JPS62212211A - Coの選択的吸着剤及びその製造方法 - Google Patents

Coの選択的吸着剤及びその製造方法

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JPS62212211A
JPS62212211A JP61233349A JP23334986A JPS62212211A JP S62212211 A JPS62212211 A JP S62212211A JP 61233349 A JP61233349 A JP 61233349A JP 23334986 A JP23334986 A JP 23334986A JP S62212211 A JPS62212211 A JP S62212211A
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一夫 田島
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、COの選択的吸着剤及びそのIi造六方法関
する。
(先行技術) COを含む混合ガス中のCOを分離、濃縮又は除去する
プロセスの1つにPSA法(圧力変動式吸着分離法)が
あることは周知の通りである。
本発明者らは先に特願昭59−138771、及び特願
昭59−138772においてCOの吸着剤及びCOの
分離方法を提案した。これらの発明はシリカ/アルミナ
比が10以下のせオライドに、Ni 、 Mn 。
Rh、Cu  (I)、Aaの1つ又は、2つ以上の混
合物を担持させてなる吸着剤を用いて、Coを含有する
混合ガスから50℃以上150℃以下で、COを分離す
るものである。更に本発明者らは、高純度に分離精製す
るために、「COの分離方法」(Wll[6G−726
97) ニオイT、150℃を超え250℃以下という
通常の吸着温度(常温付近)以上の高温で、PSA法を
実施することにより、1段の処理で、COを選択的に分
離、11縮又は除去出来る吸着剤及び方法を提案した。
そして、これら発明は、上記提案の吸着剤が常温付近で
はCO2の平衡吸着量がCOのそれの数倍あるにも拘わ
らず吸II温度約50℃で、COとCO2の平衡吸着量
がほぼ同量になり、それ以上の温度に上昇せしめること
によって、COの吸着量がCO2のそれを大きく上まわ
るという事実に基ずくものであった。即ち、COの吸着
量の温度上昇に対する平衡吸着量の低下割合は、極めて
緩やかなのに対して、CO2のそれは、温度上昇に伴な
って急激に低下するという吸着特性を利用して、CO吸
着!>CO2吸着量なる温度領域で、PSA法を実施す
ることにより、COを含む混合ガスから、COを1段の
処理で分離、濃縮出来るプロセスを発明するに至ったも
のである。
しかるに、本発明者らは、その后も更に先の提案に基ず
く吸着剤を用いて、通常の吸着工程→バージ工程→[看
工程→昇圧工程を繰り返すことの出来る4塔式PSA試
験装置により、主として、製鉄所内の通常の転炉ガスを
想定して鋭意研究した結果、先の提案による吸着剤では
製品CuIr!度90〜95%、CO回収率70%以上
を得るために必要な操作温度は、100℃以上、好まし
くは、135℃以上要する。同様に、純度98%以上、
回収率70%以上を得るためには、165℃以上、好ま
しくは200℃以上を要することが明らかとなった。
しかしながら、COの選択吸着能を向上させるために、
操作温度を逐次上げていくことは、(1) CO吸看量
自体も徐々に減少して、単位処理ガス量当りの所要吸着
開山が増大していくこと、(2吸着塔および/または処
理ガスを加熱するためのエネルギーが増大していくこと
、(3)PSA装置の切換弁等の材質を耐熱性を考慮し
て選択する必要が生ずること、 など問題点も派生してくることになる。
(発明が解決しようとする技術的課題)本発明の第1の
目的は、より常温に近いPSA操作温度で、主としてG
o、CO2、N2等を含む混合ガスから1段処理により
、COを選択的に分離し、濃縮を可能ならしめる吸着剤
及びその製造方法を提供することにある。
本発明の第2の目的は、少ない吸着剤で多量のガスを処
理できる吸着剤及びその製造方法を提供することにある
本発明の第3の目的は、吸着塔や処理ガスの加熱を不用
とし、運転費を低減可能な吸着剤及びその製造方法を提
供することにある。
