JPS62230825A - フイルム状ポリアニリン及びその製造方法 - Google Patents

フイルム状ポリアニリン及びその製造方法

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JPS62230825A
JPS62230825A JP61073670A JP7367086A JPS62230825A JP S62230825 A JPS62230825 A JP S62230825A JP 61073670 A JP61073670 A JP 61073670A JP 7367086 A JP7367086 A JP 7367086A JP S62230825 A JPS62230825 A JP S62230825A
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polyaniline
film
electrode
synthetic
acid
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JP61073670A
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Katsuji Abe
阿部 勝司
Fumio Goto
文夫 後藤
Katsuaki Okabayashi
岡林 克明
Aogu Yoshida
吉田 仰
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Toyota Central R&D Labs Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、を他電極あるいはシート状導電材などに応用
することができる。柔軟性に冨み、引張り強度の高いフ
ィルム状ポリアニリンおよびその製造方法に関するもの
である。
〔従来技術〕
最近、共役二重結分を有する有機高分子は。
ある種の化分物をドーピングすることによって導電性が
発現すること、あるいはドーピング/脱ドーピング反応
を利用することによって電池電極への応用が可能である
ことが明らかになった。
これら共役二重結合を有する有機高分子にはポリアセチ
レン、ポリバラフェニレン、ポリピロール、ポリチオフ
ェンなど多くのものが知られてぃるが、成形性、成形物
の強度、空気中での安定性の悪さなど応用面での障害が
存在している。
上記百機昼分子の中でポリアニリンは水溶液から電解重
合により合成することができ、しかも空気中で安定して
いるため、注目されている。しかしながら電解合成時に
針状あるいは粉末状重含物の集会体として得られるため
フリー・スタンディングな膜状体として合成されない。
また合成後加圧成形しても十分な強度を持ち、柔軟性の
あるフィルムとはならない。しかもこの加圧成形したポ
リアニリンは針状あるいは粉末状重合物の集合体である
ため導電性も小さい。
従って1例えばポリアニリンを蓄電池用正極体に開用し
た場合、ポリアニリンにおける重合体相互の結会力が極
めて弱く、充放電によって重合体の一部が電極から容易
に脱落する。この現象は蓄電池用正極体としての寿命を
稲めてしまう。更に脱落したポリアニリンはその時点で
正極体とほぼ同じ酸化状態にあるため正極体が更に高い
酸化状態まで充電された時脱落したポリアニリンは正極
体に対して還元剤として働くことになる。この脱落して
蓄電池のシ解液中に浮遊しているポリアニリンが正極体
と接触することによって正極体の自己放電が生じる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明は、十分な強度と柔軟性を有し、しかも導電性の
高いフィルム状ポリアニリンおよびその製造方法を提供
しようとするものである。
〔問題点を解決するだめの手段〕
本第1発明のフィルム状ポリアニリンは、長繊維が3次
元的に成長した構造を有し、引張り強度が2N/m″以
上でめり、柔軟性を有することを特徴とするものである
以ド1本発明につき、より詳細に説明する。
本発明にかかるフィルム状ポリアニリンは、実施例の第
