが好適である。
【0012】本発明においては、非水硬性無機質粉末へ
金属硫酸塩水溶液を塗布、含浸し乾燥することによって
無機質着色粉末が得られるが、金属硫酸塩水溶液と共に
アルカリ性物質を使用すると、発色の促進や強固な着色
皮膜の形成等に効果があり、また金属硫酸塩水溶液だけ
では着色しずらい非水硬性無機質粉末でも容易に着色皮
膜を形成させることができる。
【0013】アルカリ性物質の具体例としては、水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム等のアル
カリ金属の水酸化物、炭酸ナトリム、炭酸カリウム、炭
酸リチウム等のアルカリ金属の炭酸塩、重炭酸ナトリ
ム、重炭酸カリウム、重炭酸リチウム等のアルカリ金属
の重炭酸塩、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム等
のアルカリ土類金属の水酸化物、酸化マグネシウム、酸
化カルシウム等のアルカリ土類金属の酸化物、メタ珪酸
ナトリウム、メタ珪酸カリウム等のアルカリ金属の珪酸
塩、ピロ燐酸ナトリウム、ピロ燐酸カリウム、燐酸二カ
リウム、燐酸三カリウム、燐酸三ナトリウム等を挙げる
ことができる。アルカリ性物質の中でも水酸化ナトリウ
ム、炭酸ナトリム、メタ珪酸ナトリウム等のナトリウム
化合物が、非水硬性無機質粉末の表面をより活性化させ
て金属硫酸塩を発色させるので好適である。
【0014】アルカリ性物質の使用量は、そのアルカリ
性の程度、非水硬性無機質粉末の種類や量、金属硫酸塩
水溶液の量等によても異なるが、金属硫酸塩がアルカリ
性物質と反応して、さらにはモルタルあるいはコンクリ
−ト中のアルカリ分によって十分発色するに足る量であ
ればよく、普通には金属硫酸塩1モルに対して0.5〜
4モルの範囲から適宜選択使用される。
【0015】本発明において粉状分散剤としては、従来
公知の例えばナフタリンスルホン酸ホルマリン縮合物
(塩)、リグニンスルホン酸(塩)、ポリカルボン酸
(塩)、メラミンスルホン酸(塩)、ポリスチレンスル
ホン酸(塩)、ポリフェノ−ルスルホン酸(塩)、オキ
シカルボン酸(塩)、スチレン−無水マレイン酸共重合
体等の有機酸(塩)や燐酸塩、ピロ燐酸塩、トリポリ燐
酸塩、ヘキサメタ燐酸塩、ケイフッ化塩等の無機酸塩等
を挙げることができ、これらは単独でまた複数併用して
もよい。
【0016】本発明において、着色処理された無機質着
色粉末の包装に使用されるモルタル又はコンクリ−ト材
料の混練時に崩壊する袋体としては、混練時に水やアル
カリ、機械作用等で湿潤、溶解ないしは砕けて崩壊し、
無機質着色粉末が放出されてモルタル又はコンクリ−ト
材料と均一に混合されるものであればよい。袋体の代表
例としては、紙、パルプ類であるが、水溶性フイルム製
の袋体例えばポリビニルアルコ−ル、ポリビニルピロリ
ドン、ポリ酢酸ビニルまたはこれらの部分ケン化物、ポ
リアクリル酸、アクリル酸−アクリル酸エステル共重合
体、ビニルピロリドン−酢酸ビニル共重合体等が好適で
あり、なかでも水溶性のポリビニルアルコ−ル製のもの
が好ましい。
【0017】袋体に充填される無機質着色粉末の量は、
ミキサ−容量や練り混ぜ量に応じて適宜きめることがで
き、普通100〜1000gの範囲で各種重量単位の包
装体にするのが適当である。また、無機質着色粉末と粉
状分散剤を充填する場合の両者の割合はモルタルあるい
はコンクリ−ト材料の混練条件等によって適切な割合に
決められるが、一般には無機質着色粉末に対して粉状分
散剤を0.1〜5重量%の範囲から選択するのがよい。
なお、袋体には、無機質着色粉末や粉状分散剤以外に、
一般にモルタル又はコンクリ−トを製造する際に使用さ
れているAE減水剤、凝結遅延剤、硬化促進剤等々のセ
メント混和剤が適宜充填されていても差し支えない。
【0018】本発明において、無機質着色粉末、さらに
は無機質着色粉末および粉状分散剤が充填された包装体