本発明の第4の目的は、PSA装置の切換弁等の材質に
耐熱性を要求しないですむ吸着剤及びその製造方法を提
供することにある。
(技術的課題を解決する手段) この発明は、シリカ/アルミナ比10以下のゼオライト
に、その陽イオン交換サイトにイオン交換率50%以上
、好ましくは70%以上イオン交換担持せられた主にC
u(T)と、当該ゼオライトの細孔内に分散担持された
、Cu  (1)、’Fe。
7n、Ni及びMOからなる群から選択された1又は2
以上の金属の塩、好ましくはCu(1)塩、特に好まし
くはCu(1)の塩化物等のハロゲン化物を主体とする
金属塩を、イオン交換Cu(1)ゼオライト1gに対し
て好ましくは0,8mmol〜2.5mmol、特に好
ましくは1.On+++ol 〜2.0mmol具備し
ているCOの選択的吸着剤である。
そしてこの吸着剤を製造する方法は、上記ゼオライトの
陽イオン交換サイトにCu  (If)をイオン交換担
持せしめる工程と、上記ゼオライトの細孔内に主にCu
(If)塩を含浸法により分散担持せしめる工程と、こ
れら工程1aCu  (II)及びCu(II)塩を8
2 、Co等の還元ガスで還元して主にCu(1)及び
CI(1)塩とする工程とを具備したもので、好ましく
はイオン交換法によるCu(II)の担持後、CD(I
f)塩を含浸法により分散担持するのがよい。
またこの吸着材の性能をさらに向上せしめるための製造
方法は、上記ゼオライトの陽イオン交換サイトにCu(
II)をイオン交換担持せしめる工程と、上記ゼオライ
トの細孔内に主にCu(II)塩を含浸法により分散担
持せしめる工程と、これら工程後、含浸法によって分散
担持せられたCu(I)塩を加熱処理してCu(I)塩
にせしめるC#L 工程と、続いて合9 (II )及び残存するCu(I
I)塩を82 、Go等の還元ガスで還元して主にCu
(I)及びCu(I)塩とする工程とを具備したもので
、好ましくはイオン交換法によるCI(If)の担持後
、Cu(I)塩を含浸法により分散担持するのがよい。
(発明の詳細な説明) ゼオライト担体は、シリカ/アルミナ比10以下のゼオ
ライトであれば、A型、X型、Y型2モルデナイト型な
ど任意のゼオライトを適用可能である。シリカ/アルミ
ナ比が小なる程、第1段階のイオン交換法で担持させ得
る金ramが多くなり、この段階でのCO吸着量は、増
加する傾向があるが、反面、一般に耐酸強度か弱くなる
と共に、親水性が増加して水分吸着量が大となり、00
2の吸@量も大となる傾向が生ずる。従って、耐酸強度
が弱くなることから、シリカ/アルミナ比が小なるもの
程、イオン交換法次いで含浸法により吸着剤を調製する
に当っては、溶液のpHに考慮を払う必要がある。この
ような、ゼオライトの持つ化学的性質から、シリカ/ア
ルミナ比10以下のゼオライトとして好ましくはその値
が約5のY型ゼオライトがよい。
ゼオライトの陽イオン交換サイトにイオン交換法で担持
されるCu(1)は、イオン交換率50%以上、好まし
くは70%とする。その理由は、イオン交換率を高める
ことによりCO吸着mが増大するためである。陽イオン
交換サイトにCu(1)の他に若干のCu(II)やC
uが含まれていてもよい。
ゼオライトの細孔内に含浸法で担持される金属塩は、C
u  (1)、Fa 、Zn 、Ni又はM(]の塩か
ら選択される。これら金属塩を含浸担持したものは、そ
の含浸量を増加していくと、CO2の吸着量が低下して
いき、この結果CO吸看量/CO2吸着量が、基本とな
るCu  (Y)ゼオライトよりも大きくなる。具体的
には、金属塩は、好ましくはハロゲン化物、特に好まし
くはCIICL。
Fe CJla 、Zn Cf2.Ni CJI2゜M
Q CJI2などの塩化物である。なお、Cu CJl
はCu Cf2を担持後、還元ガスで還元処理してCu
CJlとするか、加熱処理して分解反応を生ぜしめてC
u CJIとする方法によって担持してもよい。
このうちcu cJlは常温でのG O/ CO2吸着
量比が1を越え、最適である。cu cJlを含浸する
と、CO2の吸着量とほぼ比例関係があるが、COの吸
着に関しては、Cu十の増加によるCO吸着能増大効果
と、Cu CJLの含浸により細孔が被覆されて表面積
が減少する効果がある。従ってその含浸量は、イオン交
換Cu(I)ゼオライト1gに対して、20℃のCOと