1図、第4図、第9図及び第10図に示すように、長繊
維構造の発達したポリアニリンが5次元的に相互にから
み合った構造を有するものである。すなわち、従来の針
状または粉状重合物の集会体ではなく、従来のものより
も非常に長い繊維体であり2毛羽のないしっかりとした
構成を有し、しかもこれら繊維の曲率半径が小さくて曲
がりが大きく、相互に複雑にからみ合った構造を成して
いる。このような構造を有するため1本発明のフィルム
状ポリアニリンは引張り強度が2〜5、6 N/rm*
と大きな値を呈し、しかも柔軟性を有しており9曲げあ
るいは折り重ねに対しても割れたりすることはない。ま
た比電導度は30〜120S/αに達する。
本発明のフィルム状ポリアニリンは、上記特性を有する
ため本来備えている空気中でも極めて安定性が高いとい
う特性と合わせて、シート状電導体あるいは“電池を極
等として利用することができる。
欠に このフィルム状ポリアニリンの製造方法について
詳しく説明する。
本第2発明のフィルム状ポリアニリンの製造方法は、ア
ニリン単量体と支持電解質とを溶解した水溶液に@成極
と対極とからなる一対の電極を浸漬し、該両極間に電圧
を印加して合成極上にポリアニリンを電解酸化&会によ
り製造する方法において、上記支持電解質はホウフッ化
水素酸またはM1壜素酸の一方または双方であり、上記
水溶液の温度は一10〜15℃の範囲内であることを特
徴とするものである。
本第2発明において、上記水溶液はポリアニリン合成用
の電析液であり、アニリン単量体と支持vt電解質を水
に溶解して形成する。
アニリン単量体としては、アニリンモノマー。
ホウフッ化水素酸アニリン、過塩素酸アニリン等が挙げ
られ、これらのうちの1塊または2種以北を使用する。
該アニリン単量体の配@−量は水1eに対しα01〜1
0モルの範囲内が望ましい。該配合量がα01モル未l
IRあるいは10モルを越える場合には、’mm時特性
有するフィルム状ポリアニリンが得られにくい。
また上記支持電解質としては、ホウフッ化水素fi C
1iBF4 )lcu過mid Ctttjeo、 )
 (7) 一方またに双方を便用する。J硫酸、塩酸、
硝酸などの他の酸を用いた場合には1本発明のフィルム
伏ボリアニリンは得られない。上記支持電解質の配合量
は水1gに対しCLO5〜5モルの範囲内が望ましい。
該配@r量がn、osモル未満あるいは5モルを越える
場合には、前記特性の有するフィルム状ポリアニリンが
得られにくい。
上記水溶液の温度は一10〜15℃の範囲内とする必要
がある。該温度が15℃を越える場合。
針状あるいは粉状の重合物が集合した形のポリアニリン
が析出してしまう。また上記温度が−10“C未満の場
廿、所定濃度のアニリン単量体を溶解させることができ
ず、ポリアニリンの合成が困難になる。なお、支持電解
質として過塩素酸を使用した際には、0℃未満でアニリ
ン単量体の溶解度が抵下するため、水#液の温度は0〜
15℃の範囲内とするのが望ましい。
上記水溶液中への一対の電極の浸漬は、該一対の1J1
.極が互いに接触しないように浸漬する。なお。
該一対の電極は、ポリアニリンを析出させるための合成
極と対極とから成る。そして、この両電極間に電圧を印
加することにより、アニリン単量体を電解酸化反応させ
て合成極上にポリアニリンのフィルム体を析出させる。
この合成極上にポリアニリンが析出するのはアニリン単
量体が酸化される。すなわち成子を奪われることによっ
て重@−カ開始するため、合成極表面上で重置反応が進
行することによると考えられる。なお、直流電圧を印加
する場合には、合成極を陽極、対極を陰極とする。また
重合したポリアニリンは電析液中のアニオンをアニリン
単位当り20〜50%ドーピングした状態で得られ、電
気伝導性を有する。
ポリアニリンは合成極上に酸化部会されるので。
印加する電圧は直流電圧が望ましいが、交流電圧でもポ
リアニリンを合成することができる。交流電圧の印加の
場合、合成極に正電流が流れた時のみポリアニリンの直
置反応が起き、負電流が流れている時にはポリアニリン
中にドーピングしたアニオンが脱ドープするのみでポリ
