JPS62224299A - γ―グルタミルトランスフェラーゼ活性測定用試薬シート及び一体型多層分析要素 - Google Patents

γ―グルタミルトランスフェラーゼ活性測定用試薬シート及び一体型多層分析要素

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JPS62224299A
JPS62224299A JP28993386A JP28993386A JPS62224299A JP S62224299 A JPS62224299 A JP S62224299A JP 28993386 A JP28993386 A JP 28993386A JP 28993386 A JP28993386 A JP 28993386A JP S62224299 A JPS62224299 A JP S62224299A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の分野] 本発明は、液体試料中のγ−グルタミルトランスフェラ
ーゼ活性を測定するための試薬シートおよび一体型多層
分析要素に関するものである。さらに詳しくは本発明は
、水性液体試料の分析、特に体液を試料とする臨床検査
に有用なγ−グルタミルトランスフェラーゼ活性測定用
試薬シートおよび同情性測定用一体型層分析要素に関す
るものである。
[発明の背景] 臨床検査上1人の体液中のγ−グルタミルトランスフェ
ラーゼの活性を測定することは極めて重要である。すな
わち肝臓筋、胆道筋あるいは膵臓癌に関連する酵素活性
として、それらの診断に体液中のγ−グルタミルトラン
スフェラーゼ(以下GGTと略す場合もある)活性の測
定が高頻度でなされている。
GGT活性の測定法としては、1960年にエイ・セラ
1ンーク(A、 Szewczuk) 、エム・オルロ
ウスキ(M、 Orlowski)によって合成基質を
用いたGGT活性測定法が発表(クリニカ・キミカ・ア
クタ [Cl1n、  Chin、  Actal  
、  5;  680〜688. 1980  参照)
されて以来、特開昭54−133191号。
同53−111793号、同54−132533号、同
56−148298号、同56−148299号、同5
6−164796号、同56−23897号、同56−
92845号、同56−158745号、同56−16
9597号、同56−30956号、同53−1470
34号、同54−28195号および同55−2687
0号各公報等に記載されている各種のGGT活性測定用
合成基質が合成され、かつ他の発色反応系と共役させる
反応系が開発され、現在は多種多様な方法が幅広く使用
されている。
しかし前記の方法の大部分は呈色の為に反応系のpHを
変換させたり、それ自身または中間生成物が酵素反応を
阻害する恐れのある呈色試薬を添加する等の逐次反応を
採用している。これに対し、今日においてもまた数が少
ないが、酵素反応そのものを直接観察することができる
基質、すなわち速度性適性のある自己顕色性基質がいく
つか合成されている。
GGT活性活性測定用自己性色性基質ては、1965年
、エム・オルロウスキによって開発された(アルキヴム
・イムノロギエ・エト・テラビニ・エクスベリメンタリ
ス[Arch、’l麿5unol。
Ther、 Exp、] 13.5:18 (1965
)参照)γ−グルタミル−p−ニトロアニリド、特公昭
54−7781号記依のγ−グルタミル−3−カルボキ
シー4−二トロアニリド等が知られている。
後者は、溶解性に優れ、IFCCの標準性基質として採
用されている。一方、前者は溶解性が悪いが、製造コス
トか低くかつ開発時期が破約臨床的知見が最も多いため
、その使用法が最も多く研究された基質であり、今日に
おいて最も広範囲に用いられている。自己顕色性基質と
してγ−グルタミル−P−ニトロアニリドを用いる分析
方法においては、難溶性である上記γ−グルタミル−p
−ニトロアニリドを溶解させるために界面活性剤が用い
られている。しかし、溶解性の高いカチオン性またはア
ニオン性界面活性剤の単独使用は、GGT活性を阻害す
ることが知られている。よって、従来の分析方法におい
ては、上記GGT活性阻害を起こさずに、いかにしてγ
−グルタミル−p−ニトロアニリドを溶解させるかが重
要な問題となっていた。
GGT活性阻害を起こさないγ−グルタミル−p−ニト
ロアニリドを溶解方法の例としては、特公昭57−24
759号公報に、γ−グルタミル−p−ニトロアニリド
をカチオン性界面活性剤および非イオン性界面活性剤を
含む水溶液に溶解する方法が開示されている。また、特
開昭55−153600号公報には、γ−グルタミル−
p−ニトロアニリドの塩基等量に対して、化学量論酌量
あるいは過剰量を加え、プロトン化基質を生成し、次い
で凍結乾燥することにより、試験緩衝溶液中に20〜2
5°Cにおいて、はとんど即時に溶解させることができ
る凍結乾燥剤が開示されている。上記分析方法を含む従
来の分析方法においては、湿式分析方法と呼ばれる、分
析対象物質を希訳水溶液中の試薬類と反応させる方法を
用いるものである。
一方、臨床検査の領域においては診断に関与する医師等
の医療関係者からの、筒便で操作性がよく、迅速に測定
できかつ精度のよい分析方法の開発か求める強く求めら
れている。これに答える方向とlノ丁計年C本いて 番
誓田いらtて矢たトνのような湿式分析方法に代えて乾
式分析方法を用いるGGT活性測定方法が開発されてい
る。乾式分析方法は検出反応に必要な試薬類か乾燥状態
で保存されており、この試薬類と少量の試料溶液との反
応を検出、測定するものである。さらに上記乾式分析方
法のうち、取り扱いの簡便な一体型多層分析要素を用い