CO2の平衡吸着量が等しくなる範囲、即ちO0a〜2
.5+nol/、9が好ましく、と(にCO/ CO2
が1.1以上となる1、0〜2.0mmol/ 9が好
ましい。第6図は含浸量Cu CJL/Cu YとCu
  (I ) Y+Cu CJLのGo、CO2吸着m
 (20℃)の関係を調べた実験結果を示している。な
お、ここでいうQu(I)Y+CuCfはCu  (I
I)Y+Cu CJI2をCOガガス囲気下、250℃
、1時間の還元処理によって得たものである。
先の提案においては、Ni、Mn、Rh、Cu(1)、
Aoの1つ又は2つ以上の混合物を、シリカ/アルミナ
比10以下のゼオライトへの担持方法として、 (1)ゼオライトの特性であるイオン交換能を利用した
イオン交換法か、又は、 (′2 広く触媒調整法等で用いられる含浸法のいずれ
でもよいものとしている。
しかるに本発明者らのその後の研究によれば、イオン交
換法では、上記金属イオンは、ゼオライトの結晶構造を
構成する原子の中でA1点の電荷の不足を補うために存
在するN a ” * K ” *Ca2十などの陽イ
オンと交換“されるので、極めて規則的に均一に分散さ
れるものの、担持量は、シリカ/アルミナ比によって制
約されると共に、イオン交換率も通常の操作では70〜
90%であって、先の提案の吸着特性を大幅には改良し
得ないことが分った。
一方、含浸法では、Na+、に÷、Ca2+などの陽イ
オンは、一部は、上記金属イオンと交換されるものの大
部分は、ゼオライトの結晶格子中に残るため、ゼオライ
トのイオン交換能が生かされないと共に、イオン交換法
に比べ均一分散させることが容易でなく、外表面および
細孔内表面における分散性状により、吸着特性が影響さ
れ、概して、イオン交換法に比べ、担持量は制御し易い
ものの、吸着特性は、むしろ劣ることが分った。
そこで本発明者は、イオン交換法と含浸法とを併用する
方法を試みた結果、常温に近い温度でCO吸着−1> 
G O2吸着出であり、1段処理でCOを選択的に分離
できる吸着剤を得られることがわかった。
上記COの選択的吸着剤の製造方法の1つは、上記ゼオ
ライトの陽イオン交換サイトにCu(II)をイオン交
換法で担持させる工程と、ゼオライトの細孔内にCu 
 (II)、 Fe 、 Zn 、 Ni 、及びMQ
からなる群から選択された1又は2以上の金属の塩を含
浸法により分散担持せしめる工程と、これら工程後、主
としてCu(If)及びCu(II)塩をN2 、Co
等の還元ガスで還元してCtl(I)及びCu(1)塩
とする工程とを具備した方法であり、イオン交換法を行
った後、含浸法を行うのが好ましい。
この方法では、化学的に安定なCu(II)をゼオライ
トに担持させるので、好ましい。
またこの吸着材の性能をさらに向上せしめるための製造
方法は、上記ゼオライトの陽イオン交換サイトにCu(
II)をイオン交換担持せしめる工程と、上記ゼオライ
トの細孔内に主にGO(II)塩を含浸法により分散担
持せしめる工程と、これら工程後、含浸法によって分散
担持せられたCu(II)塩を加熱処理してCu(I)
塩にせしめる工程と、続いてCu(II)及び残存する
Cu(If)塩を82.Go等の還元ガスで還元して、
主にCu(I)及びCu(I)塩とする工程とを具備し
たもので、好ましくはイオン交換法によるCu(It)
の担持後、含浸法によるCu(If)塩を含浸担持する
のがよい。
この方法では、含浸法で担持せられたCu(II)塩を
、空気中あるいは不活性ガス中で、Cu(I)塩に分解
する温度域で加熱処理した後還元ガスで還元処理するが
、こうすることによってCu(II)塩は空気中で安定
なCu(1)塩に容易に転化させることができるうえ、
還元処理工程においてハロゲン化水素等の有害ガスの発
生が抑制されるとともに、主としてイオン交換担持せら
れたQu(II)を還元することになるので還元操作が
容易になるので好ましい。具体的にはCtl(II)Y
に担持したCuCJL2を、Cu C,!2−*CuC
JL+CJ、2の分離が始まる温度以上、CuCJL2
の蒸気圧が760118gとなる温度以下、すなわち、
350℃以上550℃以下、好ましくは400℃以上5
00℃以下で加熱処理するのがよい。
(発明の作用、効果) 本発明のイオン交換法及び含浸法による担持で調製せる
吸着剤は、イオン交換法又は、含浸法のどちらか一方だ