は、その必要量の包装体をモルタル又はコンクリ−ト材
料を例えばミキサ−等で混練する時に投入し攪拌混合す
る。無機質着色粉末の投入量はセメントに対して2〜3
5重量%、好ましくは3〜20重量%の範囲から着色の
程度や色調等を考慮して適宜選択される。攪拌混合によ
って包装体は崩壊して無機質着色粉末、さらには無機質
着色粉末および粉状分散剤は解放され、モルタル又はコ
ンクリ−ト材料中に均一に分散される。混練後、打設し
て養生硬化させ、脱型すると、汚れや付着物のない着色
モルタル、着色コンクリ−ト製品が得られる。
【0019】得られた着色モルタル、着色コンクリ−ト
製品には、打設時に製品表面に生成する残留微細空隙が
無機質着色粉末、金属硫酸塩とアルカリ性物質及び又は
セメントのアルカリ分との反応生成物等によって埋めら
れ緻密化するため、外部からの水分や炭酸ガスの浸透が
抑制されて白華現象や中性化を防止でき、さらには製品
表面は従来のような残留微細空隙によるあばた状の微小
凹凸がなく、良好な仕上がり状態のものになる。また、
モルタル又はコンクリ−ト材料の混練時に必要量の包装
体を投入するだけでよいので、取扱いも容易であり、袋
体の後処理も不要で、分散性、飛散等のトラブルを発生
させることもなく、着色モルタル、着色コンクリ−トの
製造工程の簡略化、連続化が容易である。
【0020】
【実施例】次に本発明を実施例により説明するが、本発
明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0021】実施例1 炭酸カルシウム粉末(平均粒径:18.2μm)に濃度
15重量%の硫酸鉄水溶液を粉末表面積当たり100g
/m2 の割合で噴霧して乾燥し、黄褐色に着色された炭
酸カルシウム粉末を得た。次いでこの黄褐色の炭酸カル
シウム粉末と粉状分散剤(ポリスチレンスルホン酸ナト
リウム)とを、重量比で100:0.6の割合で混合し
た混合粉100gを水溶性のポリビニルアルコ−ル製フ
イルム袋に充填、封入して包装体を得た。
【0022】この包装体12袋を、ミキサ−で混練中の
コンクリ−ト材料(セメント15.1重量%、砕石と川
砂との混合砂31.9重量%、砕石45.7重量%、水
7.3重量%)69.6kgに、上から投入して3分間
混練を続けて混合し、黄褐色の着色コンクリ−トを得
た。着色コンクリ−トは、型枠に打設した後一夜湿空し
て脱型し、28日間気中養生して黄褐色の板状着色コン
クリ−トパネルを得た。パネルの表面には打設に生成す
る残留微細空隙による微小凹凸はなく、平滑で良好な仕
上がり状態であった。またこのパネルは、これを1年以
上屋外に放置しても製造時の色調を保持しており、褪色
や白華現象は認められなかった。
【0023】実施例2 非水硬性無機質粉末として、メタカオリン(林化成株式
会社製、平均粒径:1.4μm)に濃度15重量%の硫
酸ニッケル水溶液を粉末表面積当たり100g/m2
割合で噴霧したがあまり発色しなかったので、濃度5重
量%の水酸化ナトリウム水溶液を粉末表面積当たり10
0g/m2 の割合で噴霧した。噴霧するとメタカオリン
はすぐに薄緑色に着色されたので乾燥し、薄緑色に着色
されたメタカオリン粉末を得た。次いでこのメタカオリ
ン粉末と粉状分散剤(ポリスチレンスルホン酸ナトリウ
ム)とを、重量比で100:0.6の割合で混合した混
合粉100gを水溶性のポリビニルアルコ−ル製に充
填、封入して包装体を得た。
【0024】この包装体17袋を、ミキサ−で混練中の
コンクリ−ト材料(セメント23.0重量%、海砂2
4.6重量%、砕石44.8重量%、水7.6重量%)
68.3kgに、上から投入して3分間混練を続けて混
合し、青緑色の着色コンクリ−トを得た。着色コンクリ
−トは、型枠に打設した後一夜湿空して脱型し、28日
間気中養生して青緑色の板状着色コンクリ−トパネルを
得た。パネルの表面には打設に生成する残留微細空隙に
