JPS6221409Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は研掃材を圧力空気流に混合して対象物
表面に噴射し、金属表面の除錆、塗装のための下
地処理等を行なうサンドブラスト装置の改良に関
する。

出願人は以前に噴射ノズル周囲をフードで囲
い、研掃材を噴射すると同時に噴射後の対象物表
面に堆積している研掃材はフードに接続した回収
ホースによつて吸引し回収する装置を提案した
（実公昭51−45599）。

該装置は移動式であり、開放された自然状況で
サンドブラスト作業が行なえる点で優れている
が、噴射ノズルには研掃材を空気流に混合して搬
送するブラストホース及び回収ホースが接続さ
れ、２本のホースを引張りながら噴射ノズルを操
作せねばならなかつたため、ホースの処理に手間
が掛かり作業に支障を来すことが判つた。

本考案は噴射ノズルに接続するホースは１本に
まとめて、ホース処理の手間を無くするものであ
る。

本考案は回収ホース中に、研掃材を通過させる
研掃材ホース４及び該研掃材ホース４中に、圧縮
空気を通すエアホースを配置して３重管構造と
し、エアホースは噴射ノズルの流入側に開口して
圧縮空気を噴射ノズルの流入側開口に向けて噴出
させると共に、研掃材ホースの先端は噴射ノズル
の流入側に接続して、噴射ノズル中にてエアホー
スからの圧縮空気流に研掃材を混合させることを
特徴とするものである。

図面に示す実施例について本考案を説明する。

サンドブラスト装置は、公知の如く装置本体１
中に研掃材タンク、該タンクから研掃材を流出さ
せる弁装置、回収タンク、該回収タンクから研掃
材を研掃材タンクへ移す弁装置を有しており、コ
ンプレツサーに連通した圧縮空気噴出口１１、研
掃材タンクに連なる研掃材流出口１２、回収タン
クに連なる回収口１３が夫々本体１の側壁に設け
られている。

圧縮空気噴出口１１にはエアホース元管１４、
研掃材流出口１２には研掃材ホース元管１５、回
収口１３には回収ホース元管１６が接続される。

エアホース元管１４及び研掃材ホース元管１５
は第４図に示す如く第１合流管２に接続して、２
重管構造のホース２１に連結されて１本化する。

第１合流管２は一方にはエアホース元管１４及
び研掃材ホース元管１５との接続口２２，２３を
夫々有し、エアホース接続口２３にはエアホース
元管１４が取付けられ、その延長上へ真直にエア
ホース３を連結して伸している。

研掃材ホース接続口２２は管路を屈曲してエア
ホース３を中心とする同心の接続筒２４を形成
し、該接続筒２４に研掃材ホース４の一端が接続
され、研掃材ホース４の内部にエアホース３が存
在する２重管構造の太い１本のホース２１に纒め
られる。

該２重管ホース２１は第２合流管５によつて回
収ホース元管１６と寄せられ、第２図に示す如く
回収ホース６中に２重管ホース２１が存在する３
重管構造のホース６１となる。

第２合流管５の詳細は第１合流管２と同一であ
るから、説明を省略する。

３重管構造の回収ホース６１は研掃作業に必要
な十分な長さを有し、先端に噴射ノズル７及び回
収フード８が取付けられる。

噴射ノズル７はセラミツク或は硬質金属によつ
て形成され、流入側は取付金具７１を経て研掃材
ホース４に接続されている。取付金具７１は第３
図に示す如く中心に向つて放射状に伸びる３枚の
壁板７２を有し、中央に貫通孔７３を具えてい
る。一方、エアホース３は先端にエアノズル３１
を具えて、該エアノズル３１を取付金具７１の貫
通孔７３に挿通し、ビス７４によつてエアノズル
３１は壁板７２の内面に押し付けられて固定され
る。