る測定方法が開発され、さらにその改良が進められてい
る。GGT活性測定用である一体型多層分析要素は、γ
−グルタミルトランスフェラーゼに感応して自己顕色性
を示す基質を含有する多孔性展開層および支持体層、あ
るいはその他必要に応じて設けられる吸水層等の機俺層
を植層、一体化してなるものである。
上記乾式分析方法、特に一体型多層分析要素を用いる分
析方法としては、エイチ・シー・キューム(It、 G
、 Curse )等によるクリニカル・ケミストリー
(Cli@、 Chetm、  ) 24 1:l:1
5〜Iコ50(1978)に報告されている。また、ビ
ー・つオルター(B。
11a l te r)によるアナリティカルーケミス
トリー(Analytical Chemistry)
 (1983) 55493Aに上記各種の方法か報告
されている。
しかし、これらの乾式分析方法においてγ−グルタミル
トランスフェラーゼの活性を測定する場合には、γ−グ
ルタミル−p−ニトロアニリドの溶解性および界面活性
剤によるGGT活性の阻害等の上記従来の湿式分析方法
における諸問題に加えて、さらに新たな開通が生じてい
る。すなわち湿式分析方法と異り、乾式分析方法におい
ては基質およびその他の試薬類は乾燥状態で保存されて
いる。ゆえに、乾式分析におけるGGT活性測定の精度
を向上させ、かつ広い測定域を得るためには、乾燥状態
で保存されている基質が液体試料中の少量の水分に接触
した時に、基質が容易に再溶解する必要がある。
[発明の要旨] 本発明溝は、乾式分析方法によるγ−グルタミルトラン
スフェラーゼ活性測定を検討したところ、従来の湿式分
析方法においてGGT活性の阻害が認められるカチオン
性界面活性剤の濃度でも、驚くべきことに軟式分析にお
いてはほとんど阻害か認められないことを見い出した。
従って、本発明の目的は、従来の乾式分析方法によるγ
−クルタミルトランスフェラーゼ活性測定における問題
点が改良されたGGT活性測定用試薬シートおよび同活
性測定用一体型多層分析要素を提供することにある。
本発明の他の目的は、簡便及び迅速な操作が回部で、区
間、看護婦等の臨床検査の非熟練者であっても容易に試
料液体中のγ−グルタミルトランスフェラーゼ活性を測
定することのできるGGT活性測定用試薬シートおよび
同活性測定用一体型多層分析要素を提供することでもあ
る。
本発明は、γ−グルタミルトランスフェラーゼに感応し
て自己顕色性を示す基質および0.2g/ゴから5g/
rr!′の範囲にてカチオン性界面活性剤を含有する多
孔性のシートからなるγ−グルタミルトランスフェラー
ゼ活性測定用試薬シートを提供するものである。
さらに本発明は、γ−グルタミルトランスフェラーゼに
感応して自己顕色性を示す基質および0.2g/m2か
ら5g/m2の範囲にてカチオン性界面活性剤を含有す
る多孔性展開層、吸水層および支持体層をa層してなる
γ−グルタミルトランスフェラーゼ活性測定用一体型多
層分析要素を提供するものでもある。
[発明の効果] 本発明のγ−グルタミルトランスフェラーゼ活性測定用
試薬シートおよび同活性測定用一体型多層分析要素では
、試薬シートまたは一体型多層分析要素の多孔性展開層
(以下、展開層と略す)か自己顕色性基質とともにカチ
オン性界面活性剤を0.2g/m″から5 g / m
″の範囲にて含有する構成からなるものである。上記カ
チオン性界面活性剤は、自己顕色性基質を試薬シートま
たは展開層中に安定的に分散し、溶解速度の早い非晶質
状態て均一に含有する作用を有するものである。また上
記カチオン性界面活性剤は、試薬シートまたは展開層の
展開性を向上させる作用をも有する。
上記試薬シートまたは展13M層中におけるカチオン性
界面活性剤の含有量としての0.2g/m2か65g/
rreの範囲は、上記カチオン性界面活性剤の作用か有
効に生じ、かつGGT活性阻害が実質的に生じない範囲
である。従来の湿式分析方法においては、上記作用か有
効に生じる程度にカチオン性界面活性剤を含有させた場
合、測定精度に重大な影響を及ぼす程度の阻害が認めら
れていた。
これに対し乾式分析方法に用いる本発明のγ−グルタミ
ルトランスフェラーゼ活性測定用試薬シートおよび同活
性測定用一体型多層分析要素は、他の阻害防止方法を用
いることなく、上記カチオン性界面活性剤の作用か有効
に生じ、かつGGT活性阻害か実質的に生じることかな
い。
上記試薬シートまたは展開層の特徴的構成によって、本
発明のγ−クルタミルトランスフェラーゼ活性測定用試
薬シートおよび同活性測定用一体型多層分析要素は、巾
広い定量域を有し、かつ簡易操作で高精度の測定結果を
保証するものである。
[発明の詳細な記述] 本発明の多孔性のγ−グルタミルトランスフエラーゼ活
性測定用試薬シート、および同活性測定用一体型多層分
析要素の展開層は、液体試料計量作用を有していること
が好ましい。液体試料計量作用を有する試薬シートおよ
び展開層とは、その上側の表面(後述する支持体層か存
在する場合には、支持体層から遠い側の表面)に点前供
給された水性液体試料を、その中に含有している成分を
実質的に偏在させることなしに、横(水乎)方向に広げ
る作用を有するものである。また一体型多層分析要素の
展開層である場合には、中位面積当りほぼ一定容量の割
合で上記水性液体試料を後述する吸水層に供給する作用
をも有する。また本発明の試薬シートまたは多孔性展開
層は、アナライトであるγ−グルタミルトランスフェラ
ーゼが容易に通過・拡張しつる空間を有することか好ま
しい。
以上の点から本発明のGGT活性測定用試薬シートまた
は同活性測定用一体型多層分析要素に備えられる多孔性
展開層のマトリックスを構成する材料としては、11!
