JP3321994B2 - カラー陰極線管 - Google Patents

カラー陰極線管

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカラー陰極線管に係り、
特にX軸とY軸の径の異なる略楕円形をしたファンネル
コーンを有するカラー陰極線管に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7はカラー陰極線管に偏向ヨークを取
り付けた図を示す斜視図である。
【0003】図7に示すように、カラー陰極線管(CR
T)は外囲管としてパネル1、ファンネル2及びネック
管3から構成されている。偏向ヨーク(DY)4はファ
ンネル2とネック管3の間の部位を上方から包むように
設けられ、ネック管3内に設けられた電子銃から放出さ
れる電子ビームを偏向させる。
【0004】CRTファンネル2の特にネック管近傍
は、図9に示すように生産性を考慮してコーン状(円錐
状)をなしている。これはCRTの製造において各工程
の各々の架台は同等の形状を要するためである。このよ
うに、ネック管近傍の断面図は円形であり、各断面の円
の中心はCRTの管軸にあたる。ファンネル2は図9に
一点鎖線で示すCRT架台(丸形開口)5のコーンゲー
ジに載置されセンター合わせがされ、図10に示すパネ
ル突き当て6、ファンネル突き当て7でパネル1、ファ
ンネル2が突き当てられる。このパネル突き当て6、フ
ァンネル突き当て7はCRT架台5の一部をなし、CR
T架台(ゲージ)5と支持片8を介して接続されてい
る。なお、図11にはネック管及びその近傍のファンネ
ル部の外形を等高線図で示すものであり、図11に示す
ように、ネック管近傍のファンネルはネック管外径3a
から径を徐々に大きくした同心のコーン状であることが
わかる。
【0005】一般にカラー陰極線管は種々の条件により
白黒用陰極線管と比較して消費電力が大きい。陰極線管
の電子ビームを偏向するDYの水平偏向パワーWは、W
=K・D2/L・Sin2θ・HVによって概略的に示さ
れる。この式においてKは定数、Dは偏向ヨークのコア
とコイルの平均直径、Lは偏向ヨークのコアとコイルの
平均長さ、HVはアノード電圧を示す。
【0006】水平偏向磁界は、DY内部では図8に示す
ように、上下の方向に発生している。単純にN,Sの磁
石を考えた場合、磁極が近い程、磁束密度が高い。
【0007】テレビジョン(TV)の画面は横の長さ:
縦の長さは、4:3または16:9の横長の画面である
ため、図12に示したように横長形状の楕円式ファンネ
ル12はDYの水平の磁束密度を高め、偏向能率を向上
させることができる。
【0008】すなわち、偏向パワーWを低減するにはフ
ァンネルのコーン部の面積を小さくすればよい。従っ
て、4:3/16:9等の角形ラスターを描くために丸
形ファンネルは、理に合わない。
【0009】図13には従来の丸形ファンネルと楕円式
のファンネルの断面を比較して示したものである。偏向
パワーを低減するために、上述したように効果的な楕円
式ファンネルが過去に検討された。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、楕円式
ファンネルを取り扱うことが困難であった。すなわち、
図14に示すように、楕円式ファンネル12を丸形のC
RT架台5に載せると最大径をなす所(接触部)は点と
なり、不安定となる。このため楕円式のファンネルのC
RT製造では従来のCRT架台(内径が丸型)は使用で
きず、大幅な設備投資が必要である。
【0011】また、たとえCRT架台を図15に15で
示すように、開口15aを楕円状にするにしても楕円式
ファンネル12のX軸/Y軸と架台のX軸/Y軸を合わ
せる必要があり、生産性が悪い。
【0012】従来、本出願人は、特開昭55−6025
4号公報、特開昭56−61747号公報及び特開昭5
6−63757号公報にいくつかの円弧を有する略楕円
形としたファンネルコーン部を開示している。すなわ
ち、これらの発明に関連した長円形は図16に示すよう
に、X軸上のS,S′を中心としてそれぞれ半径R1の
円弧ab,cd及びY軸上のQ,Q′を中心としてそれ
ぞれ半径R2の円弧bc,adからなる。このように長
