JPS6223468Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は歯鏡に排だ、排水装置を一器に兼備
させたもので、歯鏡の背部に嵌着して歯鏡と一体
に形成される小円箱形の吸引部縁にだ液、治療用
水の吸込口を対称に設け、該口より出没する突子
を備えた遊動杆に上記吸込口に対応するエヤーハ
ツチを対称的に吸引部に内設し、かつ該部に歯鏡
ホルダーに脱着可能のノズルを突設し、又両端部
に蛇腹状のフレキシブルチユーブよりなる軽量ホ
ースを前記歯鏡ホルダーの他端に脱着可能に嵌装
する排だ、排水装置を設けた歯鏡に関し、バキユ
ーム持ちといわれる助手を要せず歯科施療者が歯
鏡を観ながら片手にて排だ、排水をも同時に、し
かも容易に機能的に行ないうる省力化歯鏡を提供
するにある。

現在は２ハンド治療から４ハンド治療へと移行
する趨勢にあるが、現状では未だ必ずしもそうは
いかないようである。４ハンドの場合前述の如く
バキユーム持ちといわれる程にバキユームホース
の保持に手を割かれ、若し助手なしの時は患者の
口端にバキユームホースをかけたり、又は患者の
手に持たせて治療をすゝめる場合がある。通常施
術者が片手に歯鏡を、片手にエンジンリマー等の
治療機器を持つて治療するが、この考案は歯鏡と
吸水装置を一体化させたので治療能率の増進と省
力が期待できるものである。

この考案を実施した一例を図面と共に更に詳し
く説明する。

この考案は歯鏡体を除きすべてプラスチツク成
形によるもので、歯鏡１を嵌着固定した背部の凹
窩形支持体２の側縁に吸込口３，３′を左右対称
に開設し、それとは別に、同形にして圧入により
支持体に嵌装する裏蓋４の側縁にも、吸込口３，
３′と嵌着時に一致する吸込口５，５′を設ける。
該口３，３′、５，５′より出没する突子６，６′
を備えた遊動杆７上に、吸込口に対応し、かつ開
放、閉塞用円弧片状エヤーハツチ８，８′を設け
て、それらを前記嵌装支持体２、裏蓋４内にそれ
ぞれ吸込口を介して嵌置し、かつ、裏蓋にノズル
９を突設して、吸込部１０を構成する。上記ノズ
ルに歯鏡ホルダー１１の一端を脱着可能に装着
し、両端が蛇腹状のフレキシブルチユーブ１２，
１２′としたホース１３を歯鏡ホルダーの他端に
脱着可能に装着して成る。図中１４はホースを連
結する吸引ポンプ装置である。

以上の構成よりして、この歯鏡１を口腔に入れ
歯鏡で観ながら、歯鏡の一方の突子６を口腔の一
部に当接すると、遊動杆７が移動して突子は吸引
部１０の側縁に没し、従つてエヤーハツチが一方
の吸込口を開放すると同時に、他の突子６′は吸
引部から突出し、それに伴ない該部のエヤーハツ
チ８′が吸引口を閉塞し空気の流入を防止するか
ら、湧出しただ液、治療に使用した温湯、水は開
放吸込口から吸込まれて、ノズル、歯鏡ホルダー
ホースを経て吸引ポンプ装置へと排出される。以
上の使用態様と同様、治療上上記突子の反対側の
突子を口腔内の一部に当接するときもその作動は
同じである。使用後は歯鏡を消毒液内に入れるの
みで消毒液を両側吸込口より吸込みその目的を達
する。ホースを脱せば従来の単一歯鏡と同様に使
用できることは勿論である。

故に歯鏡の背部に小円箱形吸引部を設け、該部
に突子を備える遊動杆に相互に吸込口を開放、閉
塞するエヤーハツチを設けたことにより、歯鏡と
排だ、排水が適時に片手にて使用でき、一方の突
子の口腔内の１部に当接して他方の吸込口が閉鎖
されるので吸込機能を高め、フレキシブルチユー
ブを両端に備えたホースは従来の斯種排水ホース
に比し極めて軽量にして歯鏡に負荷を与えること
がないから助手の必要がなく、実用上極めて便利
に機能し、省力かつ能率的な歯鏡である。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案を実施した一例示であつて、第
１図は全体斜視図、第２図はその一部分の斜視
図、第３図は要部の拡大縦断面図である。 １……歯鏡、２……鏡支持体、３，３′……支
持体の吸込口、４……裏蓋、５，５′……裏蓋の
吸込口、６，６′……突子、７……遊動杆、８，
８′……エヤーハツチ、９……吸引ノズル、１０
……吸引部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 歯鏡の背部に小円箱形の吸引部を設け、両端に
   突子を備えた遊動杆にエヤーハツチを対称的に設
   けて上記吸引部より突子が出没するよう内設し、
   かつノズルを突設して、歯鏡ホルダーの一端に脱
   着可能に嵌装し、他端には、両端が蛇腹状のフレ
   キシブルチユーブよりなる軽量ホースを脱着可能
   に連結した構成を特徴とする排だ、排水装置を設
   けた歯鏡。