紙、不織布、織物生地、編物生地、ガラスmm吐紙、プ
ラッシュポリマーより形成されるメンブランフィルタ−
5あるいはポリマーミクロビーズ等からなる三次元格子
状構造物等を用いることが好ましい。
上記試薬シートまたは展開層に用いることかできる織物
生地(織布)としては特開昭55−164356号およ
び特開昭57−66359号の各公報に開示の広範囲の
種類の織物生地かあげられる。織物生地のうちでは、た
て(経)糸とよこ(緯)糸とで織った平織物が好ましく
、平織物のうちでは細布生地、全中生地、ブロード生地
、ボブリン生地等が好ましい。織物生地を構成する糸と
しては後述する編物生地を構成する糸と同様の要材から
なる糸があげられ、糸の形態としてはフィラメント糸、
紡績糸(加捻糸)のいずれをも用いることかでき、これ
らのうちでは紡績糸が好ましい。織物生地の糸の太さは
綿紡績糸番手で表して約2O3から約150S、好まし
くは約40Sから約、120 S相当の範囲または絹糸
デニールで表して約35Dから約300D、好ましくは
約45Dから約130D相当の範囲、織物生地の厚さは
約11001Lから約500μm、好ましくは約120
ルmから約350uLmの範囲、織物生地の有する空隙
率は約40%から約90%、好ましくは約50%から約
85%の範囲である。
また、上記試薬シートまたは展開層に用いることかでき
る編物生地(編布、すなわち編んだ布状物)としては、
広範囲の種類の編物生地があげられ、それらのうちでは
たて(経)メリヤスとよこ(緯)メリヤスが好ましい、
たてメリヤスとしては、−重アトラス編生地、トリコッ
ト編生地、ダブルトリコット編生地、ミラニーズ編生地
、ラッシェル編生地等を用いることができ、よこメリヤ
スとしては、平編生地、パール編生地、ゴム編生地、両
面編生地等を用いることができる0編物生地を編成する
糸としては、綿、絹、羊毛等の天然繊維の糸、ビスコー
スレーヨン、キエブラ等の再生セルロース、セルロース
ジアセレート、セルローストリアセテート等の半合成有
機ポリマー、ポリアミド(各種のナイロンM)、アセタ
ール化ポリビニルアルコール(ビニロン等)、ポリアク
リロニトリル、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリウレタン等の合成有機ポリ
マーの細繊維からなる糸または単繊維からなる糸、天然
繊維と再生セルロース、半合成または合成有機ポリマー
繊維との混合繊維からなる糸があげられる。糸の形態と
しては、フィラメント糸、紡績糸(加捻糸)のいずれを
も用いることができ、これらのうちでは紡績糸が好まし
い。
編物生地の糸の太さは、綿紡績糸番手で表わして約40
Sから約150S、好ましくは約60Sから約120s
相当の範囲または絹糸デニールで表わして約350から
約130D、好ましくは約45Dから約90D相当の範
囲である。編物生地の編成工程時のゲージ数としては約
20から約50の範囲、編物生地の厚さは約1100B
から約6001Lm、好ましくは約150pmから約4
00pmの範囲、編物生地の有する空隙率は約40%か
ら約90%、好ましくは約50%から約85%の範囲で
ある。たてメリヤスのうちでは縦方向の伸縮が少なく、
また編物展開層のラミネーション工程における操作のし
やすさ、裁断時の編目はどけのなさ等の観点でトリコッ
ト編生地、ラッセル編生地、ミラニーズ編生地、ダブル
トリコット編生地が好ましい。
試薬シートまたは多孔性展開層に用いられる織物または
編物生地は水洗等の脱脂処理により少なくとも糸製造時
、織物製造時あるいは編物編成時に供給または付着した
油上類を実質的に除去した織物または編物生地である。
上記織物または編物生地を一体型多層分析要素の多孔性
展開層として用いる場合には、さらにその織物または編
物生地に特開昭57−66359号公報に開示の物理的
活性化処理(好ましくはグロー放電処理またはコロナ放
電処理等)を生地の少なくとも片面に施すが、あるいは
特開昭55−164356号、特開昭57−66359
号公報等に開示の親水性ポリマー含浸処理等の親木化処
理、またはこれらの処理工程を逐次実施することにより
織物または編物を親水化し、下側(後述する支持体層に
近い側)の層との接着力を強化することができる。
織物または編物生地からなる一体型多層分析要素の展開
層を後述する吸水層または接着層に接着、積層するには
、特開昭55−164356号および特開昭57−66
359号各公N等に開示の方法に従って作成することが
できる。すなわち、吸水層または接着層の塗布後未乾燥
のうちに、または乾燥後の層に水(または界面活性剤を
少量含む水)を実質的に均一に供給して層を膨潤させ、
ついで織物または編物生地を湿潤または膨潤している層
の上に実質的に均一に軽く圧力をかけながら接着、積層
し一体化する。
また試薬シートまたは多孔性展開層がプラッシュポリマ
ーまたはメンブランフィルタ−からなる場合には特公昭
53−21677号公報等、ポリマーミクロビーズから
なる三次元格子状構造物である場合には特開昭55−9
0859号公報等、濾紙または不織布からなる場合には
特開昭57−148250号公報等にそれぞれ記載の方
法に従って設けることができる。
後述する吸水層または接着層の親水性ポリマーバインダ
ーかゼラチンまたはゼラチン誘導体の場合には、層の塗
布後ゼラチン(誘導体)が未乾燥のゲル状態の間に上記
多孔性展開層を構成する材料(織物またはS物生地等)
を接着、m層し一体化する方法を採用することができる
本発明のγ−グルタミルトランスフェラーゼ活性測定用
試薬シートは、自己顕色性基質を含有する。また、本発
明のγ−グルタミルトランスフェラーゼ活性測定用一体
型多層分析要素では、自己顕色性基質は展開層に含有さ
せる。本発明において、自己顕色性基質とはγ−グルタ