アニリン自体が溶解することはない。従って、@−成極
とに正電流が流れた時のみポリアニリンが合成さnる。
直流電圧を印加する場合、陽極である合成極としては、
を析液が酸性の水溶液であるため、該電析液中で酸化溶
解あるいは不働態化を起こしにくい導電体9例えば白金
、金、チタン、ステンレス。
黒鉛、カーボン、カーボン複合材等を用いる。また合成
極の表面上にポリアニリンが析出するため。
@−成極の形状としては板状、網状、メッキ膜状。
蒸着膜状とするのが望ましい。なお、ポリアニリンの合
成後ポリアニリンのフィルム体を合成極から剥離して用
いる場合には板状あるいは円柱状の合成極を用いるのが
望ましい。また陰極である対極は、電析液中で溶解を起
こさない導電体1例えハ白金、ステンレス、ニッケル、
カーボン複合材等が挙げられる。
また、交流電圧を印加する場合2合成極および対極は共
にカーボン、黒鉛、ステンレス、チタン。
カーボン複合材、白金等の酸性水溶液中で酸化浴+91
あるいは不m態化を起こしにくいものとする。
また合成極の形状としては板状、網状、メッキ膜状、蒸
着膜状とするのが望ましい。また、@−成後。
ポリアニリンのフィルム体を@−成極から剥離して用い
る場合には板状あるいは円柱状の合成極を用いるのが望
ましい。
上記印加電圧は、直流電圧の場合1合成極の単位面積当
りα1〜5 tnA/I噛の電流密度の電流が流れる範
囲内が望ましい。該電流密度が0.1 mA/d未満で
は、ポリアニリンの合成に長時間を要し。
一方、 5 mA/r−を越える場合には、ポリアニリ
ンの長繊維構造が発達せず、むしろ針状あるいは粉末状
の重合物として析出するおそれがある。
他方、交流電圧の場合には9合成極に流れる平均直流が
合成極単位面積当り(11〜5 +nA/dの電流密度
で流れる範囲内で電圧を印加するのが望ましい。[11
+nA/(−未満あるいは5mA/d’i越える場合に
は、上記直流電圧の場合0場会と同様なおそれが生じる
なお、一般に同じ電流密度の場会1通成時間が長ければ
、それだけ形成されるポリアニリンフィルムの厚さは大
きくなる。該フィルムの厚さはポリアニリンフィルムの
用途によりそれぞれ異なるが1例えば4電池用正極体に
利用する場合10μrn   ゛〜11nIIの厚さが
望ましく、該範囲の厚さとなるように連成時間を選択す
るのがよい。
上記工程により合成極上にフィルム状ポリアニリンを形
成する。なお、上記工程後、フィルム状ポリアニリンを
水洗、乾燥するのがよい。
本発明のフィルム状ポリアニリンは9合成極から刃物等
により剥離してフリー・スタンディングなフィルムとす
ることができ、しかも引張り強度2〜3N乃1の強靭で
ある。
一方、従来の針状あるいは粉末状のポリアニリンでは、
会成極から剥離した場合、フィルム形体を保ち得ず、仮
に注意深く剥離し、フィルム体を得たとしても9強度が
非常に小さく、自由に取り扱うことは困難である。また
プレス機等により加圧しても引張り強度が小さく、柔軟
性はほとんどない。それに対して9本発明のフィルム状
ポリアニリンは加圧すると、引張り強度は更に大きくな
り、五5〜5.6 N /dにも達する。しかも7レキ
シプルで9曲げあるいは折り重ねに対しても割れたりす
ることはない。更に、比電導度も30〜1208/αと
従来のポリアニリン(最大数S/crn)に比べ非常に
大きい。
本発明のフィルム状ポリアニリンを利用することができ
るひとつの例として蓄電池用正極体が挙げられる3、こ
の蓄電池用正極体は、ライlレム状ポリアニリンと集電
用導電体とを密着してなるものであり、蓄電池の電解液
中のイオンがポリアニリン中にドープ/脱ドープするこ
とにより充t/放電を行なう。なお上記集電用導電体と
しては、白金、金、ステンレス、カーボン、チタン等の
電解液中で酸化溶解あるいは不働態化を起こしにくい導
電体を使用する。また該集電用導電体の形状としては、
板状、網状、メッキ膜状、蒸看膜伏、クシ状等のものが
望ましく、その厚みは、高分子化置物蓄電池の軽量化の
利点を生かすため、Q、1〜1000μmの範囲が望ま
しい。集電用4[体とフィルム状ポリアニリンと’t!