けで調製した吸着剤に比べ、COの吸着量が向上すると
共に、CO2の吸着量は低減する。このため、常m(約
20℃)でCOの吸着量がCO2のそれを上まわる。こ
の傾向は、温度を60℃まで、好ましくは、100℃ま
で上げれば顕著になり、COの選択吸着能が格段に向上
すると共に、脱着性能も向上する。尚、この温度域にお
けるN2の吸着量は、極めて微量であって、COの選択
吸着能には、全く問題がない。
常温から100℃程度までの温度領域は、PSA@置入
装の昇圧機で、原ガスを1Kg/c112G程度まで昇
圧すれば、断熱圧縮熱による温度上昇で容易に得られる
ものである。従って本発明者らが先に提案した「COの
分離方法」 (特願昭60−72696 ’) 、即ち
原ガスを0.5Kg/12G以上78g/as” G以
下の範囲で断熱圧縮することによって生ずるガス濃度上
昇を利用して、原ガスを吸着温度に設定してCOを分離
する方法と組み合わせることにより、外部加熱@置を設
置する必要がなく、極めて経済的なプロセスと成り得る
本発明の吸着剤は、 (IICOの吸着能がCO2の吸着能より高い温度域で
は、CO2を共存するガスから1段の操作でGOを分離
することができ、分離特性が向上する。
(21先願吸着剤に比べ、co@@mが向上したので、
単位処理ガス量当りの所要吸着開山が低減される。
(a 吸着基および/または処理ガスを加熱するための
エネルギーが全く不要となり、運転費が極めて低減され
る。
(4)PSA装置の切換弁等の耐熱性は、全く問題がな
くなること などの効果を得ることが出来る。
尚、本発明のCOの選択的吸着剤は、Cu0CO2、N
2 、N2などを含有する天然ガス、ナフサなどの改質
ガス、石炭、コークスおよび重質油などのガス化ガス、
製鉄所副生ガス特に高炉ガス、転炉ガス、又製油所、石
油化学工場の副生ガスなどに適用出来る。
以下参考例、比較例および実施例を示す。
参考例1) CuCu2の1N溶液を作成し、100ae丸底フラス
コにNaY型ゼオライト(1,5asg+φ、5麿Lペ
レツト、バインダ20%含む)109と、1NCuCJ
L2溶液50Idを加え、丸底フラスコにコンデンサー
を取付けてマントルヒータで100℃で加熱還流を2時
間行なった。静置後、デカンテーションにより上澄みを
回収し、更にlNCuCf2溶液50dを加え、同様に
還流を行なった。還流操作は合計5回行ない、ゼオライ
トは純水で十分に水洗し、110℃で乾燥後、電気炉で
550℃2時間焼成して吸着剤を作成した。尚、回収し
た上澄み液と濾液を混合し、発光分析で放出したNa1
1を求めてイオン交換率を測定した結果、86.5%で
あり、単位吸着剤当りの担持Culは1.8.87 w
t%であった。
このようにして調製した吸着剤1gを20dの試料ビン
に入れ、定圧式吸着l測定装置にセットし、試料ビンを
シリコンオイル槽に入れて10°3awgH) 、25
0℃で2時間加熱真空排気して脱水した。次に、COガ
ガス純度99.9%以上)を送り込み、1気圧、250
℃で1時間還元操作を行なった。還元操作後、再び25
0℃、10“3IlllHg2時間加熱真空排気した。
つづいて、放冷後、再び試料ビンをシリコンオイル槽に
入れ、20〜30分間放置し、測定温度に保ちながら、
1気圧のHeガス(純度99.9%以上)を送り込み、
平衡吸着量に達するまで吸着量を測定して死容積を求め
た。測定温度は、20℃〜150℃まで順次平衡吸着量
を測定した後、昇温設定した。測定後は、再び250℃
、10”amH9で1時間加熱脱着させ、放冷後、被測
定ガスを用いて上記方法と同様にして、1気圧の吸着量
を測定した。Co、CO2およびN2夫々について、測
定を終了した後、加熱真空脱着後の試料を精秤し、この
値を用いて単位Ill当りの平衡吸着量を求めた。
結果を第1図に示す。COとCO2の平衡吸着量が約5
0℃を境として逆転し、50℃以上になると次第にCO
と002との平衡吸着量の比Cu/Cu2が大となり、
COの選択吸着能が増大するが、反面Goの平衡吸着量
自体は徐々に減少していくことが分る。
実施例1) 参考例1)に記載した方法でイオン交換したCu(II
)Y型ゼオライト(1,5a*φ、5 tea Lペレ
ット)を1(l秤量し、100−のナス型フラスコに入
れ、ロータリーバキュームエバポレータにセットし、9