ミルトランスフェラーゼの基質として、γ−グルタミル
基の転移反応を受は検出可能な発色または変色を示す物
質のことである。上記自己顕色性基質の具体例としては
、γ−グルタミル−p−ニトロアニリドおよびγ−タル
タミルー3−カルボキシー4−ニトロアニリド等を挙げ
ることができる。特に本発明においては、γ−グルタミ
ル−p−ニトロアニリドを基質として用いることが有効
である。
本発明のγ−グルタミルトランスフェラーゼ活性測定用
試薬シートは、カチオン性界面活性剤を含有する。また
、本発明のγ−グルタミルトランスフェラーゼ活性測定
用一体型多層分析要素は、展開層がカチオン性界面活性
剤を含有する。本発明に用いることかできるカチオン性
界面活性剤には特に制限はないが、第四級アンモニウム
塩型カチオン性界面活性剤を用いることが実用上好まし
い。上記第四級アンモニウム塩型カチオン性界面活性剤
の例としては、下記一般式によって表される界面活性剤
を挙げることがてきる。
亀 Rコ [上記一般式において、 nは、1または2であり; R1は、炭素原子数12以上のアルキル基であり: R″は、単結合または−CONHR6−であり(R6は
、メチレン基またはエチレン基である): R2,R3およびR4は、メチル基、エチル基またはベ
ンジル基であるか(R2,R3およびR4は、同一であ
っても異なっていてもよい)、 R2、)j ffとR4は、隣接する窒素原子と共にビ
ネリジウム基を形成し2そして、 Xは、ハロゲンイオン、硫酸イオンまたはメタンスルホ
ン酸イオンである] 上記一般式によって表される界面活性剤の具体例として
は、上記一般式におけるR5か単結合であるものとして
、ラウリルトリメチルアンモニウム・クロライド、ステ
アリルトリメチルアンモニウム・ブロマイド、セチルト
リメチルアンモニウム・クロライド、ラウリルトリメチ
ルアンモニウム・スルフェート、セチルジメチルベンジ
ルアンモニウム・ブロマイド、ラウリルジメチルベンジ
ルアンモニウム・クロライド、ミリスチルジメチルペン
シルアンモニウム・クロライド、セチルピリジニウム・
ブロマイドおよびラウリルピリジニウム・クロライド等
を挙げることかできる。
また上記一般式によって表される界面活性剤の他の具体
例としては、上記一般式におけるR5が−CONHR6
−であるものとして、ステアラミトメチルピリジニウム
・クロライド、およびサパミンMS、サバミンBCH、
キャタナックSN?の商品名で市販されているものを挙
げることかてきる。
上記カチオン性界面活性剤は1本発明のGGT活性測定
用試薬シートまたは同活性測定用分析要素の展開層に0
.2g/m2から5g/m″の範囲で含有させる。上記
含有量のうち特に好ましいのは、約0.5g/ゴから約
3g/m’の範囲である。
本発明のGGT活性測定用試薬シートまたは同活性測定
用分析要素の展開層には、上記自己顕色性基質およびカ
チオン性界面活性剤以外にも、親水性ポリマー、酵素賦
活剤や緩衝剤等の試薬類および光遮蔽性微粒子等を必要
に応じて含有させることができる。
本発明のGGT活性測定用試薬シートまたは同活性測定
用分析要素の展開層に含有させることができる親水性ポ
リマーの例としては、澱粉、セルロース、アガロース、
ゼラチンおよびこれらの誘導体(例、ヒドロキシメチル
化およびヒドロキシプロピル化等)、アクリルアミド重
合体、メタクリルアミド重合体、アクリルアミドと各種
ビニル性モノマーとの共重合体、メタクリルアミドと各
種ビニル性モノマーとの共重合体、ビニルピロリドン重
合体、ビニルピロリドンと各種ビニル性モノマーとの共
重合体、おおびアクリレートおよび/またはメタクリレ
ートと各種ビニル性モノマーとの共重合体等を挙げるこ
とかてきる。上記親水性ポリマーのうちではアクリルア
ミド重合体、メタクリルアミド重合体、アクリルアミド
と各種ビニル性モノマーとの共重合体、メタクリルアミ
ドと各種ビニル性モノマーとの共重合体、およびセルロ
ース誘導体か好ましい。
上記のビニル性モノマーの例としては、アクリル酸、メ
タクリル酸、アクリル醜エステル、メタクリル酸エステ
ル、アリル化合物、ビニルアルコール、ビニルエーテル
類、ビニルエステル類、ビニル置換異部環化合物、スチ
レン類、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、クロトン
酸、これらの有機酸のエステル類、オレフィン類などが
あり、その具体例は特開昭52−102722号公報に
記載されている。
上記セルロース誘導体としては、炭素原子数1から3の
低級アルキル基、または炭素原子数1から4のヒドロキ
シル基置換低級アルキル基により水酸基の一部または全
部がエーテル化されたセルロースエーテル類が特に好ま
しい。セルロースエーテルの例としては、メチルセルロ
ール、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース
、ヒドロキシプロピルメチルセルロースおよびヒドロキ
シブチルメチルセルロース等を挙げることができる。
上記親水性ポリマーを、本発明のGGT活性測定用試薬
シートまたは同活性測定用分析要素の展開層に含有させ
る場合には、約2g/m2かう約I5g/rrr’の範
囲で含有させることか好ましい。
上記含有量のうち特に好ましいのは、約2g/m2から
約Log/m″の範囲である。
本発明のGGT活性測定用試薬シートまたは同活性測定
用分析要素の展開層に含有させることかできる酵素賦活
剤としては、γ−グルタミルトランスフェラーゼの作用
によって基質より転移されるγ−グルタミル基の受容体
となるものを挙げることかできる。γ−グルタミル基の
受容体としては、各種のアミノ酸またはオリゴペプチド
を用いることかできる。ただし試料液中にこれらの成分
か豊富に含まれている場合等においては、特に試薬シー
