JPS62213605A - 芯を二重とした構造の灯油コンロ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は経済性の高い灯油と代替エネルギーとして注目
されているメタノールやエタノールを家庭用のエネルギ
ーとして利用するためのコンロに関するものである。

〔従来の技術〕

現在、家庭用コンロはガスが主力であって、灯油のコン
ロは一部、灯油を気化して、ブンゼン式のバーナーを用
いたものがあるがその数はわずかである。

灯油がコンロ用として使われない理由は灯油の成分が都
市ガスやＬＰガスと比べて炭素分が多く燃焼性が悪い点
にある。

従来よりある灯油の燃焼方法は灯油を気化又は霧化して
混合気としてブンゼン式バーナーで燃焼する方法、芯に
灯油を吸収させこれｔこ着火する芯式及びポット内で灯
油に着火するポット式があり、コンロ用としてはブンゼ
ン式、石油ストーブ用としては芯式とポット式が使用さ
れている。

従来よりの灯油の燃焼方法の欠点はいずれの方法におい
てもスタートしてから定常の燃焼に至るまでのタイムラ
グが大きいこと、着火時より定常の燃焼に至るまでの間
に未燃物による有毒ガスやススの発生がみられることで
ある。

〔発明の解決しようとする問題点〕

液体燃料を燃焼するためには気化して空気との混合気と
して使用することが完全燃焼の条件となるが、これを気
化する場合ペーパーライザ−ヲ使用すれば、ペーパーラ
イザーの熱容量も大きくタイムラグが大ぎくなる、又灯
油の蒸気圧の低いことから再液化の問題もあり均一な混
合気を作るためには設備も複雑となり家庭用のコンロに
は不向であること。

芯式やボット式のように自己の火炎で蒸発して気化する
場合スタート時は液体が蒸発気化して拡散燃焼するが、
液体と蒸気と火炎が密着しこの巨離が短かいために、混
合気燃焼のような形がとれずに不完全燃焼となること。

灯油のがス１こメタノールやエタノールのガスを混合す
ることによって、都市ガスやＬＰガスと同様の良好な燃
焼性を持ったガスを作ることが出来るが、灯油やメタ／
−ルを気化して混合する装置は共に蒸気圧が低いことか
ら大がかりな装置となる、又これらを液体で混合して、
蒸発気化する場合には夫４の沸点が異なるので濃縮する
ため混合比率を変更する等の問題が発生すること。

芯式やポット式の場合ｔこは燃焼量が充分になり、燃焼
室の温度が充分に上昇しない時には火炎がボットや芯の
外筒に冷却されて不完全燃焼となること。

混合気として触媒を用いて燃焼すれば燃焼の継続に必要
な温度が下るが、触媒の耐熱温度の制限を受け、従って
低温の燃焼しか出来ないこと。

〔問題を解決するための手段〕

灯油とメタノールの混合気体を作るためＶこ芯を外芯ｕ
３と内芯ｌＩｚの二重として、外芯Ｇ３を火炎側に向け
れば火炎に近い外芯ＯＪは内芯α２より高温となる。し
たがって、高温側の外芯α３ｔこ灯油を内芯αりにメタ
ノールを吸収させ、多孔質の芯として、外芯αｊと内芯
ａｚの位置を調整して、火炎な外芯（１３ｉこ近づける
ことＶこよって、沸点の異なる灯油とメタノールを一定
の巾で同時に気化し混合することが出来る。又この方法
によると低温時にはメタノールの成分が多い混合ガスと
なって燃焼を安定させることが出来る。

酸化触媒（４）を用いることによって、着火温度を低下
させること及び発生した火炎が外筒面で冷却されること
を防止出来るが、配気室（５）より空気を酸化触媒（４
）表面へ流出させ、この空気によって酸化触媒（４）の
表面での燃焼反応による熱（主として遠赤外線となる）
を外芯α漕と内芯ａ３にあたえて灯油とメタノールの気
化を行うが、このとき、酸化触媒（４）は自身を通過す
る空気で冷却保護される結果となる。（従来の触媒燃焼
は空気と燃料との用い方が逆となっている。）〔作　用
〕 第１図をもって本発明のコンロの作用を操作手順にした
がって説明する。（以下のＡ−Ｉ）Ａ、外芯０へ灯油を
内芯（１２へメタノールを夫々灯油タンク（９）とメタ
ノールタンク（ＩＱより供給し、夫々、充分に吸収させ
る。