5℃以上で真空脱気する。脱気後、真空にしながら試料
を室温まで冷却する。
一方、Cu CJL2・2H208,39tr室温)水
に溶解させ2.0adとする。これはほぼCu Cf2
の飽和溶液となる。
ロータリーバキュームエバポレータのリークコックにキ
ャピラリを取付け、ナス型フラスコ内を真空に保持させ
ながら、上記溶液を、2〜3滴ずつ吸着液に滴下含浸さ
せる。
吸着剤が一様に漏れた時点で滴下をやめフラスコ内を常
圧に戻す。さらに金網をつけた吸引濾過器に含浸させた
試料を移し、残りの溶液を試料上に注ぎ、約30分間吸
引濾過した後、磁性皿上に広げて一昼夜風乾させる。風
乾後の試料を真空乾燥器内で110℃で3時間真空乾燥
させて、本発明の吸着剤を得た。当吸着剤の担持Cur
lは、15.96 wt%であった。
上記手順で得た吸着剤(Cu  (II)Y+CuCJ
L2と記す)を、参考例1)に記載したと同様の方法で
還元した後、20℃〜約100℃の範囲で、Go、CO
2、N2について平衡吸着量を求めた。ここで、還元操
作によってCu(II)Y+Cul Cf2はCu (
I)Y+CuCJlとなる。
結果を第2図に示す。本発明による吸着剤では、参考例
1)に示したイオン交換法だけで調整した先願の吸着剤
に比べco平衡吸着量が向上し、CO2吸看吸着量減す
るため、常温でCO吸着量がCO2のそれを上まわり、
100℃までの温度域で、充分なCOの選択吸着能が発
現していることが分かる。
実施例2) 実施例1)に示したものと同様の方法でCuCf12 
・2H2oに代ってCu 3r 211.29を室温の
水に溶解させ20dとし、含浸担持させT 19 タ吸
着剤(CD  (II) Y+Cu 13r 2 、担
持Cu !116.42 wt%)を参考例1)に記載
したと同様の方法で還元した後、同様の方法でCOとC
O2の平衡吸着量を求めた。ここでも還元操作によって
Cu  (If)v+cu 13r 2はCu(I)Y
+Cu Brとなる。
結果を第3図に示す。この結果からも、実施例1)と同
様に常温から100℃付近までの温度で、充分なCOの
選択吸着能が発現していることが分かる。
比較例1) 参考例1)に示したようなイオン交換法による担持をし
ないNaY型ゼオライトを、実施例1)に示した方法で
、CIJ Cu2を含浸法だけで担持させて得た吸着剤
(Na Y+Cu Cf12、担持Cu 111.93
 wt%)を参考例1)に示した方法で還元操作を行っ
た後、同様の方法でCo、CO2の平衡吸着量を求めた
。還元操作によってNaY+CuCJL2はNa yV
cu atとなる。
結果を第4図に示す。この結果から、含浸法だけでは、
COの選択的吸着能が不充分で、参考例1)のイオン交
換法だけで担持させたものより劣ることが分かる。
実施例3) Cu(II)YにFe Cf2.Zn Cu2゜Ni 
Cu2.Ma Cu,2を所定量含浸せしめ、参考例1
)に示した方法で還元した侵、同様の方法で20℃での
CO吸着員、CO2吸看」及び選択率Co/CO2を調
べた。還元によってGO(II)Y+M(、JL2はC
u  (I)Y+MCf2となる。
ここでMCJL2は金属塩化物である。その結果を、本
発明以外の金属塩化物Mn Cu、2.Ca Cu,2
゜Ba C,!2を含浸せしめたもの、及び金属塩化物
を含浸しないものの測定結果とともに、表1及び第5図
に示す。表1から本発明の選択率Go/CO2は金属塩
化物を含浸しないCu(I)Yよりも向上していること
がわかる。
実施例4) Cu  (II)Y19に対するCuCJL2の含浸量
を変えて、参考例1)に示した方法で還元した後、同様
の方法でCu  (I)Y十Cu OfのCu1CO2
吸看II(20℃)を調べた。その結果を第6図に示す
。L 17)la 果合W&ffi O,8〜2.5s
a+ol/gでCOの吸litがCO2のそれを越え、
1.0〜2、Otamo1/ gではCo/CO2が1
.1以上であることがわかる。
実施例5) 実施例1)に示したものと同様の方法で作成したCu 
 (II)Y+Cu CJl21(lを22φのガラス
管に充填し、環状電気炉にセットにした。充填高さは約
2CIであった。N2を1.ON JL/sinで流通
しながら昇温し、設定温度に達してから1時間保持した
後、常温まで降温してから吸着剤を取り出した。
このように加熱処理した吸着剤約1gを20−尤の試料