円をなす従来の円弧の中心はCRTの管軸(X軸Y軸の
交点O)からずれたものが開示されている。このような
長円形のファンネルも上述した楕円式ファンネルと同様
のCRT架台の問題がある。
【0013】本発明は上記課題を考慮して偏向パワーを
低減することによって消費電力を削減し、しかも従来の
CRT製造設備、特に丸形開口のCRT架台を利用する
ことが可能なカラー陰極線管を提供することを目的とす
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明の請求項1に係るカラー陰極線管は、パネル、フ
ァンネル及びネック管を外囲管として有し、上記ネック
管近傍のファンネルの断面外形がX軸とY軸の径の異な
る長円形状をなすカラー陰極線管において、上記長円形
状が、X軸とY軸の座標原点を中心とする最大径の円弧
を含むことを特徴とする。
【0015】本発明の請求項2に係るカラー陰極線管
は、請求項1において、上記X軸とY軸の座標原点を中
心とする円弧が、該座標原点に対して対向的に少なくと
も2つ設けられていることを特徴とする。
【0016】
【作用】本発明によれば、ネック管近傍のファンネル2
2の断面外形がX軸とY軸の異なる長円形をなし、その
長円形状がX軸とY軸の座標原点Oを中心とする最大径
の円弧を含んでいるので偏向パワーを低減することが可
能であり、CRT製造用の架台は、従来の同心円状の従
来の架台5で十分な面接触が得られる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0018】本発明のカラー陰極線管(CRT)は、電
子銃として従来の例えばインライン配列3電子銃あるい
は単電子銃3電子ビーム方式等のいわゆるインライン複
数ビーム方式電子銃を具備してなるカラー陰極線管を主
として対象とするものである。
【0019】図1は本発明に係るカラーCRTの第1実
施例を示す図であり、特に図1(a)は側面図、図1
(b)は図1(a)のA−A断面図である。図1(a)
にはパネル1、ファンネル22、ネック管3からなるC
RTを丸形CRT架台5に載置した状態が示されてい
る。
【0020】本第1実施例のカラーCRTはパネル1と
ネック管3は通常の形状である。しかしファンネル22
は、図1(b)に示すようにネック管3の近傍、従って
CRT架台の開口に接触する部位ではCRTの管軸Oを
中心とする2つの円弧ef,ghを有する長円形となっ
ている。また円弧fg,heは図1(b)の要部拡大図
である図2に示すように、それぞれY軸上の点TとT′
を中心とする円弧を構成している。
【0021】このように本実施例のファンネル22はネ
ック管3の近傍において、管軸に直交するように切った
断面は管軸Oを中心とし、最大半径R3の対向する2つ
の円弧が含まれた長円形となっている。このようなファ
ンネルの外形は図3に等高線図としても示すように、ネ
ック管3の近傍ではネック管部からファンネル外形22
aを徐々に増大しているのがわかる。このような長円形
の外形を有するファンネルは更にその外形を増大させて
4:3あるいは16:9等の角形ラスターを描ける大き
さのパネル1と封止接合される。
【0022】また図4は本第1実施例を従来のCRT架
台に適用した状態を示すものであり、本実施例のファン
ネル22の2つの円弧efとghはCRT架台の(丸
形)内径に合致し、その部位及びその近傍でファンネル
22は丸形のCRT架台5に安定にセットされる(図1
のファンネル22とCRT架台5の配置も参照)。な
お、図4で3bはネック管内径を示す。
【0023】上述した第1実施例はネック管近傍のファ
ンネルの外形が長円形であり、その円弧が管軸Oを中心
に対向する2つの円弧ef,ghを含む例であったが、
図5、図6を用いて第2実施例を説明する。
【0024】まず図5にファンネル外形23aで示すよ
うに第2実施例は円弧ij,jk,kl,lm,mn,
nu,uv,viで構成された長円形を有し、このうち
4つの円弧ij,kl,mn,uvは管軸Oを中心とし
た半径がそれぞれR4の円弧であり、円弧jk,nuは
X軸上の点W及びW′をそれぞれ中心とした半径R5の
円弧であり、円弧lm,viはY軸上の点Z及びZ′を
それぞれ中心とした半径R6の円弧である。本第2実施