I!F着させる方法は。
両者を加圧密着させる方法るるいはポリアニリンの屯解
重會時に合成極上にポリアニリンが析出するのを利用す
る方法がある。従って、フィルム状ポリアニリンの製造
によりフィルム状ポリアニリンが析出した会成極をその
まま蓄電池用正極体として用いてもよい。
〔発明の効果〕
本第1発明によれば、十分な強度と柔軟性を有し、しか
も導電性の高いフィルム状ポリアニリンを提供すること
ができる。また本第1発明のフィルム状ポリアニリンは
フリー・スタンディングで存在することができる。
例えば本第1発明のフィルム状ポリアニリンを蓄電池用
正極体として利用した場会、該ポリアニリンは、長繊維
状の重置物の重合体であるため充放電によりその一部が
脱落することはない。従って、従来のような自己放電は
生じない。
また9本第2発明によれば、上記第1発明に示したフィ
ルム状ポリアニリンを製造することができる。
〔実施例〕
以下9本発明の詳細な説明する。
実施例1゜ 底部の内寸法5011aIX50M、深さ80M’lの
升型7り17 /L/襄!E解槽に長さ100麿X幅5
0羽×厚さ1uのグラッシイカーボン板からなる対極2
枚をそれぞれ電解槽の対向する2つの内壁に密着させて
設置し1次いで同寸法のグラッシイカーボン板1枚をせ
成極として上記2枚の対極と接触せず、かつ対向するよ
うに電解槽のほぼ中央に配置した。この″f1解橿中に
、アニリン単量体1モルとホクフッ化水素[2モMとを
水14に溶解した電析液を対極泣び会成極の下部約70
mが液中に漬かるまで注入し、ポリアニリン8−成用の
電解セル1に構成した。
上記ポリアニリン会成用の電解セルを一7℃95℃及び
15℃のt’i tm P#中に各ひとつずつ配置し。
それぞれが所定の温度に達した後、会成極を陽極。
対極を陰極として両電極間に70 rnAの直流電流を
5.3時間流して合成極上に厚さ約400μmnのポリ
アニリンを析出させた。水洗、乾燥後、ナイフにより会
成極からポリアニリンのフィルム体をはがし取った。
また、比較のため、恒/M橿中の温度を25℃とした以
外は上記と同様な条件にして比較用ポリアニリンを合成
した。このポリアニリンは合成極から全体を1枚のフィ
ルム体としてはがすことはできず9部分的には膜状体で
得られたものの、はとんどはコケ状の小片となった。
このような性状の差は、ポリアニリンの微視的な構造の
違いによって発現される。上記のポリアニリンの8EM
(走査型電子顕微鏡)写真を第1図及び第2図に示す。
なお、第1図は合成温度5℃で合成したもの、第2図は
比較例として合成温度25℃で合成したものについてで
ある。第1図より明らかなように本実施例のポリアニリ
ンは繊維状重置物の重合体であり、繊維形状が明確で長
く、それが3次元的に相互にからみあった構造をしてい
る。一方、比較例のポリアニリンは第2図より比較的小
さな針状の重合体が多く見られ、これらが集合して繊維
形状を横殴していることが分る。
また、J:、記4種類のポリアニリンを50に9/f−
4の圧力で加圧し、厚さ約250μmのフィルム体トシ
、このフィルム状ポリアニリンと加圧前のフィルム状ポ
リアニリンについて、引張り強度及び柔軟性を調べた。
柔軟性はフィルム体を180゜曲げ、折り恵ねた時の曲
げ部分でのキ裂の有無で判断した。その結果を第1表に
示す。
第  1  表 第1表より明らかなように、比較例のポリアニリンは加
圧成形してフィルム状にしても柔軟性に欠け、剛直であ
るのに対して本実施例のフィルム伏ポリアニリンは引張
り強度が大きく、柔軟性に優れていることが分る。
(電池試験1) 上記フィルム状ポリアニリンを用いて以下の様に#電池
用正極体を作成し、その充放電効率を測定した。
まず、第3図の実線で示すチタン製集電体の両側からフ
ィルム状ポリアニリン(長さ701m1X@50B×厚
さく14m、重さ約370rJF)2枚を約100 K
g/nの圧力で加圧密着させて作成した。
上記チタン製集電体は、電極取出し部1と電析部2とか
らなり、を極取出し部1は厚さ60μmの板状であり、
この電極取出し部1の下部より電析部2である4本の棒
(幅1 g 、厚さ60μm)が伸びている。なお、こ
のチタン製集電体にはフィルム状ポリアニリンの付着性
を助ける目的で、予めその表面に14mA/l−の電流