ビンに入れ、定圧式吸着m測定1iII!にセットし、
10°’1111HIII、250℃で2時間加熱真空
20℃に保ちつつ1気圧のHeガス(純度99.9%以
上)を送り込み、平衡吸着量に達するまで吸着量を測定
して死容積を求めた。測定後、再び250COガス(9
9,9%以上)を送り込み、1気圧の平衡吸着量を求め
た。この吸着量は還元前の吸着量である。
次に、シリコンオイル槽を加熱して250℃に設定し、
CO雰囲気下で60分間還元操作を行った。還元操作後
、再び250℃、10’g+nHoで2時間加熱真空脱
着してから、放冷した。放冷後、シリコンオイル槽に入
れ、20℃に保ちつつ、COガガスlli[99,9%
以上)を送り込み、1気圧の平衡吸着mを測定した。こ
の吸着量は還元後の吸着mである。同様にして、加熱真
空脱着後、1気圧20℃のCO2の平衡吸着−を測定し
た。双肩 上の電1を終了した後、加熱真空脱着後の試料を精秤し
、この値を用いて単位重量あたりの平衡吸着量を求めた
加熱処理温度が350 、400 、450 、 Io
550℃の還元前後のCOの平衡吸着量と還元後のCO
2の平衡員及び選択率Co/CO2を表2に示す。また
、比較のため、600℃と平衡吸着ffi測定の前処理
温度である250℃の測定結果を合わせて示す。表2か
ら、加熱処理温度を上げる程、還元前のCOの平衡吸−
膳は増加し、含浸担持したQu CJl2がCO吸看能
を有するcu cJLに転化していくことがわかる。
一方、加熱温度が500℃までは、還元前後のCOの平
衡吸着量は増加するが、それ以上では低下し、還元後の
Co2の平衡吸11 fi Get、500℃であって
も増加していくことから、加熱温度の上昇とともに、含
浸担持したCuCJ!、2および転化したCu CJl
が吸着剤から揮散していくことがわかる。
表2  Cu  (If) Y+Cu (J2の加熱処
理後の平衡吸@Il測定データ
【図面の簡単な説明】
第1因は参考例1の実験における温度と吸着量との関係
を示す説明図、第2図乃至第3図は、実施例1乃至2の
実験における温度と吸着層との関係を示す説明図、第4
図は比較例1の実験における温度と吸着層との関係を示
す説明図、第5図は実施例3におけるMCJ12の含浸
量とCu(I)Y+MCf2のCO及びCO2吸着員と
の関係を示す図、第6図は実施例4におけるCuCJL
の含浸量とCu  (I)Y+Cuj CJLのCo及
びCO2吸着吸着量関係を示す図である。 出願人代理人 弁理士 鈴江武彦 温  度 (0C) 第2図 1、事件の表示 特願昭61−233349号 2、発明の名称 COの選択的吸着剤及びその製造方法 3、補正をする者 事件との関係  特許出願人 (412)日本鋼管株式会社 4、代理人 東京都千代田区霞が関3丁目7番2号 UBEビル5、
自発補正 7、補正の内容 (1)  特許請求の範囲を別紙の通り訂正する。 (2)  明細書第10頁第8行目及び第16頁第1行
目に「吸着材]とあるを「吸着剤」と訂正する。 (3)同第10頁第19行目にrcu(1)Jとあるを
rCu(II)Jと訂正する。 (4)  同第11頁第20行目に「70%とする」と
あるを「70%以上とする」と訂正する。 (5)同第24頁第19行目にrFeCノ2」とあるを
「FeCノ3」と訂正する。 (6)  同第26頁の表1第3行の横棚項目に記載さ
れたrMCJ2 Cu (1)YJをrMCノ2/Cu
 (1)YJと訂正する。 (7)  同第29頁第5行に「平衡量」とあるを「平
衡吸着量」と訂正する。 2、特許請求の範囲 (1)  シリカ/アルミナ比10以下のゼオライトに
、その陽イオン交換サイトにイオン交換率50%以上で
イオン交換担持せられた主にCu (1)と、当該ゼオ
ライトの細孔内に分散担持されたCu (1)、Fe、
Zn、Ni及びMgからなる(2)  ゼオライトの陽
イオン交換サイトに、イオン交換率70%以上で担持さ
れたCu (1)を備えている特許請求の範囲第1項記
載のCOの選択的吸着剤。 (3)ゼオライトの細孔内に、主にCu (I)塩を分
散担持している特許請求の範囲第1項記載のCOの選択
的吸着剤。 (4)ゼオライトの細孔内に分散担持されているCu 
(1)塩は、イオン交換Cu (I)ゼオライト1gに
対して、0.8mmo1以上2.5m1o1以下とする