トまたは展開層中に含有させる必要はない。
上記γ−グルタミル基の受容体については、クリニカル
・ケミストリー(C11nical Chemistr
y)Vol 24. No、 61978年905〜9
15 、 、!、ル・エム・ショウ(L、 M、 Sh
aw)等の文献に記載されている。好ましいγ−グルタ
ミル基の受容体の具体例としては、D−メチオニン、L
−メチオニン、L−グルタミン、L−ロイシン、L〜ア
ラニン、L−リシン、L−システィン、グリシルグリシ
ンおよびグリシルグリシルグリシン等を挙げることかで
きる。これらのうちでは特にグリシルグリシンが好まし
い。
本発明のGGT活性測定用試薬シートまたは同活性測定
用分析要素の展開層に含有させることかできる光遮蔽性
微粒子のうち、光遮蔽性と光反射性とを1ね備えた微粒
子の例としては、二酸化チタン微粒子(ルチル型、アナ
ターゼ型またはプルカイト型の粒子径が約0.17zm
から約1.2Mmの微結晶粒子等)、硫酸バリウム微粒
子、アルミニウム微粒子または微小フレーク等を挙げる
ことがてきる。また、光遮蔽性微粒子の例としては、カ
ーボンブラック、ガスブラック、カーボンミクロビーズ
等を挙げることができる。上記微粒子のうちでは二酸化
チタン微粒子、硫酸バリウム微粒子か好ましい。特に好
ましいのは、アナターゼ型二酸化チタン微粒子である。
試薬シートまたは展開層に上記の自己顕色性基質、カチ
オン性界面活性剤、親水性ポリマー、酵素賦活剤や緩衝
剤等の試薬類および光遮蔽性微粒子等を含有させるに際
しては、上記試薬等を含有する塗布液を試薬シートまた
は展開層の上から塗布または噴霧し乾燥する方法を用い
ることができる。
また試薬シートまたは展開層か織物、!g物、濾紙、不
織布およびガラス繊ta濾紙等からなる場合には、上記
試薬等を含有する溶液に展開層を浸漬したのち乾燥する
方法を用いることができる。また、展開層か上記のよう
なラミネートにより積層する展開層材料からなる場合に
は、上記のように浸漬した展開層を乾燥または半乾燥状
態で他の層に積層し一体化する方法を用いることもでき
る。
塗布により形成される展開層1例えばプラッシュポリマ
一層やミクロビーズ三次元格子状粒子構造体等からなる
展開層の場合には、展開層の塗布液と試薬等の塗布液を
混合して塗布してもよい。
なお、これらの試薬シートまたは展開層に試薬等を含有
させる方法を用いる場合には、いくつかの試薬毎に異な
る方法を用いることができる。また、いくつかの試薬毎
に数回に分けて行なうこともできる。ただし上記自己顕
色性基質(特にγ−グルタミル−p−ニトロアニリドで
ある場合)に対して上記カチオン性界面活性剤を充分に
作用させるため、両者を同一の溶液中に調製することが
好ましい。
本発明のγ−グルタミルトランスフェラーゼ活性測定用
一体型多層分析要素の支持体層を構成するものとしては
、光透過性でかっ水不透過性である支持体が好ましい。
光透過性・水不透過性支持体の例としては、ポリエチレ
ンテレフタレート、ビスフェノールAのポリカルボネー
ト、ポリスチレン、セルロースエステル(例、セルロー
スジアセテート、セルローストリアセテート、セルロー
スアセテートプロピオネート等)等のポリマーからなる
厚さ約50pmから約1mm、好ましくは約80gmか
ら約300ルmの範囲のフィルム、もしくはシート状の
透明支持体を挙げることができる。
また、本発明のγ−グルタミルトランスフェラ−ゼ活性
測定用試薬シートを支持体と積層、一体化することもで
きる。上記GGT活性測定用試薬シートと積層すること
ができる支持体は、光不透過性または反射色材を含む支
持体であることか好ましい。光不透過性または反射色材
を含む支持体としては、上記ポリマー中に光反射性色材
を含有させることにより容易に作成することかてきる。
また、上記ポリマー等からなる透明支持体表面に光反射
性色材を塗布する。または光反射性色材をかうなる粘着
テープを貼る等によつても容易に作成することができる
支持体の表面には必要により下塗層を設けて。
支持体の上に設けられる吸水層あるいは本発明のGGT
活性測定用試薬シートと支持体との接着を強固なものに
することかできる。また、下塗層の代りに、支持体の表
面を物理的あるいは化学的な活性化処理を施して接着力
の向上を図ってもよい。
本発明のGGT活性測定用分析要素の支持体層の上には
(場合によっては下塗層等の他の層な介して)吸水層か
設けられる。本発明のGGT活性測定川分用要素に備え
られる吸水層は親水性結合剤よりなる層、すなわち水を
吸収して膨潤する親水性ポリマーを層形成成分として利
用している層であることか好ましい。
吸水層の製造に用いることかできる親水性ポリマーは、
一般には水吸収時の膨a率が30℃て約150%から約
2000%、好ましくは約250%から約1500%の
範囲の天然または合成親水性ポリマーである。そのよう
な親水性ポリマーの例としては、特開昭58−1718
64号公報および特願昭58−217428号明細書等
に開示されているゼラチン(例、酸処理ゼラチン、脱イ
オンゼラチン等)、ゼラチン誘導体(例5フタル化ゼラ
チン、ヒドロキシアクリレートグラフトゼラチン等)、
アガロース、プルラン、プルラン誘導体、ポリアクリル
アミド、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン
等をあげることかできる。
吸水層の乾燥時の厚さは約IJLmから約1100JL
の範囲であることか好ましく、より好ましくは約3gm
から約30pmの範囲である。また吸水層は実質的に透
明であることか好ましい。
吸水層には必要に応じて緩衝剤を含有させることかでき
る。本発明のGGT活性測定用分析要素の吸水層に含有
させることができる緩衝剤の例としては、炭酸塩、ホウ