密度、15℃の温度条件で、前記と同様な電析液から厚
さ約5μmのポリアニリンを析出させておいた。なお、
第3図の破線部分はフィルム状ポリアニリンの密着させ
る位置を示し、その長さg、 、 1.はそれぞれ(l
+=50m、1x−70xxである。
前記の合成温度が5℃及び15℃で合成した各フィルム
状ポリアニリン′t−(資)用して2種類の蓄電池用正
極体を作成した。
欠に、上記正極体を約400μXnの厚さのポリプロピ
レン製不織布からなる袋状セパレータに入れ、このセパ
レータを正極体と同寸法の80重量%Li−All会員
負極2枚はさみ、これらを1モlし/lホウフッ化リチ
ウムを含むプロピレンカーボネイト溶液からなる電解液
中に浸漬して蓄電した。2種類の蓄電池とも充電終止電
圧五9V。
放電終止電圧1.5■の条件で2種類の電池とも約B2
rnA、hrの放電容量が得られ、充放電のクーロン効
率はほぼ100%で6.た。
前記比較例のポリアニリンを用いる場廿、会成板からポ
リアニリンをはく離した時フィルレム状にならないため
、第6図に示すような空間の多い形状の集電体を用いた
正極体の作成は難かしい。それに対して本発明のフィル
ム状ポリアニリンでは極めて容易に正極体を作成するこ
とができる。
C電池試験2) 前記4種類のポリアニリンを合成樹であるグラッシイカ
ーボンからはがすことなく、そのまま蓄電池用正極体と
した以外は、上記電池試験1と同様にして蓄電池を作成
した。
上記蓄電池全アルゴン雰囲気のドライボックスま 中に配置し、 35 mAの電融、充電終止電圧五9V
、放電終止電圧1.5vの条件で10回充放1tを行な
い、その後充電状頓で3日間放置し、自己放電量を測定
した。なお、負極の容量は正極容量の約300倍であり
測定された自己放電は正極体に原因するものと考えるこ
とができる。
その自己放電量の結果を第2表に示す。比較例のポリア
ニリンを使用した正極体では充放電の過程でits液が
青緑色に濁り、自己放電も大きかった。なお青緑色の懸
濁物は分析の結果ポリアニリン粒であることが認められ
た。それに対して1本実施例のポリアニリンを使用した
正極体では充放電過程での電解液の着色はほとんどなく
、自己放電も極めて小さい結果が得られた。
第  2  表 実施例Z アニリン単量体1モルとIt!4塩素酸2七〜とを水1
1に溶解したポリアニリン合成用の電析液を(資)用し
た以外は実施例1と同様にしてポリアニリン合成用の′
成解セルを構成した。
欠に、に記電解セルを用い、@−成/Ii度を3℃及び
15℃とした以外は、実施例1と同様にして厚さH42
0μmのポリアニリンを合成した。水洗。
乾燥後、ナイフにより合成樹からポリアニリンのフィル
ム体をはがし取った。
また比較のため1合成温度を25℃とした以外は上記と
同様な条種で比較用ポリアニリンを合成した。このポリ
アニリンは合成樹からフィルム状ではがすことができず
、はとんどコケ状の小片となった。
上記のfffl温度3 ’Cで合成したポリアニリンの
8EM写真を第4図に、比較例として合成温度25℃で
合成したポリアニリンの8EM写真を第5図に示す。比
較例のポリアニリンが針状重合体の集会物であるのに対
し1本実施例のポリアニリンは繊維状重合体の集合物で
あることが分る。
また、上記5櫨類のポリアニリンを50 Kg/dの圧
力で加圧し、厚さ約250μmnのフィルム体トシ、こ
のフィルム状ポリアニリンと加圧前のフィルム状ポリア
ニリンについて、引張り強度及び柔軟性を調べた。その
結果を第3表に示す。
第 5  表 第3表より明らかなように9本実施例のフィルム状ポリ
アニリンは、比較例に比べて引張り強度が大きく、柔軟
性に優れていることが分る。一方。
比較例のポリアニリンは加圧成形し、フィルム体として
も柔軟性に欠け、剛直である。このような本来流側のポ
リアニリンの優れた特性は重合体の繊維構造に由来して
いる。
(電池試験1) 上記の甘酸温度が3“C及び15゛cで合成したフィル
ム状ポリアニリンを用いて、実施例1の電池試1i*1
と同様にして2種類の蓄電池用正極体を作成し9次いで
電解液として1モ/L//lの過塩素酸リチウムを含む
プロピレンカーボネイト溶液を使用した以外は実施例1
と同様に土肥正極体を用いて蓄電池を組み立てた。この