特許請求の範囲第3項記載のCOの選択的吸着剤。 (5)  ゼオライトの細孔内に分散担持されているC
u (1)塩は、イオン交換Cu (1)ゼオライト1
gに対して、1.Om so1以上、2.h mo1以
下とする特許請求の範囲第3項記載のCOの選択的吸着
剤。 (6)Cu(1)塩は、Cu (1)のハロゲン化物で
ある特許請求の範囲第3項記載のCOの選択的吸着剤。 (7)Cu(I)のハロゲン化物はCu (I)の塩化
物である特許請求の範囲第6項記載のCOの選択的吸着
剤。 (8)  ゼオライトの細孔内に分散担持された金属塩
はハロゲン化物である特許請求の範囲第1項記載のCO
の選択的吸着剤。 (9)ハロゲン化物は塩化物である特許請求の範囲第8
項記載のCOの選択的吸着剤。 (10)  シリカ/アルミナ比10以下のゼオライト
をY型ゼオライトとする特許請求の範囲第1項記載のC
Oの選択的吸着剤。 (11)  シリカ/アルミナ比10以下のゼオライト
に、その陽イオン交換サイトにイオン交換率50%以上
でCu (II)をイオン交換担持せしめる工程と、 ゼオライトの細孔内に、Cu (II) *  Fe+
Zn、Ni及びMgからなる群から選択された1又は2
以上の金属の塩を含浸法により分散担持せしめる工程と
、 これら工程後、主としてCu (II)及びCu(II
)塩を還元ガスで還元してCu (I)及びCu (1
)塩とする工程と、 を具備したCOの選択的吸着剤の製造方法。 (12)ゼオライトのイオン交換サイトにCu(II)
をイオン交換率70%以上でイオン交換担持せしめる特
許請求の範囲第11項記載のCOの選択的吸着剤の製造
方法。 (13)ゼオライトの細孔内に、主にCu(II)塩を
含浸法により分散担持せしめる特許請求の範囲第11項
記載のCOの選択的吸着剤の製造方法。 (14)ゼオライトにイオン交換法でCu (II)を
担持した後に、含浸法によりゼオライトの細孔内に上記
金属塩を分散担持する特許請求の範囲第11項記載のC
Oの選択的吸着剤の製造方法。 (15)  シリカ/アルミナ比10以下のゼオライト
にイオン交換率50%以上でCu(II)をイオン交換
担持せしめる工程と、 ゼオライトの細孔内に、Cu (TI)塩を含浸法によ
り分散担持せしめる工程と、 これら工程後、含浸法によって分散担持せられたCu(
II)塩を加熱処理してCu (I)塩にせしめる工程
と、 続いて、Cu (II)及び残存するCu(■)塩を還
元して主にCu (1)及びCu (1)塩とする工程
と、 を具備したCOの選択的吸着剤の製造方法。 (1B)ゼオライトのイオン交換サイトにCu(1)を
イオン交換率70%以上でイオン交換担持せしめる特許
請求の範囲第15項記載のCOの選択的吸着剤の製造方
法。 (17)  ゼオライトにイオン交換法でCu (If
)を担持した後に、含浸法によりゼオライトの細孔内に
主にCu (II)塩を分散担持する特許請求の範囲第
15項記載のCOの選択的吸着剤の製造方法。 (18)  加熱処理する温度を350℃以上550℃
以下とする特許請求の範囲第15項記載のCOの選択的
吸着剤の製造方法。 (19)加熱処理する温度を400℃以上500℃以下
とする特許請求の範囲第15項記載のCOの選択的吸着
剤の製造方法。

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)シリカ/アルミナ比10以下のゼオライトに、そ
    の陽イオン交換サイトにイオン交換率50%以上でイオ
    ン交換担持せられた主にCu( I )と、当該ゼオライ
    トの細孔内に分散担持されたCu( I )、Fe、Zn
    、Ni及びMgからなる群から選択された1又は2以上
    の金属の塩とを具備しているCOの選択的吸着能を有す
    る吸着剤。
  2. (2)ゼオライトの陽イオン交換サイトに、イオン交換
    率70%以上で担持されたCu( I )を備えている特
    許請求の範囲第1項記載のCOの選択的吸着剤。
  3. (3)ゼオライトの細孔内に、主にCu( I )塩を分
    散担持している特許請求の範囲第1項記載のCOの選択
    的吸着剤。
  4. (4)ゼオライトの細孔内に分担担持されているCu(
    I )塩は、イオン交換Cu( I )ゼオライト1gに対
    して、0.8mmol以上2.5mmol以下とする特
