JPS62216132A - 陰極線管の偏向ヨ−ク取り付け方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 （産業上の利用分野） 本発明は陰極線管のネック部外周に装着する偏向ヨーク
の取り付け方法に関する。

（従来の技術） 陰極線管を動作させるときそのネック部内所定の位置に
封止された電子銃から電子ビームが放射されるものであ
るが、所望の画像を得るため、Ｗｉ電子ビーム水平方向
ならびに垂直方向に偏向させるものであって、そのため
陰極線管のコーン部外周に偏向ヨークが装着されている
。この偏向ヨークは上記の目的にそうように適切な位置
に固定するためコーン部およびネック部外周に嵌め込ん
で調整した後、締め付けバンドを締め付けねじでネック
部に締め付けて偏向ヨークを固定している。

このようにして偏向ヨーク付陰極線管が形成される。

このように、形成された陰極線管の断面の概略を第４図
に示す。第４図において、（１）は陰極線管のネック部
、（２）はネック部内に封止された電子銃、（３）は電
子銃の先端部に取着された３個のバルブスペーサ、（４
）は陰極線管のコーン部からネック部にかけての外周に
取り付けられた偏向ヨーク、（５）は偏向ヨークの締め
付けバンド、（６）は締め付けバンドの締め付けねじで
ある。このように締め付けバンドについている締め付け
ねじをネック部の円周方向の任意の位置で締め付け、偏
向ヨークを取り付けている。

（発明が解決しようとする問題点） 上記したように偏向ヨークを陰極線管のネック部外周で
固定するものであるが、動作時などに陰極線管のネック
部の一部にきれつが発生するなどの損傷を起こすことが
あり、このようなことは品質上問題があるばかりでなく
、使用者に対して起こしてはならないことである。

偏向ヨークを締めつけて取着したときネック部の一部に
ストレスが生ずるが、これは締め付けバンドの折り曲げ
部（第４図に（９）で示す）付近に接するネック部の部
分で最大のスＩ−レスが生ずるためである。一方、ネッ
ク部内に電子銃が封止されるときにネック部内壁に電子
銃の先端部に取り付けられているバルブスペーサによっ
て極めて微小な傷が発生していることがある。したがっ
て、締め付けによるス１〜レスの発生位置と上記の傷発
生部とが合致すると、ネック部にクラックが生ずるとい
う不具合を起こす場合がある。

本発明はこのような不具合の起こることを防止するため
になされた！３極線管の偏向ヨーク取り付け方法を提供
することを目的とする。

〔発明の構成〕

（問題点を解決するための手段） 本発明のｐ３極線管の偏向ヨーク取り付け方法では、締
め付けバンドで偏向ヨークを締め付けることによって発
生する偏向ヨークのストレス分布及び最大ストレス発生
位置を調査し、ネック部内に電子銃を挿入して封止する
ときにまれに発生することがあるネック部内壁のきわめ
て微細なきすが前記最大ストレスによってネック部のク
ラックにならないように、ス１−レス発生位置をずらす
締め付けバンドの位置ぎめをして、偏向ヨークを陰極線
管のコーン部外周に装着するように構成される。

（作　用） 本発明の方法において、陰極線管のネック部内壁の電子
銃のバルブスペーサが接触する部分と。

コーン部外周に装着された偏向ヨークの締め付けバンド
による最大ストレス発生位置とがずれるように、偏向ヨ
ークに締め付けバンドをとりつけ。

この締め付けバンドをネック部で締め付け固定すること
により偏向ヨークをコーン部外周に装着している。例え
ばバルブスペーサが３本電子銃に取りつけてあれば、各
バルブスペーサのネック部内壁への接触位置がそれぞれ
最大ストレス発生位置とずれるように締めつけバンドが
取着されるので、たとえネック部内壁に肉眼では見えな
いが、顕微鏡で観察すると認められるような極めて微細
なきずがあっても、ストレスによってネック部にクラッ
クが発生しないことになる。したがってｌ１３極線管の
破損にいたるような不具合の発生は防止することができ
る。

（実施例） 本発明の実施例を以下図面を参照して説明する。

第１図は本発明による偏向ヨークをネック部外周に締め
付けバンドで固定した状態を示す断面図、第２図は同じ
く偏向ヨークを締め付けて固定した陰極線管の一部を示
す側面図であり、第３図は偏向ヨークの締め付けバンド
の説明図である。陰極ａ管（胆）のネック部（＋）の端
部から偏向ヨーク（４）を挿着し、フェース側端面をバ
ルブ外周面に密着させ、偏向ヨーク（４）の端部に配設
された締め付けバンド（５）の締め付けねじ（６）をネ
ック部（１）に締め付けて固定することにより偏向ヨー
ク（４）をコーン部（１１）外周に装着する。

このとき、締め付けバンド（５）は、その立ち上がり部
（９）が丁度バルブスペーサ（３）と対向する位置にこ
ないようにずらして配置するものである。

このようにして偏向ヨークを取り付けると、電子銃（２
）に取り付けられたバルブスペーサ（３）が。

電子銃をネック部内に挿入して封止するときネック部内
壁に接触してたとえわずかの傷を発生させても、その位
置と偏向ヨークを取り付けたために起こる最大ストレス
発生位置とは、ずれることになってネック部にクラック
の発生をみることがない。

偏向ヨークの締め付けバンドによる最大ストレスの発生
範囲は、締め付けバンドの折り曲げ部と中心点（管軸）
とを結ぶ線からパン１−と偏向ヨークが接している部分
の方向へ約２０度程度の範囲であって、この部分に対応
するネック部内壁に接触物がないようにバンドの位置決
めがされていて、偏向ヨークを締め付けて固定すれば不
具合は起こらない。

電子銃のバルブスペーサ以外のネック部内壁への接触物
がある場合も、上記と同じようにして偏向ヨークを装着
すればよい。

このように偏向ヨークを装着すれば、陰極、Ｉ’ｌ？に
クラックが発生するという不具合の発生が起こらず、損
傷のおこらない品質のよい陰極線管を形成することが出
来る。

〔発明の効果〕

本発明の方法によれば、従来のように偏向ヨークの締め
付けによる最大ストレス発生位置と、ネック部内へ挿入
して封止される電子銃のバルブスペーサ等による傷の発
生位置が合致することがないため、たとえバルブスペー
サと接触しているネック部内壁にきわめて微小なきすが
生じたとしても、ネック部にクラックが発生するおそれ
がなく、品質のよい偏向ヨーク付陰極線管が得られ、本
発明の方法は工業的にきわめて有用な方法である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の偏向ヨークをコーン部およびネック部
外周に固定した状態を示す断面図、第２図は同じく本発
明の偏向ヨークを固定した陰極線管の一部を示す側面図
、第３図は偏向ヨークの締め付けバンドの説明図、第４
図は従来の方法によりネック部に偏向ヨークを取着した
状態を示す断面図である。 １・・・陰極線管のネック部、２・・・電子銃、３・・
・バルブスペーサ、　　４・・・偏向ヨーク、５・・・
締め付けバンド、　　　６・・・締め付けねじ、°９・
・・締め付けバンドの立ち上り部、１１・・・陰極線管
のコーン部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 陰極線管のネック部外周に偏向ヨークを取り付けるにあ
   たり、陰極線管のネック部内に封止された電子銃の金属
   部分のネック部内壁に接触している位置と、偏向ヨーク
   締め付け時の締め付け金具による最大ストレス発生位置
   とをずらして偏向ヨークを締め付け固定することを特徴
   とする陰極線管の偏向ヨーク取り付け方法。