JPS6222139B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、数駒分ずつ短尺に切断されたネガフ
イルムがネガフイルム収容袋（以下「ネガシー
ト」と呼ぶ）に収容されたままの状態で再注文写
真焼付等の工程に供される場合のネガフイルム取
扱い方法に関する。

現像済のネガフイルムは、数駒分ずつ短尺に切
断されてネガシートに入れて顧客に返される。再
プリント（焼増プリント）の注文は、ネガシート
に入つたままのネガフイルムと、当該ネガ駒の指
定番号、仕上り画面サイズ、ペーパーの種類、焼
付枚数等の指定事項が記入された注文票とでラボ
に依頼される。ラボでは、注文票の指定番号とネ
ガフイルムのサイドプリント番号とを照合して、
再注文された当該ネガ駒に関するデータを記録体
にインプツトし、焼付時に当該ネガ駒がプリンタ
ーに供給されたとき記録体から順次データをアウ
トプツトしてこれに基いて焼付を行なつている。

このような再注文プリント等におけるネガフイ
ルムの取扱いは、 (1) ネガシートに入つているネガフイルムを取出
してこれらをスプライスして長尺化して取扱う
やり方、 (2) 特開昭52−131717号に開示されているよう
に、２枚の透明帯体の間に短尺化されたネガフ
イルムを長手方向に順次挾んで巻き込み長尺化
して取扱うやり方、 (3) ネガシートからネガフイルムを取出して焼付
に供し再びネガフイルムをネガシートに戻すや
り方があり、 本発明は上記(3)のやり方の改良に関するもので
ある。

上記(3)のやり方としては、例えば特開昭52−
82336号に開示されているようにネガシートのネ
ガフイルム挿入取出し口を開きネガフイルムを取
出し焼付に供し再び戻す「ネガフイルム自動処理
装置」が提案されている。また、ネガシートにお
けるネガフイルムの駒データを一体化させて記録
するために、特開昭53−51730には記録体を有す
るロール状帯体にネガフイルムが直角になるよう
にネガシートを順次貼付けるやり方が提案されて
いる。

本発明の目的は、ロール状帯体にネガシートを
順次止着するやり方におけるネガフイルムの挿
入・取出しを容易にするためのネガフイルム取扱
い方法を提供することである。

本発明は上記目的をより良く達成するためにな
されたもので、ネガフイルムを挿入収容したネガ
シートを、該ネガシートに収容されたネガフイル
ムの挿入・取出し口側を揃えかつネガフイルムの
挿入・取出し方向に直交する方向に順次可撓性透
明帯体に並べて止着したことによるネガフイルム
取扱い方法において、前記可撓性透明帯体の縁部
を屈曲させることによつて前記ネガシートのネガ
フイルム挿入・取出し口を開かせることを特徴と
するネガフイルム取扱い方法である。

本発明に用いる可撓性透明帯体としては縁部の
屈曲を繰返し行なうのに充分耐え得るような材
料、例えばポリエステルフイルムを用いることが
好ましいが、それ以外のプラスチツクフイルムを
用いることができる。ネガシートはネガフイルム
挿入・取出し口の端部側片の一方の片が他方より
も長いものが好ましいが、それ以外の形状のもの
でも用いることができ、いずれの場合にも可撓性
透明帯体の縁部を屈曲させて一方の片が追従する
とき他方の片は追従せずに残つているような形
状、例えばネガフイルム挿入・取出し口の端部の
片が別々になつている必要がある。

以下、実施例を図示して本発明を具体的に説明
する。

第１図は短尺化されたネガフイルム１を収容部
２に収容したネガシート３を可撓性透明帯体４に
止着した状態を示す平面図で、ネガシート３はネ
ガフイルム１を各別に収容するポケツト状の収容
部２および該収容部２へのネガフイルム１の挿
入・取出しを容易にするための端部側片５Ａ，５
Ｂおよびネガシート３をフアイル等に綴込む閉じ
孔６を有する綴込み部７からなつていて、このネ
ガシート３はネガフイルムの挿入・取出し口８側
が可撓性透明帯体４の一方の縁９に沿うように、
すなわちネガフイルムの挿入・取出し方向に直交
する方向に順次並べて止着してある。ネガシート
３を可撓性透明帯体４へ止着する際には後述の如
く、可撓性透明帯体４を操作したときにネガシー
ト３の端部側片５Ａ，５Ｂのうちの一方がこれに
追従するように止着することが必要である。この
止着は係止部材によるもの、熔着や接着によるも
の等があり、接着による場合接着剤層を可撓性透
明帯体に設けておいてもよいが、本実施例では両
面接着テープを用いた。ネガフイルム１は６駒ピ
ースに切断されているのが一般的であるが、半端
な駒数の場合にはこれより短かく、ネガフイルム
１Ａは３駒ピースであり、この場合には本発明の
出願人が先に出願した特願昭52−45415号に提案
したように、収容部２のネガフイルム挿入路にス
トツパー部１０を形成して収容してある。このよ
うにネガシート３を順次止着された可撓性透明帯
体４は巻き込んでロール体として取扱うことがで
きる。