酸塩、燐酸塩やGoodの緩衝剤などの公知のMlll
剤を挙げることができる。
これらの緩衝剤はr蛋白質・酵素の基礎実験法」(掘尾
武−他、南江堂、1981)等の公知文献を参考にして
選択し、使用することかできる。
上記吸水層の上に必要に応じて光遮蔽層を設けることが
できる。光遮蔽層は、光遮蔽性、または光遮蔽性と光反
射性とを兼ね備えた微粒子または微粉末(以下、単に微
粒子という)が少量の被膜形成能を有する親水性ポリマ
ーバインダーに分散保持されている水透過性または水侵
透性の層である。光遮蔽層は吸水層にて発生した検出可
能な変化(色変化、発色等)を光透過性を有する支持体
側から反射測光する際に、後述する展開層に点着供給さ
れた水性液体の色、特に試料が全血である場合のヘモグ
ロビンの赤色等、を遮蔽するとともに光反射層または背
景層としても機能する。
光遮蔽性と光反射性とを兼ね備えた微粒子の例としては
、二酸化チタン微粒子(ルチル型、アナターゼ型または
プルカイト型の粒子径か約0.1ルmから約1.2JL
mの微結晶粒子等)、硫酸バリウム微粒子、アルミニウ
ム微粒子または微小フレーク等を挙げることができ、光
遮蔽性微粒子の例としては、カーボンブラック、ガスブ
ラック。
カーボンミクロビーズ等を挙げることかでき、これらの
うちでは二酸化チタン微粒子、硫酸バリウム微粒子か好
ましい。特に好ましいのは、アナターゼ型二酸化チタン
微粒子である。
被膜形成能を有する親水性ポリマーバインダーの例とし
ては、前述の吸水層の製造に用いられる親水性ポリマー
と同様の親水性ポリマーのほかに、弱親水性の再生セル
ロース、セルロースアセテート等を挙げることがてき、
これらのうちではゼラチン、ゼラチン誘導体、ポリアク
リルアミド等か好ましい。なお、ゼラチン、ゼラチン誘
導体は公知の硬化剤(架橋剤)を混合して用いることか
できる。
光遮蔽層は、光遮蔽性微粒子と親水性ポリマーとの水性
分散液を公知の方法により吸水層の上に塗布し乾燥する
ことにより設けることかてきる。
また光遮蔽層を設ける代りに、後述する展開層中に光遮
蔽性微粒子を含有させてもよい。
なお、吸水層の上に、場合によっては光遮蔽層等の層を
介して、前述した展開層を接着しa層するために接着層
を設けてもよい。
接着層は水で湿潤しているとき、または水を含んで膨潤
しているときに展開層を接着することができ、これによ
り各層を一体化できるような親水性ポリマーからなるこ
とか好ましい、接着層の製造に用いることができる親水
性ポリマーの例としては、吸水層の製造に用いられる親
水性ポリマーと同様な親水性ポリマーかあげられる。こ
れらのうちではゼラチン、ゼラチン誘導体、ポリアクリ
ルアミド等か好ましい。接着層の乾燥膜厚は一般に約0
.5gmから約20gm、好ましくは約lpmから約1
0grnの範囲である。
なお、接着層は吸水層上以外にも、他の層間の接着力を
向上させるため所望の層上に設けてもよい。接着層は親
水性ポリマーと、必要によって加えられる界面活性剤等
を含む水溶液を公知の方法で、支持体や吸水層等の上に
塗布する方法などにより設けることができる。
本発明のGGT活性測定用一体型多層分析要素は以上の
ように、支持体、吸水層および展開層を積層してなるも
のてあり、これらの支持体、吸水層および展開層はこの
順で積層されていることが好ましい。なお本発明のGG
T活性測定用一体型多層分析要素は、前述のように上記
の必須の層以外にも他の機渣層を含んでいてもよいこと
は勿論である。
また本発明のGGT活性測定用測定用試薬シートは、単
一のシートから構成されるものであるが、前述のように
支持体を積層して用いることもできる。
本発明の一体型多層分析要素は、−通約15mmから約
30mmの正方形またはほぼ同サイズの円形等の小片に
裁断し、特開昭57−63452号、特開昭54−15
6079号、実開昭56−142454号、実開昭58
−32350号および特開昭58−501144号各公
報等辺間示のスライド枠等に納めて分析スライドとして
用いるのが製造、包装、輸送、保存および測定操作等の
全ての観点で好ましい。
本発明のGGT活性測定用測定用試薬シートおよび同活
性測定用一体型多層分析要素は、約5延見から約30g
1、好ましくは約8glから約15piの水性液体試料
を試薬シートまたは多孔性展開層に点着供給し、必要に
応じて約20℃から約45°Cの範囲の実質的に一定の
温度でインクベーションする。その後、一方の側から(
一体型多層分析要素においては光透過性支持体側から)
試薬シート又は一体型多層分析要素内の色変化。
発色等の検出可ス距な変化を反射測光し比色法の原理じ
上り播株璧餌市の几宇畿値者分を分析する一以下に本発
明の実施例及び比較例を示す。
[実施例1] 透明ポリエチレンテレフタレート支持体(厚さ:180
gm)の表面を親木化処理し、その処理表面上に下記の
組成の塗布液を塗布、乾燥して乾燥膜厚15pmの吸水
層を形成した。
水層形  °布 : アルカリ処理脱イオンゼラチン 10gオクチルフェノ
キシ・ ポリエトキシエタノール  0.5g 水                    100m
文1.2−ビス(ビニルスルホニル アセトアミド)エタン o、15g 次に上記吸水層の上に、下記の塗布液を塗布、乾燥して
乾燥膜厚3gmの接着層を形成した。
1着層形成用、希液: ゼラチン           12g水      
              290gノニルフェノキ
シ・ ポリグリシトール     1.3g 次に上記接着層の上に、0.4%ノニルフェノキシポリ
グリシドール水溶液を塗布し、次いてポリエチレンテレ
フタレート紡績糸(36ゲージ、50デニール、厚さ約
230 gm)からなるトリコット編物を圧着して接着
して展開層とした。
上記展開層に下記の基質塗布液を、塗布量か120m!