Ｂ、配気室（５）へファン等で空気を入れて、触媒（４
）を通して気化室（５）へ流出させる。

Ｃ１点火ヒーター（６）へ通電して加熱する。

Ｄ、コンロを使用していない時はキャップａ９とシール
＋７１は密着させているので、キャップ住υ・外芯０・
内芯α３　（一体となっている）を上昇させて、外芯な
気化室Ｉへ露出させることによって着火する。

Ｅ０着火時は低温であるので、気化室α４へは内芯α２
より気化して外芯０を通して出て来たメタノールのガス
が充満してイル。

メタノールは白金触媒等を用いれば常温１こ近い温度で
も着火するので、酸化触媒（４）の表面で拡散燃焼し、
七〇熟（主として赤外線）を外芯Ｑ３及び内芯αりへあ
たえる。

Ｆ、燃焼量が大きくなり、気化室α４の温度が上昇すれ
ば、外芯Ｑ３よりの灯油の気化量は増加するが内芯α２
よりのメタノールの蒸発は外芯０３の灯油の沸点によっ
て温度の制限を受けるため一定量に近くなる。

Ｇ、外芯０と内芯α２よりの気化ガスによる燃焼量の調
節は気化室α荀における外芯α譜の露出量によって行う
ことが出来る。

Ｈ８消火はキャップαＢをシール（７）へ密着する位置
まで下げることによって行う。

■、気化室ａ４で気化したガスは一次空気ノズル（２）
よりの−次空気と混合して、炎口（１）より流出させて
燃焼する。

〔実施例〕

第２図ｔこ、外芯Ｕ・内芯α２及び酸化触媒（４）を水
平に設置した例を示した。

〔発明の効果〕

本発明によるコンロの特徴は以下のイ〜ホの通りである
。

イ、灯油燃焼の欠点であるスタート時のタイムラグ及び
不完全燃焼をメタノールを混入することによって補って
いること。

口、メタノールの混入量がスタート時１こ多く、定常燃
焼時の灯油のみでも良好な燃焼が出来るときにはその混
入比率が小さくなることによって、メタノールを経済的
に使用出来ること。

又これらが特殊なコントロール装置を要せず出来ること
。

ハ、外芯（７）より遠巨離で完全燃焼に近い燃焼を行い
、この排ガスの熱と赤外線により気化するため、ススの
発生が少ない。

二、　灯油タンク（９）とメタノールタンクαυをカー
トリ、ジ式とすることによって、携帯性もよく、ガスコ
ンロと比較すればガス洩れもなく安全性にすぐｈている
こと。

ホ、燃焼量の調整範囲が広いこと（少量の場合に酸化触
媒（４）が高温の壁となって燃焼を安定させる事及び着
火温度を低下させるため）

【図面の簡単な説明】

第１図と第２図は本発明によるコンｐの断面構造図であ
って

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）芯式の液体燃料用コンロにおいて、芯を二重の構
   造とし、火炎側の外芯（１３）へ高沸点の燃料を、内芯
   （１２）へ低沸点の燃料を供給することによって、沸点
   の差がある二種類の液体燃料を燃焼する芯式のコンロ。
2. （２）可燃のガスの充満する雰囲気のなかに酸化触媒を
   設置し、酸化触媒の表面へ空気を供給して、可燃性ガス
   を燃焼する方法。
3. （３）可燃性ガスの充満する雰囲気のなかに空気流を導
   入し、可燃性ガスの一部を燃焼し、これによって発生し
   た熱を液体燃料の気化熱に利用するとともに、供給する
   空気流の位置と量を変更することによって、液体燃料の
   気化量を調整する方法。
4. （４）以上（１）（２）（３）の方法を組合せて利用す
   る方法による液体燃料用コンロ。