    許請求の範囲第3項記載のCOの選択的吸着剤。
  5. (5)ゼオライトの細孔内に分散担持されているCu(
    I )塩は、イオン交換Cu( I )ゼオライト1gに対
    して、1.0mmol以上、2.0mmol以下とする
    特許請求の範囲第3項記載のCOの選択的吸着剤。
  6. (6)Cu( I )塩は、Cu( I )のハロゲン化物で
    ある特許請求の範囲第3項記載のCOの選択的吸着剤。
  7. (7)Cu( I )のハロゲン化物はCu( I )の塩化
    物である特許請求の範囲第6項記載のCOの選択的吸着
    剤。
  8. (8)ゼオライトの細孔内に分散担持された金属塩はハ
    ロゲン化物である特許請求の範囲第1項記載のCOの選
    択的吸着剤。
  9. (9)ハロゲン化物は塩化物である特許請求の範囲第8
    項記載のCOの選択的吸着剤。
  10. (10)シリカ/アルミナ比10以下のゼオライトをY
    型ゼオライトとする特許請求の範囲第1項記載のCOの
    選択的吸着剤。
  11. (11)シリカ/アルミナ比10以下のゼオライトに、
    その陽イオン交換サイトにイオン交換率50%以上でC
    u(II)をイオン交換担持せしめる工程と、 ゼオライトの細孔内に、Cu(II)、Fe、Zn、Ni
    及びMgからなる群から選択された1又は2以上の金属
    の塩を含浸法により分散担持せしめる工程と、 これら工程後、主としてCu( I )及びCu(II)塩
    を還元ガスで還元してCu( I )及びCu( I )塩と
    する工程と、 を具備したCOの選択的吸着剤の製造方法。
  12. (12)ゼオライトのイオン交換サイトにCu(II)を
    イオン交換率70%以上でイオン交換担持せしめる特許
    請求の範囲第11項記載のCOの選択的吸着剤の製造方
    法。
  13. (13)ゼオライトの細孔内に、主にCu(II)塩を含
    浸法により分散担持せしめる特許請求の範囲第11項記
    載のCOの選択的吸着材の製造方法。
  14. (14)ゼオライトにイオン交換法でCu(II)を担持
    した後に、含浸法によりゼオライトの細孔内に上記金属
    塩を分散担持する特許請求の範囲第11項記載のCOの
    選択的吸着剤の製造方法。
  15. (15)シリカ/アルミナ比10以下のゼオライトにイ
    オン交換率50%以上でCu(II)をイオン交換担持せ
    しめる工程と、 ゼオライトの細孔内に、Cu(II)塩を含浸法により分
    散担持せしめる工程と、 これら工程後、含浸法によつて分散担持せられたCu(
    II)塩を加熱処理してCu( I )塩にせしめる工程と
    、 続いて、Cu(II)及び残存するCu(II)塩を還元ガ
    スで還元して主にCu( I )及びCu( I )塩とする
    工程と、 を具備したCOの選択的吸着剤の製造方法。
  16. (16)ゼオライトのイオン交換サイトにCu( I )
    をイオン交換率70%以上でイオン交換担持せしめる特
    許請求の範囲15項記載のCOの選択的吸着剤の製造方
    法。
  17. (17)ゼオライトにイオン交換法でCu(II)を担持
    した後に、含浸法によりゼオライトの細孔内に主にCu
    (II)塩を分散担持する特許請求の範囲第15項記載の
    COの選択的吸着剤の製造方法。
  18. (18)加熱処理する温度を350℃以上550℃以下
    とする特許請求の範囲第15項記載のCOの選択的吸着
    剤の製造方法。
  19. (19)加熱処理する温度を400℃以上500℃以下
    とする特許請求の範囲第15項記載のCOの選択的吸着
    剤の製造方法。
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JPH0753441A (ja) * 1993-07-27 1995-02-28 Korea Advanced Inst Of Sci Technol メタノールのカルボニル化による酢酸、酢酸メチルおよび無水酢酸の製造方法
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