;L/ゴになるように塗布したのち後、乾燥した。
恭12L孤羞!し」l: 下記均一液に、γ−グルタミル−p−ニトロアニリド2
.28gを2N塩酸1miおよびエタノール1mMに溶
解したものを添加し、次いて、6N塩酸約1.3mJl
を用いてpH8,3に調整し、基質塗布液とした。
[均−液] トリス(ヒドロキシエチル) アミノメタン     3.03g グリシルグリシン   0.651g セチルトリメチルアンモニウム・ フロマイト     0.500g 水                  20. 0g
ポリアクリルアミド 10重量%水溶液 (25°Cての粘度; 2500cps)     25g さらにL記展開層に下記の二酸化チタン塗布液を塗布量
か112m1/m’になるように塗布したのち後、乾燥
した。
二酸化チタン塗布液: アナターゼ型二酸化チタン  2.5g0.5%ヒドロ
キシエチル セルロース        50m1 以上の方法により1本発明に従うGGT活性測定用一体
型多層分析要素(展開層中のカチオン性界面活性剤[セ
チルトリメチルアンモニウム・フロマイト]含有量:的
1 g / rn’ )を作成した。
[実施例2] 実施例1の均−液に含有させたセチルトリメチルアンモ
ニウム・ブロマイドの含有量を0.50gから0.25
0gに変更した以外、実施例1と同様にして分析要素(
展開居中のカチオン性界面活性剤[セチルトリメチルア
ンモニウム・ブロマイド]含有量:的0.5g/ln’
)を作成した。
[実施例3] 実施例1の均−液に含有させたセチルトリメチルアンモ
ニウムブロマイドの含有量をo、50gから1.0gに
変更した以外、実施例1と同様にして分析要素(展開層
中のカチオン性界面活性剤[セチルトリメチルアンモニ
ウム・ブロマイド]含有量;的2g/m2)を作成した
以上の方法により得られた実施例1〜3の分析要素を一
辺が15mmの正方形に裁断し、プラスチックマウント
(#開閉57−63452号公報に記a)に封入してG
GT分析用スライドを調製した。
上記の各スライドにテクニコン社RA100O(湿式法
による分析袋2t)で1900U/LのGGT活性か測
定されたウシ腎GGTを市販管理血清に溶解添加した。
このコントロール液を検体として用いて、各スライドに
10gmづつ点着し、マイラー製粘着テープで点若側穴
をふさぎ、水分の蒸発を防止して、37°C恒温ヒート
ブロック上で加熱し、2分および5分での透明支持体上
反射濃度400nmを測光した。測定結果を第1表に示
す。
第1表 分析用スライド  ΔOD (5分−3分)実施例1 
      0.223 実施例2       0.230 実施例3       0.222 上記の結果から明らかなように、乾式分析方法において
は、セチルトリメチルアンモニウムブロマイドの含有量
0−5〜2g/m2にかけてはGGT活性に大差の変動
を見なかった。
[比較例] 実施例1の均−液に含有させたポリアクリアクリルアミ
トを加えず、かつセチルトリメチルアンモニウムブロマ
イドの量を0.25g〜2.0gの範囲で添加量を変化
させた以外は、実施例1と同様にして均−液を調製した
。ついで各均一液に実施例1と同様にしてγ−グルタミ
ル−p−ニトロアニリドを加えて基質溶液を調製した。
各基質溶液30IL文をキュベツトにとり、これに実施
例3のと同じコントロール血清LOglを添加し、37
℃に加温保持して中心波長410nmの光で透過光学潤
度を測定した。得られた光学濃度値からGGTの相対活
性値を求めた。結果を第1図に示す。
第1図の相対活性値は、セチルトリメチルアンモニウム
ブロマイドの量か0.25gのときの相対活性値を10
0とした算出したものである。
第1図より明らかなように、セチルトリメチルアンモニ
ウムブロマイドの含有量がO−5gでは30%、0.7
5gでは10%の阻害が生じ、そして1.0g以上では
実質的に測定が不可能な程度の阻害となった。
よって本発明の乾式分析方法においては、殆ど阻害が生
しることのないセチルトリメチルアンモニウムブロマイ
ドの含有量でも、溶液法での測定においては重大な阻害
を生じることかわかる。
[実施例4] 実施例1において作成した分析要素を一辺が15mmの
正方形に裁断し、プラスチックマウント(特開昭57−
63452号公報に記載)に封入してGGT分析用スラ
イドを調製した。
上記スライドを37°C恒温ヒートブロック上で加熱し
ながら、GGT活性が10.150.290.600.