蓄電池について実施例1と同様に充放電を行なった。
上記2種類の蓄電池とも約aomA、hrの放電容址を
示し、充放電のクーロン効率はほぼ100%であった。
(電池試験2) 前記3棟類のポリアニリンを合成極であ、るグヲッシイ
カーボンからはがすことなく、そのまま蓄電池用正極体
とした以外は、上記電池試験1と同様にして蓄電池を作
成した。
上記蓄電池について、実施例1の電池試験2と同様に試
験を行ない、3日間放置による自己放電tを測定した。
その結果を第4表に示す。比較例のポリアニリンを(資
)用した正極体では充放電の過程で電解液に青緑色の懸
濁物が多く見られ、自己放電も大きかった。それに対し
て9本笑施例のボリアニIJンを使用した正極体では充
放電過程での電解液の着色はほとんどなく、自己放電も
極めて小さかった。
′$J4表 実施例五 支持を解質として硫酸、塩酸、硝酸、過塩素酸、ホウフ
ッ化水素酸を用い、この支持電解質とアニリン単量体と
を水に溶解した5種類の電析液を用意した。アニリン単
量体の濃度はいずれも1モIV/1.支持電解質の濃度
は、硫酸の場@−1モlし/1.他は2モル/eとした
ー 上記電析液を用い9合成温度15℃で実施例1と同様に
して合成極上にポリアニリンを@−成した。
水洗・乾燥後、ポリアニリンを会成極からナイフにより
はがした。支持電解質としてN1塩素酸、ホウフッ化水
素酸を用いたポリアニリンはフィルム体として合成極か
らはがすことができたが、池の支持電解質を用いたポリ
アニリンは重合物間の納会力が弱く、粉状体となった。
これらポリアニリンの8EM写真を第6ないし10図に
示す。なお、第6図は硫酸、第7図は硝酸、第8図は塩
酸、第9図はホウフッ化水素酸。
第10図は過塩素酸を支持電解質として用いたものであ
る。硫酸、硝酸、塩酸を用いて合成したポリアニリンは
球状あるいは比較的短かい円柱状の重合物の集合体であ
るのに対して、過塩素酸、ホウフッ化水素酸を用いて合
成したポリアニリンは長い繊維状重置物の集合体でめっ
た。
上記過塩素酸、ホウフッ化水素酸を用いて合成されたポ
リアニリンの電気伝導度を直流4端子法で測定したとこ
ろ、5〜508/cInの値が得られ。
更に50Kg/dの圧力で加圧プレスしたものでは30
〜1208/にyrの大きな値が得られた。このような
大きな電気伝導度を有するポリアニリンは報告されてお
らず、大きな電気伝導度は重合体の長繊維構造により発
現されている。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例1におけるフィルム状ポリアニリンの高
分子構造を示す8EM(走査型電子顕微鏡)写真、第2
図は実施例1における比較用ポリアニリンの高分子構造
を示す8EM写真、第3図は正極用集電体の形状を示す
図、第4図は実施例2におけるフィルム状ポリアニリン
の高分子構造を示す8EM写真、8g5図は実施例2に
おける比較用ポリアニリンの高分子構造を示す8EM写
真。 WI6ないし8図は実施例3における比較用ポリアニリ
ンの高分子構造を示す8EM写真、第9及び10図は実
施例3におけるフィルム状ポリアニリンの高分子構造を
示す8EM写真である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)長繊維が3次元的に成長した構造を有し、引張り
    強度が2N/mm^2以上であり、柔軟性を有すること
    を特徴とするフィルム状ポリアニリン。
  2. (2)アニリン単量体と支持電解質とを溶解した水溶液
    に合成極と対極とからなる一対の電極を浸漬し、該両極
    間に電圧を印加して合成極上にポリアニリンを電解酸化
    重合により製造する方法において、上記支持電解質はホ
    ウフッ化水素酸または過塩素酸の一方または双方であり
    、上記水溶液の温度は−10〜15℃の範囲内であるこ
    とを特徴とするフィルム状ポリアニリンの製造方法。
  3. (3)上記支持電解質は過塩素酸であり、上記水溶液の
    温度は0〜15℃の範囲内である特許請求の範囲第(2
    )項記載のフィルム状ポリアニリンの製造方法。
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