JPS622227Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は円筒の周囲を螺旋式に囲いながら昇降
する螺旋型エスカレータのトラスの構造に関する
ものである。

螺旋型エスカレータのトラスを構成するために
は、従来の直線式エスカレータのトラスを螺旋状
に曲げて円筒の周囲に巻き付けるようにすればで
きるが、トラスを構成する多くの部材に曲げ加工
が必要となり、従来の直線式エスカレータのトラ
スに比べ、制作費が高くなる。又、直線部材を円
筒に接する接線上に組立ててトラスを構成するこ
ともできるが、精度がでにくいという問題があ
る。

本考案は上記の点に鑑みなされたもので、最適
な螺旋型エスカレータのトラスを提供することを
目的とする。

以下図面を用いて本考案装置について説明す
る。

第１図は本考案の一実施例を示すトラスの斜視
図で円筒１を12等分した場合を示す。第２図は第
１図のトラスを構成する任意の部材の正面図であ
り、図中１１ａ〜１１ｌは円筒１の周囲の床に等
間隔に垂直方向に立設された支持柱、１２ｂ〜１
２ｌはそれぞれの支持柱１１ｂ〜１１ｌに固定さ
れ、支持柱１１ｂ〜１１ｌより円筒１の法線上外
側へ水平に延びた横梁で、螺旋軌道に応じた高さ
位置に設けられている。１３ｂ〜１３ｌはそれぞ
れ対応する横梁１２ｂ〜１２ｌの外側端を支持す
る支柱で、螺旋軌道に応じた高さ位置に設けられ
た横梁１２ｂ〜１２ｌを水平に支持できる長さを
もつている。したがつてトラスを構成する部材の
一つ一つは第２図に示すように支持柱１１と横梁
１２と支柱１３とによりｈ型の形状に構成され
る。そして螺旋軌道の高さに応じて、横梁１２の
高さＨをそれぞれ決め、高さＨの異なる各部材を
円筒１の円周の等分した（必らずしも等分でなく
てもよい）床位置に設けて第１図に示す螺旋型エ
スカレータのトラスを構成する。

以上述べたように構成すれば、天井部分には荷
重があまりかからずに、又エスカレータの利用客
がエスカレータの周囲を見渡すのに何ら支障がな
く、エスカレータの螺旋軌道を支持するトラスを
構成できるだけでなく、このトラス自体を簡単な
直線部材で構成できるため、製作費用が低減で
き、かつ製作時間が短縮できる。さらに、エスカ
レータの組立及び据付作業も容易にできる効果を
発揮する。

尚、トラスの部材の構造は第２図のようなｈ型
てなくてもよく、例えば第３図に示すようなｐ型
の構造（１１′は支持柱、１２′は横梁、１３′は
共通の長さを有する支柱を示し働きについては第
２図の部材と全く同じ）であつてもかまわない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示すトラスの斜視
図、第２図は第１図のトラスを構成する部材の正
面図、第３図はトラスを構成するその他の部材の
正面図である。 １……円筒、１１，１１′，１
１ａ〜１１ｌ……支持柱、１２，１２′，１２ｂ
〜１２ｌ……横梁、１３，１３′，１３ｂ〜１３
ｌ……支柱。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 円筒の周囲を螺旋式に囲いながら昇降する螺
   旋型エスカレータにおいて、 前記円筒の周囲の床に等間隔に垂直方向に立
   設された複数の支持柱を備え、該支持柱には前
   記エスカレータの螺旋軌道に応じた高さ位置に
   前記円筒の法線上外側へ水平に延びた横梁の一
   端が固定され、前記横梁の他端下部は支柱を介
   して円筒の周囲の床に固定された構成であるこ
   とを特徴とする螺旋型エスカレータのトラス。 (2) 前記支柱は前記円筒の周囲の床に等間隔に垂
   直方向に立設された複数の第２の支持柱である
   ことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第１
   項記載の螺旋型エスカレータのトラス。 (3) 前記支柱は前期横梁の他端下部と前記支持柱
   の中間部を連結する部材であることを特徴とす
   る実用新案登録請求の範囲第１項記載の螺旋型
   エスカレータのトラス。