JPS62212325A - オリゴペプチドを有効成分とする血中及び尿中のアンモニア低減作用を有する栄養剤 - Google Patents

オリゴペプチドを有効成分とする血中及び尿中のアンモニア低減作用を有する栄養剤

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JPS62212325A
JPS62212325A JP61056641A JP5664186A JPS62212325A JP S62212325 A JPS62212325 A JP S62212325A JP 61056641 A JP61056641 A JP 61056641A JP 5664186 A JP5664186 A JP 5664186A JP S62212325 A JPS62212325 A JP S62212325A
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Daiji Yoshihara
吉原 大二
Tsuyoshi Nakamura
強 中村
Takeshi Takahashi
健 高橋
Takashi Ogasawara
孝 小笠原
Minoru Kuribayashi
稔 栗林
Minoru Yanai
柳井 稔
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 童lよ叫肌■分畳 本発明は、血中アンモニアレベルを低下すると共に尿中
アンモニア排泄量を低減する作用を有する栄養剤に関す
る。
皿米免狭五煎皇量 従来、肝性脳症乃至肝障害において、血中アンモニアレ
ベルを低下させる目的で、フィッシャー組成等の側鎖ア
ミノ酸に冨んだ組成のアミノ酸混合物を窒素源として含
有する栄養剤を投与し、それにより肝性昏睡からの覚醒
効果を高めることが行われている。
しかしながら、上記組成のアミノ酸混合物は、栄養上偏
ったアミノ酸組成を有するため、それを窒素源として含
有する栄養剤を上掲の患者に投与し続ける場合成長阻害
や栄養不良等を招来しかねないという問題点がある。
また、現在汎用されている栄養剤はいずれもアミノ酸混
合物を窒素源として含有するものであって、このような
栄養剤を連用すると成る特定なアミノ酸混合物が分解し
て細胞毒として作用するアンモニアを体内に生成し、そ
の結果尿中へのアンモニア排泄量を増加させることが報
告されている。
■が ゛ しようとするp 占 本発明は、アミノ酸混合物を窒素源とする従来の栄養剤
にみられる上述した問題点に鑑みなされたものであって
、栄養不良等を起すことがなく、有効に血中アンモニア
レベルを低下させ、かつ尿中へのアンモニア排泄量も低
減し得る栄養剤を提供することを目的とする。
本発明者は、栄養剤における窒素源として、従来のアミ
ノ酸混合物に代えてオリゴペプチドを用いることにより
、上記目的を達成することに成功し、本発明をなすに至
った。
以下本発明の詳細な説明する。
光皿公盪底 本発明の特徴は、オリゴペプチドを窒素源として含有す
る栄養剤にある。
ここでいう“オリゴペプチド”とは蛋白質又は蛋白質含
有物を酵素的に加水分解することにより得られる、2個
以上のアミノ酸が結合した形態であって、平均分子量が
約360〜2,000 、平均鎖長が2〜10を有する
ものが好ましい、なお、上記オリゴペプチドとして、低
分子ペプチドを含有する蛋白質部分加水分解物からプラ
スティン反応によりポリペプチドに再合成して得られる
ものも利用し得る。
ro  占を ンするための 本発明では、上記オリゴペプチドを窒素源として含有す
るものであるが、その量は栄養剤牛歩くとも5重量%で
あることが好ましい。
本発明に係る栄養剤は、オリゴペプチドから窒素源に加
えて、脂質、糖質及び栄養上必須もしくは摂取が望まし
い他の成分を適宜含有し得るものであって、脂質として
は植物性油脂ならびに動物性油脂およびそれらの加工品
の1種もしくは2種以上の混合物を用い得る。また、糖
質としてはセルロース、デンプン、デキストリン、¥1
MMおよび糖アルコール等を例示し得、それらの1種又
は2種以上の混合物を用い得る。
なお、その他の成分としては、栄養剤に通常用いられる
ビタミン類、ミネラル類等を例示し得る。
これらの組成分の配合割合は従来の栄養剤に準じて行う
とよい。
以下に本発明に係る栄養剤の組成例および該栄養剤の血