第２図は本発明にかかわるネガフイルム取扱い
方法によつてネガシート３のネガフイルム挿入・
取出し口８を開いた状態を示す断面図である。可
撓性透明帯体４の縁部９を屈曲させるには、可撓
性透明帯体４の巻きを解いて長手方向に移送する
ときに縁部９が次第に屈曲し得る案内部材を用い
て行なうことができる。また、別のやり方として
は吸着手段によつて縁部９を吸引して屈曲させる
ことができる。可撓性透明帯体４の縁部９の屈曲
に伴つてネガシート３のネガフイルム挿入・取出
し口８の端部側片の一方５Ａも屈曲しネガフイル
ム挿入・取出し口８が開く。縁部９の屈曲に伴つ
て端部側片５Ａが追従するためには、少なくとも
端部側片５Ａの一部分が可撓性透明帯体４に止着
されていることが必要である。

第３図は、第２図のような状態にしてネガフイ
ルム挿入・取出し口８を開かせるとともに、更に
端部側片５Ｂをも屈曲させてネガフイルム１の挿
入・取出しの取扱いがより容易に行なえるように
した状態を示す断面図である。端部側片５Ｂを屈
曲させるには矢印方向へ空気を吹きつけることで
容易に行なえる。また、減圧吸引手段によつても
行なうことができる。

ネガシート３からのネガフイルム１の取出し
は、第２図の状態に開かせた場合には、ネガフイ
ルム１を吸盤で取り出すやり方やローラーで取り
出すやり方等で行なえる。第３図の状態に開かせ
た場合には、上記のやり方の外に、ネガフイルム
１を挾んで摘み出すやり方で行なえる。ネガシー
ト３への挿入の場合も同様のやり方で行なえる。

ネガシート３を止着した可撓性透明帯体４を長
手方向に送りながら、これをネガフイルム１の挿
入・取出しのための位置に順次停止させるには、
ネガシート３のそれぞれの収容部２の所定位置に
マークを施しておき、このマークを検出して送り
機構を制御することによつて行なうことができ
る。

本発明は上記したごときネガフイルム取扱い方
法であるから、可撓性透明帯体にネガシートを順
次止着してネガフイルムを取扱うやり方でのネガ
フイルムの挿入・取出しを容易に行なえる効果を
奏する。特に、可撓性透明帯体を移送しながらネ
ガシートのネガフイルム挿入・取出し口を開かせ
ることが容易となるので、ネガフイルム取扱いの
自動化にきわめて好都合である。

【図面の簡単な説明】

第１図はネガシートを可撓性透明帯体に止着し
た状態を示す平面図、第２図および第３図はそれ
ぞれネガシートのネガフイルム挿入・取出し口を
開いた状態を示す断面図である。 １……ネガフイルム、２……収容部、３……ネ
ガシート、４……可撓性透明帯体、５Ａ，５Ｂ…
…端部側片、８……挿入取出し口、９……縁部。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ ネガフイルムを挿入収容したネガシートを、
   該ネガシートに収容されたネガフイルムの挿入・
   取出し口側を揃えかつネガフイルムの挿入・取出
   し方向に直交する方向に順次可撓性透明帯体に並
   べて止着するようにしたネガフイルム取扱い方法
   において、前記可撓性透明帯体の縁部を屈曲させ
   ることによつて前記ネガシートのネガフイルム挿
   入・取出し口を開かせることを特徴とするネガフ
   イルム取扱い方法。 ２ 前記可撓性透明帯体を移送する過程において
   前記可撓性透明帯体の縁部を屈曲させることを特
   徴とする特許請求の範囲第１項記載のネガフイル
   ム取扱い方法。 ３ 前記可撓性透明帯体へのネガシートの止着に
   おいて、少なくともネガフイルムの挿入取出し口
   近辺を止着することを特徴とする特許請求の範囲
   第１項記載のネガフイルム取扱い方法。