例の上述した円弧において、管軸Oを中心とした半径は
R4が最大径である。
【0025】上述の長円形の外形を有する第2実施例を
従来のCRT架台に適用した状態を図6に示す。本第2
実施例のファンネル23の4つの円弧ij,kl,m
n,uvはCRT架台5の内径5aに合致し、その部位
及びその近傍でファンネル23は丸形のCRT架台5に
安定にセットされる。
【0026】上述した実施例1及び実施例2では従来の
丸形CRT架台をその製造ラインで使用可能であること
を示したが、ファンネル外形そのものも長円形化される
ため、電子ビームの偏向のための偏向パワーを低減させ
ることができ、偏向感度の改善も図られる。
【0027】なお、第1実施例では2つの円弧、第2実
施例では4つの円弧を、CRT管軸Oを中心とする円弧
の一部としてネック管3近傍のファンネルに配したが、
CRT管軸Oを中心とする円弧の長さ、個数は、従来の
丸形のCRT架台にファンネル(CRT)を安定して配
置できればよい。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
カラー陰極線管の偏向ヨークを配置する部位、すなわち
ネック管近傍のファンネル部のファンネル形状、管軸に
直交する面で切った断面外形を長円形化できるため、偏
向パワーを低減でき消費電力の削減にも寄与することが
できる。
【0029】しかも、本発明ではファンネル外形を構成
する管軸Oを中心とする円弧のうちの最大径と同一の径
の丸形開口を有する従来のCRT架台を用いることがで
きるため、従来の製造設備の共通化が図れ、偏向ヨーク
(DY)も従来の丸形DYの装着が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカラーCRTのファンネル形状の
第1実施例を説明するための図である。
【図2】図1(b)の要部拡大図である。
【図3】第1実施例のファンネルの外形を説明するため
の図である。
【図4】本発明の第1実施例を従来の丸形CRT架台に
適用した状態を示す図である。
【図5】本発明に係るカラーCRTのファンネル形状の
第2実施例を説明するための模式外形図である。
【図6】本発明の第2実施例を従来の丸形CRT架台に
適用した状態を示す図である。
【図7】カラー陰極線管(CRT)に偏向ヨークを装着
した状態を示す斜視図である。
【図8】丸形ファンネルと水平偏向パワーを示す図であ
る。
【図9】従来のカラーCRTのファンネル形状を説明す
るための図である。
【図10】CRT架台を説明するための斜視図である。
【図11】従来のファンネルの外形を説明するための図
である。
【図12】従来の楕円式ファンネルの断面図である。
【図13】従来の丸形ファンネルと楕円式ファンネルを
示す図である。
【図14】楕円式ファンネルを丸形CRT架台に適用し
た状態を示す図である。
【図15】楕円式ファンネルを楕円開口CRT架台に適
用した状態を示す図である。
【図16】従来の長円形ファンネルの外形を説明するた
めの図である。
【符号の説明】
1 パネル 2 ファンネル 3 ネック管 3a ネック管外径 3b ネック管内径 4 偏向ヨーク 5 CRT架台(丸形開口) 5a CRT架台(丸形)内径 6 パネル突き当て 7 ファンネル突き当て 12 楕円式ファンネル 15 CRT架台(楕円開口) 15a CRT架台(楕円)内径 22 ファンネル 22a ファンネル外形

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パネル、ファンネル及びネック管を外囲
    管として有し、上記ネック管近傍のファンネルの断面外
    形がX軸とY軸の径の異なる長円形状をなすカラー陰極
    線管において、 上記長円形状が、X軸とY軸の座標原点を中心とする最
    大径の円弧を含むことを特徴とするカラー陰極線管。
  2. 【請求項2】 上記X軸とY軸の座標原点を中心とする
    円弧が、該座標原点に対して対向的に少なくとも2つ設
    けられていることを特徴とする請求項1記載のカラー陰
    極線管。
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