1150U/Lに調整された牛腎GGT添加市販コント
ロール血清を各々10μ文点着し、水分の蒸発を防止す
るしながら2分および5分後の発色濃度を410nmで
測定した。
この時の発色濃度は、あらかじめ濃度既知のp−ニトロ
アニリン水溶液を用いて作成した発色濃度〜p−ニトロ
アニリン変換式により計算したちのである。測定・計算
結果を第2表に示す。
なお第2表の計算に用いた変換式は1発色濃度をXとし
、p−ニトロアニリン濃度なYとして、Y=1.569
2xlO−JX+0.16853て表されるものである
第2表 GGT活性 (U / L )      p−ニトロ
アニリン 生成量10               
 0、 090mM150             
   0、 405mM290           
     0、 700mM600         
       1、 184mM1150      
          1、 916mM第2表の結果、
相関係数γは、0.99425となった。上記結果より
明らかなように、本発明の分析要素を用いるスライドは
、GGT活性によく相関して、p−ニトロアニリンを生
成しているので、GGT活性測定用として有効である。
[実施例5] 実施例1の均−液に含有させたセチルトリメチルアンモ
ニウムブロマイドの代りに、下記第3表に示す各種のカ
チオン性界面活性剤を同量用いた以外は実施例1と同様
にして分析要素を作成した。
各分析要素を用いてGGT分析用スライドを調製したと
ころ、いずれも実施例4のスライドと同様にGGT活性
測定用として有効であった。
第3表 番号   カチオン性界面活性剤 5−1   セチルトリメチルアンモニウム・クロライ
ド 5−2  セチルピリジニウム・ブロマイド5−3  
セチルピリジニウム・クロライド5−4  テトラデシ
ルジメチルペンシルアンモニウム・クロライド 5−5  オクタデシルトリメチル アンモニウム・ブロマイド [実施例6] 実施例1で用いた基質塗布液を厚さ200gmのガラス
繊維フィルターに100m文/rrr′の塗布量で含浸
させ、ついで1cm″に裁断し、白色顔料を練り込んだ
プラスチック平板に両面テープで固定し、GGT活性測
定用試薬シートを作成した。
このGGT活性測定用試薬シートに10JL文の血清を
点着し10分後の反射濃度をマクベス型濃度計で測定し
たところ、点着液のGGT活性に比例した黄色濃度が検
出された。
[分析精度の評価] 実施例1で製造した多層分析要素、および実施例1にお
ける基質塗布液の調製に際してポリアクリルアミドを使
用しなかった以外は同じ方法により製造した比較用多層
分析要素をそれぞれ15個用意し、GGT活性値のこと
なる2種の血清について測定をそれぞれ15回づつ繰り
返した。
上記の測定を行なうに当って、検量線は、ディト(Da
de)社製管理血清モニトールIXに牛腎臓由来のGG
Tを添加して調製した6水準のGGT活性を有する液を
用い、特願昭60−170832号明細書記載の方法に
従って作成した。
得られた結果を第4表に示す。
第4表 試料液   分析要素   平均値  変動係数試料液
l  実施例1    58  2.5%比較用   
  58  9.5% 試料液2  実施例1   250  1.2%比較用
    250  5.8%
【図面の簡単な説明】
第1図は、比較例において使用したセチルトリメチルア
ンモニウムブロマイドの量と溶液法において測定したG
GTの相対活性値との相関関係を示す図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、γ−グルタミルトランスフェラーゼに感応して自己
    顕色性を示す基質および0.2g/m^2から5g/m
    ^2の範囲にてカチオン性界面活性剤を含有する多孔性
    のシートからなるγ−グルタミルトランスフェラーゼ活
    性測定用試薬シート。 2、上記自己顕色性基質がγ−グルタミル−p−ニトロ
    アニリドであることを特徴とする特許請求の範囲第1項
    記載の試薬シート。 3、上記カチオン性界面活性剤が、第四級アンモニウム
    塩型カチオン性界面活性剤であることを特徴とする特許
    請求の範囲第1項記載の試薬シート。 4、上記第四級アンモニウム塩型カチオン性界面活性剤
    が下記一般式によって表される化合物であることを特徴
    とする特許請求の範囲第3項記載の試薬シート。 ▲数式、化学式、表等があります▼ [上記一般式において、 nは、1または2であり; R^1は、炭素原子数12以上のアルキル基であり; R^5は、単結合または−CONHR^6−であり(R
    ^6は、メチレン基またはエチレン基である); R^2、R^3およびR^4は、メチル基、エチル基ま
    たはベンジル基であるか(R^2、R^3およびR^4
    は、同一であっても異なっていてもよい)、 R^2、R^3とR^4は、隣接する窒素原子と共にピ
    ペリジウム基を形成し;そして、 Xは、ハロゲンイオン、硫酸イオンまたはメタンスルホ
    ン酸イオンである] 5、上記試薬シートが親水性ポリマーを含有することを
    特徴とする特許請求の範囲第1項記載の試薬シート。 6、上記親水性ポリマーが、セルロース誘導体であるこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第5項記載の試薬シート
    。 7、上記試薬シートが、親水性ポリマーを2g/m^2
    から15g/m^2の範囲で含有することを特徴とする
    特許請求の範囲第1項記載の試薬シート。 8、γ−グルタミルトランスフェラーゼに感応して自己
    顕色性を示す基質および0.2g/m^2から5g/m
    ^2の範囲にてカチオン性界面活性剤を含有する多孔性
    展開層、吸水層および支持体層を積層してなるγ−グル
    タミルトランスフェラーゼ活性測定用一体型多層分析要
    素。 9、上記自己顕色性基質がγ−グルタミル−p−ニトロ
    アニリドであることを特徴とする特許請求の範囲第8項
    記載の分析要素。 10、上記カチオン性界面活性剤が、第四級アンモニウ
    ム塩型カチオン性界面活性剤であることを特徴とする特
    許請求の範囲第8項記載の分析要素。 11、上記第四級アンモニウム塩型カチオン性界面活性
    剤が下記一般式によって表される化合物であることを特
    徴とする特許請求の範囲第10項記載の分析要素。 ▲数式、化学式、表等があります▼ [上記一般式において、 nは、1または2であり; R^1は、炭素原子数12以上のアルキル基であり; R^5は、単結合または−CONHR^6−であり(R
    ^6は、メチレン基またはエチレン基である); R^2、R^3およびR^4は、メチル基、エチル基ま
    たはベンジル基であるか(R^2、R^3およびR^4
    は、同一であっても異なっていてもよい)、 R^2、R^3とR^4は、隣接する窒素原子と共にピ
    ペリジウム基を形成し;そして、 Xは、ハロゲンイオン、硫酸イオンまたはメタンスルホ
    ン酸イオンである] 12、上記多孔性展開層が親水性ポリマーを含有するこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第8項記載の分析要素。 13、上記親水性ポリマーが、セルロース誘導体である
    ことを特徴とする特許請求の範囲第12項記載の分析要
    素。 14、上記多孔性展開層が親水性ポリマーを2g/m^
    2から15g/m^2の範囲で含有することを特徴とす
    る特許請求の範囲第8項記載の分析要素。
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