中及び尿中のアンモニアの低減効果を、実施例として示
して具体的に説明する。
実施例1 オリゴペプチドの調製: 酸カゼインを水に溶解した溶液に、そのpHを7.0付
近に調整した後、サーモライジングプロナーゼ(天野製
薬社製)を上記基質に対してO’、 2M/W%添加し
、50℃の温度で30分ならびに24時間反応させ、次
いで酵素を失活させた後、濃縮して乾燥した。
得られた酵素分解生成物は30分間反応させたものでは
その遊離アミノ酸量は0.1重量%ならびに24時間反
応させたもので6.3重量%以下であり、また、TNB
S法(2,4,6−トリニトロベンゼンスルボン酸によ
る分析)による平均ペプチド鎖長はそれぞれ1).0な
らびに3.4である。
次に、このようにして調製したオリゴペプチドをそれぞ
れ窒素源として用いて栄養剤を調製し、その各々につい
て動物試験により血中及び尿中のアンモニア低減作用を
調べた。
栄養剤の調製: 窒素源として酸カゼイン(試料A)、平均ペプチド鎖長
1).0および遊離アミノ酸量0.1重量%を有するオ
リゴペプチド(試料B)、平均ペプチド鎖長3.4およ
び遊離アミノ酸量6.3重量%以下のオリゴペプチド(
試料C)ならびに遊離形体のアミノ酸混合物(試料D)
をそれぞれ用い、下記組成により均一に混合して調製し
た。
窒素源           20.0 (wt%)デ
キストリン        58.0サフラワー油  
      6.6 中鎖脂肪酸トリグリセリド  8.4 ビタミン混合物        1.0ミネラル混合物
       5.0 セルロース          1.0上述の各組成に
より調製した試料A、BSCおよびDを、膵管結紮(L
AMBERT法による)処置を施してパンクレアチン遮
断したSD系ラットの10匹から成る群に1週間自由に
摂取させて血中アンモニアレベルならびに尿中アンモニ
ア排泄量を調べた。結果は表1ならびに表2に示すとお
りである。
表  1 表2 表1にみられるとおり、本発明によるオリゴペプチドを
窒素源として含有させた栄養剤(試料BならびにC)で
は現在汎用されているアミノ酸混合物を窒素源とした栄
養剤(試料D)に比べて血中アンモニアレベルは40%
以上も低下しており、また、蛋白質を窒素源としたもの
に比べても約374程度にまで低下したことが認められ
る。
また、表2にみられるとおり、尿中アンモニア排泄量も
、本発明による栄養剤(試料BならびにC)ではアミノ
酸混合物を窒素源としたものに比べて約174〜1/6
以下に低減しており、かつ蛋白質を窒素源としたものに
比べて約1/2〜173以下にまで低減したことが認め
られる。
実施例2 オリゴペプチドの調製; 乳漿蛋白濃縮物(WPC)を水中に2−/v%の割合で
溶解した溶液に、そのpHを3.0に調整した後、ペプ
シンを上記基質に対し誇/−%添加して8時間反応させ
、次いで酵素を失活させた後、反応液を濃縮し、凍結乾
燥した。得られた生成物は、平均鎖長6.4、遊離アミ
ノ酸1.1%および平均分子量約2.000を有するオ
リゴペプチドから成ることが確認された。
このようにして得られたオリゴペプチド混合物を窒素源
として、実施例1に示したと同様の組成に従って栄養剤
を調製した。
得られた栄養剤(試料E)、並びにWPCを窒素源とし
た栄養剤(試料A、)と上記オリゴペプチドと同一のア
ミノ#&Il成のアミノ酸混合物(試料り、)の各々を
、背金摘出のSD系ラットの10匹から成る各群に1週
間自由にそれぞれ摂取させた後血中アンモニアレベル並
びに尿中アンモニアの排泄量を調べた。結果は表3並び
に4に示すとおりである。
表3 表4 表3および表4にみられるとおり、蛋白質含有物である
乳漿蛋白濃縮物(WPC)から得られるオリゴペプチド
を窒素源として含有させた栄養剤(試料E)は、WPC
自体を窒素源としたもの(試料AI)および上記オリゴ
ペプチドと同一組成のアミノ酸混合物を窒素源としたも
の(試料D+)に比べて血中アンモニアレベル並びに尿
中アンモニア排泄量を低減させることが認められる。
実施例3 オリゴペプチドの調製: 乳漿蛋白濃縮物(WPC)を水中に3W/V%の割合で
溶解した溶液に、そのpHを5.3に調整した後、パパ
インを上記基質に対して3W/−%添加して55℃にて
8時間反応させた0次いで、反応液にそのpHを3.0
に調整した後、ペプシンを添加し55℃で8時間反応さ
せ、反応後酵素を失活させ、濃縮、凍結乾燥を行って、