エアノズル３１は噴射ノズル７１の流入側の開
口７５に向つて開口し、研掃材ホース４も同じく
壁板７２の間の通路７６を経て噴射ノズル７の流
入側開口７５に連通している。

従つてエアノズル３１からの圧縮空気流が噴射
ノズル７の流入側開口７５に向つて噴射されると
き、開口７５周囲はエゼクター作用によつて負圧
化し、同時に研掃材ホース４とエアホース３との
間の環状空間を空気流と共に搬送された研掃材
が、研掃材ホース４及び取付金具７１を経て引き
出されて噴射ノズル７の開口７５に流入し、研掃
材は圧縮空気流と混合してブラスト流となつて噴
出して対象物表面を噴射するのである。

噴射ノズル７の周囲には、噴出方向に向つて伸
びる遮蔽フード８１及び遮蔽フード８１の外側を
囲み、回収ホース６の先端に取付けた回収フード
８が配設される。回収フード８は先端周縁に除塵
用ブラシ８２を有しており、噴射した研掃材及び
発生する粉塵は回収フード８の内側にのみ存在し
て、空気流の一部は除塵ブラシ８２を通つて外部
へ流出することを許容するが、粉塵の流出は可及
的に防止している。

然してブラスト装置本体１の空気流出口１１及
び研掃材流出口１２より流出した圧縮空気及び研
掃材は第１合流管２において２重管構造のホース
２１中を通過する。

研掃材は研掃材ホース４とエアホース３との間
の環状空間を空気流によつて搬送され、噴射ノズ
ル７の流入側開口７５中にて圧縮空気流と混合
し、遮蔽フード８１中をブラスト流となつて噴出
して対象物を研掃する。

回収ホース８は基端が装置本体１の回収口１３
に接続されて負圧に保たれるから、回収フード８
には噴出ブラスト流が噴射後は方向転換して流入
し、噴射後の研掃材、粉塵を吸入して、３重管ホ
ース６１中の回収ホース６と研掃材ホース４の間
の環状空間を流通し、第２合流管５にて回収ホー
ス元管１６に入り、装置本体１中の回収タンクへ
回収されるのである。

本考案は上記の如く、エアホース３、研掃材ホ
ース４、回収ホース６が３重管構造のホース６１
によつて１本化されたから、ブラスト操作が簡便
化する。

更に圧縮空気流と研掃材は噴射ノズル７の直前
までは別ホースによつて独立して搬送され、噴射
ノズル中で混合するから、噴射力は圧縮空気の高
圧状態がその侭利用出来、動力損失が少なく、強
力なブラスト処理が出来る優れた特徴を有するも
のである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案装置の斜面図、第２図は第１図
のホース先端の拡大一部断面図、第３図は第２図
中の−線に沿う断面図、第４図は第１合流管
２の一部破断斜面図である。 １……装置本体、２……第１合流管、３……エ
アホース、４……研掃材ホース、５……第２合流
管、６……回収ホース、７……噴射ノズル、８…
…回収ホース。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 研掃材噴射ノズル７の周囲を回収フード８で
   包囲し、回収フード８中にて研掃材を噴射する
   と共に回収フード８に接続した回収ホース６に
   よつて噴射済研掃材を回収する装置に於て、回
   収ホース６中に研掃材を搬送する研掃材ホース
   ４及び、該研掃材ホース４中に圧縮空気を通す
   エアホース３を配置した３重管構造のホース６
   １を具え、エアーホース３は噴射ノズル７の流
   入側に開口して圧縮空気流を噴射ノズル７の流
   入側開口に向けて噴出させると共に、研掃材ホ
   ース４の先端は噴射ノズル７の流入側に接続
   し、噴射ノズル中にてエアホース３からの圧縮
   空気流に研掃材を混合させることを特徴とする
   サンドブラスト装置。 回収フード８は内部に遮蔽フード８１を有す
   ２重構造であつて噴射ノズル７は遮蔽フード８
   １中に向けられている実用新案登録請求の範囲
   第１項の装置。