よる微小凹凸はなく、平滑で良好な仕上がり状態であっ
た。またこのパネルは、これを1年以上屋外に放置して
も製造時の色調を保持しており、褪色や白華現象は認め
られなかった。
【0025】実施例3及び4 実施例1の濃度15重量%の硫酸鉄水溶液の代わりに、
濃度12重量%の硫酸クロム水溶液(実施例3)、濃度
20重量%の硫酸マンガン水溶液(実施例4)を使用し
た他は、実施例1と同様にして青緑色に着色された炭酸
カルシウム粉末(実施例3)、褐色に着色された炭酸カ
ルシウム粉末(実施例4)を得た後、実施例1と同様に
して包装体を得、青緑色の板状着色コンクリ−トパネル
(実施例3)および褐色の板状着色コンクリ−トパネル
(実施例4)を得た。各例ともパネルの表面状態は実施
例1と同様に良好で、また1年以上屋外に放置しても製
造時の色調を保持しており、褪色や白華現象は認められ
なかった。
【0026】
【発明の効果】 本発明の無機質着色粉末の包装体を使用すると、モル
タルやコンクリ−ト製品製造後に着色する場合の汚れや
付着物の除去、発色不良等がなく、長期の耐候性、安定
性に優れた表面状態のよい着色モルタルや着色コンクリ
−ト製品を容易に効率よく製造することができる。また
着色は塗料のような物理的な付着によるものでなく、化
学的なものであるため、剥離したり褪色がない。
【0027】着色モルタルや着色コンクリ−ト製品の
組織が緻密化して外部からの水分や炭酸ガスの浸透を抑
制するので、白華現象や中性化を防止できる。
【0028】モルタル又はコンクリ−ト材料の混練時
に必要量の包装体を投入するだけよいので、取扱いも容
易であり、袋体の後処理も不要で、分散性、飛散等のト
ラブルを発生させることもなく、着色モルタルや着色コ
ンクリ−トの製造工程の簡略化、連続化が容易である。
【0029】また本発明で使用する無機質着色粉末
は、極めて容易に製造でき、モルタルやコンクリ−ト等
セメント組成物の標準調合に合わせて必要量毎の包装体
にすることができ、管理や使用時の計量の手間がはぶけ
るだけでなく、モルタルやコンクリ−トの着色作用とセ
メント混合材としての作用とを併せ持っている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09C 3/06 PBT

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】非水硬性無機質粉末を金属硫酸塩又は金属
    硫酸塩とアルカリ性物質で着色処理した無機質着色粉末
    を、モルタル又はコンクリ−ト材料の混練時に崩壊する
    袋体に充填してなる無機質着色粉末の包装体。
  2. 【請求項2】非水硬性無機質粉末を金属硫酸塩又は金属
    硫酸塩とアルカリ性物質で着色処理した無機質着色粉末
    と粉状分散剤とを、モルタル又はコンクリ−ト材料の混
    練時に崩壊する袋体に充填してなる無機質着色粉末の包
    装体。
  3. 【請求項3】非水硬性無機質粉末を金属硫酸塩又は金属
    硫酸塩とアルカリ性物質で着色処理した無機質着色粉末
    が、モルタル又はコンクリ−ト材料の混練時に崩壊する
    袋体に充填された包装体を、モルタル又はコンクリ−ト
    材料の混練時に投入し混合することを特徴とする着色モ
    ルタル又はコンクリ−トの製法。
JP14306994A 1994-06-24 1994-06-24 無機質着色粉末の包装体及び着色モルタル又はコンクリ−トの製法 Pending JPH081649A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001252918A (ja) * 2000-03-09 2001-09-18 Katekkusu:Kk セメント製品の製法
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