平均鎖長4.7、遊離アミノ酸2.3%および平均分子
量1 、200を有するオリゴペプチドを得た。
次に、このようにして得られたオリゴペプチドを窒素源
とし、実施例1に記載したと同様の組成で栄養剤を調製
し、該栄養剤(試料F)並びに上記wpc自体を窒素源
とした栄養剤(試料Ai)と上記オリゴペプチドと同一
組成のアミノ酸混合物を窒素源とした栄養剤(試料Dg
)を、両全摘出のSD系クラット10匹ら成る各群にそ
れぞれ1週間自由に摂取させた後、血中並びに尿中のア
ンモニア量を測定した。
結果は表5並びに6に示すとおりである。
表5 表6 実施例4 オリゴペプチドの調製: 乳漿蛋白濃縮物(wpc>を水中に2W/V%の割合で
溶解した溶液に、そのpiを5.3に調整してパパイン
を添加し、55℃で8時間消化させ、次いで得られた消
化液にそのpHを6.8に再調整した後、プロテアーゼ
を添加して55℃で10時間消化させ、平均鎖長2.8
、遊離アミノ酸5.9%、平均分子N560を有するオ
リゴペプチドを得た。
次に、得られたオリゴペプチドを窒素源として含有させ
た栄養剤を実施例1に記載したと同様の組成により調製
し、該栄養剤(試料G)並びに上記wpcを窒素源とし
た栄養剤(試料AS)と上記オリゴペプチドと同一組成
のアミノ酸混合物を窒素源とした栄養剤(試料Da)の
各々を、両全摘出のSDDラットに1週間自由に摂取さ
せた後、血中並びに尿中のアンモニア量を測定した。結
果は表7並びに8に示すとおりである。
表7 表8 実施例5 本例は、オリゴペプチドに、それと同一組成のアミノ酸
混合物を混合したものを窒素源として用いた場合の影響
を示したものである。
実施例4で得られたオリゴペプチドにそれと同一組成の
アミノ酸混合物を等量混合して平均鎖長2.0、遊離ア
ミノ酸5.3%の組成物を得、該組成物を窒素源とした
栄養剤(試料H)と、実施例4で用いた各栄養剤(試料
G)並びに(試料D3)の各々を、両全摘出のSDDラ
ットに4週間自由に摂取させた後、血中並びに尿中のア
ンモニア量を測定した。結果は表9並びに10に示すと
おりである。
表9 表1O 表9並びに10にみられるとおり、オリゴペプチドに遊
離のアミノ酸混合物を混合したものを窒素源とした栄養
剤(試料H)では、オリゴペプチドのみを窒素源にした
もの(試料G)に比べて効果が低減することが認められ
る。
尤皿且四来 上記各実施例に示した結果から明らかなように、オリゴ
ペプチドを窒素源として含有する栄養剤を給与すると血
中アンモニアレベル並びに尿中アンモニア排泄量が著し
く低減するものであり、しかもこのような効果は特定な
アミノ酸組成や特定なペプチドの生理活性によるもので
なく、蛋白質に酵素を作用させて得られる2個乃至3個
以上のアミノ酸が結合した形態のオリゴペプチドの作用
によるものである。
なお、オリゴペプチドにおける鎖長が長くなるに従って
効果が漸減し、その傾向は特に尿中アンモニア排泄量に
おいて著しいので留意する必要がある。
また、オリゴペプチド中における遊離アミノ酸の存在は
オリゴペプチドの効果上拮抗的に作用するので、その存
在が少量であることが好ましい。
本発明に係る栄養剤は、経口的もしくはカテイーテルを
介して直接胃乃至腸に投与し得るので、肝性脳症もしく
は肝障害等の治療に際しての栄養剤として、また、高蛋
白の摂取が要求される火傷や熱傷時の栄養剤として好適
であるといえる。特に、本発明ではアミノ酸組成を偏ら
せなくても血中アンモニアレベルを低下し得るので、成
長期における疾患児に長期投与しても栄養上の問題はみ
られない。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)蛋白質もしくは蛋白質含有物の酵素的加水分解反
    応により得られるオリゴペプチドを窒素源として含有す
    ることを特徴とする血中及びアンモニア低減作用を有す
    る栄養剤。
  2. (2)蛋白質が乳蛋白質もしくはその含有物である特許
    請求の範囲第(1)項記載の栄養剤。
JP61056641A 1986-03-14 1986-03-14 オリゴペプチドを有効成分とする血中及び尿中のアンモニア低減作用を有する栄養剤 Expired - Lifetime JPH0629193B2 (ja)

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